8回
2024/11 訪問
さらに進化したコース
久しぶりの訪問になる。びっくりしたのが、コースの値段が変わってないという事。このご時世でこれは立派。しかもコースの内容やボリュームはむしろ良くなっている。これは企業努力に他ならない。
今宵も14,000円のコースで、、、
*アミューズ3種
梅のシャーベット、二十日大根のマリネ、マドレーヌサレ
特にマドレーヌサレは塩味がきいたマドレーヌの中にサラミが入っており風味がいい。
*スープドポワソン
定番である。今回はエビの旨みがきいている。濃厚なのに後味がさっぱりなこのスープはやはり定番でメニューに残してほしい。
*牡蠣の蒸し焼き
牡蠣は殻ごと蒸し焼きにしたもの。中はレアに仕上げている。上にレフォールのムースと蕎麦の実、キャビアを添えて、まわりにチョリソの風味のオイルをかけてある。レフォールのムースの軽い酸味、キャビアの塩気が牡蠣の甘さを引き出す。蕎麦の実の香ばしさもアクセント。また、チョリソオイルが牡蠣の独特の香りを弱めるので、生牡蠣が苦手な方でも食べられるのではないか。
佐藤シェフが生牡蠣が苦手なようで、ご自分が食べられるように調理したとか、、、
*ブーランジェリーアダチのパンとオリーブオイル
オリーブオイルはセドリックカサノヴァ
*ジャルダンドゥレギュームクロッカン
魚は今回はサーモン。これについては説明はいらない。混ぜ方で味わいが変わるこのスペシャリテはやはりメゾンケイの顔か。
*金目鯛の鱗焼き
これもこの時期の定番。サスエ前田の魚である。今回はソースが面白い。クレソンのソースだがフュメドポワソンにクレソンを合わせたソースというよりスープに近い。この味わいが金目鯛に合う。レモンコンフィの酸味と微かな甘みが味を引き締める。
*車海老のクリームフライ
今回の一番!車海老にエビのミソを合わせたクリームをまわりにつけて、竹墨のパン粉で揚げたもの。横にエビのカクテルソースとキャビア。クリームと車海老だけで十分美味しいのにソースと合わせるともういう事なし。できればもう一本ほしい、、笑
*愛知鴨の胸肉のロースト
メインはプラス料金になるがマンガリッツァ豚や定番の鳩、牛肉が他に選べるが今回は鴨。しかも、プラス料金になるが、愛知鴨の中でもなかなか手に入りづらいめぐみ鴨というのがあり、今回はこれに決定。
レバーを使ったソースと最初の説明があったのでサルミソースのようなものかと期待していたが、これがいい意味で裏切られた、、笑
ソースはなんとレバニラのソース、、。
これが素晴らしい。鴨には味噌が塗ってあり、まずはソースをつけずに食べると味噌が甘みがあり、なかなか食べやすい。ところがこのソースと一緒に頂くと、まあ、濃厚な味わいがストレートにくる。まさかニラがこれほど鴨に合うとは。シェフがたっぷりソースをつけて食べてほしいとの事。また、付け合わせのカブやブロッコリーもソースとぴったり。
このソースは参りました。
*シェーブルチーズに山羊のミルクのヨーグルトにブルーベリーシャーベット
こちらも定番になりつつある。京都るり農園の山羊のミルクのヨーグルトとシェーブルチーズの中にブルーベリーシャーベットが入っている。上にオリーブオイルと塩。肉料理の後のさっぱりとした口直し。塩がなかなかにいいアクセント。
*デザート チョコレートタルト
今まではデザートにはとらやとコラボしたバシュランが定番であったが、今回、バシュラン以外にチョコレートタルト、モンブランと選べるようになった。
今回、私はチョコレートタルト、知人はモンブランを選択。チョコレートタルトは焼きたてで熱い。
チョコレートフォンダンのタルト仕立てと思えばいい。熱々でとろける、やや苦味のきいたチョコレートにタルト生地。チョコレートフォンダンよりも食べやすくタルトが合う。別に洋梨のアイスがつく。
濃厚で熱々のタルトと冷たくさっぱりとしたアイスの相性がいい。
*ほうじ茶のパンナコッタ
これも定番。ほうじ茶のパンナコッタにほうじ茶のカラメルソース。さっぱりとした甘さ。
*餡入りフィナンシェ
虎屋工房のお菓子。フィナンシェの中に粒あんが挟んである。
コースの内容も色々と変えており、また、新しい皿も増えつつある。飽きのこないようにコースを組み立てなければならない。佐藤シェフの料理はなかなか面白い工夫をする。特に牡蠣の食べ方、エビフライ、鴨のニラレバソースなど、、、
小林圭シェフは東京にも3店出している。面白いのは3店ともアラカルトになる。コースはこちらだけ。ただ、レストランケイの味わいに近いのもこちらになるか。佐藤シェフはレストランケイのスーシェフだから当たり前なのだが、ヌキテパでも修行経験があるので、魚料理は得意である。そして、できる限り地元のものをつかい価格も変えてない。
できれば、こちらのレストランはコンセプトは変えないでほしい。
また、季節が変わる頃に再訪します。
アミューズ
アミューズ
アミューズ
スープドポワソン
牡蠣の蒸し焼き
ジャルダンドゥレギュームクロッカン
混ぜ合わせた後(ここまで混ぜる)
金目鯛の鱗焼き
車海老クリームフライ
鴨のロースト
ニラレバソース
シェーブルチーズとヨーグルト
チョコレートタルト
洋梨のアイスクリーム
モンブラン
ほうじ茶のパンナコッタ
餡入りフィナンシェ
コーヒー
2024/12/01 更新
2023/09 訪問
メニュー一新?
