2回
2016/05 訪問
板橋区大山駅南口1分の博多ラーメン店「宮本商店」。★30回以上訪問店。【1st】
でも、純粋に、僕にとっては「博多ラーメン」店として大事な店なのである。
昨年2015年9月のオープン間もない頃から、異常な通い方をした。
お得な「替え玉回数券」のような感じのモノを購入し、度々訪問した。最初は週2位のペースだったと思う。
深夜が多かった。23時半位から24時半位。
池袋にも数ある博多系ラーメン店をよそに、自転車を飛ばし大山に向かったコト数知れず。
ラーメン店の宿命でもあるのだが、アルコールの提供という問題がある。
ビールを軽く飲んでからラーメンをすすりたい。当然、そんな方々も多いだろう。僕の愛する「麺屋 ごとう」でもそういう光景に何度となく出くわした。
しかし、かなり飲み屋っぽい雰囲気になってくると、これまた、純粋にラーメンをすすりたいという人からは敬遠されがちになる。
僕は、酒も好きだが、ラーメン好きとして、そのへんの境界線の引き方がホントに難しいのだろうと思う。企業として利益優先で考えれば、アルコールの提供は重要になってくるコトも何となくわかる。
かつて、吉野家では、牛丼を純粋に楽しみたい客のために、酒量の規制をしていた。しかし、今は逆に「吉呑み」などといって、本格的にアルコールを推奨し提供し始めている。フロア分けなど、最低限の苦しい対策はあるが、「ちょい呑み」を前提にしていたとしても、ヤカラ飲みするお客がいれば、奇声などの中で牛丼を純粋に楽しめなくなる。
この店も、そうなってゆくのかも知れないと危惧を抱いていた。場所柄というコトも多分にあるだろう。大山での酔い方も何となくわかる。そして客層もある程度見てきたつもりである。
僕は、基本的に、この店のラーメンに惚れたのだ。
オープン間もない頃から、基となる味は変わらないが、いろいろな面で試行錯誤を繰り返して、ようやく落ち着いてきた様も見てきた。
でも、最近はどうなんだ?…という気が、正直しなくもなかった。
ある時、ならば、自分も、一度ココで飲んで酔ってからラーメンをすすってみよう。
そんな気持ちが急に芽生えた。
濃いめの焼酎の割りモノを短時間に2杯飲んだ。
あえて、隣にいた、やはり呑み客とも会話した。
そして、ラーメンをすする。
そうしてみて、初めてよく解かった。
この店の店主のラーメンに対する情熱が。
呑み客を否定するわけではない。
また、妙なドラマ仕立ての演出でも何でもない。
純粋に、ただ一杯のラーメンをつくる、その真摯な眼差しに、賭ける想いが伝わってきた。
やはり、間違ってはいなかった。
ならば、僕も、そういう気持ちでいよう。
純粋に、ホンモノのウマい博多ラーメンを食わせてくれる店だと。
(文責:京夏終空、2016.5.29)
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博多ラーメンで、こういう評価をしたのは初めてである。
僕は京都だが、博多出身の知人、友人、飲み友達など多くいる。東京の博多ラーメン店においても、同じ博多出身なのだが、全員が「アレは博多ラーメンでない」という意見が一致するコトはあっても、「コレこそが博多ラーメンだ」という意見が一致するコトはなかなか無い。それぞれ好みがあるように、好きな店は大きく意見が分かれる。
僕自身、博多の屋台でラーメンを食べたのは、30年位前に2度の訪問、15年位前に1度の訪問で、合計10店舗近くは食べていると思う。それぞれ、特徴がありひとくくりに語れないのだが、その中でも一番最初に食べて、メチャメチャウマいと思った店の味が何となく基準になっているし、そのラーメンこそが、僕にとって博多の屋台のラーメンの味としてインプットされているのである。
「ラーメン」(¥650) ―― その味に、出会った。
食べた瞬間、懐かしさとともに、コレだ!という思いが甦ってきた。
最近食べた博多ラーメンを思い出す。「一蘭」「一風堂」「わ蔵」「がッとん」「とっしん屋」「哲麺」「ぼたん」「じゃんがら」「虎」「龍吟軒」「由丸」「斗樹」それに「博多天神」「博多風龍」など。そのどの店でも感じなかった想いが、今回来た。いや「キター」と書くべきか。
見た目は、白濁色のよくあるタイプの博多ラーメンだ。やや油が多く浮いている感じがした。チャーシュー、刻みキクラゲ、青ネギという基本的な具材。麺はバリカタでお願いした。一口、麺をすすり、噛みしめると、ガッツリくる。ウマい。麺が、今までにありそうで無かった感じがする。スープ、甘みが少なく、豚骨のエキスの抽出が濃厚な味わい。簡単にクリーミーなどと言いたくない。マイルドでも無い。豚骨の骨の髄まで丁寧に抽出した、骨砕粉まで滑らかに味わいとなっている。スープを飲み干した時、器の底に見える。その骨砕粉の色で、わかるコトもある。黒っぽい場合、茶色の場合、赤っぽい場合。それぞれ、抽出のレベルがあると思う。
表面に見受けられた油っぽいモノは、食べる際には全くオイリーさを感じない。豚骨スープとスグに馴染んで、口当たりを良くする程度だと感じた。
チャーシューは小さめだったが、味は良い。キクラゲも食感ともどもイイ感じだった。もちろん、青ネギの果たす役割も大きい。
高菜、紅生姜は、少しづつ試してみたがイイ。辛子高菜でなく、高菜が合う感じがまた良い。ゴマは、今回は見送った。
メチャクチャ、ウマかった。
人それぞれ好みがあろうが、僕にとっては、今まで東京で食べた博多ラーメンの中で、ダントツ博多の屋台で食べた原点のラーメンに近いように感じた。
大満足。ごちそうさまでした。
食後、思わず、店員さんに声をかけた。コレって、ホントの屋台の味ですよね?
