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昼の点数:5.0
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~¥999 / 1人
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料理・味 5.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク 5.0
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[ 料理・味5.0
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| サービス5.0
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猿楽町・清風堂のどら焼きと、蝶野正洋の影
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2025/12/18 更新
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[ 料理・味5.0
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| サービス5.0
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| 雰囲気5.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク5.0 ]
[今日の清風堂 .1]
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2025/12/06 更新
手土産を買いに、猿楽町の清風堂へ足を運ぶ。
この界隈に来ると、かつて存在した伝説の町中華「仙台や」のドカ盛りメニューを思い出し、胸が熱くなる。昭和の胃袋を満たした記憶のすぐ傍に、この和菓子屋はある。
ネットに情報は少ないが、ここのご主人は、あの「黒のカリスマ」蝶野正洋氏の同級生なのだという。
それを聞いただけで、私の脳内には「ガッチャメラエー!」という叫びが響き渡る。静かな和菓子屋の店構えの奥に、闘魂の火種が隠されているようで、なんとも愉快ではないか。
この日は、前回その実力に打ちのめされた大福を手土産に、そして自分へのささやかな労いとしてどら焼きを一つ買い求めた。
仕事で脳を使い果たした午後三時。
淹れたての茶と共に、どら焼きをいただく。
一口食べて驚くのは、その「皮」の香ばしさである。定評のあるあんこの甘味を、この皮がしっかりと受け止めている。これほど完成度の高いどら焼き、あのドラえもんにさえ、一度食べさせてやりたいと思うほどだ。
後日、手土産にした大福の感想を聞いたが、これが見事なまでの大好評であった。「どこの店か教えてくれ」と詰め寄られるのは、贈り主として最高の誉れである。
夕暮れ時、私は甘美な余韻に浸りながら、またしてもこの店への、狂おしいほどの親愛の情を書き連ねたくなる。
「清風堂、まだお風呂かな? 一緒に入ろう! ……今度ね、だって?(笑)」
「もう俺と清風堂の間柄は、何でもありでしょ?」
「また湯船に浸かって、ちょっと恥ずかしそうな顔のかわいい清風堂を見せておくれ。チュッ!」
男というものは、お気に入りの和菓子屋を見つけると、あたかも秘密の恋人を得たような、不敵で、かつ甘酸っぱい妄想を抱いてしまうものなのだ。
猿楽町の午後、どら焼きの香ばしさが、私の心を優しく解きほぐしていった。