森の動物さんが投稿したミラノレッドバー @ マリオ・イ・センティエリ(東京/広尾)の口コミ詳細

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掲載保留ミラノレッドバー @ マリオ・イ・センティエリ広尾、乃木坂、六本木/イタリアン、バー、レストラン

1

  • 夜の点数:4.3

      • 料理・味 4.3
      • |サービス 1.0
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.7
1回目

2013/11 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス1.0
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.7

東京で実はなかなかお目にかかれないオーセンティックなイタリアン

イタリア人オーナーの西麻布のイタリアンという聞いただけでも美味しそうだが、実際に行ってみるとその通りであった。
恐らく、ここまでオーセンティックな日本に媚びていないイタリアンは東京には決して多くはないと思う。

客層もしかりであるが、インテリアの色使いや漂う香りが欧米の一流レストランに行ったような感覚にさえなる。
窓際のテーブル、あるいは壁側のソファー席はよいが、中央の席は若干隣席との距離が近いように思う。

コースは12,000円と7,500円。内容も良いので、コースで頼む人も多いだろう。
今回はアラカルトで注文。

私が食べたメニューは、以下の通りだが、日本人好みに(というか、正確には日本人向けはこうだという誤った解釈で)イタリアンを変えてしまっているイタリア料理ではなく、正真正銘のイタリアンであることをきちんと感じさせてくれる。

前菜
ホワイトチェリーバレー鴨のスモーク 柿のグリルとクレソンのサラダを添えて
このメニューは私がこれまで食べた鴨料理の中で最も美味しいと言っても過言ではない。

パスタ
オマール海老のタリアテッレ 甲殻類の香るアラビアータソース
栗とキタアカリのカペレッティ サラミと黒トリュフのプレア

オマール海老の方がレストランのお勧めであったが、私のお勧めはカペレッティ(帽子型の詰め物パスタ)。
パスタの出来栄え、ソースの味、栗とジャガイモの触感等、秀逸である。

メイン
ニュージーランド産仔羊とキノコのファルチータ ラデッキオブラザードと平茸のフリットを添えて
普通に美味しい。

デザート
マリオの特製ティラミス ピスタチオのジェラートを添えて
このティラミスはやばい。マスカルポーネクリームとコーヒーケーキ部分が層になっているティラミス。
洋酒が効きすぎることもなく、どちらの層もそれぞれ美味しく、しかも両方が一体となった触感。
もっと食べたかった。

グラスワイン
Logonovo 2010年。
5種類のブドウ種を使っていることで有名なトスカーナのモンタルチーノのワインで、しっかりしたフルボディ、かつやわらかく非常に好みの味であった。
2010年という若さとは思えない味で、これがグラスワインで提供されるのはすばらしい。

尚、ワインリストも豊富だが、若干高めの設定に思えた。

ということで、実にすばらしいディナーだったと言いたいところなのだが、一つ大きな問題が。

それはサービス。フロアには3人いたが、全くなってない。

まず、サンペルグリーノ(750mlのボトル)を頼んだので、当然なくなれば注いでくれるものと思いきや、こちらから言わないとだめ。おそらく全部飲めなかったと思う。催促すると、何の侘びもなく当然のようにただただ注ぐだけ。

そして、面食らったのが、デザートメニューをもってこないこと。これも催促。
押し売りをしないと善意に解釈したいところであるが、一声欲しいところではある。

我々がメインコースを終わったということを把握していない、水がなくなったことを把握していない、つまり、お客それぞれの状況を把握しようとは全くせず、注文をとり、できた料理を運び、呼ばれたら言われたことをやるだけ。(それもできないよりはよいが)
最後に、頼んだエスプレッソが出てこない。仕方がないので、催促してみると、「連絡不足でした」とのこと。連絡不足ではない、流れ作業しかしていないからであって、コーヒーが出ていないことも把握していなかったということ。

料理の合間ギャルソンがかける時として無駄とも思える一声がどんなに大切か、こちらも改めて認識した。

残念ながら、サービスについては1点と最低点を付けざるを得ない。あくまでこのレベルの店に要求されるサービスを前提にしての採点ということではあるが、まだ採点できるレベルに達していない。

店の雰囲気や料理の質から考えれば、できうれば、イタリア人オーナーの店らしく、もっと陽気な雰囲気を演出してくれたらと思うが、そこまではまだ遠いかもしれない。
陽気で「少々のミスは見逃してよ」というのも、それはそれで評価したいがその方向性にもまだない。
このサービス、そしてフロアスタッフが造り出す雰囲気の点がクリアされれば、イタリアンというかレストランの激戦区西麻布において他を圧倒するポテンシャルをもっていると思う。

さて、総合評価であるが、実に悩ましい。上記のような致命的な点はるもののそれでも十分に楽しい時間を過ごすことができたし、サービスについても逆にそれさえ知っていればこちらから指示を出せばよいので、料理と雰囲気は素晴らしく、再訪してもう一度確認したいと思う。もう一点としては、席の配置をもう少し工夫してほしいところである。席による違いが大きすぎると思う。
特に料理の味に関しては、東京の他のイタリアンとははっきりと一線を画す味、西麻布はこのレストランを大切にしなければならない、というほどの味。このレストランがある限り、他のイタリアンの採点を厳しくしなければならない、そういう味である。
総合点としては、サービス面での減点で足を引っ張るには惜しいレストランであるので、その味に免じてミシュランの星付レストランにも引けをとらない高得点、もちろん私のイタリアンの採点において最高得点を付けさせて頂いた。

2016/04/07 更新

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