10回
2018/10 訪問
中秋のしのはらは山海の恵みの宝庫
中秋のしのはらは秋の食材を出し惜しみなく。ススキの八寸は全10種以上の圧巻の盛り付け。すっぽん、松茸、鴨、鮎に滋賀の新米、新蕎麦と次々繰り出されるご馳走に笑みがこぼれっぱなし。そのコースの流れも先付からしっかりと緩急つけた流れがあり飽きさせません。もうほんと至福。
夜の部2回転でも次の予約が半年先まで埋まってるというので仕方ありません。出来れば季節ごとに伺いたいですが…泣
・先付 秋茄子のいりこ炊き
・造里 大間の釣り鮪、伊勢海老
・お凌ぎ 穴子飯蒸し
・煮物椀 ズワイガニ真丈と信州松茸、冬瓜
・八寸 小芋、栗、枝豆紹興酒、かます棒寿司、トマト黄身酢、国産岩茸、無花果ごまだれ、菊とんぶり、戻り鰹、毛蟹ジュレ、鮪手巻き、あんぽ柿フォアグラ最中
・焼物 鼈、信州松茸
・煮物 鴨鍋
・揚物 落ち鮎
・お食事 滋賀甲賀産新米の松茸ご飯、鴨新蕎麦
・栗金団
2018/10/13 更新
2018/03 訪問
春爛漫、桜月のしのはら。
桜満開のうららかな日和。此処、銀座しのはらも春爛漫に桜が咲き誇っていました。
・先付 赤貝、平貝、北寄貝、本ミル貝
・煮物椀 帆立真丈、ばちこ
・造里 玄界灘の平目、アオリイカ、長崎定置の鮪
・鮑(山口)の真空蒸し、肝酢飯
・八寸、あんぽ柿最中、鮪べったら漬け手巻き寿司
・尾長鴨の備長炭焼き、鼈の天ぷら
・蛤と若布、木の芽
・穴子の炊き込みご飯
・雑炊
・桜が金団
・苺(古都華)
・抹茶
・日本酒
先付の貝尽くし、この時期はこれが何とも嬉しいですね。煮物椀の帆立の甘み、ばちこの塩分、ますます研ぎ澄まされた出汁の引き方、旨味、全てが程よく調和していて非の打ち所がない。鮑は飯蒸しかと思えば酢飯を肝で和えて。鮨好きの篠原氏だからこそ、さすが。八寸は桜の蕾が風情ある桜月だけの美しさに溜息。地下の陽の当たらない店内ですが一気に桜色に咲き乱れ、花粉症のつらい自分的にはこれにて今シーズンの花見は大満足で終了です(笑)。尾長鴨の火入れは、また流石。表面しっかり中は絶妙に均一にレア感を残しながら旨味をしっかりと閉じ込めた味わいが堪りません。色々と店を巡ると火入れの差が歴然で驚きます。正直、自分は鴨はそれほど得意な食材ではないのですが、店によっては大好物になってしまうのですから不思議です。蛤出汁も悶絶旨かった。最近はお食事が一品減りましたね。食べ切れない人がいるので仕方ないのかもしれませんが、個人的には少し寂しい気も(笑)。
相変わらず仲良い師弟たちの和やかなムードにゲストまで幸せを分けてもらえる、気付けばあっという間の居心地良い滞在。全てのゲストを全身全霊でもてなす其の心意気に、今日もまた心まで満たされて店を後にしました。
八寸
八寸
先付 赤貝、平貝、本みる貝、北寄貝
煮物碗 帆立真丈、ばちこ
造里 玄界灘の平目、アオリイカ、長崎定置の鮪
あんぽ柿最中 いつもの笑顔で
あんぽ柿最中
鮑(山口)真空蒸し、肝酢飯
尾長鴨備長炭焼き、鼈天ぷら
蛤と若芽
穴子の炊き込みご飯
八寸
鮪べったら漬け手巻き
箸休め
穴子の炊き込みご飯
雑炊
桜金団
抹茶
水菓子 苺(古都華)