昨年の11月以来、久しぶりの訪問となるメゾンケイ。予約も取りやすくなってきた。とはいえ、相変わらずの満席状態。
事前に14,000円のコースを予約しておいた。
メニューの説明前にアミューズが来るのだが、今までの定番はコンテチーズのグジエール、今回は変わっていた。何でも最近変えたようである。
*マドレーヌサレと地元産のミニトマト
ミニトマトには野菜のタルタルがのる。とにかく味の濃いミニトマト。タルタルも爽やか。マドレーヌサレはハムが混ざっており、ハムの塩味と旨味、マドレーヌのほのかな甘みがいい。
ここからコースになる。
*スープドポワソン
定番のスタートだが、今回は金目鯛の出汁とサフランで香りつけ。隠し味に御殿場産の白味噌を使っている。
これは金目鯛そのものの旨み。白味噌の風味が微かにあって和を感じる。サフランの香りも合う。
*ジャルダンドゥレギュームクロッカン
代表的スペシャリテ。実は混ぜ方で味が変わるのだが、私は甘いクロッカンを少しよけて、合間に頂くように混ぜて食べる。このサラダがレストランケイの代表的料理なのだから面白い。必ず魚が混ざっている。今回は地元産のサーモン。
*桜エビのリゾット
ストレートに桜エビの味であるが、甘エビの出汁を混ぜている。甘エビの甘みと御殿場産コシヒカリの甘みがいい。
*金目鯛の鱗焼き
これも定番なのだが、ソースなどの味わいに変化がある。
今回はタプナードバジルのソースなのだが、これが面白い。これを添えてあるシャインマスカットの上にかけ、マスカットと一緒に頂く。これが口の中で様々な味わいになる。タプナードの酸味とマスカットの甘みが意外にも金目鯛とぴったり合う。また、金目鯛の上にレモンのコンフィとマイクロきゅうりがのっており、これも金目鯛に合う。さらに紅芯大根とのりを和えたものが付け合わせ。これも金目鯛と合う。中々楽しい皿である。
*蝦夷鮑の白ワイン蒸し イカスミのソース
白ワインで蒸した蝦夷鮑にイカスミのソースをかける。
鮑のキモは鮑と一緒に入っている。さらに甘酸っぱいシャンピニオンのマリネも、、、。
キモのソースでなくイカスミのソースというのが面白い。イカスミも旨みとコクを出すので合うのだけど、キモの蒸したものとも合う。シャンピニオンが味のアクセント。
*赤城和牛のバペットステーキ
この値段のコースだと今まではLYB豚だったのだが、ハラミは初めてである。豚だったら鳩に変えてもいいかな、と思ったがハラミとなるとやっぱり気になる。このクラスのレストランでハラミだとどのように提供されるか。ソースは肉汁を煮詰めたもの。それに、エシャロットの赤ワイン煮。こちらの店はテーブルに塩を備えているので、3通りで味わえる。焼き加減は十分。まわりをしっかり焼き色をつけ、中はミディアムレア。実はエシャロットの赤ワイン煮で頂くのが気に入った。甘酸っぱい味と風味がハラミ肉にピッタリ合う。さすが、レストランケイのスーシェフ佐藤氏のアイデアである。
*るり渓農園のやぎのミルクのヨーグルトムース
ヨーグルトムースにはオリーブオイル、フルールドセルがかかっている。ムースの中にはブルーベリーソルベが入っている。ヨーグルトの酸味にソルベの甘酸っぱさ、それにほのかな塩味とオリーブオイルの香り、なかなかにいいアヴァンデセール。
*ヴァジュランカシス風味
定番のグランデゼール。カシスのアイスクリームにいちじくが入っている。散らしているのはとらや製カシス羊羹。ここにとらや製のあんこと黒糖のソース。
やはり、このデザートは外せないか。季節ごとに風味を変えているので飽きない。
*ほうじ茶のブランマンジェ
これも定番のミニャルディーズ。ほうじ茶の香ばしい香りがいい。
最後にコーヒーとクッキー。
オープンして2年半超経つ。メニューも少しずつリニューアルしている。最もジャルダンドゥレギュームやスープドポワソンなどは店の顔なので必ず入れているのはいい。コースも3つになったが、依然としてリーズナブルな価格のコースをディナーに残しているのはお客側にはいい事だろう。小林シェフもたまに御殿場に顔を出す。
最も来年、虎の門に新たな店を出すようなので、また、新たなレストランケイの顔ができるのだろう。
メゾンケイは地元に根づいた店となったと思う。地産地消のメニューは場所柄もあるがリーズナブルで美味しい。
新店舗も気になるが、こちらも季節ごとに伺いたいなぁ、と思っている。
マドレーヌサレ
ミニトマト
スープドポワソン
ジャルダンドゥレギュームクロッカン
桜エビのリゾット
金目鯛の鱗焼き
蝦夷鮑の白ワイン蒸し
バベットステーキ
ジャンボマッシュルーム
やぎのミルクのヨーグルトムース
ヴァジュラン
ブランマンジェ
2023/10/02 更新
2022/11 訪問
新たなコースの追加
