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森の動物のレストランガイド
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森の動物 (男性) 認証済
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1回
夜の点数：4.5
2017/03 訪問
すべての脇役が引きたてる美味しいお肉。
美味しいお肉。ただただ、そのお肉のためにすべてが脇役に回る。通りから一つ入ったところに、仰々しい看板などなく、それでいて存在感のある１軒。建物も美味しいお肉の前ではあくまで脇役。この綺麗でありながら控え目な門構えからして美味しくないわけはない。今回通された１階席はすべていわゆるボックスシート。隣との間隔もまたパーティションの高さも必要十分。座面のクッションも十分で疲れることもない。今回使わせて頂いたお席はコの字型をしており、極めて快適である。メニューは、しゃぶしゃぶかすき焼き。しゃぶしゃぶはいろいろな部位を楽しめる珍しいしゃぶしゃぶであるが、シンプルにＡ５ランクのサーロインだけを堪能したかったので、すき焼きのコースで。まず卵が運ばれてくる。こちらの卵は卵白をメレンゲ状にし卵黄と再度混ぜたもの。八ヶ岳卵といい、濃厚なものという説明。閉店してしまった元赤坂の「よしはし」もお席で卵白をメレンゲ状にするパフォーマンスがあるが、あちらは卵黄はそのままつぶさないでおく。最終的には卵黄も混ざるので卵黄に関してはどちらがどうということではないが、一度この卵白をメレンゲ状にしてすき焼きを食べると元には戻れない。お肉に絡むし、何より食感もよい。まずは一枚目のお肉。一枚目は、濃厚なタレで焼く関西風。お肉のみで。本当に美味しい。そしてその後は、今度は関東風のタレで、長ネギ、白菜、春菊、豆腐、椎茸を煮る。そして２枚目のお肉を関東風で。２枚目は野菜とお肉を一緒に。タレが一枚目の時のタレとはきちんと違うもので、また違う味を楽しむことができる。通常、関西風の焼く、しかもレアに焼く方が好きであるが、このお肉の場合には、こちらの関東風のタレ（というより出汁に近い）で煮た方が少し上品で上質な肉の味わいをより感じることができるように感じた。ここで二杯目の卵が出てくる。メレンゲの卵がもうメレンゲ状ではなくなってしまったなと思っていたところ。卵を変えましょうかと聞いてくれるお店も高級店になれば多いし、こちらからリクエストすることもできるが、ここで当然のように二杯目の卵登場にはやられたという感じである。最後は、玉ねぎ、白滝とトマト。それに三枚目のお肉。新しい卵での三枚目。すき焼きでは途中野菜を食べる時間のようなものが出来てしまいがちだが、野菜の量がちょうどお肉を引き立てる程度、かつ野菜一切れが小ぶりでお肉の邪魔は決してしない。すき焼きコースは、お肉が１２０ｇと１８０ｇの２つのコースがあるが、１２０ｇつまりお肉２枚のコースだと最後ちょっと寂しくなるように思う。そして、デザート。ほとんどの和食店のウィークポイントがこのデザートにある。どうして最後をそんなに軽視するのか私にはわからない。しかしこちらのお店は、その不安をすっかり裏切ってくれた。デザートは３種類から選べて、この日のデザートメニューは和三盆のパンナコッタ紅ほっぺのアイスクリーム蜜リンゴのシャーベット紅ほっぺのアイスクリームを選んだが、イチゴの種類の名前を付けているだけあって、イチゴ感がはんぱない。アイスクリーム店も見習ってほしいほどの味である。小さめの１スクープで（個人的にはもう少し欲しいが）、そこに少しフレッシュフルーツが付いてくる。下手にお造りなどがコースについていないのもよい。今福ではすべて野菜は関東風に煮てしまうが、好みとしては長ネギは煮るのではなく少し焦げ目がつくのもよいし、また白滝ももう少し炒めてある感じもよい。でもここではお肉の脇役なのである。主張しないでよいのかもしれない。若干〆に何かとも思うが、ただへたな〆よりはお肉を食べたいとも思う。つまり、すべてこの美味しいお肉を引き立てている。最後になってしまったが、飲み物にもきちんと気が行き届いていて、十四代を筆頭に若干甘めの日本酒のラインナップもＡ５ランクのお肉にぴったりだと思うし、ソフトドリンクのブドウやリンゴジュースも非常に上質なものである。雰囲気、サービス、お肉の質、味付、飲み物そしてデザートまで言うことなし。最後に、こちらのお店が完全禁煙であることは当然中の当然だとして、お店の外でも喫煙を許していないこと、他店でも見習うべしと思う。もしこのひっそりと佇む一軒家の前で。。。と思うと。もう一度この口コミを最初から読み返してほしい。レストランは「いらっしゃいませ」より前から始まっていて、もしかするとこの感想が根底から覆っていたかもしれないのである。それをわかってのお店づくりであると解釈したい。ミシュランの星にふさわしい、いやむしろ１つだけではふさわしくない見事なお店でした。御馳走様でした。
