レールモントフさんが投稿した山地陽介(京都/祇園四条)の口コミ詳細

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レールモントフの " Bon Appetit "

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レールモントフ (50代後半・男性・兵庫県) 認証済

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山地陽介祇園四条、京都河原町、三条京阪/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2024/07 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.7
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

一期一会の出会い ~どの料理にもストーリーがある~

梅雨間の小暑、洛中は茹だる。東福寺界隈を歩み、青紅葉、九山八海の遺愛石、桔梗を愛でる庭や波心の庭に心が澄む。祇園に戻って、今日のお目当てはこちらでおまかせランチ(9280円)を頂く。店内は明るく落ち着いた空間、鳥のさえずりがホッと気持ちを和ませてくれる。まずはビール(熟撰・1040円)を頂き、喉の渇きを潤す。そして、料理がはじまる。

◆「アミューズ・グール」は、ずわい蟹のフムス。ひよこ豆と白胡麻、檸檬と一味唐辛子で味を調えたフムスにずわい蟹を和えて、伊勢海老のコンソメジュレを掛け、その上にマッシュルームのスライスを添え、ナッツや香辛料を振りかけたとても手の込んだ一品。器も備前のような味のある焼きものを使いとても風流。マッシュルームは食感がいい、フムスは白胡麻が効いて、ずわい蟹も沢山入っている。伊勢海老のジュレは濃厚、とても複雑な味わいを演出した素晴らしい逸品。

◆「ポタージュ」は、冷製のメロンスープ。カクテルグラスに入った、冷たい赤肉のメロンスープに生ハム、蛸の柔らか煮、トマトが添えられている。濃厚でトロっとした味わいがとても印象的で美味しい。

◆「プルミエ」は、黒胡麻豆腐のロースト。黒いお皿の真ん中にローストした胡麻豆腐にゴールドラッシュ(玉蜀黍)のかき揚げを添え、胡麻をまぶしている。この一品はとにかく見た目が美しい。胡麻豆腐は外側はカリッとして中はトロっとし、濃厚なソースはピーナツバターのような味わい、玉蜀黍のかき揚げもサクサクでとても胡麻豆腐によく合う逸品。合わせてメヌトゥー・サロン モローグ ブラン2022(グラス・1500円)を頂く、ソービニヨンブランにしては超辛口で少しびっくりするが、辛口の味わいと料理がよく合う。

◆「デュゼーム」は、こちらのスペシャリテ、アオリイカのカルボナーラ。何でもフランス修業時代、師と共に作り上げた一品だとか。白磁の皿に、今削られたばかりのパルミジャーノがまるで粉雪が降り積もったかのようにも見える素敵な作品、ベーコンを裏ごしし長時間煮込み、にんにくなどで味を調えたベースに、チーズやクリームで濃厚なカルボナーラソースを作り、細切りのアオリイカをパスタに見立てて、上には温玉、針唐辛子がトッピングされている。パルミジャーノと温玉をしっかりかき混ぜて頂く。アオリイカのコリっとした食感、ほのかな甘み、チーズの濃厚な旨味と複雑さが見事に調和している。

◆「グラニデ」は、ハーブのアイス。木彫りの器に、レモングラス、ミント、タイム、ローズマリーなど複数のハーブから手間暇掛けたアイスクリームにバルサミコソースと柚子七味をアクセントにした逸品。とにかく刺激的、香りだけでなく、味も今まで食べたことないような複雑さ、後味までピリッとしていて癖になる美味しさ。

◆「ポワソン」は、スジアラのポワレ。付け合わせに西洋人参のグラッセと豆、大原で採れた金時人参を使ったソースと黒胡麻を使ったソースの2種で頂く。魚身はフワッとしてとてもいい火加減で美味しい、甘いキャロットソースとよく合う。

◆「ヴィアンド」は、米沢豚のロースト。付け合わせは、きたあかり(馬鈴薯)のマッシュをベースに引いて、ほうれん草のソテー、長芋のフリット、豆板醤、ココナッツに毛沢東スパイスをトッピングし、バジルやトマトなど4種のソースで頂く。米沢豚は外側はパリッと中はジューシーで柔らかい、長芋のフリットと相性抜群。4種のソースも野菜ともどれもよく合って美味しい。ブルゴーニュのジャン・ミシェル・ギヨン2022(グラス・2320円)を頂く。ピノは繊細、若いからかブルゴーニュなのに陽気で明るく、飲みやすい。

◆「デゼール」は、コーヒーのアイスとゼリー。ロブスター種のコーヒー豆を使って、マスカルポーネチーズ、レモングラスで味を調えたアイスに、ラムレーズン、干しオレンジ、ブルーベリー、クランブルにシュトロイゼルなど添えたデザート。コーヒーアイスとゼリーは濃厚でとても美味しい、種々の付け合わせのそれぞれの粒々感が良いアクセントになっている。

◆「アヴァンデセール」は、白桃のコンポート。ガラスの素敵な皿に、白桃、フレッシュなミント、ピーナツ、柚子のメレンゲ、チョコのムース、金平糖パウダーがトッピングされたデザート。白桃とミントが絶妙なハーモニーを奏でる。

◆「フィナンシェ」は、ふっくら焼き立てで美味しい、コーヒーと一緒に一口で頂く。

全9品、ぼやけた味は一つもなく、素材を最大限生かし、キレキレで複雑な味わいを表現した、どれも手の込んだ料理ばかり、ソースもオリジナリティに溢れこれぞフレンチという味わい。しかしフレンチだけに留まらず、日本料理はもちろんのこと、色々な国の料理が見え隠れするそんなシェフの幅広い世界すら感じさせる。どの料理にもストーリーがあって見た目の美しさに想像を膨らませ、食べ進める内に違う食感、変化した味わいが顔を出す、まさに一期一会の出会い。そして忘れてはならないのがスタッフのおもてなしの心、尋ねたことには100%その場で答えてくれて、冷たいものには手袋を付けてサーブしてくれる丁寧さ、チームワークも素晴らしい。料理、おもてなし、雰囲気、三拍子揃った素晴らしい出会いに、ご馳走様でした。また是非伺わせて頂きたい、既に次回の訪問に胸躍らせ待ち遠しい。

  • 米沢豚

  • 白雪が降り積もる

  • 白桃と柚子のメレンゲ

  • エントランス

  • 祇園祭りがもうすぐ

  • テーブルに着席

  • ビール

  • アミューズ

  • ずわい蟹のフムス

  • ポタージュ

  • 冷静メロンと生ハム

  • 白ワイン

  • ソービニヨンブラン

  • プルミエ

  • 黒胡麻豆腐

  • 自家製パン

  • スペシャリテ

  • アオリイカのカルボナーラ

  • グラニデ

  • ハーブのアイス

  • ポワソン

  • すじあらのポワレ

  • 赤ワイン

  • ブルゴーニュ

  • ヴィアンド

  • 米沢豚のロースト

  • デゼール

  • コーヒー豆のアイス

  • アヴァンデセール

  • 白桃のコンポート

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2024/07/19 更新

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