5500円と9000円の2コースでディナーの選択肢だったが、新たに12000円のコースを増やした。
元々、コース料金からして予約困難になるのは当たり前だった。地元に根付くという意味でのコース設定だったが、グレードを上げてもいいのではないか、と思っていた。そうしたら、高い料金の設定を増やしたので、元のコース価格は据え置き、、まあ、それはそれでいいのかもしれない。
12000円と9000円のコースの違いを聞くと、品数を1品増やすか、品数は変わらず料理のグレードを上げるか、その時次第らしい。今回は料理のグレードが上がっているとの事。
予約時に12000円のコースを指定している。
・アミューズ グジエール
定番となっている24ヶ月熟成コンテチーズの風味がスタート。
・スープドボワソン
金目鯛のアラやら骨でとったスープ。隠し味に西京味噌を使っているとの事。頂く前から金目のいい香り。飲むと金目そのものだが、遠くの方で西京味噌の風味がする。
・赤城和牛のタルタル 生姜風味
赤城和牛のタルタルにコンソメジュレ、生姜、ラディッシュ、スプラウト、食用花、上にキャビア。タルタルは赤身肉の味がしっかり、コンソメは塩味がかなり控えめ。というのはキャビアがあるからだろう。生姜の香りがよく合う。こちらのメニューでキャビアが出るのは2回目だが、キャビアの使い方がやはりうまい。ただ贅沢で使うのではなく、キャビアがしっかり合うという調理である。
・ジャルダン ドゥ レギュームクロッカン
お馴染みのスペシャリテ。今回は魚にクヌギマスを使っている。とにかく混ぜ方で味わいが変わる、このサラダ。楽しく美味しい。
・金目鯛の鱗焼き 野菜のソース
鱗がパリッととして、身も甘さがありそのままでも美味しい。野菜のソースといっても付け合わせに近い。アンディーブ、トマト、マッシュルーム、ケイパーなどをビネガーなどで和えたもの。野菜の美味しさが出ており、金目と一緒に食べてもいい。少量だが赤ワインを煮詰めたソース。これは甘酸っぱさが出て、金目鯛の風味が変わり面白い。付け合わせのアンチョビフィレの塩梅もいい。
・富士鶏胸肉のロースト
本来はLYB豚肩肉のローストだが、本日、一緒に訪問した知人は初めての訪問なので、折角だから、まずは、こちらを代表するメニューの鶏胸肉のローストを食べてほしいと思い、変更した。
肉には塩麹を使い、さらにソースは鶏の出汁と塩麹のソース、クレソンと柚子胡椒のソースで頂く。塩麹のソースは容器に多めに入っている。胸肉をここまでしっとりさせて頂けるのが素晴らしい。また、塩麹のソースが秀逸。
・デザート ヴァジュラン
お馴染みのデザート。カシスと栗のアイスクリームが下に二層になっている。虎屋の餡をソースにしたものをかけるが、カシスと小豆の餡がこれほど合うとは、、、
・デザート2 白ゴマのブランマンジェ 黒ゴマのソース
白ゴマの風味のしっかりとしたブランマンジェに香ばしい黒ゴマのソース。甘さも控えめで優しい風味である。
・コーヒー
食後の飲み物は別料金だが、飲み物を注文すると茶菓子が出る。キャラメルあんこのサブレがついた。キャラメルあんこは、こちらと正面のとらや工房で購入できる。実はあんこベースのものでもうひとつ、ラムレーズンとあんこペーストがあり、これを毎回購入している。
オープンから1年10か月になる。レストランケイのスペシャリテを組み込みながら地産地消のコースメニューをリーズナブルな価格で提供する。県外からもお客様が多いが、地元のお客様も常連になっているようだ。地元に根付きつつ、地産地消の料理を提供する、このようなレストランは、これから増えていくのではないか。
・
24ヶ月熟成コンテチーズのグジエール
スープ ド ポワソン
赤城和牛のタルタル 生姜風味
ジャルダン ドゥ レギューム クロッカン
混ぜ合わせた後
金目鯛の鱗焼き
富士鶏胸肉
カシスと栗のヴァジュラン
白ゴマのブランマンジェ 黒ゴマのソース
キャラメルあんこのサブレ
2022/11/20 更新
2022/05 訪問
地産地消で地元に根付く三つ星
御殿場とらや工房の正面にあるメゾンケイ。素材はほとんど静岡産になる。コースは昼夜とも2コースで食後の飲み物は別料金ではあるが、税込でも1万円以下と場所を考慮してもリーズナブルである。
昨年末、特別コースを頂いたとき、このくらいの値段のコースがあってもいいのでは、と今回お話したのだが、この値段は、やはり地元の方に来ていただきたいという思いからだという。連日、54席が満席になるが、昨年のオープン当初は、8割以上の客が県外。しかし、最近では3割以上の客が地元の方になってきてるようだ。
私はアルコールは飲まないので、車で訪問するが、今回駐車場を見たら、地元ナンバーが多くなったことに気づいた。これは本当にいい事である。