仲良い雰囲気が伝わってきて心地良い
タレをかける眼差しは真剣
2018/03/26 更新
2018/01 訪問
睦月のしのはら。
写真だけ載せてレビュー忘れに気づきました。
お品書きは写真から分かるものだけ。
・先付 伊勢海老、赤貝
・煮物碗 虎河豚の白子、蕪のすりながし
・造里 鮪、鮑、鯛
・ズワイガニ、鮟肝の飯蒸し
・焼物 鼈、鶉、本モロコ
・八寸
・鮪べったら漬け手巻き
・あんぽ柿フォアグラ最中
・猪鍋
・蕎麦
・たらば蟹の炊き込みご飯
・雑炊
・抹茶と金団
・日本酒2~3合
〆て2万円台。
これだけ食べて飲んで3万円でお釣りがくる会計には毎回頭が下がる思いです。一瞬たりとも気を抜かせない内容構成はやはり圧巻。煮物碗には珍しく蕪のすりながし。酒がこれほど欲しくなる煮物碗の吸地は他にありません。鼈と鶉とモロコのトリプル焼物とは驚かせてくれますね。火入れも言わずもがな抜群。猪鍋に蟹までたっぷりと陸海空全てを網羅する、これでもかと集められた食材たち。食べログGoldも当然の人気は必然でしょう。
お誘い下さったマイレビュア様には心より感謝。
2018/03/23 更新
2017/12 訪問
星一つでは輝き足りない、しのはらイズム。
ミシュラン東京2018で一つ星を初獲得した直後のタイミングで訪問。
既に半年先まで予約一杯で四季毎に通うのは困難。そのうち1年後とかになりそう・・・。
店内に入ると、もっとお祝いムードなのかと思いきや・・・いつもと何ら変わらない雰囲気で出迎えてくれました。まぁ、星1つで浮かれるようなお店ではないでしょう。少人数審査員評価という本来は一番大切にすべき読者を蚊帳の外に置いた評価方法もそろそろ見直さねばならない時期でしょうが、この先さらに進化して嫌でも星を増やさなければならないお店となることを願っております。
さて、本日は1席だけの空席に滑り込ませてもらいましたが、何とお隣に顔見知りのマイレビュア様がいらして和気藹々と楽しい宴に。最近はお気に入りのお店に行くと食べログ繋がりの知り合いばかり。まさに出会い系グルメサイト!(笑)
・先付 子持ち昆布、おか若芽、伊勢湾車海老、素取りあわび茸、秋田とんぶり、蝦夷鮑
・煮物碗 松葉蟹(堺港)真丈と大根
・造里 鯛(明石)、アオリイカ(舞鶴)、虎河豚(長崎)、釣り鮪(大間)
・藁苞(わらづと)蒸し 栗と銀杏の飯蒸し、対馬の穴子
・八寸 紅白柿なます、蒸し伊勢海老、無花果胡麻ダレ、海老芋唐揚げ、キャビアとスコティッシュサーモン柚子風味、上海蟹とほうれん草のお浸し、大徳寺麩辛子、水口干瓢、丸十薩摩芋、卵真薯
・鮪とべったら漬けの手巻き寿司
・フォアグラとあんぽ柿の最中
・河豚白子あんかけ(葱と黒七味、白トリュフのせ)
・ホンモロコ炭火焼(岐阜産)
・柚子釜焼き 海胆、原木なめこ
・牡丹鍋 滋賀県三雲産猪と芹
・お食事 毛蟹コロッケ御飯3種(トロり生卵かけ、鼈出汁で炊いたフカヒレ餡、牡丹鍋雑炊)
・丹波の栗きんとん
・抹茶
・琥珀生ビール、日本酒(澤屋まつもと守破離、富久長、天狗舞)
(ガレットブルトンヌさんのレビュー参照 m(__)m)
〆て驚異の3万円以内!
