じゅみりんさんが投稿した銀座 稲葉(東京/東銀座)の口コミ詳細

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銀座 稲葉東銀座、新橋、築地市場/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

文化庁長官表彰受賞、稲葉氏の思いが詰まった料理とお店

通っている料理教室で、世界一の朝食が食べられると話題に上がっていたので気になっていました。
今回は、夜のおまかせコースで初来店。

料理長の稲葉氏は、グランドハイアット東京の『江戸前寿司-六緑』。コンラッド東京の『風花』にいらっしゃり、文化庁長官表彰を受彰した方だそうです。
アマンリゾート伊勢『アマネム』の総括料理長に就任されていて、そちらにも度々行かれているとお聞きしました。

そして昨年、ご自身の名前をかかげた『銀座 稲葉』をオープン。
きっと長年ホテルで腕を振るっておられ、ご自身がお店を持たれたら…と渾身の思いが詰まったお店だと思います。

カウンターの向こうの調理場には、かまどの「おくどさん」。その右には炭火調理ができるコンロ。
そして右前には茶道で使う釜がかかっていて、茶筅と抹茶茶碗も鎮座しています。

それだけ見ても泣きそうになりました。全て稲葉氏が思いを込めた最高のご自身のお店なのだと思います。

食べる前から感動していると、思いのほか優しい店主さんが謙虚にお料理の説明をして下さいました。

・とうもろこし(ゴールドラッシュ)豆腐
器の上に艷やかな葉が被せてあり、外すとキャラメル色のソースとキャビア。
初皿から色彩でも攻めてこられました。
焼きとうもろこしをイメージしたソースで屋台の焼きとうもろこしを思い描かれたそうです。
トウモロコシが驚く甘さ、冷たいので喉越しが良く食欲をそそります。

・サマートリュフ蕎麦 
うずら卵のポーチドエッグ
細くてコシのある蕎麦に香り高いトリュフをたっぷりとスライサーでおろしてくれます。
香りもさることながら、うずら卵が半熟なのに驚きました!人生初です。
外国人のお客さんなど、お代わりをお願いする方もいらっしゃるとか。
私も、もっと食べたかったです。

・アワビと ずいきの土佐酢ジュレ(ウリ、ウニ)
出汁を吸ったズイキと、柔らかい鮑に土佐酢がジュレ状になっていて、酸味の効いた冷たい夏の一品でした。
ずいきってフキの仲間だと思っていましたが、ハス芋の茎だそうです。そんな事も知らずに尋ねる私を馬鹿にすることなく楽しそうに笑われてる稲葉さんに感謝です。

・鱧と淡路島の玉ねぎ、じゅんさい、トマトの温かいお椀
目の前で鱧を骨切りしてくれます。日本刀のようなカッコいい包丁でザクザクとリズミカル。調理場ってシェフにとって舞台なんだなぁと思いました。
鱧はホロッとしていて、玉ねぎは少し食感を残し、じゅんさいのツルッと、トマトの口に入れた時の弾け具合と酸味。全てが異なっていて薄味の出汁がまとめてくれています。熱々なのも最高です。
冷たいお料理の後に温かいものと緩急の付け方で、目の前の料理がいつも主役です。

・白身魚とアオリイカの刺身
アオリイカには包丁が細かく入っていて甘いです。
醤油が普通のものでなく、とても美味しいです。全てに心遣いが感じられます。

・太刀魚のフライ
夏の魚、太刀魚に芸術的に美しい衣がついていて2切れ。
一つはマルドンの塩で、もう一つには伊勢海老ソースで頂きます。

・フカヒレの旨煮
鱧は揚げてから使っているそうで、先程の鱧のアッサリしたものとの違いが歴然。
たっぷりなフカヒレと、冬瓜と、つぶ貝があんかけになっている稲葉を代表する料理です。
土鍋で提供されるのでグツグツした景色も楽しめます。
名前の通り旨味の詰まった逸品です。
最後に振りかけられた黒胡椒も効いてました。

・牛肉(イチボ)のたたき
柔らかくて味の濃い和牛が、先程から炭火で調理されているのが目に入っていました。
お料理のタイミングも調理場の皆さんが全身で心がけていらっしゃるのを拝見して、まるで茶室で亭主が客人をもてなす有り様だな…と思いました。
同じく炭火で焼かれた賀茂なすがジューシーで香ばしがったです。

・冷うどんと鮎
よく取られた出汁と、それを凍らせた出汁氷でサッパリと頂きます。
しっかり焼かれた鮎をツマミに頂く贅沢な夏の一品でした。

・炊きたてご飯 うなぎ
お店の秘密道具であり切り札、スペシャリテと言って良い「おくどさん」で炊きあがった白米。
スマホ越しで見た時には湯気で炊き立て〜!と喜んでいたのですが、肉眼で見て驚きました。
お米のふっくら具合が半端ないです。
私も家でお米用の釜で炊いているのですが、火力のせいなのか、竈の力なのかこんな風には炊き上がらないです。

日本のお米バンザイ!
農家さん、稲葉さんありがとう!と心の中で叫びながら恐れ多くも頂きました。

そして贅沢にも天草の鰻。
黄身の醤油漬けと奈良漬けもご飯のともに合いますよね。
もう何度も溜息が漏れました。

最後のデザートは
・マンゴープリン
昔からマンゴープリンが好きで、家でもマンゴーを贅沢に使って何度も試作していたのですが、最近はペニンシュラホテルのブティックでテイクアウトするのが気に入っています。
ココだけの話ですが、それより好みでサイズもたっぷりあります。
しかも和食屋さんらしく底に わらび餅が入っていました。
同席者と顔を見合わせて「そんな事ってある?」と呟きました。連れのものがわらび餅スキなので目が丸くなってました(笑)

デザート共に熱いほうじ茶も渋さが心地良かったです。

料理の端々に京都を感じさせられました。
稲葉さんのご師匠が関西出身だったそうですし、伊勢にも度々行かれてるからなんでしょうか。

お弟子さん方も短髪でキビキビ動かれていて、料理の世界の厳しさもおありなのでしょうに、ギスギスしておらず始終温かみがありました。

今回、私たちはお酒を頂かなかったので冷たい緑茶と焙じ茶も厳選されたものでした。
連客さん方は美味しいお酒に感嘆の声を上げておられたので、お酒好きな方にもお勧めです。

「世界一の朝食」も食べてみたいので近々再訪いたします。

2022/07/22 更新

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