いいね~さんが投稿した料理屋 植むら(兵庫/三宮)の口コミ詳細

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お酒と食の日々

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料理屋 植むら三宮(神戸市営)、三ノ宮(JR)、三宮(神戸新交通)/日本料理

1

  • 夜の点数:4.9

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

三ノ宮「料理屋 植むら」──雨音に包まれた、秋の旨みたち

小雨がしとしとと、神戸の石畳を濡らしていた。
肌寒い夜、三ノ宮の裏通りにぽっと灯る暖簾の光をくぐると、ふっと湯気のような安堵が胸の奥に満ちてくる。そこが「料理屋 植むら」だった。

まず、イチヂクが出た。甘露でもなく、野趣でもなく、そのあいだを泳ぐような熟れ具合。舌にのせると、やわらかい秋の風が通り抜けていくようだ。
さわらは、脂のりが見事で、十二単のような複雑すぎる香りが滲んでおり、このまま このままの状態で永遠であって欲しい感覚のまま気絶した
焼き場の奥から立ちのぼる煙が、まるで秋の山の霧のようで、無言で箸を進めてしまう。

そして、すっぽん。出汁の香りが、静かに、しかし確かに体の芯を温めてくれる。
この日、外は冷たい雨。だが、椀を口に近づけた瞬間、世界の温度がひとつ上がった気がした。

和歌山の松茸は、品よく、それでいて力強いバターの香気を放ち、菊豆腐の淡い苦みに寄り添う。
一口ごとに、秋の景色が移ろうようで、まるで旅をしているかのようだ。

優しくふんわりと焼かれた海うなぎは、まるで海底の静けさを閉じ込めたような深い旨み。

静かにほおばると、雨の音さえ止まって聞こえるほどの幸福があった。

熊のしゃぶしゃぶは 脂のなんと優しいこと
秋刀魚のご飯はもう世界一の夕陽を見ているかのようだ

店主の眼差しは柔らかく、ユーモアたっぷり
けれど料理には一本の芯が通っている。
普通のことはしない、人を楽しませる決意を感じさせる。
まるで“秋の余白”を味わわせるような晩であった。

帰り道、濡れたジャケットの裾を気にもせず、口の中に残る松茸の香りを確かめた。
──ああ、今年の秋は、ここで完結してしまったかもしれない。

2025/10/29 更新

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