先付、煮物碗とお酒をグイグイ進ませるスタートダッシュは相変わらず流石。特にお椀の吸い地は松葉蟹真丈の甘さをしっかりと包み込む絶妙な出汁の引き加減。安定感抜群です。お造里は4種、大好物の大間産鮪もあって、これだけで日本酒1合飲み干し終了(笑)。飯蒸しを藁で包んでさらに蒸す藁苞(わらづと)。藁の香りが秋の食材をさらに香り豊かにさせてくれ、魅せ方も美しい。そして、待っていましたの八寸。晩秋の滋賀の田舎を彷彿とさせるノスタルジックな情景が思い浮かんでくるようですね。落ち葉を1枚ずつめくって手の込んだお料理を探しながら一口ごとに口福が訪れる至福のひととき。定番の手巻き寿司とまだ照れを隠せないシャイな若い衆から手渡されるフォアグラ最中まで息つく暇もなし。そして何気なく黄金の皿のど真ん中に鎮座した小さな物体は・・・まさかの白トリュフ!これを包丁でスライスして河豚の白子あんかけにトッピング!いやぁ~何ということでしょう~、黒七味が僅かに香る熱々のあんかけの湯気が白トリュフの香りを引き連れて鼻腔を貫く衝撃。ホンモロコは先ほどまで可愛らしく泳いでいたものが、いつの間にか備長炭で香ばしい薫りと共に焼き上げられ、店主のお子様達が河原で集めてくれたという石の上でまるで泳いでいるかのような盛り付け。骨までホロりと柔らかに口どける素晴らしい火入れ。苦みを程よくアクセントとした柚子釜焼きもコースの流れで緩急をつけて飽きさせません。滋賀産の牡丹鍋の後にはしのはら名物お食事怒涛の3連荘。毛蟹コロッケ御飯に生卵、フカヒレたっぷりあんかけ、牡丹鍋出汁雑炊ともはや悶絶からの昇天(パクリ笑)。師弟の掛け合いも益々ツボを得て客席全体が劇場のような居心地良い空間で食べる美味口福の時間は最高でした。
いつもながら、これだけの食材を使った大満足コースでお酒も3合ほど飲み3万円以内という破格の会計には驚かされます。お店の良心とも言うべきこの価格設定も間違いなく当店の魅力の1つでしょう。
次回は半年先まで予約が一杯とのことで、当店も例にもれず友人達と予約枠をシェアして通わなければならない店の1つとなりました・・・。
八寸
八寸 落ち葉をよけると
煮物碗 松葉蟹真丈と大根
先付
虎河豚あんかけ 白トリュフ
お造里
藁苞蒸し
フォアグラあんぽ柿最中
鮪とべったら漬けの手巻き
ホンモロコ備長炭焼き
柚子釜焼き
牡丹鍋
毛蟹コロッケ御飯
生卵をかけて
フカヒレ鼈出汁で
牡丹鍋雑炊で
丹波の栗きんとん
お隣の八寸 盗撮
ホンモロコ
黄金皿に鎮座する白トリュフ
猪と芹
猪肉
藁苞蒸し
ホンモロコ
師弟の絆は固く。
2017/12/03 更新
2017/09 訪問
秋のしのはらは一段と趣深い
待ちに待った秋のしのはら。
