2回
2014/12 訪問
人には教えたくないな~この店 口コミ件数9件、☆の平均3.62(2016.9.8現在)
2014.12.9 午後3時過ぎの訪問
直前で伺った御池の玄蕎麦が奈川産と乗鞍産のブレンドだとお聞きし、奈川在来だけの新蕎麦をどうしても味わいたくてNetであれこれと検索してみると
帰り道の途中に稲核在来の玄蕎麦を使用していそうなお店を発見
お目当ての奈川在来では無いが、稲核在来は 岐阜の仲佐の玄蕎麦と同じです
急遽予定を変更し158号線を松本方面へと山道を下って稲核郵便局手前の右カーブを曲がり終えて直ぐの右側に見える茶色い外壁の一軒屋が 目指すこちらのお店
車は手前の駐車場に置き、階段を昇り店内へ
4人掛けテーブル席3卓の 極々地元の食堂といった雰囲気のお店で スポーツ新聞や漫画本が置いてあります
嫌な予感が頭をよぎるが、地粉を使った名店って意外とこんな拘らないお店だったりもするので
期待と不安をもってメニュー...メニュー?は何処?
と それは壁に掛かった 雑木を斜めに切った板に書かれたものだけで
それを見ると...??ラーメン¥400、そばは手打ちで並盛り¥450とますます不安に
意を決して(大袈裟では無く)手打ちもりそばの並を注文
すると おばちゃんは「んっ」と言って隣の部屋に姿を消しました。
伺った時は私ひとりだった事もあり、物の5分で おばちゃんが学校給食で使うようなアルミのトレーに何か一杯乗せて来ました
それを見てびっくり!
もりそば¥450でさえ驚きなのに 漬け物や煮物のおかずまで付いてきた( ゜o゜)
これで¥450なら文句は言うまいと
先ず漬物を頂いて見ると
旨い 野沢菜かと思ったが これはこの地域特産の稲核菜であることが壁に貼った「稲核菜の収穫は11月から」の貼り紙で想像出来る
竹輪の入った煮物の味付けも濃すぎず良い塩梅
いよいよ蕎麦へと箸を向ける
少し太めの麺は麺線がしっかり整って端切れも殆ど無し、水切りもそこそこ良く星も見えない茶褐色の蕎麦は1度だけ篩に掛けただけの 篩分けした粉をブレンドする様な事はしないシンプルその物
これを数本何も付けず手繰ってみると
蕎麦が持っている香りが強く、仄かにでは無くしっかりとした甘味も伝わって 何よりも雑味が無いのに味が濃厚
私の勝手な思い込みで稲核の玄そばでは無かった事が後日判明したが、蕎麦粉の取り方 打ち手が違うと全く違う蕎麦切りになることを再発見
茹で加減というか麺の腰は 腰が強いというより硬く <そば心 ゐ田>の蕎麦並で好き嫌いははっきりと別れそうですが噛み締めると改めて味の濃さが伝わって来ます
何も足さない、何も引かない
素材が良ければ何もしないのが一番良いのかも知れません
蕎麦汁は完全に蕎麦に負けているけど、my塩(アンデスの塩)もありますから(笑)
蕎麦湯は釜湯で濃度は高くないが味は濃厚
買って帰ったお土産(¥300×3人前)の蕎麦はニハと思われる お店で頂いた蕎麦よりも細切りで 辛汁が付いていなかったので 醤油、本味醂、ざらめ、昆布で即席の辛汁を作り、それで頂きましたが
こんな素人が作った辛汁でも十分旨さが伝わって来ます。
釜湯の蕎麦湯も蕎麦の風味が半端有りません
今、このレビューを書きながら Netで色々調べて見たら私がお店で頂いた蕎麦と同じものが1つも見つからない
お土産で買った蕎麦と同じ様に見える
すると私がお店で頂いた蕎麦は何だったのだろう?
物凄く旨さが詰まった蕎麦だったが...
1つ残念だったのは 鍋ごと出て来ると言う そばがき¥500を食べなかった事、これが蕎麦より旨いと言う人もおられる様ですので
次回の楽しみに、その次に伺った時はラーメンを頂いて見ようと 楽しみが膨らんで来ました。
可愛らしいおばちゃんにも逢いに行かないとネ♪
そう言えば 富倉(飯山)の ばあちゃん(はしば食堂の)どうしてるだろう?
あそこへも行かないと...等と想いを巡らせてしまう
そんなお店でした
P.S
お詫び; 此方のお店の玄蕎麦を当方の思い過ごしで稲核在来とお伝えし、読者の皆様を含め関係諸氏へご迷惑をお掛けしました事をお詫び申し上げます
しかし、旨い蕎麦であることには違いありませんので機会が有れば是非味わってみて下さい。
手打ちもりそば,おかずまで付いて¥450
158号線がすぐ左を走ってます
味がしみて美味しい煮物
薬味(水に晒していない葱、粗く下ろした辛味大根、山葵)
やまかけ蕎麦¥650
稲核菜の漬物も美味しい
扉の向こうがおばちゃんの部屋(厨房)です
メニューはこれだけ(ラーメン¥400や 鍋そば掻き¥500も食べたかったな~)
こちらはお土産の蕎麦@300×3人前(お店で頂いた蕎麦と違い、繋ぎの入った細打ちの蕎麦) 細切りで小麦繋ぎのニハのよう
2020/11/13 更新
2021/01/10 13:55再訪
[ぐりんでる]から車で3分
行きには有った駐車場の車が無いので、此方も久々の再訪です。
こちらは[ぐりんでる]と違って観光客はほぼスルーの地元密着店ですので極端に客足が遠退いているとは思えないが少なからず緊急事態宣言の影響もあるのだろう。
昼時を少し過ぎてはいるが先客 後客共に無し。
頂いたのは
私;もりそば¥500
相棒君;やまかけそば¥700
各々 無条件に美味しい漬物と煮物付き
町蕎麦とも違って"家庭の味"
そもそもこの周辺は特に昔、収穫出来る穀物は主に蕎麦
冬は深い雪に閉ざされるので野菜も漬物にして保存するから そば打ち名人とか漬物名人と言われる女性が大勢いて、此方のおばちゃんも きっとそんな1人。
特別なものは何も無し、でもその純朴さが何より。
蕎麦切りは太さもバラバラ
でも旨いんだな~
しかも安い!
また近くに来たら寄りますね♪
ご馳走様でした。