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昼の点数:3.6
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 3.6
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|サービス 3.7
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|雰囲気 3.6
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味3.6
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| サービス3.7
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| 雰囲気3.6
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク- ]
こんなインド料理の世界もあるんですね☆
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2014/08/01 更新
いつもお世話になっているマイレビュアーTO.様主催のランチに同席させていただきました。
田舎もんの私は、こんな機会がなければ南青山方面のお店なんぞ一生縁がないですw
シターラ青山さんは、系列店がいくつかありますが、小笠原流会館会館のB1Fにあるこのお店がその総本山です。店内は白を基調にしたテーブルが並ぶスタイリッシュな雰囲気です。ちょっとフレンチでも頂くような高級感があります。しかし、ランチ時にはお一人様の利用も珍しくなく、肩ひじ張らずに食事を楽しむことが可能です。
さて、今回頂いたのは以下の通り。
【パパド+チャツネ類】
香ばしいパパドにチャツネを添えて。
緑のペーストはコリアンダーベースの爽やかな味、深いオレンジ色のペーストはタマリンドベースの酸味のあるもの、黄色はマンゴーチャツネの甘い味、赤いものは香辛料のきいた辛目の味になっています。彩りもよく、一通りの味が揃っているので、そのまま食べるだけでなく、以後の料理の付け合わせとして食べると味に変化が出て楽しめます。
【焼き物】
・そら豆の詰め物焼き
そら豆をディップ状にして自家製チーズ等とあえたものです。そら豆の鞘に中身を包んで香ばしく焼き上げています。口に入れると、滑らかでコクのある味が舌に広がり、そら豆の爽やかな風味が香ります。インド料理らしくスパイスも香るのですが、素材の邪魔をすることがない上品な使い方をしている印象です。このスパイスの使い方は、以後の料理全体についていえるのですが。
・カツオのスパイシータンドール焼
スパイシーにマリネしたカツオを炭火で焼いたものです。インド版カツオのたたきのようなものでしょうか。やはり大葉を添えていただきます。ただ、このお店の常連レビュアーの方によると、この日はいつものよりも火が通っているとのこと。確かに、カツオのたたきに比べると、レアの部分が比較的少なく、ミディアムレアといったところでしょうか。お店の方によると、昼はランチのナンを焼くので、タンドール窯の熱が上がったのが原因なのでは、と仰っていました。とはいえ、これはこれで十分おいしくいただきました。
・ムルギチャンプ
コリアンダーやミントを使った鮮やかな緑色のソースをまとった骨付きチキンです。
これ、最高に気に入りました^^)下手なフレンチよりずっといいです。火の通り具合、ソースの味加減、肉とのコンビネーション、それぞれが完璧です。インド料理というとタンドリーキチンしか思い浮かばないという方は、これを食べるとインド料理の印象がひっくり返ると思います(笑)。この一品だけでもこのお店に来る甲斐があるほどです。
・シャミ・カバブ
古都ラクナウのムガル伝統料理だそうです。ラムを丁寧に挽いて滑らかなパテ状にしたものを焼き上げています。横にはポテトが添えられています。一見するとハンバーグみたいな外観ですが、口に含むと非常になめらかです。パクパク食べるというよりも、高級スイーツのようにじっくり舌の上でなじませて味わう料理。ラムのうまみと風味が口に広がりますが、決して野卑な感じはせず、ワインにも合う一品だと思います(当日私は飲みませんでしたがw)。お店の人によると、チャックマサラを使っているとか。私もものの本で読んだことがありますが、アムチュールを使ったやや酸味のあるマサラのようですね。このマサラのおかげでカバブ全体の味が爽やかになっている印象があります。