今回も9000円のコースで予約している。
・コンデチーズのグジエール
おなじみのスタート。
・スープドポワゾン
塩味は控えめなので、しっかり魚介が味わえる。味噌を使っているのだが、隠し味程度なので、後味に味噌の風味がくるので、馴染みやすい。
・活け鯵のフリット
鯵に地元の稲藁で軽く燻している。その香りがいい。そのままで十分美味しい。フロマージュブラン、トマト、生姜を混ぜたソースが添えてある。ソースをつけて食べると、さっぱりとした中にやはり、生姜の風味と鯵はよく合う。
・パンとオリーブオイル
パンは長泉のブーランジェリーアダチさんのカンパーニュ
・ジャルダンドゥレギュームクロッカン
スペシャリテのサラダ。このサラダの野菜も全て地元産である。アクセントにマグロの漬けが入っているが、マグロも焼津からのものである。このサラダ、混ぜ方で味が変わるのが面白い。私はいつも甘いクロッカンを混ぜないで箸休め的に食べている。
・春菊のリゾット
香り高いリゾット。チーズの風味もいい。近くでとれたタケノコと朝霧高原の牧場で作られた生ハムが添えてあり、味と香り、歯応えがいいアクセント。
・金目鯛の鱗焼き
このメニューは、他のお店でもよく出てくる。焼いた金目鯛の上にレモンの皮のコンフィがのって、金目鯛と一緒に食べるとまた、違った味わいになる。トマトと松の実のソースが添えられているが、やはり、金目鯛はそのまま食べた方が私は好きである。静岡産ニューサマーオレンジと新玉ねぎのピクルスが添えてある。ピクルスはクミンやコリアンダーなどのスパイスをきかせており、なかなか付け合わせとしては秀逸である。
・富士鶏胸肉のロースト
スペシャリテである。肉料理はLYB豚、静岡和牛フィレ、フランス産鳩とプラス料金になるが、選択肢がある。
胸肉をしっとりと仕上げるのが素晴らしい。ソースも鶏の出汁に塩麹をきかせたもの。ちなみに鳩は唯一フランスからの空輸のものであるが、レストランケイで提供されている料理で前回の特別メニューで頂いた。
・デザート ヴァジュラン
これも定番。今回は、グリオットチェリーのソースにソルベ、その中にピスタチオのアイスクリームになっている。グリオットチェリーの酸味のきいたデザートである。
ピスタチオのアイスクリームとの相性もいい。
・ほうじ茶のパンナコッタとこしあんにキャラメルを合わせた餡をのせたビスコッティ
キャラメルこしあんは販売しており、実は正面のとらや工房でも販売しているようである。キャラメル以外にラムレーズンを合わせたものもあり、そちらを土産に購入した。
・ダージリン
色が金色なのであるが、そういう茶葉で、香り高いダージリンだった。
1万円以下のコース料金の設定は、地元の方々に気軽に来てもらいたいという事からである。材料の価格の問題などで価格が変わる可能性はあるが、できるだけこの価格帯での設定は、この御殿場で根付いていく、という表れである。
私のように県外から予約する客は、相変わらず多いのは確かである。地元に根付いて地産地消で料理を提供し、地元の方に愛されるレストランを、と考えてオープンした小林圭氏のメゾンケイは間違いなく地元の方々に浸透しつつあるのではないか、、予約は相変わらず取りづらいが、どこか、それでも嬉しく感じる、、、
・
スープドポワソン
グジエール
活け鯵のフリット
ジャルダンドゥレギュームクロッカン
しっかり混ぜると、、
春菊のリゾット
金目鯛の鱗焼き
富士鶏胸肉
ヴァジュラン
パンナコッタ
キャラメルこしあん
ダージリンティー
2022/05/22 更新
2021/12 訪問
初めての特別メニュー
今年1月31日にオープンしたメゾンケイ。初めてクリスマスシーズンを迎え、その期間、特別メニューで18500円のコースのみとなっている。
キャビアやトリュフなども使い、煌びやかなメニューとなっている。品数も多くなっている。
メニューの中で、ジャルダンドゥレギュームクロッカン以外に2品、パリのレストラン ケイで提供されているメニューがあるとの事。
*クジエール
おなじみのスタート。チーズの香りと風味が相変わらずいい。
*シャンピニオンのスープ
鶏ベースのフォンときのこ、ベーコンで旨味を出したスープ。鶏やきのこの旨味にベーコンの風味がいい。
*桜海老のカダイフ包み
カダイフは焼いてある。桜海老の甘さとカダイフは焼いてあるので口当たりが柔らかい。パプリカのビネグレットソースの
爽やかな酸味が合う。さらにスパイスとしてクミン、コリアンダーを使っており、これがアジアンテイストで後味もいい。
*手長海老、コンソメジュレ、キャビア、山ごぼうのエスプーマ
手長海老の上に海老からとった出汁のジュレ、キャビア、最後に山ごぼうと生クリームで作ったエスプーマがのる。
