YamaNe79さんのマイ★ベストレストラン 2018

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ひとりメシ多め。最近、そば多め。夜はほぼ自宅メシ。

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YamaNe79 (男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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和食・居酒屋を中心に。【ひとり呑み】できるお店を多めに選んでみました。

マイ★ベストレストラン

1位

てんぷら 深町 (京橋、宝町、銀座一丁目 / 天ぷら)

8回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥15,000~¥19,999

2025/06訪問 2025/07/25

一足先にカウンターで感じられる春。口福に浸りながらの、天ぷら初め。

2021年、天ぷら初め。我が家はやはりこちらに。
しばらく間があいてしまったのですが、
今回も春を先取りすべく、まだ冬のうちに。

ただ、この日は1月であるにも関わらず、
体感的には3月頃。
身も心もすこぶる穏やかでありました。

蓮根。舞茸。アスパラ。そら豆。
そして、ふきのとう。
やはり野菜ですねぇ〜。
魚が劣るということでは決してないのですが。
歳のせいかな…(笑)

甘味・旨味・苦味……
火入れの良さも手伝って、
素のおいしさを楽しませていただきました。
豊かな春の香りと共に。


━━《had》━━
◆No.2 @10,000円
ランチの際は、毎度こちらのコースで。
・車海老2尾
・魚3種
・野菜5種
・ご飯/赤出汁/香の物
・天丼 or 天バラ or 天茶

**
・汲み上げ湯葉
湯葉自体は思ったよりも凛々しい食感。
甘味は控えめで。

**
・車海老の頭
美味な天ぷらショウの開幕は、香ばしく。
その中でニュッと分け入ってくる、
海老の御身の食感が心地良く感じます。

**
・車海老×2尾
魚3種の中では、パフォーマンスは圧倒的。
相当にレアな仕上がりで、
秀逸さが際立っていました。
やや小ぶりではありますが、
御身がねっとりと柔いのはもちろんのこと、
甘味がなんとも潤沢。

1尾目は塩で。2尾目は天つゆで。
なお、1尾目と2尾目の火入れの感じは
ほぼ同じだったかと思います。
火を入れすぎてるということは無く。

**
・そら豆
鹿児島より。
衣は最小限で、添える程度に。
故にほっくりしたお豆の食感が前に来ます。
香りが強めで、存在感がありますね。

**
・ふきのとう
これまた香りが芳醇。
ジュワァ〜ッと水分が広がり、
終始みずみずしくあります。
フレッシュ故に苦味もそこそこくる訳ですが、
どこか丸い印象を残しますね。

**
・鱚
衣でしっかりコーティングされていた印象ですね。
淡白な白身ボディは、
油がじんわりと馴染ませてくれます。

**
・舞茸
サクッとした仕上がりは言わずもがな。
その食感が心地良いのはもちろんのこと、
“らしい旨味”が誠に秀逸でした。
素直においしい、と。

**
・墨烏賊
塩。お好みで、かぼすで。
柑橘系との相性は良好だったかと思います。
が、塩でシンプルに甘味を味わうほうが
個人的には好みでした。
軽い弾力。ニュッとくる食感。まずまずと。

**
・蓮根
土浦より。
繊維に沿って、シャクッ、シャクッと。
塩でいただけば甘味がググッと引き立ちます。
どこかお菓子のような感覚も覚えました。
天つゆよりも圧倒的に塩だと思います。

**
・アスパラ
凛々しき。
繊維から滲み出る豊富な水分に、
甘みが詰まっていました。
塩からの、天つゆという流れが◯。
パラッとする穂先よりも、
茎の根元のほうが好みだったりします。

**
・穴子
他のタネと比較して、
揚げ時間はだいぶ長かったかなと。
そのせいか、今回のラインナップの中では、
衣が一際しっかりとした食感だったように思います。
穴子本体は端正な味わい。
もう少しふっくらとした感じが
欲しい気もしましたが……安牌ですね。

**
・天丼
かき揚げはシンプルに、小海老と小柱のみ。
それらの食感&味わいよりも、
むしろねっとりとくる衣に琴線が触れました。
自分の好みに対して
タレがちょいと多めではありましたが、
このかき揚げとお米との絡みは最良の〆に。

**
・林檎のシャーベット
林檎の風味は、思ったよりも濃ゆめに。
ひんやりとしてフィニッシュです。


━━《situation+》━━
・妻とランチ
・土曜13:00頃、事前に電話予約の上訪問
・待ち時間ゼロでカウンター席へ
今回も記念日でお世話になりました。
春を先取りしたようなおまかせラインナップに、
満足度は高めに纏まった次第です。

我が家の場合、その満足度を大きく左右するのは、
お魚よりもむしろ野菜のほう。
全体の流れ〜ネタの順番がありつつ、
野菜のパフォーマンス、
全体におけるアクセントの大きさで
決まるような気がします。

頻繁にオジャマできる感じではありませんが、
(これはもう価格的に……)
時期を変えて、またお世話になりたく。
ぜひカウンターにて。


━━《had》━━
◆おまかせ てんぷら@20,000円
この夜の構成は……
車海老2尾に、魚7種。野菜5種。
そして、〆の丼物に、デザート。
質はもちろんのこと、ボリュームも充分ですね。

尚、〆の丼物は選択制。
天丼、天バラ、天茶(漬け)の3種から選べます。

・お通し
汲み上げ湯葉。
喉越し良好な、いつもの開幕です。

・自家製唐墨(からすみ)
フカッと優しい食感の後で追いかけてくる、
キュッと引き締まった塩分で
どうにもお酒が進んでしまう逸品。
日本酒スタートで「正解」と思わせてくれます。

・河豚の白子
凛々しさと柔さが同居します。
張りがありつつ、ニュッと壊れる様に、
うっとり。
熱々でいただくので尚更。
火傷にはご注意を。
序盤は塩で。後半はポン酢で。

・車海老 足
軽やかに。香ばしく。

・車海老
前回よりも、だいぶすっきりとした味わいでした。
ねっとりくる感じは控えめであり、
一言で言うなら「端正」。
甘味がググッと詰まっています。

尚、1本目よりも2本目のほうが、
レアさを感じられましたかね。
揚げ時間はかなり短いと思うのですが、
それでも差が出てしまう点に
天麩羅の奥深さを感じてしまいます。

・タラの芽
衣は激薄で、まさに添えるだけ。
フレッシュな苦味が、ダイレクトに伝わってきます。
穂先はふっくらとしており、水分も潤沢。
口の中でジュワ〜ッと広がるその水分と、
苦味と混じる様が堪りません。

・蕗の薹(ふきのとう)
掌で潰してから揚げてあります。
苦味がジンジンッとくる伝わってくる様に、
春の訪れを感じます。
フレッシュさは言わずもがな。

・鱚
富津より。かなりの大ぶりです。
そして、間違いなく、
これまでのベストパフォーマンス。
大当たりですね。
身のふくよかさ充分であり、
その身と衣とのバランスが抜群でした。

・筍
鹿児島から。早採りで。
この夜のベストアイテムだった気がします。

この“香り”はヤバい……
芳醇。芳醇。2回言います。
そして、食感。
凛々しく、そして滑やかに。
香ばしさとみずみずしさの応酬です。

・白魚
島根は宍道湖より。海苔巻きで。
ふっくらと、そして香ばしく。
思った以上に歯応えもありました。
海苔の香りがまた、
全体の味わいを膨よかにしてくれるようです。

・空豆
良い意味で、青臭い豆の香りが豊かです。
鼻を近づけると、
途端に強い香りに包まれます。
食感はほっくりと。
お供は、塩一択ですね。

・雲丹
大葉巻き。
雲丹がこれでもかというほどに詰まっています。
熱が入ると、かなり甘味が増すように感じます。
うるるんっと艶かしい食感は、
アダルトな装い。
また、大葉はかなり大判で、
プリッと弾けるように裂けますね。

・墨烏賊
衣の厚さは、きっとミニマム。
噛むほどに甘味が滲んできます。
ボディの、固すぎずほどよい弾力が
心地良い仕上がりでした。

・アスパラ
意外にも、宇都宮から。地元産。
決して太くはないのですが、
繊維に沿ってパリッと裂け、
そこから滲む水分と油の交錯に
最後まで口の中が潤います。

・穴子
安牌でしょうかね。皮はしっかり目。
身は決して厚い訳ではなく、
むしろもうひと声欲しかったところです。
が、尻尾にかけて穴子らしい香りが立ち、
カリッと揚がった衣との
食感のコントラストは終始楽しくありました。