付け合わせのポテトも皮付きの小芋で、程よくスパイスがきいており皮目が香ばしいです。もちろんそれだけを食べても美味しいですが、コクのあるカバブを食べた舌をリセットしてくれるという意味で、的確な付け合わせといえるでしょう。
【メインのカレー:Wカレーセット (1350円)の大盛りを4人でシェア)】
*●はナンで、○はバスマティライスで頂きました
●ベイガン・バルタ *追加料金330円
タンドールでローストしたナスと香味野菜をスパイスで炒め煮にしたカレーです。食べログでも評判の一品。皮ごとローストした茄子の皮のみ取り除いて実だけを具にしているとのこと。こうすることでローストした皮の香ばしさが移った実の部分のみを純粋に味わえるという寸法です。いやはや芸が細かい^^)
食べてみると、スパイスとともに茄子の甘さがじっくりと出ているのが分かります。今まで食べた茄子のカレーの中で、個人的には一番茄子を大事にしているカレーに感じました。これは下手に辛くしない方がよいですね。
●ローガンジョシュ *追加料金440円
カシミール風ラムの煮込みカレーです。今回は辛口で肉を柔らかめにしてもらいました。
トマトの爽やかな酸味とラムの相性が心地く感じる一品。辛口といっても、他の南インド系のお店のカレーのようにスパイスがビシバシきいているというわけではなく、素材の味を生かした味わいになっていますね。その意味ではちょうど良い辛さです。辛口指定でちょうど良いので、標準の辛さではちょっと物足りないかも。
ラムは柔らかめ指定ですが、トロトロというわけではなく、心地よいかみごたえは残してあります。個人的にはこれくらいがちょうど良いですね。
○ポークヴィンダルー *追加料金390円
今回は予め、酢っぱ辛めで肉を柔らかめにしてもらいました。赤ワインヴィネガーとスパイスでマリネした豚肉を煮込んだカレーです。予め酢っぱ辛くと指定していたので、刺激的な味を想像していましたが、酸っぱさも辛さも標準的でとても端正な味わいです。きっとこれ以上味付けを過激にはしたくないのでしょうね。
今日のカレーの中では、個人的に1,2を争うくらい気に入りました。普段私のレビューを読んで下さる方ならご存知でしょうが、実は私、豚肉がダメなんです。今回も、これまでの料理でお腹いっぱいの状態で、しかも苦手な豚の料理なので、どうしようかな~なんて思っていたんですが、そんな私でも気に行った料理なので間違いないと思います。
肉は柔らかめ指定でありながら適度に噛みごたえがある点で、ラムと同様です。脂身はほとんどなく、肉本来の食感とうまみで勝負するやり方です。
○スパイシーチキンカレー
スパイシーな辛口にしてもらいました。辛口指定でもそこまで刺激的な味ではないのは他のカレーと同様です。少食の私は、これを食べるころには胃袋が限界で、味をみる程度だったんですが、それでも間違いのない味であることは保証できます。
全体的に料理が大変洗練されていて、贅沢な気持ちになれました。特に焼き物は芸術的なまでに素晴らしく、インド料理の新たな一面を見る思いがします。ここのカレーは全体的に上品なスパイス使いで、インパクトが強い味ではないかもしれませんが、今回、スパイシーながらも素材の味を大事にする料理の数々を味わってみると、むしろこういう味の方のほうがシターラのカレーとしてふさわしいとさえ思えます。ガッツリスパイス系が好きな私でも、そんなふうに納得させられる名店ならではのパワーがあるんですね。
今回は後半お腹いっぱいで、カレーがほとんど食べられずに味をみるだけになってしまいましたが、近いうちに少ししか食べられなかったカレーを味わいに、また行きたいと思います。もちろん、他のメニューも開拓していきたいと思える素敵なお店でした。
最後になりましたが、今回、このお店の魅力を最大限に味わうことができる最高のメニュー構成をしてくださったTO.さま、並びに同席してくださったレビュアーの皆様、大変お世話になりました。誠にありがとうございます。
私が汚らしく食べ残してしまったものも丁寧に包んで持ち帰らせてくれたお店の方にも感謝いたします!
また伺いますのでよろしくお願いします。ご馳走様でした。