来月で1周年を迎えるそうですね。
秋のしのはらは鮎に鱧に鼈に松茸にと容赦のない攻めで、先付から煮物碗、お造里、八寸と隙なしの流れ。にもかかわらず会計がいつもと同じなのは如何なる訳でしょうか。いや、訳あって今日は酒を減らしたのでいつもより安くなり申し訳なく思ったくらいです。
松茸のシーズンはコース料金を上げる店が多い中、他店が高過ぎるのか、当店が無理し過ぎているのか、スタッフの給料が切り詰められているだけなのか(笑)。
本日の松茸は宮城産で滋賀県近江米コシヒカリは早くも新米。生松茸を惜しげもなく敷き詰めた松茸ご飯は2杯目に飛騨牛をのせて豪華松茸牛丼の出来上がり。今日はいつもよりボリュームあると仰っていた篠原氏ですが、いくらでも食べられそうなほど旨すぎる。隣の腹ペコ弁○士は驚くことに6杯も食べ尽くしていました(笑)
秋の八寸は可憐な竜胆の花と哀愁漂うススキの距離感も侘・寂を感じさせて趣深い。銀座に突如として現れた滋賀の田舎という感じでしょうか。
煮物椀は銀杏すりながしに昆布とノドグロの出汁が絶妙な味わい。ますます完成度が上がってきました。
現在は半年後まで予約がほぼ一杯でその後の予約はまだ受け付けていないそう。当たり前のように当店も予約困難店の仲間入り。いつの間にか食べログ全国ランキングで第5位!(驚)嬉しくもあり複雑な心境でもあり。
今日の塩振り王子はいつにも増して天高くから塩を振り、店主とスタッフの劇場型ツッコミは吉〇新喜劇並の安定感でした。
・香煎茶
・先付 胡麻豆腐、オマールブルー、うに、鮑、鼈ジュレ、万願寺唐辛子
・煮物碗 銀杏すり流し、のどぐろ
・造里 鯛(明石)、石垣貝、鮪(大間)、カマス(竹岡)
・蒸物 穴子と和栗、銀杏の飯蒸し
・八寸 煮蛸、玉子真丈、鰻竜田、小芋、枝豆、薩摩芋、戻り鰹、青菜お浸し、大徳寺麩クリームチーズサンド、フォアグラマンゴー、鮪の手巻き、鱒フライのキャビアのせ
・焼物 鼈と鮎(琵琶湖)の炭火焼
・口直し 無花果お好み焼き
・鱧しゃぶ、毛蟹真丈
・宮城産松茸ご飯(新米、滋賀県近江米コシヒカリ)、飛騨牛のせ、雑炊
・菓子 麦焦がし
・日本酒・天の戸、ビール
〆て28000円。
八寸
琵琶湖鮎と鼈の炭火焼
煮物碗 銀杏すり流し、のどぐろ
松茸ご飯
マンゴーキャビア
先付 胡麻豆腐、オマールブルー、うに、鮑 鼈ジュレ、万願寺唐辛子
造里 鯛(明石)、鮪(大間)、石垣貝、カマス炙り(竹岡)
蒸物 穴子と和栗、銀杏の飯蒸し
鮪手巻き
揚げ鱒 キャビアのせ
無花果お好み焼き
鱧しゃぶ
鱧しゃぶと毛蟹(噴火湾)真丈
松茸ご飯
松茸ご飯 飛騨牛のせ
雑炊
八寸
八寸
琵琶湖産鮎
飛騨牛
香煎茶
今日の塩振り王子は一段と高い!