・天丼
小海老と帆立の貝柱のかき揚げ丼です。
小海老の身の、ほのかな緩みが良き。
また、衣はふっくらと伸びがあり、
先ほどの穴子のそれとは打って変わって、
ネタを優しく包み込む包容力のようなものが
感じられました。

・赤出汁
しじみ汁。

・お新香
胡瓜。人参。株。白菜。

・デザート
苺のアイスクリーム。


◆貴 純米(一合)@1,500円
幸い一合に留まりました…(笑)


━━《memo》━━
・大根おろしはフリー。
 無くなれば、お替りを。


━━《situation+》━━
・妻と夕食
・土曜17:00頃、電話予約の上で訪問
・店奥のカウンター席へ
京橋に構える江戸前天ぷらの有名店
数年前から、我が家の記念日と言えば、
コチラに足を運ぶことが多くなった。

『ミシュランガイド』では星を獲得し続け、
また、食べログ内でも高いスコアをキープ。
ただそんな状況とは裏腹に、
相変わらず予約難易度の低さは嬉しいばかりだ

太白胡麻油で揚げる天ぷらは、
旬の野菜に、海の幸。
それら素材そのものの質の高さに加え、
火入れの妙だと思うのだが、
実にみずみずしさを感じられる次第

天ぷらの高級店は他にも数多くあるかと思うが、
我が家はやはりこちらに足を運んでしまう。
なかなか新規開拓できない。
安心と信頼は大きい。


---《いただいたメニュー》---
◆おまかせてんぷら@19,000円
◇お通し
 前回同様、【汲み上げ湯葉】での開幕。
 ツルッとした喉越しが、心地良い。

◇くちこ
 ナマコの生殖巣は、能登の珍味である。
 エッジの効いた塩気は、酒のつまみに最適。
 ボディは薄いながらも、
 ググッと埋もれるていくような食感を
 味わえる。

◇鮑
 深緑色の鮑の“肝”ソースでいただく。
 とにかく強烈なインパクトを残してくれた。
 ねっとりとした弾力は、
 ニュゥゥッとどこまでも優しく。
 芯のレアさが絶妙であった。
 肝ソースで磯の香りが加速する。

◇車海老の足
 序盤のスタメン。
 カリッと香ばしく、殻が弾ける。

◇車海老
 安心の良パフォーマンス。 
 薄手の衣が、さっくりとした食感を優しく添える。
 その後で、ボディの食感がねっとりとくる。
 このバランスが秀逸であった。

 1尾目は塩で。2尾目は天つゆで。
 個人的な好みは前者。

◇空豆
 鼻に持って行った時の豆の香りが印象的。
 身はほっくりと、儚くほどける。
 ただ、時間が経つと
 当然ながら食感が変わってしまう。
 5個あるが、早めに腹にしまい込みたい。

◇新玉ねぎ
 テロっとしており柔く、そして甘味が強い。
 油を纏ったことで、それが色濃く出たか。
 産毛な印象を受ける。

◇鱚
 安牌。
 身は薄いが、ほっくり。生臭さは皆無である。
 淡白な御身は、ハラッと崩れる。

◇万願寺唐辛子
 決して身は厚い訳ではないが、甘味は充分。
 蓄えた水分量の恩恵か。
 薄手の衣のパフォーマンスも良好であった。

◇めごち
 身のふくよかさは、
 先ほどの鱚とのギャップも楽しめる。
 淡白だが、ふっくらと。
 これは「天つゆ」を含ませた方が良さそう。

◇雲丹
 大葉に巻かれた雲丹は、
 罪悪感を覚えてしまうボリューム。
 歯は雲丹に溺れ、
 ねっとりとした舌触りには、興奮を覚える。
 紫蘇の存在感は最低限。
 あくまでも主演のパフォーマンスに魅せられる。

◇水茄子
 泉州より。身は引き締まっている。
 潤沢な水分が「天つゆ」と交わり、
 繊維に沿って避ける様が、実にうんまい。
 ただし、火傷には要注意。

◇稚鮎
 頭から咥えれば、ギュッとした強い苦味。
 これが酒をうまくさせる。
 そして、その頭を越えれば一転、
 ほっくり、さっくりとした
 か弱きボディを楽しめるという流れ。

◇ホワイトアスパラ(北海道)
◇グリーンアスパラ(長野)
 2種のアスパラを、ハーフサイズでいただく。
 ホワイトは、ほぼ生なのかというほどのレアさ。
 噛みきれない。
 繊維からほとばしる水分が、フレッシュさを物語る。

 一方、グリーンはシャキシャキと。
 穂の部分にかけての食感の変化が楽しい。
 ただ、個人的には茎のほうも、
 1本丸々楽しみたかった。
 人によって楽しみに明確な差が出てしまうのは惜しい。

◇穴子
 安牌。
 強烈なインパクトは無いが、
 いかにも穴子らしいアイデンティティを感じられた。

◇天丼
 締めは3種から選べるが、
 今回も、天バラと天茶(茶漬け)は遠のいた。

 かき揚げの具は、小海老&帆立の大きな貝柱。
 相変わらず、とてもシンプルだ。
 天つゆでしっとりし、凛とした米と馴染む。
 そして、今回はこの“米”がおいしい。
 粒が立っており、
 つゆを纏っても端正な輪郭を崩さない。

◇デザート
 今回は、以下の3種で構成されていた。
 ・ヨーグルトのシャーベット
 ・グレープフルーツのジュレ
 ・パッションフルーツのシャーベット

 柑橘寄りの構成にあって、
 ヨーグルトのシャーベットが全体に丸みを。
 そして、夏らしいさっぱりとした余韻を感じ、
 爽やかなフィニッシュ。
 とにかく満腹。

◆貴 純米(一合)@1,500円


---《利用シーン+α》---
・夫婦で夕食。誕生祝いを兼ねて。
・電話予約の上、土曜17:00頃に訪問
・L字型カウンターの4名側(狭いほう)に。
2017年、天麩羅納め。
迷わず足を運んだお店は、我が家のご贔屓店。
約7ヶ月ぶりの訪問です。

テンポよく天麩羅を楽しんだ後で、
職人さんともゆっくりお話させて頂き、
今回も素敵な深町タイムを過ごさせて頂きました。

ちなみに……
毎度オーダーする【No.2】が、
1,000円ほど値上がりしていましたが、
これまでのコチラでの貴重な体験を考えれば、
御財布の紐もなんだか緩くなります(笑)

また、正月を過ぎると、
またガラッと食材が変わるということですから、
その頃にまたオジャマさせて頂こうかと思います。

 
---《いただいたメニュー》---
◆No.2@10,000円+税
└ 車海老の頭(2)
└ 車海老(2)
└ 魚(3)
└ 野菜(5)
└ かき揚げ天丼
└ 赤出汁&香の物
└ デザート


◇車海老の頭
 いつもの開幕。
 さらっとした塩を添えれば、
 香ばしさがより引き立ちます。
 ゆっくり噛みしめること推奨です。


◇車海老
 前回とは別物。
 「重くドロッとした」と言いますか、
 活力がやや身を潜めておりました。

 スコアのマイナスは、ここが大きいですね。
 前回が良すぎた、
 と言えるかもしれないのですが。
 

◇ぎんなん
 ほっくりと。
 そして、遅れてくるネットリとした食感に、
 旨味を感じられる一品。


◇鱚
 ホロホロとした身が、
 熱の発散と共に解けます。
 身がやや薄く感じましたが、
 トータルで納得できる一品でした。


◇くわい
 栗とはまた違う、凛々しいホクホク感。
 カリッとした衣のアクセントが、
 良い調和を生んでいるように思います。
 塩で。


◇墨烏賊
 噛みしめれば、素直に割けていく御身。
 気持ちよさを感じられる厚みですね。 
 そして、檸檬が合います。

 
◇加賀れんこん
 金沢から恵み。 
 でんぷん質が非常に多く、
 重厚なねっとり感を楽しめます。 
 繊維の割ける様が、これまた心地良い。


◇椎茸
 毎度高いパフォーマンスを発揮する一品は、
 今回はMVPかもしれません。
 潤沢な水分と交わる油の協奏曲は、
 思わず「お替わり!」と言いたくなります。


