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昼の点数:5.0
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 5.0
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京都で味わう丁寧な仕事と遊び心のある和食コース体験
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店主の娘さんが作られたというお相撲さんがお出迎え
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2025/11/28 更新
京都で長く薦められてきた店にようやく訪れることができた。平日の13:30、2名で伺い、税別8000円のコースをいただいた。今回はカウンター席での食事。カウンターは撮影禁止だが、2階の個室は撮影可能とのこと。静かな空気の中で料理と向き合う時間が心地よく、店内に並ぶ美術品や骨董品が店主の趣味を感じさせ、眺めているだけで楽しい。
料理はコース仕立てだが、あえてメニュー表や説明はない。ただし質問をすれば丁寧に答えてくれるので不安はない。むしろ「感じながら食べてください」という姿勢が伝わり、食べ進めるほどに都度発見がある。まず食前酒の冷たい梅酒で気持ちがほぐれ、甘味と酸味のバランスに期待感が高まった。
白和えは柿、椎茸、ほうれん草、麩が優しくまとまり、素材の甘さが引き立つ。続く八寸は松に銀杏を刺した品が可愛らしく、揚げたそうめんを松に見立てた工夫に驚かされた。こうした遊び心が随所にある。
最初のお椀はしんじょと壬生菜。柚子の香りが上品で、昆布の旨味が広がる澄んだ出汁が印象的。お造りはイカと湯葉の組み合わせが良く、素材の持ち味を最大限に引き出していた。
再び椀物が登場し、ここで海老芋を薄く揚げたものに出会う。毎年人気だというのも納得の美味しさで、白出汁との相性が抜群。季節を感じさせる温かみがあった。
おしのぎは小さな大根の可愛らしい一皿と、小ぶりの鯖寿司。酢が控えめで、鯖そのものの旨味がしっかり楽しめた。天ぷらのかき揚げはごぼうの香りが際立ち、細く刻まれたニンジンや大根も心地よい食感を添える。
締めのおじやは梅出汁で、自分ですくっていただくスタイル。土鍋には3人前はありそうな量だったが、あまりに美味しく2人で完食してしまった。最後は柚子のシャーベットの細かい氷がすっと体を整えてくれ、さつまいもの和菓子で穏やかに着地。
料理一つ一つに品がありながら親しみも感じられ、なるほど京都まで足を運ぶ価値があると心から思えた。次回はぜひ個室も利用してみたい。