実は、このメニュー、特に気に入っている。手長海老の甘さ、コンソメの旨味、キャビアの塩気と風味がバランスいい。
また、ややムースに近い山ごぼうのエスプーマの香りと淡い甘みもいい。特にキャビアに使い方がいい。この料理には、
キャビアを使用するのが正解である。海鮮の海老が旨味の中心なので、魚卵のキャビアはしっかりとはまる。
よくキャビアを料理に使う店は多いが、単に豪華に見せるため等の使用が多く、キャビアである必要がないのにキャビア
を使い、料理のバランスが悪くなる、あるいはキャビアだけ浮いている、そんな皿をよく見かける。この料理はキャビア
の必要性をしっかりと理解して作られている。さすがである。
*ジャルダン ドゥ レギューム クロッカン
こちらの看板メニューである。またレストラン ケイの看板メニューでもある。とにかく混ぜ方によって味が変わるという
いつ食べても面白く楽しく美味しい。最近はクロッカンをよけておいて混ぜ、食べている途中の味変で甘いクロッカンを
食べるというパターンになっている(笑)
*じゃがいものニョッキ パルミジャーノのソース
レストラン ケイで提供されているメニュー。きたあかりとインカのめざめを使用したニョッキはつなぎの小麦粉を極力
少なくしているので、いわゆるニョッキとマッシュポテトの間くらいの食感になる。じゃがいもの味がストレートにわか
る。パルミジャーノのソースはフォンと合わせている。定番だがニョッキとよく合う。上にトリュフを散らしており、香り
も素晴らしい。ニョッキの上に御殿場産の生ハムがのり、生ハムの旨味を塩気がいい塩梅である。
*金目鯛の鱗焼き
金目鯛料理としては定番の鱗焼き。鱗のパリッとした食感、金目の美味さ。これは素材の味である。付け合わせが面白く、
ごぼうの赤ワイン煮。紫白菜とトマトをあえたもの。自家製のトマトチャツネ。トマトチャツネを金目の身にのせて頂くと
これがまた違った風味となり、またよく合う。面白いのはごぼう。赤ワイン煮なのだが食べると予想外の風味・・・こちら
にもスパイスでクミンを使用している。
*ランド産小鳩のロースト 味噌仕立て
小鳩をローストして、味噌とごまを使ったソースで頂く。別皿に鳩の手羽のコンフィが添えてある。鳩は味噌を塗って焼い
てあるが、小鳩なので肉の味は あっさりとしているが、これが味噌のソースとよく合う。レバーも添えてあるがこの
レバーがとても美味しい。全く癖がなく、恐らくレバーが苦手な方でも食べられるだろう。また、手羽のコンフィは
私好み。コンフィなので身が骨から取れやすく、味は塩のみなので鳩の味がダイレクトに伝わる。こちらの料理も
レストラン ケイで提供されている。
*ヤギのチーズとヤギのミルクのヨーグルトにブルーベリーのソルベ
上にオリーブオイルをたらし、ブラックペッパーと塩を振っている。ヤギのヨーグルトにブラックペッパーと塩がよく合
う。ソルベは爽やかな甘酸っぱさ。
*ヴァシュラン
定番のとらやさんとのコラボデザート。
*黒ゴマのブランマンジェ
ブランマンジェの上に黒ゴマとキャラメルを合わせたソースがかかっている。ゴマの風味がいい。
*グリーンルイボス、カモミール、ハニーブッシュ、レモンバーベラのハーブティー。
※お土産でカヌレを頂いた。
初めての特別メニューであるが、すべての皿に地元のものを使い、またどの皿もしっかりと印象に残るものだった。
場所柄もあるだろうが、通常はリーズナブルな価格帯のコース。でも季節ごとにこのような特別メニューがあってもいいのではと思った。事前予約制にすれば、食材のロスもなくなるし、また通常のコースと検討できるので、食べる側としては、選択肢が広がるのもありがたい。最も特別メニューだけでもお客様は来るのではないかと思う。そんな話とお願いを、マネージャーにして、寒いが空がきれいな御殿場をあとにした。
ナプキン(持ち帰れる)
クジエール
スープ(食べている途中です)
桜海老のカダイフ包み
手長海老
ジャルダン ドゥ レギューム クロッカン
混ぜると・・・
ニョッキ
金目鯛
肉用ナイフ
小鳩
シェーブルとヨーグルト
ヴァシュラン
ブランマンジェ
お土産
ハーブティー
2021/12/27 更新
2021/10 訪問
再訪 メゾン ケイ
予約が取りづらいメゾンケイ。とはいえ、曜日をある程度、妥協できるなら、土曜日の夜など、2,3日頑張って電話すれば、なんとかとれる。
もともと、価格設定が安いので予約が取りづらくなるのは当たり前だろう。価格は少し上がったが、それでもディナーは税込5500円、9000円なので、やはり、この価格なら予約困難になるだろう。
私としては、価格を上げてもいいので、もう少し予約を取りやすくしてもらえるといいのだが。