◇アスパラ
 いとみずみずしく。
 塩・檸檬でいただく頭も良いですが、
 天つゆで食らう茎のほうが、
 凛々しい繊維を色濃く感じられ、
 個人的には好みです。
 

◇穴子
 今回のNo.2の物語では、
 椎茸と並ぶベストパフォーマンスだったかと。

 脂がなんとも潤沢で、
 塩では脂が勝ちすぎてしまうくらい。
 さっぱりとした天つゆでいただくことで、
 丁度良い塩梅に収まる感覚を覚えました。


◇かき揚げ天丼
 具はシンプルに、海老と貝柱のみ。
 ただし、ふんだんに。
 
 そして、それらを包み込む衣の固さが抜群でした。
 いい馴染み具合。
 満足度が高いまま、一気に掻き込みます。 


---《利用シーン+α》---
・妻と、2017年お疲れさまランチ
・平日13:30頃、
 事前に電話予約をして訪問
・予約の電話は、訪問日の2週間ほど前


---《メモ》---
・支払いは、現金のみ

東京京橋に構える、天ぷらの銘店。
三度目の今回が、感動の初訪問時を超えて、
いままでの中でベストパフォーマンスという
幸運に恵まれました。

素材の質の高さ。
素材を活かす、職人さんの技。
そして、天ぷらに純粋に向き合える雰囲気。

この三拍子が高次元で纏まっており、
且つ、お値段的にも、予約難度的にも、
定期的に足を運ぶことが出来る素敵店です。

暖簾をくぐれば、
たちまち胡麻油のいい香りに鼻腔が包まれます。
食欲は煽られるばかり。

確保されているカウンター席に速やかに座り、
オーダーを告げたら、
空腹の胃の鳴き声を抑えて待ちましょう。

まもなくしてスタート。
以降、約185℃の油で揚げたネタたちを、
テンポ良く、出して頂けます。

尚、こちらのお店の底力を堪能するには、
やはりコースがオススメ。
我が家は今回も「No.2」です。


---《利用シーン》---
・妻と2人で。
・土曜お昼に、彼女のバースデイランチ

・訪問3週間ほど前に、電話予約。
・尚、当日は、今回も予約で満席でした。
 予約は必須。


---《いただいたメニュー》---
◆No.2@9,000円+税
└車海老(2尾)
└魚(3種)
└野菜(5種)
└天丼 or 天茶 or 天バラ
└デザート


◇車海老の頭
 いつもの開幕。
 カラッと揚がった、凛とした香ばしさ。
 僅かに残った海老の身が、
 仄かな粘りを添えてくれます。


◇車海老
 会心の火入れ
 3度目にして、ベストパフォーマンス。
 トロッとした生感は、
 海老がまるで生きているかのようです。


◇そら豆
 極薄の衣は、サクッとした食感を
 仄かに添えるだけ。
 ホクホクと。
 そして、パラッと儚く壊れます。
 お豆の青臭さも、いい味わいに。


◇鱚(きす)
 車海老とは打って変わって、
 揚げ時間は長めに。
 その差は歴然。
 故に、しっかりとした衣のコーティングが、
 サクッとした食感を、より際立たせます。


◇新玉ねぎ
 断面から立ち上る湯気。
 玉葱とは思えない、ホクホクした口当たり。
 そして、潤沢な水分。

 マルっと一口で味わうのが良いですね。
 そして、お供には、天つゆよりも、
 塩のほうがより甘味が引き立ち、好み。


◇水茄子
 アツアツのまま、
 サッと天つゆをくぐらせて。
 
 衣のサクッとした食感の後を追って、
 ジュワァ〜ッと広がる水分から、
 素材の新鮮さ・みずみずしさを感じます。


◇女鯒(めごち)
 すこぶる肉厚な身が演出する、
 ほわほわっとした食感は罪でしょう。
 白身魚のいわゆる淡白な味わいも、
 それに勝る食べ応えを楽しめます。

 そして、もちろん青臭さなんて皆無。


◇椎茸
 いままでで1番好きな椎茸。
 季節(仕入れ?)によって、
 こんなにも味わいが違うのか…。

 ギュギュッと、かなり引き締まった御身。
 そして、ここでも、
 ただ僅かに添えるだけの薄い衣。
 秀逸です。 


◇アスパラ
 長く太い1本はカットされ、
 上下で異なる味わいが楽しめます。

 個人的には、下半分に軍配。
 繊維から滲み出る潤沢な水分が、
 表面から芯にかけての、
 なんとも言えない食感のグラデーションを
 演出します。


◇穴子
 先の鱚に近しい、しっかりとした衣。
 カリッとした衣を割いて現れる御身には、
 青臭さみたいなものはありません。
 
 やはり好みは、しっぽのほう。
 腹のほうよりもむしろ、
 穴子のアイデンティティが濃ゆく、
 ここに素材の真の旨味を感じます。


◇天丼
 抜群の火入れで、前回と雲泥の差。 
 ホワホワとしたかき揚げが、
 抜群のパフォーマンスでした。

 プリッとした海老と、大ぶりな貝柱。
 食感の抑揚を、最後まで楽しめました。
 お米は、固すぎず、柔すぎず。
 全体として、いいまとまり感です。


◇林檎のシャーベット
 さっぱりと林檎が香って、フィニッシュ。


 ごちそうさまでした。大満足です!
★2016年12月 再訪(写真追加)

今回も、土曜ランチにて。
No.2(9,000円のコース)をオーダー。
予約がギリギリだった故に、
カウンターではなく、テーブル席にて。

ちなみに…お昼なら、予約は取りやすいかと。
2週間前くらいにお電話。

■■心躍った品は、以下。

◎車海老
今回のMVP。
火入れが絶妙で、
身の芯の部分の、「生」の残し方が秀逸。
さっくりとした衣と、
ねっとりとした御身とのハーモニーが、
開幕からテンションを上げてくれる。


◎万願寺とうがらし
とうがらしと言えど、ピーマンに近い。
水分と油とのバランス・交わる様が、見事。

みずみずしく、そして、甘味が強い。
天つゆを勧められたが、
個人的には、塩で食べるほうが好み。


◎穴子
腹と尻尾の2切れ。
たまたまかもしれないが、
尻尾のほうが、腹より身が厚めであった。

しっかりとした御身は、弾力も充分。
もちろん青臭さも無く、
穴子のアイデンティティをしっかり楽しめた。


総じて言えることだが、
素材によって、衣の厚さの違いが実に楽しい。

匠の技。魅せますなあ。


■■■■■■■■■■■■■■■■
★2016年2月 初訪問

◎ミシュラン2016 一つ★
◎食べログ  4.24 / TOP100
 / Japan Restaurant Award 2016  天ぷら部門1位


旬の食材たちが纏う“みずみずしい旨味”は、
永き経験に裏打ちされた匠の技により、
真に引き出される。

天ぷら。素晴らしい。

薄く、且つ、素材毎に微妙に厚みが変わる衣。
衣のすぐ下、素材の“軽く熱の通った”部分。
そして、素材の芯に近い“生”の部分。

計算され、生み出されたこの3層を、
一重に噛み締め、
唾液と絡める。

旨味のみが凝縮した塊が、
食道を通り、胃袋に落ち着くまで、
余計な言葉は不要。

「嗚呼、美味い…」

…と、それしか出ないのだが。

■□■□■□

やたら温かい2月の土曜。
13:40の定刻通り、僕等夫婦は暖簾をくぐる。

チョイスした昼のコースは、『NO.2』。

・車海老:2尾
・魚:3
・野菜:5
・〆:丼(天丼 or 天バラ or 天茶)
・デザート
※ドリンク別

さらに、
『雲丹』を追加注文した。

魚介は勿論、
野菜が見事に美味い。

この2種が最後までバランス良く出され、
〆の丼で、完全に“落ちる”。
満足度は極めて高い。

以下、数品をピックアップしてみる。

■□■

◎雲丹(大葉巻き)
コースにはなく、追加注文。
ここに来たら、外せないだろう逸品。
塩で。

大葉から零れ落ちそうなほど
贅沢に盛られた北海道産の雲丹は、
軽く熱が通され、甘味が強めに。
限りなく生に近く、
“雲丹であること”がまるで損なわれていない。

大葉の薫り・サックリとした食感と、
厚く適度に柔い雲丹のコントラストが、
誠に素晴らしい。

食感と薫りの極み。

■□■

◎椎茸
みずみずしく、肉厚。
これは芯の残り(残し)方が絶妙だ。
最初は塩で。
そして、天つゆで。

薄い衣のすぐ後にくる、
凛々しく柔い肉厚な表面。

それを超えた先に待つ、
絶妙な歯ごたえ。

噛むほどに滲む、
濃ゆい椎茸の余韻。
天つゆはジャマをしない。

たまらない。
写真なんて撮らずに、さっさと頬張るべし!