師弟は阿吽の呼吸で通じ合う
21歳調理師専門学校生 しのはら内定済
カウンター席
2017/09/24 更新
2017/07 訪問
夏のしのはらは真骨頂、鮎の産地別食べ比べ
昨年末に開業されたばかりで既に年内予約満席という超人気店。
次回予約は秋頃の予定でしたが、運よくマイレビュア様に夏の鮎食べ比べ会にお誘い頂きましたm(__)m
・先付 胡麻豆腐、赤うに(余市)、牡丹海老(噴火湾)、じゅんさい
・煮物碗 毛蟹真丈(噴火湾)とオクラのすり流し
・造里 アオリイカ(五島列島)、真子鰈(銚子)、鱧と鱧の子、ベルーガキャビア
・鼈出汁の焼き粥、メガイ鮑
・八寸 岩もずく(福井)、白瓜、どじょう、車海老、トマト、おかひじき、猪(三河)、庄内麩クリームチーズ
・フォアグラマンゴー最中
・鮪(塩釜延縄)とべったら漬けの手巻き寿司
・焼物 鮎の産地別食べ比べ(馬瀬川、愛知川)
・飛騨清見の生ハムと焼き茄子 胡麻だれ
・お食事 焼鮎の炊き込みご飯(そのまま、鼈出汁茶漬け、フカヒレあんかけ)
・水菓子
生ビール、日本酒おまかせで会計は3万円以内。大満足。
久々の訪問にも優しく人懐っこい笑顔で迎えてくれる篠原氏。風格があるのでそうは見えませんが、まだ37歳だそうで(驚)。まだ3回目の訪問とは思えないホーム感がとてつもなく心安らぐ居心地良さ。
今日はマイレビュア様のお誘いで伺ったので顔を見た瞬間に少し驚かれたようですが、電話対応が忙しいのにわざわざ今日行きますとか連絡を入れた方が良いのかどうかは未だに迷います(笑)。
昨年末に移転開業されたので、鮎の時期は初ですね。都内でも鮎の産地別食べ比べをさせてくれる店はほとんどありませんが、流石は滋賀のご出身。鮎料理では真骨頂を発揮してくれます。本日は愛知川と馬瀬川の食べ比べ。愛知川は身の締まった野性的な味わい。鮎好きな方はこちらの方を好きと仰る方が多いようですね。自分はもう1匹の馬瀬川の鮎の苦みとふっくらした身のコントラストが好みと伝えました。篠原氏が愛知川の鮎が美味しいですねと言った後に「どちらが好みですか?」と聞かれて一瞬躊躇いましたが(笑)。それにしても、どちらも小ぶりな鮎なのに皮目はパリサクッと香ばしく、肉質はどこまでもフワッと柔らか。お見事な火入れです。
篠原氏の心を写したかのような優しい出汁の味わい、季節の行事をあしらった風情ある圧巻の八寸、スタッフ感の軽快な劇場型ノリツッコミ(笑)、口福な時間は過ぎるのも早く、気づけばあっという間の3時間。
今年はあと3回行く予定ですが、もちろんお誘いがあれば毎月でも伺いたいです♪
☆5.0 第7号。
八寸
鮎の炊き込みご飯
鮎食べ比べ 馬瀬川と愛知川
煮物碗 噴火湾の毛蟹真丈とオクラのすり流し
胡麻豆腐、牡丹海老(噴火湾)、赤うに(余市)、じゅんさい
お造里 アオリイカ(五島列島)、真子鰈(銚子)、鱧、鱧の子、ベルーガキャビア
鮑と鼈出汁の焼き粥
炊合 蛸、南瓜、里芋
鼈とフカヒレ
フォアグラマンゴー最中
鮪(塩釜延縄)とべったら漬けの手巻き
飛騨清見の生ハムと焼き茄子 胡麻だれ
鮎の炊き込みご飯
鼈出汁茶漬け
フカヒレあんかけ
