3回
2017/01 訪問
瞬刻の美、と言えば良いだろうか。
その目つき、奥歯を噛み締め、指先に全てを委ねる瞬間がある。
カウンターで何度この光景を観ながら、味わった事か。
いつかこの、瞬間の美学をカメラで切り取る事が出来たら、ここに記事を書こうと思って何年経つか。
ようやく今記事を載せる。
それもそう、この笹すしさんには思入れが強すぎて、安易な写真や言葉が載せられないという、自分の中での葛藤があったからだ。
ところで、私はすしを相当に食べ歩いてきた。ミシュラン星の名店はもちろん、隠れ名店まで。
しかし、なぜだろう。笹すしさんより美味い店に未だ当たらないのだ。
そうなると、東京で3万.5万出すのが馬鹿馬鹿しくなるのは当然。わざわざこの笹すしさんで、すしをいただく為だけに遠方から来る価値がある。
大将の静かで力強い仕事。お母さんは商売人の鏡。どこにも負けない味。地元の名酒の季節限定もの。コストパフォーマンス。
そりゃ通ってしまうし、思入れも強くなる。
私はプロのフォトグラファーでもなければ、ライターでもない。写真と文章の質にケチをつけてくださって結構。ただ解っていただきたいのは、これはやらせなどではなく、ひとりの男をここまで感動させてくれる寿司屋がここにあるという事。
この先ももっと良い写真を撮って、皆さんにこの感動を伝え続けたい。
2023/11/26 更新
久々にカウンターで、嬉しすぎて美味しすぎてついつい呑みすぎました。
ひとつひとつが宝石のようで、口に運ぶたびに唸りました。
口どけがもう。
カメラ故障中につきテキトー写真ですみません
あと、毎度ですが撮り忘れの多いこと・・・