■□■

◎帆立
揚げたというよりは、
表面をサッと炙ったような印象。
綺麗な薄桃色の2層仕立てが、
それを静かに物語る。
塩で。

水分と油のバランス。
素材と技術の融合。
終始見られる抜群のコンツェルトが、
見た目にも分かりやすい形で、
ここに表現されている。

■□■□■□

ちなみに…
訪問は、自身の誕生祝いの席にて。

自らオジャマしたいお店として選ばせて頂き、
自ら電話予約し、
妻を招待した。

運良く予約できた事に歓喜したが、
そんな自分以上に心躍らせていたのは、
むしろ妻のほう。
(食べ終えた後は、より一層…)

とにかく嬉しいもんだ。

季節が変わる頃に、
またオジャマさせて頂きたい。

ごちそうさまでした♪

  • 【ランチ No.2@税込1,7500円】車海老
  • 【ランチ No.2@税込1,7500円】穴子 │ 魚は計3種(車海老を除く)
  • 【ランチ No.2@税込1,7500円】とうもろこし │ 野菜は計5種

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2位

江戸前晋作 (本郷三丁目、水道橋、春日 / 天ぷら、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2018/02訪問 2018/03/04

酒と天麩羅にしっとり浸れる優良店。【お任せコース】は、約2時間半の口福タイム

天麩羅と日本酒をコンセプトに、
いと口福な時間が過ごせる、6席だけの天麩羅処。

オープンは2016年10月で、
食べログTOP5000にも名を連ねております。

お財布が許すなら、
若い店主の【お任せ】を是非楽しみたいところ。
食材の様々な表情と向き合える、
約2時間半の口福タイム。

満足度は、実に高めに纏まった次第です。

・火入れを変えて出してくれる、2尾の【車海老】
・5日間熟成させた【鱚】や【めごち】
・圧巻のみずみずしさを放つ【雲丹大葉巻き】
・〆には【名物 まぐろ茶漬け】


……と、見所は随所に。

ちなみに……
前半は魚が続き、野菜は後半で提供されます。
交互に提供されても良い気もしたのですが、
まずは店主を信頼し、
そのままを受け入れるべしですかね。

また、主賓の天麩羅に添える2つの脇役たちにも
抜かりはありません。


鰹節を初め、
厳選した素材を使っているという【天つゆ】は、
鰹の風味が色濃く反映されているのが印象的。
一方、【塩】はサンゴで濾過した奄美大島産
丸味のある塩気で、主賓を引き立ててくれます。

そして、日本酒。
5年以上長期熟成したものや、
こちらのお店独自に瓶内熟成させたものなど、
富山の地酒を中心に10種以上がラインナップします。
呑み過ぎには、くれぐれもご注意を(笑)

尚、お店の場所は、
丸ノ内線・本郷三丁目駅からまもなく。
我が家にとって有り難い場所に構えるコチラには、
季節が変わった頃、
ぜひまたオジャマさせていただきたいところです。



---《いただいたメニュー》---
◆お任せコース@時価(11,000円前後)
◇先付
 【うるい(山菜)のおひたし】で開幕。
 シャキッとした先に待つ、優しいねっとり感。
 おろし柚子が、
 爽やかな余韻を残してくれます。 

◇車海老(2尾)
 1尾目と2尾目で、火入れを変えて頂けます。
 2尾目のほうが僅かに太く、
 芯の部分によりレアな食感を楽しめます。

 プリッとした先に待つ素材の素の甘味が、
 なんとも堪りません……。
 このパフォーマンスで、
 ググッと“晋作の世界”に引き込まれます。 

◇海老の兜(かぶと)
 2尾の頭は香ばしく。
 カラッとした揚がり具合は良好です。
 
◇鱚
 5日間寝かせたという熟成した御身は、
 しっとりと、且つ、どっしりとした印象。
 白身特有の軽さは感じられず。
 旨味が滲み出てくるかのようです。
 
◇墨烏賊
 車海老同様、火入れを変えた2枚。
 プリッとした1枚目。
 そして、芯がレアな2枚目。

 ネットリさが立つ2枚目が、なんとも秀逸です。
 必要最小限な薄い衣も含めて、
 食感の幅がなんとも楽しい仕上がり。

◇季節の魚:白魚の昆布締め
 しっとり。そして、ねっとりと。
 淡白ではありますが、
 ギュッと重みを感じる一品です。
 紫蘇との相性もバッチリ。
 爽やかさが良きアクセントになっています。

◇めごち
 鱚同様、5日ほど寝かせた熟成仕様。
 このしっとりとした、
 身が詰まったような仕上がりが、
 白身魚であることを忘れさせてくれるよう。

◇雲丹大葉巻き
 後半の目玉は、贅沢の極み。
 口福の真骨頂ですね。

 レアに仕上がった、ホワホワ食感の雲丹。
 この“か弱すぎる”代物から
 怒涛のごとく迫りくる磯の香りが、
 大葉と絶妙に調和します。

◇穴子
 大ぶりな御身に、臭みなどは皆無。
 腹の脂は控えめに。
 尾の先にかけて、
 穴子らしさはより色濃くなりますね。
 アイデンティティを発散しながら、
 胃袋に落ちていきます。

◇茄子
 みずみずしく。
 潤沢な水分と、薄い衣の交わりが
 予想以上の美味さを滲ませます。
 包丁の入れ方がいいのか。
 パリッとして、ジュゥワ〜ッと馴染む感じが、
 なんとも良いパフォーマンスでした。

◇椎茸
 小ぶりですが、肉厚。
 衣に触れる外側はトロリと。
 そして、芯に向かうに連れて凛々しく。
 やはりポイントは、水分ですね。
 質の高いパフォーマンスにうっとり。

◇五郎島金時
 契約農家から頃合いを見て納品される一品。
 ホクホクとした食感と共に感じられる
 潤沢な濃ゆい甘味は、
 奄美大島産の塩で覚醒します。

◇まぐろ茶漬け(ごまだれ)
 こちらの“名物”を〆でいただきます。
 いい甘じょっぱさを纏ったごまだれに塗れる、
 鮪の旨味は濃ゆいですね。
 これだけでも充分うんまい…!
 
 鮪をそのまま数切れ頂いたら、
 白米に乗せ、静かに緑茶を投入。
 優しさの海を泳ぐ旨味が、
 箸のスピードを早めさせてくれますね。
 完食までは、無論あっという間です。 
 
◇抹茶の葛餅
 最後にお口直しを。
 抹茶の濃ゆさは、侮れません。
 甘くねっとりとした食感にホッとしたら、
 一連のショータイムもフィニッシュを迎えます。


---《利用シーン+α》---
・妻と、マイバースデーディナー
・土曜18:00に訪問
・食べログからネット予約を利用しました


---《メモ》---
・コースは、前日までの予約が必要です

  • 車海老:2尾目(芯がだいぶレア)
  • 雲丹大葉巻き:カットしていただけました
  • 穴子:登場時

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3位

石臼挽き手打 蕎楽亭 (牛込神楽坂、飯田橋、神楽坂 / そば、麺類、揚げ物)

