kinako-ankoさんが投稿したなかむら(京都/京都市役所前)の口コミ詳細

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きなこ&あんこのエサをもとめて三千里

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なかむら京都市役所前、烏丸御池、三条/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2017/07 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

京都泊お寺巡り Vol.9 ミシュラン6年連続三ツ星、一子相伝「なかむら」〜〜〜♪

2017.07.01

京都のこれまで行ったことがないお寺をのんびり巡ろうと
京都の老舗旅館に宿をとった1泊2日の旅〜♪

奥嵯峨をメインに巡って、本日の宿
京都五条の鴨川のたもとにある「晴鴨楼」に15時ちょうどにチェックイン
そこからトボトボ1km歩いて、祇園そばにある「建仁寺」を参拝
"風神雷神屏風図" とふすま絵 "雲龍図" に圧倒されました。

帰りも歩いて宿に戻ったので汗ダクダク、宿の大風呂に浸かってスッキリです。
服もすべて着替え、タクシーを手配してもらって
19時に予約してある本日の晩ご飯に向かったのは
京都市役所近く、本能寺の西200mのところにある「京料理一子相伝 なかむら」さん

ミシュランで6年連続三ツ星を獲得する文化文政時代創業の世界が認める名店です。
軒下に竹矢来(たけやらい)が並ぶ京都らしい風情の料理屋の白い暖簾をくぐると
玄関内には打ち水された石畳、上り框からは畳の廊下が続き
生け花・掛軸・襖絵と見事に装飾されて格式の高さを感じます。

1階奥の個室に案内されると、坪庭がある16畳もある畳部屋には
10人が座れるであろう朱塗りの掘りごたつ形式の座卓
"一子相伝" と書かれた額や屏風や衝立てもあって
凛とした空間の中にたった2つの座椅子が置かれていました。
これは凄い所に来たぞ(汗)
友人と気楽に料理を楽しむような所ではなく
会社の接待や会食、慶事のおもてなしをするような高級料亭でした。

京料理「なかむら」の歴史は文化文政の頃
ぐじやさば、かれいなどの若狭ものを "鯖街道" を通じて 京都に運び
都の公郷衆に供することを生業とした初代若狭屋清兵衛にさかのぼります。
観世流謡曲師範でもあった四代目中村正蔵が太平洋戦争の真只中に
軍や政府の要人が泊まる京都の三大老舗旅館である俵屋・柊家・炭屋に仕出し料理を納め
戦後、能楽への夢を捨て京料理「なかむら」を設立し今日の基盤を築いたのだそうです。

ポケットコンシェルジュから予約したプランは

◆おまかせ料理(全9品)と飛び切りの日本酒(冷酒1合) 30,000円(税・サ込)
  お酒:冷酒 初日の出 大吟醸 (京都・羽田酒造)
     芋焼酎ロック 一刻物 (鹿児島 宝酒造)
  先付:滝川豆腐
  白味噌雑煮
  造り:縞鰺・こしび鮪・車海老・鱧おとし
  鱧の飯蒸し
  鱧の葛たたき
  季節の野菜炊きあわせ
  ぐじの酒焼き
  御飯:新生姜ご飯・香の物
  甘味:バニラアイスと梅ゼリー

初々しい和服姿の仲居さん2人が交互に料理を運び
途中で女将さんが挨拶に来られましたが
三つ指付くその所作は品位と気高ささえ感じます。

まずはガラスのやかん徳利に入った冷酒『初日の出』で乾杯 (^o^)/
京都産の酒米 "祝" を極限まで磨き上げた大吟醸酒は
濃厚でやや辛口、キレのある味わいです。

夏の懐石料理の先付として見ることの多い『滝川豆腐』は
裏漉し豆腐を固めたものを細長に切って "滝川" の流れのよう曲げて涼しく演出
紫蘇の花が散らされて見た目も奇麗、大きな蓴菜のツルンとした喉越しも素晴らしい
出汁の中の豆腐はしっかりした食感で箸ですくいあげても簡単にちぎれる事はなく
ちゃんと酒のアテになっていました。

和辛子入りの『白味噌雑煮』はこれぞ一子相伝で守り続けた名物料理
香ばしく焼いた丸餅に薄めに溶いた辛子を添え白味噌を水だけで練り上げたもの
調味料や出汁を一切加えず、京の井戸水だけの味わいなのだそうです。
白味噌のいい香りと甘さ、そこに辛子のピリッとした味わい
間違いなく絶品のお雑煮です!

