maru5585さんが投稿した奈つやの中華そば(東京/下丸子)の口コミ詳細

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ラーメンか、ラーメン以外か。

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maru5585 (男性・神奈川県) 認証済

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奈つやの中華そば下丸子、鵜の木、千鳥町/ラーメン

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/05 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

新店だが既に『王者』の風格すら漂う完成度、期待を裏切らない『中華そば』。

こちらは今年の1/22にOPENしたばかりの新店ですが、6年連続百名店の「びぎ屋」さん出身という話題性と、不動前での伝説の間借り営業時代からも評価が高かったことからあっという間に行列店となり訪問難易度が激高となっています。
土日は整理券制ですが配布時間が8時頃からで開店は11:30ですのでちょっと遠方からだと時間潰しに難儀します。

土日の時間潰しのシミュレーションをしながら機会を窺っていたのですが、今回たまたま平日に訪問できるチャンスが出来ましたのでとにかく並んでみようと念願の訪問です。

平日の11:20に現着すると店舗の向かいに最近できたという18名分の椅子が用意された「待合席」に先客15名という状況でした。
店内は6席ですのでこれなら3回転目に入れるので思ったより健全な並びでホッとしました。気温は26℃でしたが待合室は屋根があるのでこれくらいの季節であれば苦にはなりません。
しかし、こんな場所に「待機席」を借りられるというのも偶然もあるでしょうが、こちらの店主さんご夫婦のお人柄にもよるところが大きいのではないでしょうか。

11:29には最初の6名が案内されました。
その後は店舗前に4席待機席が設けられているので、そこが空いたら食券を購入して待つというのが最新のルールのようです。

12:03には食券「奈つやのもちもち雲吞味玉そば」1250円を購入して待機席に座りました。
すぐに奥様が食券を回収に来られます。
そんな時でも「陽の当たるところで申し訳ありません。」等の声がけ、気遣いが素晴らしいです。
待機中に何組ものお客さんが来店されていましたが、待機席の満席状況を見て皆諦めるので、待合席18席と待機席4席が常に埋まっている感じの状況なので、現在平日であれば椅子に座れますのでそれほどストレスなく並べる感じの行列ぶりです。

待機席では6分程待って12:19には無事入店できました。
こじんまりしたカウンター6席の店内は、店主さんと奥様の2オペですが無駄が無くかつ仕事は丁寧でまさに2人3脚とはこのことですね。
同じようなスペシャルオペは、横浜綱島の「笑歩」さんを思い出させます。

12:25分に着丼しましたのでここまでで65分待ちです。
場所の移動等があるので意外と早く感じました。

小ぶりな玉丼に入れられた特製の具材達はちと窮屈気味に見えます。
しかしながら絶妙なバランスの盛り付けは、近年の意識高い系ラーメンとは明らかに異なる趣で、見た目だけで王道的な美味さを確定させる印象です。

スープをいただくと、瞬間的に「美味い」です。
煮干が勝った印象ですが、豚鶏のボディもじわっと感じられ、しっかりとした醤油感と相まってなかなかパンチのあるスープで、何となく想像はついていましたが個人的にはドツボなタイプです。
「びぎ屋」さんには13年ぐらい前に行ったきりですので正直ディテールは覚えていませんが、方向性は似ているかもしれませんが、ここまでのインプレッションは感じなかったと記憶しています。
微量の背脂が混在している点や、節を効かせながらも煮干しを嫌みなく前面に出すあたりは、あの名店「多賀野」さんを彷彿とさせるものがあります。
動物系と魚介系、昆布や乾物等を丁寧に引いて凝縮させた、奇を衒わずに王道を突き詰めた抜群に美味いスープと言えます。
πウォーターを使っていたりするのは今風とも言えますが。

麺は、「菅野製麺所」さんの特注麺と思われる中細ストレート麺ですが、出自(あさひや製麺)とは違う製麺所を使用しており拘りが感じられます。
やや硬めに茹で上げられた麺は、表現が正しいかどうか分かりませんが、ふすま入りの全粒粉が練り込まれているのが特徴で、低加水でややザラっとした啜り心地とサクッとした歯切れのツルシコ系の麺は風味、スープとの絡みも抜群で美味いです。菅野さんの麺というイメージとは違うかなり特徴的な麺ですが、多加水手揉み縮れ系の麺が好きな自分でもこの麺はいい仕事してるなぁと感心します。

チャーシューは2枚入っていますが、肩ロースの焼豚とバラの煮豚だと思われます。
焼豚の方は当初モモを使っているようにも見受けられましたが変えたのでしょうか。
適度な食感と薫香を楽しめるものでクオリティは高いと思います。
バラの煮豚はとろけるほどではありませんが赤身部分に適度な噛み応えを残した仕上がりで味付けも丁度良く美味かったです。

そしてこちらの売りでもある雲吞は3個入っていましたが、長方形の座布団型のもので、もち小麦「もち姫」使用の皮は単に分厚いだけでなく、想像を超えたもっちり感があります。
特筆すべきは皮が厚いと重たくなりがちですが、こちらは何ともエアリーな感じでフワもちという表現が正しいかも知れません。
餡もしっかり入っていて生姜の効きが丁度良く、スープとの相性も良い絶品ですね。
「雲を呑む」雲吞とはまるで違いますが、雲吞の既成概念を覆すと言っても過言ではないくらいの逸品で自分の経験上では唯一無二です。

メンマも特徴的で色の濃いコリコリ系で、当初よりは最終的な火入れの度合いが浅くなっているように見受けられますが、見た目ほど味が濃い訳でなく、スープの邪魔をしないギリギリの主張がある逸品です。量が結構入っているのも嬉しいですね。

丁寧に薄くスライスされたネギもメチャクチャ香り高い海苔もどれをとっても隙がありません。

味玉は完璧な茹で加減に薄めの味付で、事前に温められていることもあり申し分の無い出来栄えでした。

ということで念願の一杯はあっという間に無くなりましたが、期待していたイメージ通りの味でしたが、ディテールの完成度は想像の上を行っていたことは間違いありません。

OPEN後4ヶ月で食べログスコア3.89のお店ってこれまでありましたかね。
桜上水「船越」さんよりも早い記録のような気がします。

店主さんご夫婦の接客もとても気持ちよく、忖度抜きで美味い「中華そば」、「名店」と呼ばれるようになるのは時間の問題でしょう。
自分はご飯ものには興味がないのですが、店主さんのご実家直伝のカレーや奥様の日替わりご飯もかなり評価が高いようです。

ごちそうさまでした。

  • 外観

  • 並び方

  • お店の向かいに「待合席」があります。

  • 18席あるパドック

  • 「菅野製麺所」さんの麺箱

  • 外メニュー

  • 暖簾

  • 券売機

  • 店内

  • 「奈つや」TシャツとSUSURU君のサイン、手前はラーメン官僚のサイン。

  • 卓上

  • 「奈つやのもちもち雲吞味玉中華そば」1250円

  • 透き通っているが濃いスープ。

  • 「菅野製麺所」さんの全粒粉入り中細ストレート麺。

  • メンマとネギ

  • 肩ロース焼豚

  • バラ煮豚

  • モッチモチの雲吞

  • 完璧な味玉

  • 完飲

  • 近くのコインPは満車で線路の反対側のコインPは30分200円。

2024/06/01 更新

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