4回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥2,000~¥2,999

2021/03訪問 2021/04/26

蕎麦だけで終わるのはきっと勿体無い。あいかわらずの繁盛ぶりに納得の蕎麦処

蕎麦と冷麦とを食べ比べる口福タイム。
この日の【むぎめおと】のパフォーマンスは、
約2年前の訪問時の印象を超えてきました。
大盛りにすれば良かった……マジで。。

妻のリクエストでつまんだ【鯵刺し】も、
満足度の底上げにダメ押す展開に。

なお、我が家の訪問は土曜のお昼。
ランチセットメニューやランチ限定天ざるなども
ラインナップしていましたが、
通常メニュー(夜と同じ)からオーダーしました。

ちなみに……店先にできた列に並んでいると、
お店の方がこちらの名前&人数を聞いてくれます。
そして、順番がまわってくると
店内に案内していただけるというシステム。
ここ、変わりましたね。改良。


━━《had》━━
◆むぎめおと(そば&ひやむぎ)@1,000円
みずみずしく艶やかな二色盛りです。
個人的に、こちらの【ひやむぎ】は外せず。
そばとの食べ比べは、楽しいばかりです。

**
・そば
以前よりも風味が増したように感じたのは、
気のせいでなかったはず。
素のままでいただくことで
その風味の豊かさをクリアに感じられました。
コシ。喉越し。共に良好。

グッと力強いつゆとの相性も良く、
お互いに負けることがなく
バランスの良さが保たれているように思います。
素直に「おいしい」の一言。

**
・ひやむぎ
ムチッと伸びのある弾力は唯一無二(ボクの中で)。
この細さでそれを実現している点に、
秀逸さを感じずにいられません。

蕎麦つゆよりもスマートに感じるつゆとの
相性もバッチリでした。
つゆに生姜ちょいと浸すことで、
余韻により一層の爽やかさを。


◆鯵の刺身@1,280円
鯵のパフォーマンスにキレがありました。
御身のほどよい噛みごたえに、心地良き弾力。
そして、口の中でのほどけ具合。
提供温度の良さは言わずもがな。
日本酒と共につつきたくなりました。


━━《situation+》━━
・妻とランチ
・土曜11:38頃に訪問
・40分弱待って入店。カウンター左端の席へ
言わずと知れた、神楽坂の有名蕎麦処
福島や群馬の食材を中心に扱い、
ボクらの舌と胃袋を歓喜させてくれる。
とある土曜の昼、
店先には相変わらず待つ人で列が出来ていた。

こちら、【蕎麦】が美味なのは勿論なのだが、
【冷麦】のクオリティに目を見張る
これが抜群にうんまい!
今回久々にいただいてみて、
やはり【蕎麦】よりも【冷麦】が優勢であった。

ちなみに……【むぎめおと】なるメニューは、
これら2種を食べ比べできる
ので、
ぜひオススメしたいところ。

また、一品料理も充実している。
ランチタイムでもオーダーできるので、
福島の地酒をチビチビやりながら摘み、
最後に【むぎめおと】で締める

こんなストーリーも描けるからうれしいばかり。

今回お酒は控えたが……
もし1人でオジャマしていたら、
問答無用にGO!していたことと思う(笑)


---《いただいたメニュー》---
◆むぎめおと(ひやむぎ&そば)@1,000円
 押さえておきたい二色盛り。
 蕎楽亭は決して“蕎麦だけでない”ことを
 強烈に印象付けられる。

 透明感が際立つ【冷麦】はやはり外せぬ。
 群馬県産の小麦が形作る、
 極めて端正なその表情に惚れてしまう
 みずみずしく程良い弾力を兼ね備えた逸品の、
 喉越しが良好なのは言わずもがな。
 軽やかなつゆにすりおろした生姜を落とせば、
 それにより拍車がかかる。

 一方の【蕎麦】
 これは濃ゆく辛さ強めなつゆでいただく。
 口に含めばアウトラインにはキレがあり、
 且つ、猛々しさのようなものを残していく。
 改めて【冷麦】との男女のコントラストが楽しい。

 ただ、ボクにとっては、
 男性は女性の引き立て役に収まる。
 【冷麦】の華は、どこまでも鮮やかだ


◆牛スジの煮込@780円
 グツグツと音を立ててながら登場し、
 スキッとした余韻で幕を上げる。
 牛スジ本体は余分な脂を削ぎ落とし、
 その脂分と旨味は煮汁が受け止めている。

 あっさりとした味わいは、
 白メシよりも酒のお供に良さそうだ。
 甘めでふくよかな酒が欲しい。


---《利用シーン+α》---
・夫婦でランチ
・平日12:50頃に訪問
・10分ほど待って、入口近くの外が見えるテーブルに着席
神楽坂の裏通り。待つ客で長い列ができる蕎麦処。
凛々しき蕎麦に、充実の一品料理。
そして、福島の地酒たち。

福島県会津出身のご主人と、
スタッフの皆さまがもてなしてくれる料理たちが、
きっと“美味踊る粋な時間”を
演出してくれるのではないかと思われます。


ランチの満足度も高めではありますが、
できれば夜にオジャマし、
酒をチビチビやりながら、活きた蕎麦で〆る

……なんていう展開といきたいところです。

ちなみに……
定期的に足を運んでいる気がしていたのですが、
ログを見返したら2年ぶりでした(苦笑)

前回の夜訪問は、閉店間際にソロで突入。
待ち時間ゼロという初めての奇跡に、
ちょっとした優越感みたいなものを感じながら
いい夜を過ごさせていただきました。

やはり次は夜かなと。


---《いただいたメニュー》---
◆ランチ限定 若鮎天ざる@1,950円+税
 みずみずしく、しっかりとしたコシのある蕎麦。
 シコシコとした歯応え/弾力が、
 とても心地良き逸品です。
 芯が通っている感じが、凛々しく感じられますね。
 喉越しの良さも申し分ありません。

 そして、何より蕎麦の味がします。
 汁を付けずに、結構食べてしまいました(笑)
 うんまいですねぇ。
 
◇また、蕎麦汁は辛めに。
 余分な甘さは無く、醤油のキリッとしたエッジが、
 蕎麦の旨味を引き立てます。

 そして、すり立ての本山葵もポイント。
 優しさが滲む清楚な辛味が、
 終始上品なひとときを演出してくれます。

◇天ぷらは、稚鮎2本に、野菜が3品。
 稚鮎も、野菜も、衣は薄めに纏い、
 サクッとした軽い揚がり具合。
 油切れは良好です。

 ちなみに……
 稚鮎の苦味は、軽やかでフレッシュに。
 さり気なくお酒を誘ってきます。 


◆山の井(福島県)黒 特別酒@950円+税
◆お通し


---《利用シーン+α》---
・妻とランチ
・土曜12:40頃に訪問
 カウンターに着席できたのは、
 それから40分ほど後のことでした。


---《メモ》---
・店先に並んでる最中に、
 お店の方に名前と人数を聞かれます。
 加えて「待ち時間、だいぶ長くなりますが…」
 というお気遣いも。

・今回の訪問時に気になったのは、
 お客さんに海外の方が数多く見られた点。
 以前はここまで居られなかったように思います。
 この日、たまたまかもしれませんが…。
ミシュラン1つ星獲得店。
土曜のお昼時には、
いまだに行列が出来てたりもして、
その人気は相変わらず。
(まぁ〜それも納得なんですけど)

店主は、福島の出身の方。
福島の食材を使った料理、
また、福島生まれの地酒も、
数多くラインナップされています。

数年前から足を運んでおりますが、
今回、初の一人呑みです。

■□■

◎牛スジ煮込

必須の逸品。
グツグツと煮え立つ演出が、
空腹の胃を刺激します…‼︎

トロットロの牛スジは、
塩系の出汁が染みこみ、
どこかサッパリとしつつも、
程よい脂を口内に残してくれます。

開幕に是非♪

■□■

◎穴子の肝の佃煮

この甘味としょっぱさ。
そして、シコシコとした食感。
イヤでも日本酒を欲してしまいます。

ちなみに…
合わせた酒は、
福島県の「央(おう)純米吟醸 煌」。
深みがあり、味わい深い。

個人的に、ナイスセレクトでした。

■□■

◎うるめいわし

大きな目が特徴的。
干物を鉢で炙って食らいます。
香ばしく、しょっぱさもいい塩梅。

タンパク質を補給しつつ、
酒をチビチビと“確実に”消化するのに、
なんとも都合の良い代物ですw

■□■

◎むぎめおと

個人的に推しの一皿。
ひやむぎと、蕎麦の2色盛り、
素晴らしい完成度ですね。

蕎麦が放つ美しい艶。
なんてみずみずしいことっ…!!

