1回
2025/03 訪問
ダルマットの料理長が独立すると、、、
グリンピースのムース
鰆のカルパッチョ仕立て
ローズマリーフォカッチャ
大きなマッシュルームのパートフィロ包み
本鮪と山芋の冷製パスタ
鴨のロースト
青リンゴとスパークリングワインのソルベ
自家製ブリオッシュ
〆のパスタ
2025/03/28 更新
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井の頭線神泉駅から歩いて5分ほど、少しわかりづらい路地にあるお店。ちなみに、渋谷駅からだとマークシティを抜けたら5,6分くらい歩くと着く。
神泉駅周辺はこのような路地裏とかに名店があったりする。
Luna e Gatto、、、ダルマットの料理長だった山中シェフが出したワンオペのお店である。
ダルマット時代は、やはり、ダルマットという店に期待する料理があり、店に合わせたメニュー構成だった。
しかし、独立すると、やはり自分がやりたい事をやる。という事はダルマットの料理ではなく、山中シェフの料理という事になる。
お任せコースのみだが、夜遅い時間だとショートコースや場合によってはアラカルトもあるようである。
お店の中はカウンター8席でカウンターが面白い形になっている。まあ、設計上そうなったのだろう。
コースは税込11,000円にサービス料550円、ただ、デザートと食後の飲み物は別料金になる。最も両方追加しても1,210円のプラスくらい。
コース内容はアンティパスト3皿、プリモ、セコンド、口直しのソルベ、〆のパスタとなる。
・グリンピースのムース
グリンピースのムースにコンソメゼリー、ホタルイカ、馬糞ウニが添えてある。グリンピースのムースはグリンピースの青臭さはなく豆の甘さが出ている。コンソメゼリーの風味と塩味がぴったり。馬糞ウニやホタルイカの甘さもあり美味しい。意外と食べ応えがある。
・舞鶴産鰆
カルパッチョ仕立てになっている。皮目を焼いてあるので皮ぎしの脂が美味しい。ウイキョウと日向夏のサラダがのっている。松の実を散らし、まわりに玉ねぎとイタリアンパセリのソース。
脂がのっている鰆にこの爽やかなソースはよく合う。松の実の香ばしさや甘さもアクセントとしていい。シチリアの方では、青魚に木の実は意外と定番らしい。
爽やかなサラダは口直しに最適。
・ローズマリーフォカッチャ
自家製のローズマリーの香り豊かなフォカッチャ。これが美味しい。
・大マッシュルームのパートフィロ包み
こちらの店のスペシャリテ。長谷川農場の大きなマッシュルームに鶏ひき肉とスカモルツァチーズをはさみ、パートフィロに包んでオーブンで焼いたもの。焦がしバター、トマト、ケイパー、エシャロットのソースを皿にひき、マッシュルームをおく。上からパルメジャーノとトリュフを散らして完成。
マッシュルームが凄い。汁気が多く、味も濃い。ひき肉とチーズがボリュームを出している。トリュフの香りとパルメジャーノの塩気と旨みが合う。ソースが酸味をきかしており、香りも爽やかなので、ボリュームのあるマッシュルームとも合う。パートフィロのパリパリの食感もアクセント。これは確かにスペシャリテ。素晴らしい。
・本鮪と山芋の冷製パスタ
パスタの中に本鮪と山芋、そしてうずらの卵。上にはボッタルガを引き詰めてある。簡単に言えば山かけパスタか、、笑。
鮪と山芋は当然の如く合うし、これにうずらの卵だからぴったり合う。実はご飯に合うこの素材がパスタに合うとは。ボッタルガの風味が味わいを引き締める。この日は季節外れの暑さだったので、このパスタはありがたい。
・ハンガリー産鴨胸肉のロースト
肉に無花果風味のバルサミコ酢を塗ってある。付け合わせにホワイトアスパラのスクランブルエッグのせ、ケールとトレビスのサラダ。鴨だけ食べても美味しいが、添えてあるタスマニア産マスタード、シチリアの塩で味変しても美味しい。実は無花果風味のバルサミコ酢がとても良く、シェフがこの酢の粒状のものを出して頂いた。食べてみると、バルサミコ酢の香りではなく、フルーツの香り。
ホワイトアスパラは普通、タルタルソースのようなソースなのだが、スクランブルエッグの方が私はお気に入り。アスパラの甘さ、卵の甘さがいい塩梅。ここにケールとトレビスのサラダのほろ苦さが、さっぱりとさせる。交互に食べるといくらでも食べられそう。
・青リンゴとスパークリングワインのソルベ
口直しのソルベ。肉料理の後にこの爽やかなソルベは口の中をリセットする。
・〆のパスタ 4種の貝類と青のりのパスタ
あさり、ホタテ、ミルガイ、ホッキ貝の4種類の貝に浜名湖産の青のり。とにかく青のりの香りが素晴らしい。貝類から出た旨みのスープがパスタに絡んでとても美味しい。かなりお腹いっぱいになっていたのだが、あっという間に食べてしまった。貝の美味しさと青のりの風味を純粋に楽しむパスタである。
ここで自家製ブリオッシュが出てくる。これが素晴らしい。ブリオッシュが好きな私としてはおかわりがほしいくらい。
・コーヒー
デザートを食べる予定であったが、もうお腹が十分なので食べなかったのが残念。しかし、11,000円でこれだけの料理のコースは素晴らしいというしかない。サービス料は一律550円、デザートと食後の飲み物を頼んでも13,000円でお釣りがくる。
山中シェフは独立して、やはり、ご自分でやりたい、作りたい料理を提供したいと思っていたよう。素材の調達も様々な筋から調達している。とにかく、その季節の美味しいものを料理にする。
カウンターのみの席ゆえ、目の前で調理しているところを見るのも楽しい。
夜遅くまでまで営業しており、夜遅い時間だとショートコースになる。渋谷という場所柄、これはありがたいだろうか。
ダルマット料理長の実力は流石というべきか。これから、どんなお店になるのか、本当に楽しみである。ワンオペなのに一斉スタートではないところも流石としか言いようがない。どこかのお店は見習ってほしい。
東京に再び、リピートするべきお店を見つけた、そんな気持ちの帰り道になった。
追加で、、、
ワンオペなのでシェフは厨房で挨拶することになるのでご理解の程お願いします！