9回
2016/03 訪問
京料理の神がいた 至高の和食名店又吉
再訪。久しぶりの又吉さん。 今回はお昼で親友たちと三人で訪問。
又吉さんが覚えててくれててとても和んだ雰囲気からスタート。
まずは鯛のスープから。ほっと一息。
くもことくもこムースの揚げ出し、黒キャベツ揚げ出し。 出汁と油の相性が極めてよく、また落ち着き払っているくもこ豆腐の味も見事。しびれました。
お椀
椀種は松葉蟹しんじょと椎茸
松葉蟹パワー炸裂で、スッとした出汁も見事。
次はお造り。お造りはどれも良かった。 それにもまして、煎り酒やちりずが見事。悶絶します。
サービスで豆牡蠣出してくれましたが味が濃くやはり美味しい。
寿司を二種類出してくれました。ホッケともうひとつは失念。 旨みが引き出されており、とても寿司も美味しかった。
粕汁
粕汁は悶絶。 なんともいえない素晴らしい味わいに感激。 最高であります。
八寸
どれも素晴らしかったですが、やはり白和え、きみず、悶絶しました。
マナガツオの味噌焼き 胡麻酢 野菜を油でやいたもの
マナガツオの味わい強く、加減もちょうどいいものでした。
ご飯
ほっこりながら素晴らしく無限におかわりできます。 ふきのとうのお味噌汁がこれまた悶絶級に見事。
甘みもどれも丁寧に作られている印象で玉露がこれまた素晴らしい。
ということでまた神の日本料理を頂くことが出来て感謝です。
やはり又吉さんの日本料理って、
すごい侘び寂びが感じられるけど、重厚感のある低音の力強さもあり、なんか落ち着き払っているんですよね。 そしてどの料理も渋く悶絶させてくれます。正直京都住んでたら週一で通いますね。こんなに見事な日本料理いただけてありがたい。
総括
神。見事。
さて、祇園又吉さんです。こちらは神料理が食べれると私の敬愛し尊敬をし、また師でもあるみょうが屋さんがおっしゃており、とても興味を持っていました。そして、本日みょうが屋さんご一行とともに訪問することができました。まずはこの素晴らしいお店をセッティングしてくれたみょうが屋さんに感謝です。まず、店内の雰囲気は洗練されたカウンター割烹。温かみのある雰囲気にどこか澟としたものがある。まずはビールで、そのあとは食事を邪魔しない純米の冷酒で通しました。お酒も優良なものをしっかりと置いてくれているので、食事がスムーズに進みます。さて、では料理の話。まずはお造りについて。どれも完全にある一定レベル以上を提供してくれる。仕事を施したり、また熟成がピシッと決まったものが並びます。お椀は貝しんじょ。透明感がありまして、じんわりと。貝しんじょがこれまた食感を含めて良い。そして、今回悶絶したのは、一口のウニソースに一口カニの寿司。素晴らしい。是非江戸前鮨でも途中にこういうのを挟んでほしいと思った。白味噌の大根と鴨。まずは白味噌は甘さはあるがキリッとしており、大根は煮崩れるほんの手前でストップ。美味しいね。そして、鴨。素材がいい!この位野性味ないと。火入れもピシッとしております。そして、八寸の代わりに、貝合わせ。いちいちそれぞれは書きませんが、次はどう?どんなの?などのワクワク感を持って楽しめるところと、どの料理もここは味をしっかりと酒のつまみにあうようにつくってくれている!ここが憎らしい。なんでも京都の料理は綺麗だという勘違いが多いが、透明感があるものからこのようにインパクトを持つ料理まで提供してくれる懐の深いものが京都だと僕は思っている。25年のつたない経験からだが。笑 そして、もろこちゃん。これは九州では食べる機会はほとんど皆無にちかいですもんね。鱒の焼き物は笑いが出るほど美味しかった。黄酢味噌が本当にうめかった。百合根饅頭は完璧。こんなに百合根本来の甘さを感じることはなかなかないでしょうね。完璧の一言。のれそれも本当に質がよかった。二年熟成の豆腐ようは素晴らしい。いろんな旨味が溢れ出てきます。
最後はご飯です。まずは白魚、ふきのとう、のごはん。このなんとも言えない苦味の演出。心憎い。あまりに旨いのでおかわり。つぎはちりめん山椒。これも幸せに旨い!!山椒いいもんつかってんなーと。あぁ、旨い。幸せな気持ちになりました。祇園又吉さん、これから20年、30年お世話になりますね。
う、美しすぎる。八寸のかわり
なんとも美しい貝合わせ
店内写真は可ですが、ネット掲載は遠慮しているとの先行レビュアーさんの記事を読みましたので料理写真は載せません。ただ、大将にお願いすれば写真は取れますよ!
2016/03/01 更新
大将の料理を味わうことが出来ることに感謝をして、季節ごとにいただく。人生の大事な経験。