やや辛めの蕎麦露に、新鮮な山葵。
そこにサッと潜らせて…
細いながらも程よい食感、
そして、喉越しも心地よい。

そして、ひやむぎ。

これも個人的に必食。
蕎麦とは違う爽やかな喉越しが、実に美味い。

「穴子の肝の佃煮」の後だったからでしょうか。
味のコントラストが際立ち、
余計に美味く感じた…

あとから少しだけ生姜を露に…
これはオススメ!
清涼感が増し、口内が洗われるよう。

蕎麦以上にしっかりと感じる食感。
この細さで。

素晴らしいですね♪

■□■

最後に…
トロみ強めのそば湯にほっこりし、
フィニッシュです。

今回は天ぷらを控え、
あまりオーダーしたことが無かったお料理を頂きましたが…

逆に完成度の高いお店だということを、
改めて実感させていただく結果となりました。

「東白庵かりべ」と共々、
このエリアは個人的にヤバい…!!

ごちそうさまでした♪

  • むぎめおと(そば&ひやむぎ)@1,000円
  • 【むぎめおと(そば&ひやむぎ)@1,000円】ひやむぎ
  • 【むぎめおと(そば&ひやむぎ)@1,000円】薬味&各つゆ

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4位

大衆料理 川治 (浜町、人形町、東日本橋 / 海鮮)

3回

  • 夜の点数: 3.9

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2018/04訪問 2018/04/08

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

酒味処 きの字 (新大塚、向原、大塚駅前 / 居酒屋、日本酒バー、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2018/03訪問 2018/03/17

美味で酔える、真摯な日本酒バー。まったりと過ごす時間は、なんとも有意義

全面禁煙。ソフトドリンク無し。
純粋に【お酒】を楽しむことができる日本酒バー。
つまみもうんまく、
まさに呑兵衛にはたまらない1軒かと。

全国各地の県名が並ぶ日本酒メニューは、
約50種ほどのラインナップ。
180ml or 110ml の2サイズから選べるのは、
さり気なくうれしい点ですね。

110mlなら、
600円前後で結構な種類を楽しめます。

また、「本日のおすすめ」と書かれた
一品メニュー群は、ざっと70種ほど。
中でも【本日のポテサラ】は要マークではと。

今回オーダーしたメニューの質は勿論のこと、
その他“なんともそそる”料理名が並び、
日本酒の豊富なバリエーションも相まって、
何度でも足を運びたくなってきます。

尚、お店の立地や混み(空き)具合等から、
“隠れ家”や“穴場”といった側面も感じられます。
※訪問時:月曜の夜

丸ノ内線 新大塚駅からまもなく。
なんとも良き呑み食い処との出会いがありました。

ちなみに……
店内のメニュー表は撮影禁止ですので、
どうかご留意下さいませ。


---《いただいたメニュー》---
御会計:3,672円也

◆本日のポテサラ ハーフ@450円+税
 お芋の甘味&ホクホクとした食感は勿論のこと、
 レーズンがその甘味で、
 良い存在感を放っています。
 これは秀逸なアクセント。

 また、3種のハムに、ほうれん草。
 ランダムカットのハムから滲む油分。
 噛むほどに、全体と馴染みますね。
 これは、うんまい。


◆真アジ酢〆@600円+税
 お酢の酸味や甘味は控え目で、
とてもお上品にまとまった一皿。
 しっかりとした〆具合で、
 グッと深みのある味わいに仕上がっております。

 ずっと舌で転がしたくなるような。
 逆に、お酒をジャマしないと言いますか。


◆タラ白子スモーク@580円+税
 粒状のハム的な味わい、そして食感です。
 しっかり火が入って、ほっくりと。
 オリーブオイルが全体を滑らかにし、
 胡椒がほんのり辛味を効かせます。

 こういうのは、
 ほんとチビチビやりたくなる……。


◆手羽中スモーク唐揚@590円+税
 パリッと弾け、潤沢に広がる甘味あるオイル。
 そして、確かに感じられる薫香が、
 鼻腔を刺激し、
 お肉をしゃぶる動作を活性化させます。
 スモークするという一手間が、
 さり気なく満足度を上げてきますね。 


◆而今 特別純米 三重(180ml)@780円+税
◆お通し



---《利用シーン+α》---
・ソロで夕食
・平日21:00少し前に訪問
・待ち時間ゼロで、カウンター1番奥に着席
・店内は4人グループ1組のみ

  • 【本日のポテサラ ハーフ@450円+税】具は、3種のハムに、ほうれん草
  • 真アジ酢〆@600円+税
  • タラ白子スモーク@580円+税

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6位

多嘉屋 (目黒、不動前 / 居酒屋、日本料理、海鮮)

2回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2019/05訪問 2019/06/15

うんまい和食と日本酒とで、心穏やかに呑める良店。定期的に足を運びたくなる。

全国各地の地酒はもちろんのこと、
うんまい手料理をいただけるコチラは、
やはり“優良な呑み食い処”と言えそう
随分と間が空いてしまったのだが、
季節を変えて再訪したいと思っていた。

会社同僚や友人たちを、安心して連れてこられる
ボクも2回連続でグループでの利用となった。
が、次回はソロでオジャマしたいところ。
超我儘オーダーで一度お世話になりたい(笑)

お通しは、今回も【お吸い物】。
ホッと心安らぐ開幕は素直にうれしく、
それに続くお料理たちにはハズレが無い


ちなみに……
この夜は、特に【南魚沼産の天然山菜】が
抜群に良かった


・お料理は、すべて手作り
・食材は、基本国産のものを使用
・化学調味料は不使用
など、こちらの“当たり前”にも安心感を覚える。

尚、食材の仕入れはブログでチェックできるので、
食材が目に止まったら、
フラ〜ッとオジャマしても良いかもしれない。

※お店のブログ:
 https://ameblo.jp/takaya-meguro/


---《いただいたメニュー》---
◆お通し
 子蛤のお吸い物。
 蛤のお出汁が、
 ほっこり優しく染み渡る開幕。


◆車えびの塩焼(2尾)@880円
 車えびは、鹿児島より。
 香ばしき甲殻類特有の薫りがそそる。
 塩加減は程よく、
 素材の良さを決してジャマしない。
 火入れはしっかり目に。


◆山うどのきんぴら@680円
 新潟 南魚沼より。
 天然山菜の苦味は、角が取れ丸みを帯びたよう。
 歯ごたえはか弱い。
 歯を包み込み、そしてしっとりと滲む。


◆天然わらび卵とじ@950円
 新潟 南魚沼より。
 やはり、わらびのパフォーマンスが良好。
 その柔らかさと旨味に惚れる。
 全体の味付けはだいぶ甘めに振れ、
 なんともホッとする。


◆蒸し豚 焼き茄子ソース@950円
 豚はしっとり。ほどよい噛みごたえ。
 そこに乗ったひんやりとした茄子は、
 ささやかに輪郭を残しつつ、
 まろやかな甘味を放ちながら豚肉と協奏する。


◆梅味噌きゅうり@480円
 さっぱりと。
 パリッと音を立てる胡瓜は、フレッシュ。
 梅味噌の酸味は控えめで、そっと添える程度に。


◆地鶏ささみ みりん干し@650円
 仄かに甘味を帯び、香ばしい仕上がり。
 酒を進ませる。


◆ゆず酒 鳳凰美田@650円
 ロックで。
 個人的に、栃木贔屓故のオーダー。
 柚子の濃ゆく爽やかな余韻に、
 いつの間にか毛穴がじんわり開く。


◆長龍 純米山廃 奈良(1合)@830円
 吉野杉の樽酒。3合いただいた。


---《利用シーン+α》---
・同僚たちと4名で夕食
・電話予約の上、平日20:00頃に訪問
・テーブル席へ。
“口コミの少ない隠れた良店”と書いておきます。
権之助坂に構える、旬を楽しめる日本酒バー。
今回はグループでの利用でしたが、
ソロでも美味で心穏やかに過ごせそうな雰囲気に、
再訪を誓った次第です。