水菓子 羊羹
塩振り王子
鮎
2017/07/14 更新
2017/04 訪問
徒然なるままに・・・春満開。
昨年12月、衝撃の初訪問から早4か月。
待ちに待った予約日・・・どれだけ待ち焦がれたでしょうか。
本日は仲良いマイレビュア様をお誘いしてご一緒に♪
何か物凄く若い衆が増えましたね!4月から新しく3名が篠原組に参入したのだとか。
前回訪問時は広い店内で人手が足りなそうに感じましたが、今回は所狭しワサワサといます(笑)
内容は覚えている範囲で。
・先付 伊勢海老、ミル貝、白魚 ジュレかけ
・煮物椀 帆立真丈とばちこ
・造里 鮪(津軽海峡)とハリイカ
・牡丹海老漬けとウニ
・蒸し蝦夷鮑
・八寸・桜(琵琶湖稚鮎、海老、鮒寿司、蕗の薹、蛍烏賊、イイタコ、庄内麩チーズ、季節の天ぷら、鯛の子、玉子)
・フォアグラ最中・自家製唐墨
・炊合 穴子と筍
・焼物 鼈とホワイトアスパラ
・花山椒鍋 猪と熊
・お食事 筍御飯、フカヒレあんかけ、雑炊、牛時雨煮、しらす実山椒
・菓子 桜金団
・抹茶
のどかな春の始りらしく、先付は徒然なるままに・・・こんな豪華なお食事をしたら失礼です(笑)。徒然草と書かれた器の蓋を開ける時のワクワク感がたまりません♪中身も春らしく美しい彩り。先付はやはり酸味の効いたさっぱりした味で食欲を一気に掻き立てる品がいいですね。お椀は甘さたっぷりの帆立真丈に新ばちこ。爽やかな先付からの流れがさすが。鮪の造里もこの時期は津軽海峡の冷凍ものを使うそうです。旨みたっぷり。漬け牡丹海老に雲丹を丸ごと、蒸鮑もご覧のボリュームで食べ応えあり。次から次へと五感で楽しませてくれます!そしてカウンター席の前で完成されていく過程が待ちきれなかった八寸の登場!桜の枝をあしらって春満開。早くも琵琶湖の稚鮎に春の食材がてんこ盛り。食べるのがもったいくらいですが、しっかりと写真に収めましたので後から楽しむことに(笑)。炊合の九州産筍の香りも素晴らしい。そして畳み掛けるような鼈、猪、熊の3連チャンでノックアウト!今年はまだトリュフ並に高価という花山椒が早くもお目見え。まさか本日食べられるとは思っていなかったので非常に嬉しいサプライズ。前半~中盤の繊細に引かれた出汁の味わいから一転、くっきりガツンと緩急つけて楽しませてくれるのも篠原流。この鍋、一杯だけじゃなくて丼ぶりで食べたかったですよ。筍の炊き込みご飯は篠原流、フカヒレあんかけ&雑炊で3度楽しめますが、おかわりして4度楽しませて頂きました♪最後は桜金団と抹茶でほっこり。
いやいや~物凄い。12月の衝撃の記憶を上書きされてしまう素晴らしい内容でした。まだまだ底知れぬ篠原氏の実力、まずは四季を味わってみたいです。徒然なるままに・・・食べに行けたらどれほど幸せでしょうか。
八寸 桜満開
先付 伊勢海老、ミル貝、白魚、ジュレ
お椀 帆立真丈とばちこ
猪と熊の花山椒鍋
造里 鮪とハリイカ
焼物 鼈とホワイトアスパラの炭焼き
牡丹海老とうに
蝦夷鮑
炊合 筍(九州)と穴子
フォアグラ最中 自家製唐墨
筍御飯
八寸
サザエの器に蕗の薹 春ですね♪
鮒寿司
花山椒
筍御飯にフカヒレあんかけ!