さて、今宵のメニューは
アミューズ グジエール
前菜1 おおまさりのスープ
三島産のおおまさり(落花生)とフォンを合わせたスープ。カプチーノ仕立てで最後に燻製のオリーブオイルを少量かけまわしている。落花生の香り、味わいがしっかりしている。落花生の甘さもある。燻製オリーブオイルの香りもいい。
前菜2 竹炭のクロケット グリビッシュソース
竹炭を混ぜ合わせたパン粉で揚げたもの。中は牛肉なのでメンチカツか。形はトリュフのようである。肉汁もしっかりあり、グリビッシュソースの酸味がクロケットによく合う。
前菜3 マグロのタルタル
メバチマグロをタルタルにしたもの。エスプーマ仕立てのトマトソースとハーブ、アクセントに黒米の揚げたもの。日本人なので生のマグロは、やっぱりわさびと醤油で頂きたいが(笑)、、
とはいえ、トマトソースもマグロとはよく合う。ハーブの香りが合わさり、爽やかな味わい。黒米の香ばしさは香りと歯応えのいいアクセントである。
サラダ ジャルダン ドゥ レギューム クロッカン
小林 圭シェフのスペシャリテで"売り"のメニュー。
全部をしっかりと混ぜ合わせる。ドレッシングの一つにルッコラをすり潰したドレッシングがあり、これが混ぜ合わせるとグリーンになるらしい。
最後にナッツと黒糖を混ぜたものをかけて頂き、その後に混ぜるのだが、ナッツを少しだけよけて残して混ぜ合わると、途中でナッツが味変のいいアクセントになる。食べ方工夫すると味わいも変わる。
何でも混ぜ合わせ方で味が変わるらしい。(とお店の方の談)
魚料理 鰻のロートロ パートフィロ包み
魚はメニューでは金目鯛だが、鰻が入ったので、鰻と、あと追加料金になるが鮑が入ったとの事で鰻にした。鰻をロール状に巻いて大葉を巻きパートフィロで包み揚げたもの。鰻の美味しさ、パートフィロのサクッとした歯応えと大葉の香り。これだけでも美味しいが、添えてあるレモンソースが意外と相性がいい。甘酸っぱい味にレモンのほのかな苦味が意外にも鰻にあう。付け合わせのアメーラトマトの甘さが箸休め。
肉料理 鶏胸肉の炭火焼き
こちらのスペシャリテ。実は、LYB豚、黒毛和牛、鳩が選択肢(追加料金がかかるが)にあったが、やっぱり鶏胸肉がいい。胸肉をこんなにしっとりと仕上げるのは本当に素晴らしい。鶏の皮はパリパリにして肉の上にのっている。鶏から出た旨みのソースとマスタードソース、アクセントにクレソンと柚子胡椒のソース。本当に楽しめる逸品。他の肉は他の店でも味わえるがこの鶏胸肉の料理はここでしか食べられない。やっぱり、メインはこの料理になる。
デザート バシュラン 栗とカシスのアイスクリーム
自家製カシス羊羹添え とらやのあんと黒蜜のソース
とらやとコラボしているデザート。メレンゲのサクサク感、栗の風味、カシスの爽やかな酸味、これにとらやのこし餡と黒蜜のソースがよく合う。洋のデザートなのだが、しっかりと和の風味。
ミニャルディーズ ほうじ茶のパンナコッタ
ほうじ茶の香ばしい香りが素晴らしい。上のカラメルソースもほうじ茶を使っている。
最後にコーヒーとクッキー
最後の飲み物は別料金になるが、それでもこれだけの料理のコースが税込9000円はやっぱり予約困難になる要因だろう。さらに、メインが一品の5500円のコースがあるわけだから、昼夜とも54席がしっかりと満席になるのは仕方ないか。最もここまで来る交通費がかなりかかる分、お安くはないか、、、
ただ、地のものにこだわり、しっかりと調理された皿はやっぱり、遠くても食べに行きたくなる。年に2,3回小林シェフも来るとの事。レストラン ケイはまだ、コロナで休業中らしい。
メゾンケイを仕切るシェフは五反田のヌ キテ パのご出身でもあるので、魚の扱いはさすがである。
もう少し、予約が取りやすければいいのだが、また次回も電話、頑張ろうか、、笑
グジエール
おおまさりのスープ
竹炭のクロケット
マグロのタルタル
ブーランジェリーアダチさんのパン
ジャルダンドゥレギュームクロッカン
鰻のロートロパートフィロ包み
鶏胸肉の炭火焼き
デザート バシュラン
ほうじ茶のパンナコッタ
2021/10/26 更新
2021/05 訪問
とらやと三ツ星のコラボ!
日本人初のフランスミシュラン三ツ星、レストランケイの小林さんが和菓子のとらやとコラボして出店した、レストラン メゾンケイ。御殿場のとらや工房の正面にある。御殿場インターを降りて2,3分である。
広い敷地になかなか落ち着いた建物。入り口を入るとウェイティングルームがある。ちなみに、夜のコースは税込で5280円、8580円のレストラン、、この価格でウェイティングルームがあるとは、、、。
とにかく予約は取れない。ほぼ2ヶ月先の予約をとることになるが、粘って電話するしかない!