『造り』は織部焼の角皿に置かれた大きな葉っぱに涼しげに盛られた4種
"縞鰺" は柑橘醤油で、"こしび鮪" と "車海老" は醤油で
"鱧おとし" は梅肉でいただきました。

祇園祭のこの時期ですから、ここから "鱧尽くし" です!
『鱧の飯蒸し』は見事なまでに骨切りされた鱧が
酒と薄口醤油で合わせた焼きたれで掛け焼きされ
酒とみりんと梅肉でしょうか? 下味が付いた餅米と一緒に蒸されて
奇麗な焦げ目がとっても香ばしくて思わず笑みがこぼれる旨さ
山椒の葉の風味にぴったりでした。
『鱧の葛たたき』は鱧の骨で取った出汁に卵豆腐・丸椎茸・インゲン豆が添えられ
青柚子の皮で香りをよくしたお吸物です。
骨切りした鱧に薄塩をあて、身を一枚一枚丁寧に葛粉をはたいて湯取りして
鱧の形がぼたんの花のように白く透き通ってとってもきれい
梅肉が添えられ、口に入れると周りがつるっとし白身の味はしっかり
夏の鱧料理の神髄ですね!

白ずいき・無花果・鷹峯唐辛子・赤茗荷・冬瓜・小芋・海老などが入った
『季節の野菜炊きあわせ』も見事
ここでお酒はお代わり、芋焼酎『一刻物』をロックで味わいます。
通常、芋焼酎には米麹が使われますが
この焼酎は主原料だけではなく麹にも芋を使い、まさに芋100%
すっきりとした上品な味わいが広がり、料理にピッタリです。

いよいよふたつ目の名物『ぐじの酒焼き』が黄色いハットのような器で登場です!
吟味された最高級のぐじ(甘鯛)に塩をして一晩寝かせ
その上に酒をふって香ばしく焼き上げた料理
半身の頭の部分でしたが思った以上に身があってふっくら
身離れもよく、ぐじの甘味と軽い塩味が絶品です。
身を食べ終えた後は、残った骨と皮に湯を注ぎ
お食事の『生姜ごはん』と『香の物』と一緒に汁物としていただきました。

松竹梅を意識して竹の器に入ったバニラアイスには
梅のジュレと松の実・クコの実が添えられて、コースは終了です。

京料理にしては盛りつけが華美ではないところが特徴でしょうか?
旬の食材をさりげなく盛り、素材そのものの味が最大限に引き出されていました。
最高のおもてなしにも大満足、至福の2時間半があっというまに過ぎていきました!

帰りは三条大橋から五条大橋までの鴨川添いを散策しながら
2.5kmを歩いて宿の「晴鴨楼」に帰ってきました。
この日のウオーキングの距離はちょうど10km、1万5000歩を歩いて
暴飲暴食のカロリーを少しでも排出です(汗)

ごちそうさん (●^o^●)

  • 一子相伝京料理「なかむら」

  • 打ち水された石畳の玄関内

  • 畳敷きの廊下

  • 食事した部屋

  • 16畳もある掘りごたつの部屋

  • おまかせ料理(全9品)と飛び切りの日本酒(冷酒1合) 30,000円(税・サ込)

  • 初日の出 大吟醸 (京都 羽田酒造)

  • 滝川豆腐

  • 白味噌雑煮の椀

  • 白味噌雑煮

  • 造り

  • 縞鰺・こしび鮪・車海老・鱧おとし

  • 鱧の飯蒸しの椀

  • 鱧の飯蒸し

  • 鱧の葛たたきの椀

  • 鱧の葛たたき

  • 季節の野菜炊きあわせ

  • 芋焼酎ロック 一刻物 (鹿児島 宝酒造)

  • ぐじの酒焼きの器

  • ぐじの酒焼き

  • ぐじの身を食べた後、残った皮と骨に熱い湯を注いで、いただきま〜す

  • ご飯

  • 新生姜ご飯

  • 香の物

  • バニラアイスと梅ゼリー

  • 店舗外観

  • 店舗ロゴ

  • 夜の鴨川

2019/01/25 更新

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