ぼっちめ氏さんが投稿した柳家(岐阜/瑞浪市その他)の口コミ詳細

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ぼっちめ氏の食事メモ

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ぼっちめ氏 (30代前半・男性・神奈川県) 認証済

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柳家瑞浪市その他/郷土料理、日本料理、海鮮

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2018/07 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

鮎、鰻、サクラマス……夏を感じるひととき

こんにちは、皆さま。先日、夢にまで見たお店で食事をすることができたので、その時のことを拙いながらも書き残しておこうと思います。


とある方が柳家さんの予約を取っており、行く人を募集していたので一も二もなく応募した。

存在はそれこそずっと前から知っていたが、予約するのにハードルが高く、今生の間に行くことは無いかもしれない、とも思っていた。

それが運良く行けたのだから、何があるかわからないものだ。

前日から梅雨明けにそぐわない大雨で、開催が危ぶまれたがいざ行ってみると雨は無し。安心した。

瑞浪駅から乗合バスでゆらゆらと向かう。これがそこそこ時間がかかる。およそ30分ほど?

場所もとても分かりにくく、自家用車で行っても迷うこと間違い無し、な気がした。

店員さんにお迎えしてもらった後、入ったお部屋には、囲炉裏が。そして、鮎が既に焼き始められている。

もう心が躍っている。
席は掘りごたつ式になっており、足に有難い作りだ。

最初はビールから。乾杯、そして、いただきます。

昼から飲むビールって、どうしても美味い。美味しい料理が待っているとなると、尚更だ。

既に用意されていた小皿には蜂の子が。

○蜂の子

おお、確かに見た目が中々に蜂の子。抵抗ある人は結構苦手なビジュアルだ。
しかし食べてみると、ショウガ煮の味付け濃い目で、美味い。酒のあてに良いな。

鮎が焼きあがるまで、とのことでサクラマスのお刺身。

○サクラマスのお刺身

福井県の九頭竜川のもの。柔らかしっとり。脂のほどが適度で素晴らしい。
思わず、後何枚かお代わりが欲しくなりそうな程。

ここで白ワイン。柳家さんは上質なワインを割安で提供してくれている事でも定評があるらしい。惜しむべきは、ワインの知識や経験を積んでこなかった私に凄さを理解しきれなかった事。ただ、ここで飲んだワインはどれも美味であったことは確かだ。

遠火でじっくりと焼かれて行く鮎からは水が抜けて行き、灰を湿らせて行く。焼き手の方が指で腹を押して鮎の焼き具合を確認していた。もう、そろそろだろうか。

ここで野菜の天ぷらをいただいた。

○野菜のてんぷら
左からを目安に、赤パプリカ、甘長ピーマン、ヤングコーン、蔵王サファイア(茄子の品種)、ズッキーニと花ズッキーニ、インカのめざめ、スナップエンドウだ。

どれも美味かった。花ズッキーニは初めて食したが、なんというか面白い食べ物であった。

野菜の美味さに気付けるようになったのは、いつからだったろうか。アレは数少ない大人になってよかったと確実に思える事であったろう。

さて、鮎が焼きあがった!馬瀬川の鮎、いざ勝負。

私の鮎はボディーブローを食らったのか一尾どうしても立ち上がってくれなかったが、これもご愛嬌。

○鮎の塩焼き 2尾

頭からいただきます。うむうむ。
美味いな!こいつは、飛び抜けて美味い。身のしっとり感、絶妙。キモは苦味控えめで、ほんのりと川とコケの香り。身の味は淡いながらも、ばっちりと味覚に美味を伝えてきている。

丸々一尾、苦もなく食べられた。本当に驚いた。そのまま、もう一尾も丸ごと完食。美味かった……これだけで既に満足。

鮎の開きも焼かれていた。

○鮎の開き

こちらは味が凝縮して一尾さらっと消えてしまうほどに美味い。わずかな差ではあると思うが、自分は素直に塩焼きにしたものが好き。あちらのしっとり感と淡い味わいの方がが鮎らしいようにも思う。日本酒のお供には最高であろう。