店名にもあるように、
酔いに誘う演者の主は【日本酒】
オジャマした夜は、全国各地の地酒が26種。
ひやおろしも8種ほどラインナップしておりました。

そして、品の良さを感じられたお料理たちには、
終始好印象。
【気仙沼 新さんま酢じめ】【揚げ栗】など、
旬の味覚はぜひ押さえておきたいところですね。

物腰柔らかい接客もまた、
日中の疲労感をスゥッと洗い流してくれる一助に。

次回は1人カウンターにてまったりと、
酒と肴に浸かりたいところです。

ちなみに……
facebook/アメブロで、
その日の仕入れをチェックできます(嬉)


---《いただいたメニュー》---
◆気仙沼 新さんま酢じめ@850円
 秋刀魚の潤沢な脂とマイルドな酸味の交錯は、
 “秋を感じさせる協奏”とでも言いましょうか。
 ほどよく感じられるジューシーさに、 
 思わず頬が緩みます。
 秋刀魚の厚みも、丁度いい塩梅だったかと。


◆揚げ栗@700円
 特徴的なのは、
 パリパリッと軽やかな音を立てる渋皮。
 ちょいと塩を添えて。
 塩気で引き立つ甘味・渋味と共に、
 スナック感覚で楽しめる一品です。
 

◆北海道 ほっき貝とわけぎのぬた@750円
 上品さを感じさせる“ぬた”が、
 海と大地の食感のコントラストを殺さず、
 いい意味で馴染ませています。

 これに合わせるアルコールには、
 日本酒以外の選択肢が、
 ボクには思い浮かびませんでした。


◆クリームチーズたまり漬け@500円
 この夜のスマッシュヒット作。
 海苔を巻いていただくこの一品は、
 この濃厚な醤油の風味と、
 クリームチーズのねっとりした食感が
 なんともあとを引きます。
 食感の変わった“海苔餅”を頂いているような、
 新鮮な感覚を楽しめました。


◆豚肉と豆の味噌煮込@880円
 “汁アリ”な煮込みを想像していたので、
 少し意表を突かれました。

 豚肉を脇に追いやるかのように、
 お豆が食感や渋味で、その存在を主張します。
 そして、クラッカーに乗せれば、
 サクッとした食感が
 軽やかなアクセントになりますね。


◆いしる玉子かけご飯@350円
 ボクは食していないので割愛します。


◆作 純米吟醸 生酒(一合)@900円
 山田錦/三重

◆豊の秋 純米吟醸(一合)@760円
 つや姫/島根

◆お通し
 すっきりとした“しじみ汁”には、しめじ。
 ホッと落ち着く、うれしい開幕です。


---《利用シーン+α》---
・友人たちと。男3名にて夕食
・電話予約の上、平日19:30頃に訪問
・テーブル席にて

  • 車えびの塩焼(2尾)@880円
  • 山うどのきんぴら@680円
  • 天然わらび卵とじ@950円

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7位

こま (麻布十番、六本木、赤羽橋 / 居酒屋、焼き鳥、海鮮)

4回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2018/10訪問 2018/10/08

何を頼んでも美味い店。一言で言うと、そんなイイお店♪

★2016年3月再訪

コスパ高な、いい居酒屋。
今回は前職の同僚と。男4人で再会の宴。

1人あたりほぼ5,000円というお会計に、
一同ビビりました…w

・12皿(全写真をアップ!)
・日本酒3合(獺祭のみ写真無し)
・白穂乃花
・その他アルコール1杯ずつ

ちなみに…
メニュー写真を大幅に追加してみました!
ご参考までに。

■□■

◎米茄子エビしんじょう揚げ
ここの看板メニュー!
…という事を今回初めて知りましたw

茄子の上には、エビのすり身。
柔目な蒲鉾的食感と、
甘めな味付けがお酒とも合いますね。
しっかり香ばしいエビのお味。

■□■

◎牛もつ煮込み(塩味)
水曜限定メニューは、安定のトロトロ具合。
今回は多少臭みがあったかもですが…
これを出してくれる水曜日しか、
ボクはオジャマしません…w

■□■

◎なまこポン酢(赤なまこ)
ツルッと、プニュッと、新鮮美味。
ポン酢の利かせ方も、程よいですね。

いと地味ですが、
こういう脇役的なヤツが美味ってのは、
居酒屋では重要ですよね〜♪

■□■

ちなみに…
ボク以外のメンバーは、皆食べ盛りの20代。
そんな彼らが腹一杯だと。
それでこのお値段的は、なかなかです。

ここはやっぱりグループで、
座敷でゆったり、チビチビやるのがいいですね。
お値段的に、長居しても安心です。

またオジャマさせて頂きます。

ごちそうさまでした♪


*******************************
★2015年12月再訪

1人5,000〜6,000円ほどで、
それ以上の価値ある時間を過ごせる
優良店ですね♪

大衆居酒屋ならではの居心地の良さ。
料理の安定感。
日本酒の品揃え。

気の知れた友人たちと一緒に、
麻布十番で楽しい夜を過ごしたい時に持って来い。
今後も定期的にオジャマさせて頂こう!
と思っておる次第です。

何を食べてもだいたい美味いけど、
個人的に、外せないな〜と感じたのは、
このあたりでしょうか。

■□■

◎なめたカレイの煮付

女将さんに、
「ホワイトペッパーで、ぜひ」と言われて。

「マジか!?」と思いつつ、
言われるがままに試してみたら、
これがまたいける。

壁の黒板にこのメニュー名を見つけたら、
是非。

■□■

◎牛もつ煮込(塩味)

思わず「もう一杯!」と言いたくなる、
寒い時期には持ってこいな逸品。

あっさりしつつも、
牛もつのトロトロ攻勢により、
程よい脂感。

グルメな友人曰く、
これを頂くなら、水曜日に予約を取るべし!
…だそうです。

■□■

◎いくら丼

プリっとした大粒のいくら。
しっかり感じる、その存在感。
白米を進ませる、ほどよい味付け。

これを頬張りながら迎えるエンディングが
最高です。

■□■

この3月に久々にオジャマする予定なので、
個人的に復習も兼ねて。

予約をしたのは、もちろん水曜日です。

ごちそうさまでした♪

  • [水曜限定] 牛もつ煮込(塩味)@650円
  • [水曜限定] 和牛ハラミ焼き@1,200円
  • いぶりがっこ マスカルポーネチーズ添え@500円

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8位

日本酒はなたれ (恵比寿、広尾 / 居酒屋、日本酒バー、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2018/04訪問 2018/05/05

出汁の妙。魚介の“素”が活きる【海おでん】。酒が捗る呑み食い処で、心はいと穏やかに

良き出会いは突然に。
恵比寿に構える、しっぽりやれる呑み食い処です。
地酒を片手につつく【海おでん】のおかげで、
美味な夜を過ごすことが出来ました。


【海おでん】とは、
魚介の素の旨味・輪郭を活かしたおでん、
とでも言いましょうかね。

たまり醤油&シラスで仕込まれた出汁は、
魚介たち……つまりおでんダネによって、
味わいがかなり変化します。

その変化の様が実に興味深く、
ついつい色んなネタを楽しみたくなります。

また、おでんで無くとも、
鮮魚のクオリティは充分な水準。
酒の種類もそこそこに揃っていますし、
呑みすぎ/食べすぎにはくれぐれもご注意を。

尚、店内はカウンターのみ。
10人も座ればいっぱいでしょうかね。
ソロでも、デートでも、
美味な夜を過ごせること請け合い、

と書いておきます。

ここは通いたくなる……
素直にそう思えた1軒でございました。



---《いただいたメニュー》---
◆海のポテサラ@780円
 お芋のホクホク感。
 ただ、それ以上に、
 蟹味噌の味わいがグググッとくる一品。
 雲丹は風味を添える程度に。


◆初かつお@500円
 千葉県勝浦産。
 提供温度はほどよく、
 それでいてダレない御身。
 噛みしめた際にスゥッと壊れる繊維の様に、
 心地良さ感じます。


◆生しらす@450円
 神奈川佐島産。
 活きの良さ、みずみずしさは勿論のこと、
 仄かにねっとりとした感じがまた、
 そそります。
 醤油など付けずとも楽しめますね。


◆活ほや@480円
 宮城県気仙沼より。
 水っぽすぎず、キュッとした歯応えあり。
 独特のクセは強めに非ず、
 喉越しも良好ですね。
 食べやすい一品に纏まっております。


◆なま蛍烏賊(おでん)@300円
 富山湾より。
 釜揚げの真骨頂。
 蛍烏賊の旨味の輪郭を活かした仕上がり。 
 凛々しくあります。


◆春の貝おでん盛り@1,580円
◇塩水うに
 贅沢すぎる食し方ですね。
 辛うじて保っている輪郭を壊せば、
 途端にトロけます。

◇帆立
 充分に厚みがあり、
 噛むほどに素材の甘味が滲みます。
 これはうんまい…! 