何とか予約をとり初訪問。すでに8580円のコースを予約済みである。
アミューズ グジエール
24ヶ月熟成のコンテンチーズを練り込んだもの
スープ スープドシャンピニオン
マッシュルームのスープになる。スープのベースはベーコンと生クリーム、バター。マッシュルームの香りがほのかにして、マッシュルームの味、そしてベーコンの味が後からくる。しかし、香りも塩味も程よい。
前菜 みる貝のサラダ仕立て
メヒカリのフリット
母が歯が弱いので、メヒカリを特別に用意して頂いた。
きゅうりの上にみる貝、野菜やミソを使ったソースがいい。みる貝の甘さもよくわかる。
メヒカリはフリットにしているので、サクッとして中はふんわり。ミソのソースが秀逸である。メヒカリにぴったりと合う。
サラダ ジャルダン ドゥ レギューム クロッカン
レストランケイのスペシャリテ。レモンの泡がドーム状になって、盛り付けは庭園(ジャルダン)。食べるときはもったいないが、全て完全に混ぜ合わせて食べる。ドレッシング類は4種類だが、混ぜ合わせると酸味、甘味、香りの三重奏。様々な野菜に甘いナッツ類のクロッカン、サーモンの塩味と歯応えもアクセント。混ぜ合わせると完全にグリーンになる。食べる前はジャルダンだが、混ぜ合わせるとサラダヴェールになる、、笑
ここでパンだが、ブーランジェリーアダチさんのカンパーニュ。メゾンケイの料理に合わせた酸味を抑えた特注。アダチさんのパンは予約以外買えないので、ここで食べられるのがいい。しかも、母の事を考えて、さらに柔らかい、これも特注のミルクパンも準備して頂いた。これが、カンパーニュ以上に美味しい!
グリーンアスパラの炭火焼き
一度ボイルしたアスパラを焼いている。生ハムを巻いて、ソースを添えている。ソースはマヨネーズにアンチョビ、ハーブや葉野菜などをミキサーにかけたもの。このソースが香りよく爽やかである。
魚料理 金目鯛の鱗焼、いとよりのポワレ
金目鯛のウロコはサクサクしている。ソースはサフランとカレーのソースにトマトチャツネが添えてある。脂ののったきんめにはこのソースはよく合う。トマトチャツネも箸休めにいい。いとよりは赤ピーマンのソース。いとよりの柔らかい身と優しい味わいには赤ピーマンのほのかな香りと甘さのソースがいい。やはり、トマトチャツネが添えている。
肉料理 富士鶏胸肉のロースト 塩麹とわさびのソース
肉料理は3種類から選べるが、これが"売り"のようである。胸肉とは思えないくらいしっとりとしてしかも肉厚。ソースはわさびの風味を活かしているが、この胸肉によく合う。ただ、テーブルに添えてある塩で頂くとこの胸肉の味が明確にわかる。
デザート ヴァジュラン
とらやさんとコラボしたデザート。いちごのメレンゲの下には、白ミソのアイスクリームとフランボワーズのシャーベット、そして、いちごととらやの羊羹が散らしている。ソースは粒あんと黒蜜。洋と和がうまくマッチしている。白ミソのアイスクリームはほのかにミソの香りがする。粒あんのソースは甘さ控えめで黒蜜の香りもいい。
デザート2 ほうじ茶のパンナコッタ
ほうじ茶の香ばしい香りと苦味、パンナコッタの甘さと風味、カラメルソースとも一体となって意外に爽やかなデザート。
場所柄という点を考慮に入れても、また、食後の飲み物が別料金であってもディナーコース税込8580円はお値打ちである。また、品数の少ない税込5280円のコースもある。地元産の素材を使用しながらバランスのいい、そして印象に残る料理の数々は、例え自宅から片道1時間半かけても再訪したいと思える。
特に、80代の母のために、色々と考えて料理を提供して頂いたのは、本当に感動した。また、初訪問なのに厨房の中に入れて頂いたことも印象に残っている。佐藤シェフには感謝の一言である。
また、頑張って予約をとって再訪したい、、、
2021/06/05 更新
アジア人初のフランスミシュラン三ツ星をとった小林圭シェフ。
日本では4店舗出しているだろうか。
御殿場のメゾンケイは初めて日本に出したレストラン。和菓子のとらやさんとコラボしている。
こちらの厨房を賄っているのはレストランケイのスーシェフの佐藤シェフ。
メニューはコース4種類。実は、予約時は3種類だったのだが、もうワンランク高いコースを追加した。こちらの予約は2ヶ月前に予約しないと、大変取りづらいため、19,000円のコースはまだ、追加される前の予約だった。
今回も14,000円のコース。ただ、ひとつお願いした。看板メニューのジャルダンドゥレギュームクロッカンを5割り増しの増量をお願いした。言ってみれば大盛り、、、笑
*アミューズ
青梅のシャーベット
ラディッシュ
サーモンタルト
チーズのマドレーヌ
サーモンタルトはチーズとヨーグルトのソースが乗っている。どれも味わい深いが、青梅のシャーベットだけは甘酸っぱく、いいアクセント