筍御飯雑炊
牛時雨煮、しらす実山椒
フカヒレあんかけ
猪と熊の花山椒鍋
猪と熊の花山椒鍋
桜金団
抹茶
徒然草
日本酒はオールドバカラで
2017/04/14 更新
2016/12 訪問
日本料理界の革命児となる予感
銀座一丁目駅から徒歩3分。ティファニービルの裏の通り。エレベーター降りて地下1F。
笑顔に優しさ溢れる若き店主は篠原武将氏。
「松川」の店主が出身としても有名な招福楼、そして京都の名店・山玄茶を経て地元滋賀に「しのはら」を開業。数々の美食家たちを唸らせ、2016年、満を持して銀座に移転開業されました。
開業当初から予約困難で、都内のグルマンたちが血相を変えて足を運ぶ人気店となっています。
12月の訪問時で既に次回の予約は早くて4月。3名以上の予約をしようとするなら5月以降まで予約が取れないという大人気ぶり。
そんな超予約困難店にお誘い下さったのは、公私ともにお世話になっているイズミールさん♪
今回はイズミールさん主催の貸し切り会にお誘い頂きました。心より感謝m(__)m
有名店の料理人さん、著名人さん、東西の超有名グルマンさんなどなど、総勢11名の錚々たる顔ぶれ。
店内はカウンター席のみ。
料理の盛り付けや火入れなどを間近で眺めることが出来てワクワクしますね。
御料理の内容は以下の通りでした。
・先付 背子蟹、数の子、牡丹海老、近江蕪、蝦夷鮑、柚子香る煮凝り
・お椀 すっぽんと胡麻豆腐
・お凌ぎ 松葉蟹(柴山)とあん肝の蒸し寿司
・造里 平目(明石)、ハリイカ、寒ブリ(能登)
・八寸 かぼす・コハダとラフランス、胡瓜・大根・人参・柿の胡麻和え、焼き芋、酢蓮根、琵琶湖産鮎の馴れ寿司、玉子しんじょう、佐島産蛸、大徳寺黄身鮨、煮穴子、鴨、車海老と海老芋
・フォアグラとあんぽ柿の最中
・焼物 真魚鰹の幽庵焼き
・雲子とトリュフ
・熱燗とトリュフ
・月の輪熊の鍋
・お食事 毛蟹の炊き込みご飯(すっぽんの出汁で炊いたフカヒレあんかけ、月の輪熊鍋のスープで雑炊)
・菓子 山茶花(つくね芋の菓子)
・抹茶
始めに篠原氏が全ての席に丁寧に挨拶にきてくれました。何気ないことですが都内の日本料理店でそうしてくれる店はあまり多くありません。個室なしでカウンター席だけに拘っているところなどからも、篠原氏がゲスト一人一人との一期一会を大切にされている想いを感じます。
それにしても、噂以上のお料理の数々に感動しました。
1品目の先付から全力投球!こんなに豪華な先付は初めて。遠目から八寸でも飾り付けているのかと思ったほど。かといって高級食材を寄せ集めているだけではなく、先付らしくさっぱりと酸味を程よく効かせて食欲を一気に掻き立ててくれました。
お椀は丁寧に優しく出汁が引かれていながら、すっぽんの良い出汁と相まって後半くっきりとした味わい。胡麻豆腐のまろやかさのお陰で後味はすっきりと。絶妙。
お凌ぎの松葉カニとあん肝の蒸し寿司は今思い出しても再び口中に蟹の風味が広がってくるような絶品料理。丼ぶりでがっつり食べたいくらい。
そして八寸の華のある美しさには度肝を抜かれました。
滋賀の山田舎の一画をそのまま切り取ってきたような晩秋の風情が趣深し。店主自ら山の中を散策してインスピレーションを得ることもあるそうです。素晴らしき哉、日本の美。滋賀といえば鴨あり、煮穴子、鮎の慣れ寿司と、これでもかと酒が止まらない品のオンパレード。こんな豪華な八寸は都内では他に一軒くらいしか思い付きません。
鴨といえばフォアグラ最中も技ありの逸品。最中とあん肝orフォアグラのコンビは最近よく見かけるようになりましたが、あんぽ柿が絶妙のアクセントで最中料理としては久々に新鮮で楽しめました。
雲子にトリュフでらしさも魅せてくれますね。さらに熱燗にトリュフを浮かべてくれたりと、ゲストを楽しませることに隙も抜かりもありません。
そして、まさか初体験を都内で迎えることになろうとは・・・熊鍋の登場です。秋に同郷の名店・比良山荘で少し早い熊の治部煮をいただき、来年は熊鍋かなと思っていましたが、都内でこんなに美味しい熊鍋を食べることが出来るなら遠征する必要はないかなと。熊特有といわれる獣の臭みは驚くほど皆無で、熊肉には肉汁がしっかりと閉じ込められており、スープまで一気に飲み干したくなるほどの衝撃的な味わい。
毛蟹の炊き込み御飯は、何と3段階!
