maru5585さんが投稿した永福町 大勝軒(東京/永福町)の口コミ詳細

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ラーメンか、ラーメン以外か。

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maru5585 (男性・神奈川県) 認証済

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永福町 大勝軒永福町、西永福、明大前/ラーメン

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/07 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

『原点回帰』『温故知新』『不易流行』そして『問答無用』。

こちらは言わずと知れた1955年創業の東京中華そば(中華麺)の老舗。
創業70年目を迎える今でも行列が絶えない名店中の名店。
東池袋系」とは全くの別物ですのでご注意を。
「現状の味に妥協せず「常にお客様の一歩先を行く」味づくりを追求」する姿勢は荻窪の名店「春木屋」(1949年創業)さんの「春木屋理論」にも通じるものがあります。

個人的には、様々な名店が毎年生れてくる現在でも、その輝きを絶やすことなく永遠に輝き続けるのではないかと思わざるを得ないレジェンド店です。
30年近く前に出会ってからその印象は変わることはありませんでした。
プラスチックボトル型の冷凍スープ(チャーシューやメンマが入っていた)だった頃のお取り寄せも何度もしましたが、近年、あまりの暖簾分け店やインスパイア店の多さからここ「本家」への訪問が15年以上途絶えてしまっていたのはあるまじき所業であったことを改めて恥じるとともに、今回食べログ初の投稿を果たすべく伺って参りました。

平日の12:10現着、GooglePixelWatchの示す気温は35℃だというのに並びは8名。
終末に何度も前を通りかかったことはありましたが、いつも20~30人の行列を見てスルーしていましたので、平日は健全で、近所の方中心にさくっといただけるような感じなのでしょう。

12:17に入店し10席あるカウンター席の一角へ案内されました。
他のお客さんは並んでいる時に女性スタッフさんから注文を聞かれていましたが、自分のタイミングは着席してからのオーダーとなりました。
今では必ず「麺少な目もできますがどうされますか?」と聞かれるようになったみたいですが、直前まで少な目(1.5玉)にしようと思っていながら、他のお客さんが皆「普通で」頼まれていたので、自分も「チャーシュー麺」1430円を「普通(2玉)」で口頭注文しました。1玉は茹で前140gですから普段からつけ麺の大盛とか食べている方なら何でもない量なのでしょうが、体脂肪率を気にするラーメン好きにとっては悪魔的な量です。

いつの間にか店内もお姉さんも綺麗になっていて驚きましたが、清潔感に溢れた店内、厨房共に一切の妥協を許さない姿勢が窺えますね。
現在のキャパはL字カウンター10席に変則カウンター2席、対面式カウンター仕様の4人テーブルが2つで、MAX20席のようです。
厨房には2代目店主さんと男性1人、ホールと厨房を行き来する女性スタッフさんが2人の計4人でオペレーションされていました。

ロットの関係で、着席から12分かかっての着丼となりました。
相変わらずの大きな丼とレンゲです。
チャーシューは綺麗に9枚並んでいて、センターにメンマが鎮座するというシンプルな構成。チャーシュー麺にはナルトが載らないのが色味的にちょっと残念ですかね。

スープをいただくと、色んな思いが走馬灯のように巡ってくる熱々の煮干しスープで、今回はやや少なめな印象のカメリアラードの旨味もたまりませんね。
この嫌みの全くない豊潤な煮干しの香りと風味、そして豚骨ベースの動物系のコクとのバランスは、やはり暖簾分け店とは一味違うと感じるのは気のせいでしょうか。
とにかく「これでいい」「これがいい」と素直に思えるスープは量もたっぷりでケチらず飲み続けることができます。
今回は、柚子片が入っていませんでしたが最近のデフォは柚子無しなのでしょうか。

麺はこちらも食べ手を選ばない「草村商店」さんの「ほぼ」自家製の中細縮れ麺で、加水やや高めのツルモチ系ですが、やや柔らか目に感じる茹で加減もこの麺には相応しく、スープを大量に引き連れてくる感じが素晴らしいです。
熱々のスープに熱々の麺をスープと一緒に豪快に食らうのが醍醐味ですので、火傷には注意が必要ですが、フーフーしながらスープを落としてしまうような食べ方はおススメできません。
猫舌な方はレンゲにスープと麺を一旦休憩させて食べるのが流儀です。その為の巨大レンゲなので。

チャーシューは基本的にはロース系の部位を使用した煮豚ですが、カットされた部位によって赤身と脂身のバランスが全然違うので、色んな食感や味わいを楽しめます。
味付はしっかり目ですが、パサつくことなく適度な柔らかさを保っていて伝統スタイルですがメチャ美味いです。
今回は9枚入っていましたが、なかなか無くならなくてこちらもケチらずいただけるのが嬉しいですね。

メンマは結構な量が入っていますが挽肉と一緒に煮込まれていてピリ辛な味付けで美味いですね。
食感もコリっとしていて素晴らしく、トッピングされている方が多いのも納得です。
こちらは希少な台湾産(普通は中国産)の乾燥メンマを使用しているので手間がかかっているだけでなく、風味も良いのだと思われます。

ということで、感慨に耽りながら食べ進めていくうちにボリュームの壁も余裕ではありませんでしたが突破でき、相当腹パンになりましたがKKさせていただきました。
大げさではなく、レンゲですくってスープを飲む度に、麺を啜る度に、いちいち「美味い」と思える飽きの来ない「中華麺」は、「本家」だからこそ成し得る総合的な魅力があってこそでしょう。

2代目の熟練の技と若いスタッフさんとの融合も含めて、このお店が衰えることなく輝き続けることは想像に難くありません。
地元の方はもちろんのこと、多くのラーメンフリークの為にも「我々の一歩先を行く」味づくりを守り抜いて欲しいです。

ごちそうさまでした。

  • 平日12:10現着並び8名。

  • 外観

  • 入口暖簾と…

  • 出口暖簾で「大勝軒」

  • 店内

  • 店内

  • 厨房

  • 卓上

  • 卓上メニュー

  • 「チャーシュー麺」1430円

  • 煌めくスープ

  • 「草村商店」さんの中細縮れ麺

  • ぐるっとチャーシュー9枚にセンターのメンマ。

  • メンマ

  • ロース周辺の赤身と脂の…

  • 色んながバランスが楽しめます。

  • 完飲

  • 裏通りのコインPは30分220円。

2024/07/06 更新

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