控えめな返事ではあったが、そのコトバに自信の様なモノも感じられた。麺などはやはり、博多の屋台で使っているモノを送ってもらっているのだと云う。だから、麺自体は、博多のとある屋台のモノと全く同じモノだと言える。
この日は、残念ながら、軽く飲みながら食事をした後だったので、替え玉までいかなかったが、次回は、このラーメンを目指して食べに行くつもりだ。
ホントに、イイ店に出会った。
お店の造り自体は、前の前の店からあまり変わってない。
「正解はラーメンでした」→「ひかり」ときて、この店である。
また、最近、同じ大山では博多ラーメンの「がッとん」もオープンした。徒歩2,3分圏内に「龍吟軒」を含め3店舗の博多ラーメン店が出来たコトになる。ちょっと前にオープンした家系の「武蔵家」も健闘している。大山も、ラーメン店の選択が豊富になってきた。
最後に、食べログ掲載についても快諾をいただいたコトを付け加える。
今回は、勢い余ったレビューしかできなかったが、次回訪問後、再度レビューしたいと思う。
まだオープンして間もないので、整ってない部分もあろうかと思う。
屋台で食べるつもりで、フラッと寄ってみてはいかがだろう。
(文責:京夏終空、2015.9.22)
2016/05/29 更新
僕にとって都内ナンバーワンの「博多ラーメン」。
以前にも書いたが、博多ラーメンと一口に言っても、いろいろある。
前回アップから日が開いたが、相変わらずコンスタントに通っている店。
僕の博多ラーメンの原点は昭和60年代に博多の中洲の名も覚えていない屋台で食べたラーメンの味である。
その頃を含め、博多や小倉などでは10店舗くらいの店で、自分なりに食べ比べをした。
東京にも多くの博多ラーメン店が出店している。また、ラーメン博や百貨店の催事出店の博多ラーメンもそれなりに数をこなして食べてきた。
でも、どうしても、その屋台のラーメンの味を上回る店には出会えなかった。
長年出会わなかった味に、ココで出会えた。
「一蘭」も好きだ。「一風堂」もウマい。「博多天神」や「博多風龍」も、替え玉サービスのうえ、手軽で安くてイイ。
シーンによって使い分けはできる。でも、どの店も味を調え過ぎていて、本来の屋台の素朴な豚骨の味わいから遠くなっているような気がしていた。「ばりこて」「じゃんがら」…他にもいろいろ食べてきた。
コトバが悪いが、引っ掻き回し過ぎている、こねくり回し過ぎている。
一番は、美味しくしようと整えている。
美味しくて、何がイケない!―― もう一人の僕が、そんなコトバを吐く。
でも、求めているモノとは違うと、知っているもう一人の僕が答えるのだ。
大塚の長浜「ぼたん」には足繁く通った。獣臭が心地よい豚骨ラーメンだった。
でも、博多で感じた味とは基本的に違うと思いながら食べていた。
いろいろ考え出すとわからなくなるのだが、僕は、個人的に博多ラーメンに、あえてつくられた「旨み」や「口当たりの良さ」や「ガッツリ感」や、逆に「上品さ」や「優しさ」も含めて、求めていないんだと思う。
ただ、純粋に朴訥に、豚骨のダシをストレートに出すコトを求めているのかも知れない。
調味料の味や旨み成分が全体を司るようなラーメンを求めていない。
豚骨、豚のガラを炊き出し、その本来豚の骨が持っている良さを出すためだけに、丁寧にスープに対峙し、手間をかけられたうえで出来あがったスープを欲している。
博多から送られてくる麺に、ストレートなスープ。
スープに混ざる骨砕粉、その味わいまで、この店のラーメンが好きだ。
「ラーメン」(650円)、以上。
(文責:京夏終空、2017.2.24)
(口コミ初投稿が2015年9月、きっと、もうスグ50回位の訪問になると思う。)
(3.09/2018.1.21)
(※写真は、後日掲載。)