*カボチャのスープ
カボチャのスープにクリーム、飾りに竹炭。
実は、いつもだとスープはスープドポワソンになるが、新たにメニューを加えたもの。カボチャの甘さとクリームのまろやかさは定番とはいえ美味しい。特に熱々で提供される。
*ジャルダンドゥレギュームクロッカン
魚はクヌギマスを使用。看板メニューで今更ながら評価の必要はないだろう。今回は、たっぷり食べたかったので5割り増しに。ただ、しっかりかき混ぜるのに労力がかかったが、、笑
ここで、ブーランジェリーアダチさんのカンパーニュとセドリックカサノヴァのオリーブオイル
*山梨県でとれたきのこの煮込み
6種類くらいのきのこをきのこのスープで煮込み、生ハム、温泉卵、栗、カシューナッツを添えて最後にオータムトリュフをかけたもの。ブリオッシュを別皿に。
温泉卵を割って、すべて混ぜて頂く。きのこの旨みたっぷりだか、卵のまろやかさ、生ハムの塩味や栗の風味が合う。さらにカシューナッツが甘さと香ばしさ、歯ごたえのアクセント。これが素晴らしい工夫。例えば胡桃だったら油分や香りが強すぎる。オータムトリュフも淡い香りなのでぴったり合う。
焼いたブリオッシュに乗せて頂くと、これもまた味わい深い。
*白甘鯛の鱗焼き
通称シラカワ。このシラカワはサスエ前田から仕入れたもの。こちらのレストランも海の魚はサスエ前田魚店から仕入れている。
下にサフランで香りつけしたじゃがいも、万願寺とうがらしをひいて、シラカワを乗せ、アンチョビフィレやきゅうりのピクルス、ハーブを添えて、ムール貝のスープを注いだもの。シラカワがとても美味しい。また、ムール貝の出汁がシラカワともよく合って違った味わい。下にひいてあるじゃがいもがサフランの香りとスープを吸って、これがまた美味しい。
通常はこの時期は金目鯛なのだが、手に入った場合のみシラカワに変わるとの事。ラッキーだった!
*エビの竹炭衣のクリームフライ
前回にも出たのだが、少し変えていた。エビをぶつ切りにしてクリームとエビミソで和えて、衣につけてフライにした。面白いのはシッポもキチンとつけて揚げてある。エビとクリームの濃厚な味わい。これに酸味のきいたグリビッシュソースと塩味のきいたキャビアがまたよく合う。実はこのエビフライが最近のお気に入り。
*あいち鴨のロースト
これはシンプルにローストして鴨の肉汁のソースを添えたもの。万願寺とうがらしのローストがガルニ。脂が薄く、肉はしっかりと歯ごたえがあるが固いわけではない。噛み締めると肉の味が滲み出る。肉はこうあってほしい。ソースも鴨の味わい。あいち鴨の味わいが十分表現されたもの。万願寺とうがらしも甘く(今回は辛いものに当たらなかった、、笑)ほろ苦く美味しい。
*デザート1
シェーブルチーズ、ヨーグルトにブルーベリーソルベ
シェーブルチーズとヨーグルトのドームの中にブルーベリーソルベを入れている。上から塩、黒胡椒、オリーブオイルをかけてある。
これは定番のアヴァンデセール。チーズとヨーグルトに塩、胡椒が合う。ここに甘酸っぱいブルーベリーソルベがいい塩梅。
*デザート2
イチジクとカシスのヴァジュラン
デザートは3種類から選べる。今回は定番のとらやのあんのソースのヴァジュランにした。
実は上に乗るメレンゲのデザインが変わった。また、口溶けも柔らかくなった。改良されたとの事。さらにあんのソースが今まではこし餡だったが粒餡に変わった。こちらも改良されたとの事。イチジクの果実にカシスのアイスクリーム、とらやの羊羹の角切りが散らしてある。粒餡のソースかカシスのアイスととても合う。
*ミニャルディーズ
リオレ、フィナンシェ
今までは、ほうじ茶のパンナコッタだったがリオレとは、、。佐藤シェフが御殿場産コシヒカリを何とか使いたいと、今回はリオレを作ったとの事。御殿場の牧場の牛乳を使用。中にキャラメルソース。
甘さはキャラメルソースと考え、米の美味しさを感じられるよう煮込んだ牛乳は甘さ控えめ。歯ごたえを残したくらいの米は確かに噛むと米の美味しさがわかる。中に入っているキャラメルソースを混ぜると、これがデザートとわかる。
フィナンシェは相変わらず焼きたてで美味しい。
小林圭シェフの出したお店は4店舗になるか、、。
ただ、レストランケイを意識した料理を提供しているのはメゾンケイだろう。佐藤シェフが厨房を仕切っているし、ジャルダンドゥレギュームもこちらのレストランのみ。レストランケイのピジョンの料理もこちらのみ。確かに御殿場まで行く必要があるが、私からすればその価値はある。コース料金がリーズナブルなので交通費と合わせても、東京のKEIグループの予算と変わらない。なら、こちらに行きたいと思う。
1万円未満のコースを2種類揃えているのは、このクラスのレストランとしては素晴らしいことと思う。物価高で大変とは思うがこのままでいてほしい、、、