まずはそのまま。次はすっぽんの出汁で炊いたフカヒレあんかけ。ここまでで何ら思い残すことはない口福絶頂を迎えていましたが、何ということでしょう~、3段階目に先ほどの月の輪熊のスープを使って雑炊〆で畳み掛けられノックアウト!
最後は山茶花をあしらった美しい和菓子に抹茶でまったりと一息。
今まで通い詰めてきたどの日本料理店の代わりにもならない、まさしく唯一無二の店。
店主は器に興味があって尋ねると、忙しい中でも奥から自慢の器を持ってきて見せてくれたり、会われた方が口を揃えて言いますが、人柄がとても魅力的。名店を経てきた貫禄がありながら、ほんわか優しい表情を垣間見せ、その雰囲気が若い衆にも優しく丁寧なサービスをさせているように感じました。
予約困難な店ですが、ゲストが緊張せずに食事と会話を心から楽しめる環境作りにも余念がありません。(意図せず自然とそうなっているだけかもしれません)
次回は最も早くて4月に予約させて頂きましたが、幸運にも1月にお誘い頂いているので今からとても楽しみです♪
2017年の都内・日本料理店の噂はしばらく当店でもちきりでしょう。
ようこそ、銀座の地にいらしてくれました。
八寸
八寸
先付 背子蟹、数の子、牡丹海老、近江蕪、柚子香る煮凝り、蝦夷鮑
お椀 すっぽんと胡麻豆腐
お凌ぎ 松葉蟹とあん肝の蒸し寿司
真魚鰹の幽庵焼き
毛蟹の炊き込みご飯
月の輪熊の鍋
先付 背子蟹、数の子、牡丹海老、近江蕪、柚子香る煮凝り、蝦夷鮑
雲子とトリュフ
最中(フォアグラとあんぽ柿)
平目(明石)とハリイカと寒ブリ(能登)の造里
毛蟹の炊き込みご飯 月の輪熊鍋のスープで雑炊
熊鍋
八寸
真魚鰹の幽庵焼き
月の輪熊鍋スープ 雑炊風
毛蟹の炊き込みご飯 すっぽんの出汁で炊いたフカヒレあんかけ
お新香
毛蟹の炊き込みご飯 まずはそのまま
熱燗 トリュフ入れ
つくね芋の菓子(山茶花)
抹茶
八寸
カウンター席からの眺め
お椀
香煎茶
外観 入口
2016/12/23 更新
食べログアワードGold
食べログ全国総合ランキング1位。
2019年、3店舗目の食べログアワードGold店はこちら。何と最新の食べログランキングでここ数年不動の松川、鮨さいとうを抑えて1位。歴史が動きました。
しかしながら、いたって謙虚な篠原さん。この人柄に誰もがやられてしまうのでしょう。僕も超大好きな料理人さんです。
お品書きは写真にて。
鼈の焼物はやはり此処と松川が他の追随を許さないほと個人的にはツボ。最近は追加で焼物を選べるようになり、小食な方は以前より少なめなコース、沢山食べられる方は追加でとなりました。食材ロスのリスクがあるのに何て優しい篠原さん。本日は青首鴨。勿論みんな追加するんだろうなと思っていましたが、意外にも我々3名の他に3名だけしか追加しておらず驚きました。柚子釜の雲子蒸し寿司、梅の華やかな八寸、益々キレッキレの吸い地が日本酒へと誘う煮物椀、笑顔の若い衆たち、もはや恒例の子弟漫才、全てが夢心地のようでした。
今後は更に予約が取れなくなることでしょう。自分も影の力のあるマイレビュア様に誘ってもらうのを待ち続けるだけとなりました。
貴重な席にお誘い下さったマイレビュア様には心より感謝。