○鮎焼き 八丁味噌

こちらも美味い。というか味噌が合う。
この特注の味噌は甘みは押さえられていて深いコクが感じられる。
塩焼きよりやや小ぶりで、キモの苦味も違っていた。

○鮎の開きとお野菜の天ぷら

鮎は揚げても美味いのだ。幸せである。

さて、ここまでで鮎は終わり。お次は蝦夷鹿のフィレ肉だ。

○蝦夷鹿のフィレ肉

ゆっくりと焼き上げられた後、秘伝のタレが入ったツボにつけて、また焼きあげる。
食べてみると癖が野蛮すぎず、アクセントとして楽しめる。そして、赤身の強さが際立っていて美味い。野の獣だからか、僅かに歯ごたえあり。自由に駆け回っていた様子が浮かんでくる。

次はイノシシ肉が焼かれて行く。出来上がるまでに、ラディッシュの甘酢漬けや茄子の揚げ浸しなどをいただく。こちらも手抜かりなく美味で、恐ろしい。

○イノシシの肩ロース

部位は肩ロース。地元の猟師さんが害獣退治で仕留めた奴をしっかりと血抜きしてもらったものなんだそうな。
畑荒しの犯人(推定)を、美味しくいただくことにしましょう。

赤身の部分も美味い。流石に、近隣の農家を泣かせていただけあって(推定)パワフルで強い美味。だが、良く焼き上げられている脂身の部分は、さらにすごい!サクサクとした食感、しつこさがない。野性味を感じつつ、豊かな味わい。これは驚いた。良く焼かれたシシ肉は、自分の好きなものリストに入っていった。

害獣駆除として狩られた動物達もこうして美味くいただく事が出来れば、適切な数を維持する事が出来るだろうに。北海道の蝦夷鹿は野放図に数が増えてしまい、経済的、環境的に大きな悪影響をもたらしている。いつだってそういった問題を解決するのは、『金になるか?それとも、美味いのか?』なのだ。

料理も終盤。お酒も料理も沢山食べて、お腹も良く満ちてきた。

○長良川の天然鰻
脂具合が段違い。しっかり焼き上げられていて、身はクリスピー。
何より鰻の味が本当に活力溢れる味わいで、美味い。

普通の鰻は食べてもなんだか疲れるような味しかせず、辟易としていたがここの鰻は、まさに夏の精力付けにうってつけ。鰻丼にしても良かった。

○鮎の炊き込みご飯

鮎の炊き込みご飯は、淡い味わいと硬めの炊きあがりのご飯が締めらしく優しく胃に満ちて行く。そして、使われている山椒がまた良いもので、一粒噛み締めただけで華やかな香りが鼻を駆け抜け、ピリリと痺れるような辛味がする。

お代わりが出来たので、もう一杯、お代わりをいただいた。

それと、伽羅蕗とサクランボ。こちらも甘やかで美味だった。ああ、名残惜しいな。

ご馳走様でした。

最後に玄米茶を淹れてもらったが、これも玄米のあの特有のかぐわしい香りが心地よくたちのぼっており、美味かった。まったく、最後まで油断ならないな。

今回のお会計は19000円。

焼き手の方もまだ若い方なのに方々で修行を積んでいる方で、喋りの内容も面白く、愛嬌もある。他の店員さんも良く細かな気配りをしてくださり、心地よかった。

本当にありがとうございました。美味しかったです。

また、お誘いしていただいた方、同席していただいた方にも感謝を。素敵な時間を過ごす事ができました。

ああ、また行きたいが、予約が4人からで完全予約というのが低いようで高いハードルだ。何せ取りにくい予約を取ったとしても、柳家さんに行くという予定を優先してくれるような人を集めなければならないのだから。

それでも、今度は自分で予約を取って、四季折々のタイミングで訪れたい。

それでは皆様、良い食楽を!

  • 鮎の塩焼き。金筋が入ってる。

  • 味噌用鮎

  • 野菜の天ぷら

  • エゾシカのフィレ肉

  • 地元の猟師さんが害獣駆除で獲ったイノシシ肉

  • 畑を荒らした犯人(推定)の末路

  • イノシシの肩ロース

  • 長良川の天然鰻

2018/10/18 更新

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