2017/03/30 更新
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日本酒あり
焼酎あり
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美味しいお肉。ただただ、そのお肉のためにすべてが脇役に回る。
通りから一つ入ったところに、仰々しい看板などなく、それでいて存在感のある１軒。
建物も美味しいお肉の前ではあくまで脇役。この綺麗でありながら控え目な門構えからして美味しくないわけはない。
今回通された１階席はすべていわゆるボックスシート。隣との間隔もまたパーティションの高さも必要十分。
座面のクッションも十分で疲れることもない。今回使わせて頂いたお席はコの字型をしており、極めて快適である。
メニューは、しゃぶしゃぶかすき焼き。
しゃぶしゃぶはいろいろな部位を楽しめる珍しいしゃぶしゃぶであるが、シンプルにＡ５ランクのサーロインだけを堪能したかったので、すき焼きのコースで。
まず卵が運ばれてくる。こちらの卵は卵白をメレンゲ状にし卵黄と再度混ぜたもの。八ヶ岳卵といい、濃厚なものという説明。
閉店してしまった元赤坂の「よしはし」もお席で卵白をメレンゲ状にするパフォーマンスがあるが、あちらは卵黄はそのままつぶさないでおく。
最終的には卵黄も混ざるので卵黄に関してはどちらがどうということではないが、一度この卵白をメレンゲ状にしてすき焼きを食べると元には戻れない。
お肉に絡むし、何より食感もよい。
まずは一枚目のお肉。
一枚目は、濃厚なタレで焼く関西風。お肉のみで。
本当に美味しい。
そしてその後は、今度は関東風のタレで、長ネギ、白菜、春菊、豆腐、椎茸を煮る。
そして２枚目のお肉を関東風で。
２枚目は野菜とお肉を一緒に。
タレが一枚目の時のタレとはきちんと違うもので、また違う味を楽しむことができる。
通常、関西風の焼く、しかもレアに焼く方が好きであるが、このお肉の場合には、こちらの関東風のタレ（というより出汁に近い）で煮た方が少し上品で上質な肉の味わいをより感じることができるように感じた。
ここで二杯目の卵が出てくる。
メレンゲの卵がもうメレンゲ状ではなくなってしまったなと思っていたところ。
卵を変えましょうかと聞いてくれるお店も高級店になれば多いし、こちらからリクエストすることもできるが、ここで当然のように二杯目の卵登場にはやられたという感じである。
最後は、玉ねぎ、白滝とトマト。
それに三枚目のお肉。
新しい卵での三枚目。
すき焼きでは途中野菜を食べる時間のようなものが出来てしまいがちだが、野菜の量がちょうどお肉を引き立てる程度、かつ野菜一切れが小ぶりでお肉の邪魔は決してしない。
すき焼きコースは、お肉が１２０ｇと１８０ｇの２つのコースがあるが、１２０ｇつまりお肉２枚のコースだと最後ちょっと寂しくなるように思う。
そして、デザート。
ほとんどの和食店のウィークポイントがこのデザートにある。どうして最後をそんなに軽視するのか私にはわからない。
しかしこちらのお店は、その不安をすっかり裏切ってくれた。
デザートは３種類から選べて、この日のデザートメニューは
和三盆のパンナコッタ
紅ほっぺのアイスクリーム
蜜リンゴのシャーベット
紅ほっぺのアイスクリームを選んだが、イチゴの種類の名前を付けているだけあって、イチゴ感がはんぱない。
アイスクリーム店も見習ってほしいほどの味である。
小さめの１スクープで（個人的にはもう少し欲しいが）、そこに少しフレッシュフルーツが付いてくる。
下手にお造りなどがコースについていないのもよい。
今福ではすべて野菜は関東風に煮てしまうが、好みとしては長ネギは煮るのではなく少し焦げ目がつくのもよいし、また白滝ももう少し炒めてある感じもよい。でもここではお肉の脇役なのである。主張しないでよいのかもしれない。
若干〆に何かとも思うが、ただへたな〆よりはお肉を食べたいとも思う。
つまり、すべてこの美味しいお肉を引き立てている。
最後になってしまったが、飲み物にもきちんと気が行き届いていて、十四代を筆頭に若干甘めの日本酒のラインナップもＡ５ランクのお肉にぴったりだと思うし、ソフトドリンクのブドウやリンゴジュースも非常に上質なものである。
雰囲気、サービス、お肉の質、味付、飲み物そしてデザートまで言うことなし。
最後に、こちらのお店が完全禁煙であることは当然中の当然だとして、お店の外でも喫煙を許していないこと、他店でも見習うべしと思う。
もしこのひっそりと佇む一軒家の前で。。。と思うと。
もう一度この口コミを最初から読み返してほしい。レストランは「いらっしゃいませ」より前から始まっていて、もしかするとこの感想が根底から覆っていたかもしれないのである。
それをわかってのお店づくりであると解釈したい。
ミシュランの星にふさわしい、いやむしろ１つだけではふさわしくない見事なお店でした。御馳走様でした。