この口コミは、Spa8さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数:4.5
-
¥1,000~¥1,999 / 1人
-
-
料理・味 4.9
-
|サービス 4.2
-
|雰囲気 4.8
-
|CP 4.0
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味4.9
-
| サービス4.2
-
| 雰囲気4.8
-
| CP4.0
-
| 酒・ドリンク- ]
究極点。その先に見えるもの・・
-
全てにおいて極められた1枚です。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-24572040 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-24572040","content_type":"ReviewImage","content_id":24572040,"voted_flag":false,"count":26,"user_status":"","blocked":false}
-
この様相が語りかける美味しさ!
{"count_target":".js-result-ReviewImage-24572074 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-24572074","content_type":"ReviewImage","content_id":24572074,"voted_flag":false,"count":26,"user_status":"","blocked":false}
-
お店の創りへの配慮もサービスの1つです。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-24572102 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-24572102","content_type":"ReviewImage","content_id":24572102,"voted_flag":false,"count":24,"user_status":"","blocked":false}
-
大きなお店も1人でキリモミ。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-24572147 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-24572147","content_type":"ReviewImage","content_id":24572147,"voted_flag":false,"count":25,"user_status":"","blocked":false}
-
この佇まいも素晴らしい!
{"count_target":".js-result-ReviewImage-24572199 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-24572199","content_type":"ReviewImage","content_id":24572199,"voted_flag":false,"count":23,"user_status":"","blocked":false}
2014/03/15 更新
慈久庵さんを訪れるのはもっと色々な蕎麦をいただいてからにしようと思っていたのですが、
あえて早春のこの時期に行ってみることにしました。
庵主(小川氏)については蕎麦好きの方であれば知らない人はいないと思います。
常陸太田市にある塩町館さんをお弟子さんに託してこの水府の地にお店を構えていらっしゃいます。
料理はもちろん接客に至るまで全てを自分一人で行うスタイルには賛否両論あるようですが、これは庵主の信念によるものですからこれからも変わらないでしょう。
色々な逸話があるらしいのですが、全てが”孤高の蕎麦名人”の伝説となって残っていくものと思います。
土日休日は行列ができて2、3時間待ちは当たり前、11:30の開店から2時間ほどで売り切れてしまうとのことですが、
この時期は空いています。
訪問した時は冷たい雨も降っており近くの竜神大吊橋を訪れる観光客もまばらでしたので、
開店後しばらくはお客さんは私一人、貸し切り状態でした。
お店の内・外ともに洋風のモダンな創りで、雰囲気はこの上無いもの。
お願いしたのはもちろん”せいろ(普通もり)¥1100”・・これだけです。
ものの5分でお蕎麦が提供されましたが、その様相の美しさにしばし見入ってしまいます。
粗挽きで表面に凹凸があるにかかわらず透明感があり、奥に含まれているホシまでもが
透けて見えます。
いつものとおり最初につけ汁をつけずに一たぐりいただきます。
予想をはるかに超えたレベルです。
こんな時、私の貧弱なボキャブラリーでは適する修飾語が出てきません。
”粗挽き”はつなぎにくく切れやすい筈、しかし喉を通るまでしっかりとしており、
かと言って決して硬すぎない。
玄蕎麦は”常陸秋そば”。”香り”よりもしっかりとした”旨み”が素晴らしく、
ここのモノは焼き畑農法でつくられた独自のもの。
本枯節の辛汁も決して蕎麦の香り、味を邪魔していない。
最後に蕎麦湯で割っていただいた時にきちんとした風味を感じることができる抜群の調合。
名人が生涯をかけて心血を注いだ1枚であるからこそ、かくも鬼気迫るものが感じられるのでしょう。
昨年12月にお弟子さんの営む”塩町館”さんでいただいた蕎麦の美味しさに驚愕しましたが、
今回、その師匠の蕎麦をいただいたとき、受け継がれた技の原点を垣間見た気が致しました。
何はともあれ、名人が生涯をかけてつくり出した蕎麦は究極点に達したものであることは
間違いないでしょう。
それなら名人と言われる人の数だけその極点がある筈・・
そう考えると、また次の蕎麦を求めていく楽しみが増えた気がします。
機会をつくってまた訪問したいと思います。
大変御馳走様でした。