◇つぶ貝
 プリッとした弾力で、
 活きの良さを感じさせてくれます。
 やはり火の入れ方がポイントでしょうか。


◆春大根(おでん)@200円
 神奈川三浦産。
 いい色に染まりながらも、凛々しいですね。
 キリッと。そして、水分もほどよく。
 さっぱりとした出汁とともに、
 ほっと安らぐ一品でした。


◆ひじき(おでん)@300円
 神奈川佐島産。
 しっかりとした歯ごたえ。
 シコシコッとした弾力が、
 終始心地良く感じられます。

 それにしても、おでんの煮汁が、
 素材によって全くの別ものに感じられますね。
 帆立よりも、明らかに丸くまろやかに。


◆なま青のり(おでん)@300円
 静岡県浜名湖より。
 優しく攻め入る磯の香り。
 終始ほっこりと。


◆とうめし@690円
 「神奈川佐島産 海おでん名物」とあります。
 麦飯の上には、豪快に乗せた豆腐。
 ただ、味わいは極めて優しくあっさりと。

 また、麦飯は固めな炊き上がり。
 粒がとても立っており、
 その粒の感じが終始楽しく感じます。


---《利用シーン+α》---
・男2人で夕食
・19:30に電話予約の上、訪問
・店内にはお客がおひとり

  • 初かつお@500円
  • 海のポテサラ@780円
  • なま蛍烏賊(おでん)@300円

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9位

能登美 別館 (水道橋、本郷三丁目、後楽園 / 居酒屋、鍋、海鮮)

2回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2018/03訪問 2018/03/24

“能登”の鮮魚たちは踊る。日本海の“いま”が楽しめる、贔屓にしたい海鮮居酒屋

東京ドーム周辺エリアにおいて、
“能登の旬”を堪能できる美味な呑み喰い処。

石川県は能登七尾港より毎日空輸される鮮魚たちが、
なによりのウリとなっております。

もう何年ぶりだろう……
以前はグループで、今回はソロでの訪問です。
ただ、人数に限らず、
満足度はきっと高めに纏まるではないかと。

こちらの目玉は【天然ぶりしゃぶ】
とは言え、それだけではありません。

特に、【生/刺身】は提供温度も実に良く、
まこと信用できる質を担保。

且つ、その盛りつけにもテンションが上がります。

尚、今回オーダーしたお料理に所謂ハズレは無く、
酒をチビチビやりながら、
まったりと良きお食事タイムを
過ごさせて頂きました。

都内で日本海を感じられる、良き呑み喰い処。
機会を設けてまたオジャマしたく、
そして、能登に飛びたくなる夜となりました。


---《いただいたメニュー》---
御会計:4,503円也

◆のどぐろ炙り霜降りお造り@980円+税
 余韻にコクのある【いしる塩】で。
 ふわっとした香ばしさを放つ御身の、
 冷たすぎない提供温度の良さが、光ります。


◆皮はぎの肝和え(能登七尾産)@780円+税
 ぷっくりとした肝の、
 その甘い余韻に魅せられます。
 皮はぎの身もいい締まり具合で、
 2品の抑揚、且つ、調和が実に楽しい一品。


◆炙り〆鯖@680円+税
 無骨なフォルムは、どことなく男性的。
 ただ、いったん口に含めば、
 ほどよくオイリーで、
 柔くトロけるような艶めかしきボディです。

 尚、酢の締まり具合は浅めに。
 ダレておらず、気丈なふるまいですね。
 炙った香りも、いい味付けに。


◆白身魚の天ぷら(能登西海産)@700円+税
 グッと締まった【黒鯛】の御身は、
 淡白ながらも、食べ応え有り。
 サクッと軽い音を立てる薄い衣が、
 黒鯛の身の締りをより引き立てるかのよう。
 コントラストは抜群ですね。


◆糠さばにぎり飯@250円+税
 ずっしりとした、うれしいサイズ感。
 艶やかな米は、ほどよい粘り気を纏いながら、
 凛とした炊きあがりです。

 そして、ちょんと乗った“へしこ”の、
 なんとも言えない独特のしょっぱさが、
 堪りません。


◆宗玄 純米(能登)+3@780円+税


---《利用シーン+α》---
・ソロで夕食
・平日22:00過ぎに訪問
・テーブル席はほぼ埋まっていましたが、
 カウンターに余裕の着席です


---《メモ》---
・本店に空席がない場合には
 こちらの別館に、
 お電話で空席情報を確認して頂けます。
 その逆もあるかと。

  • [左]皮はぎの肝和え(能登七尾産)@780円+税 / [右]のどぐろ炙り霜降りお造り@980円+税
  • 皮はぎの肝和え(能登七尾産)@780円+税
  • 炙り〆鯖@680円+税

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10位

酒浪漫 (浅草(つくばEXP)、田原町、浅草(東武・都営・メトロ) / 居酒屋、日本酒バー、おでん)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2018/01訪問 2018/02/03

浅草のいい隠れ家。酒と肴。それらの掛け合いを、しっぽりと堪能できる呑み食い処

「浪漫」の基準は人それぞれかもしれませんが、
うんまい酒と肴を交互に口に含む時間を、
心ゆく迄楽しむことに「浪漫」を追い求める方なら

一度足を運んでみても良いのではないでしょうか。

全国各地の10数種の地酒。
そして、おすすめ料理には、
刺身におでん、その他10種がラインナップします。

お料理の品数的には、
特段豊富なバリエーションとは言えませんが、
一品一品丁寧な印象を受けた次第です。
それは【お通し】の出来からも。

【目光の唐揚げ】が品切れだったのは、
個人的にかなり悔やまれたのですが、
揚げ物は次回の課題メニューとしませう。

尚、この日(土曜)の夜は混み合っておらず。
穴場な感すら漂わせており、
「再訪」という言葉が、
くっきりと脳裏に焼きついた1軒
となりました。

奥様の丁寧な接客やお見送りも、
素直にうれしく感じるばかりです。


---《いただいたメニュー》---
※御会計:3,320円也

◆お通し
 自家製の寄せ豆腐。
 ギュッと締まりがあり、
 口当たり良く、みずみずしい開幕。
 後の展開を期待させるに充分な一品です。
 かなり好み。


◆あん肝ぽん酢@680円
 凛としたアウトラインに噛み締めれば、
 ねっとりとした食感とともに、
 あん肝の旨味がクリアに広がっていきます。

 ボディのひんやり感がやや強めにきますが、
 酒と共にチビチビとやれば、
 そこまで気にならないかもしれないですね。


◆〆鯖の炙り ネギ胡麻醤油@700円
 厚めにカットされた〆鯖。
 胡麻油を抜けた先に、
 丸みのあるお酢の風味がじんわり広がります。
 これはこれで美味しくいただけますが、
 むしろシンプルな〆鯖を頂きたくなります。


◆おでん玉子のいくらのせ@500円
 しっかりと味の付いた玉子。
 いわゆる関東風な仕上がりでしょうかね。
 いくらが鈍く弾けると同時に、
 おでん汁の醤油風味もホワッと広がります。
 優しく、見た目も楽しい一品です。 


◆大那(グラス100cc)@580円
└ 栃木
└ 特別純米無濾過生原酒


◆七田(グラス100cc)@550円
└ 佐賀
└ 純米生無濾過


---《利用シーン+α》---
・ソロでサクメシ(夜)
・土曜18:30頃に訪問
・田舎から東京に戻ったその足で訪問

  • おでん玉子のいくらのせ@500円
  • 〆鯖の炙り ネギ胡麻醤油@700円
  • 七田(グラス100cc)@550円:佐賀/純米生無濾過

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