ヨード化ケシ油脂肪酸さんのマイ★ベストレストラン 2017

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彐ード化ケツ油脂肪酸のレストラソガイド

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ヨード化ケシ油脂肪酸 (40代前半・男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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本年も体力と財力の続く限り食べ続けます!

マイ★ベストレストラン

1位

レフェルヴェソンス (表参道、乃木坂、広尾 / フレンチ)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.9
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.9
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2017/08訪問 2017/09/09

いちばん好きなフレンチです!

ディナーコース!

ハロー〜毛蟹、ピーマン、茴香/かぼすと日本酒

アップルパイのように#29〜雲丹、穴子、海苔

南風〜クルマエビの乳清ポシェ、胡瓜と青柚子のヴィネグレット、本枯れ節の詰め

定点〜蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ

夏〜鮎をうるかの香りで、枝豆、米酢、芋茎

マイグレーション〜とうもろこしの冷たいスープと発酵乳、モーレネグロ

おばあちゃんの味〜ちいさな茶碗蒸し、栄螺、二十日大根の糠漬け

森の向こうに/狩りの記憶〜夏鹿のロティとムール貝、茗荷、茄子、大葉、ルバーブ

西と東と〜チーズたち あるいは お野菜たち

木陰の涼〜メロン、ヨーグルト、朴の葉、カフェ

野っ原でひと休み〜桃、よもぎ、ヤギの乳

ミニャルディーズ&お薄

”World Peace"


ワインペアリング!

Between five bells. geelong rose 2014

Angiolino Maule. Masieri

Xabregas. Madmen of Riesling

Beau Paysage. Tsugane

Beau Paysage. kurahara nuage

Gerard Schueller et Fils. pinot gris reserve

Domaine Prieure Roch. Le Clos des Corvees 2004

寺田本家 醍醐のしずく

Churton. Petit Manseng


お料理20000円、ワインペアリング16000円でした。

まだ2回目ですが、やっぱりすごいレストラン!

特に鹿肉を大葉と合わせた時の無双ぶりというか、独創的で震天動地なお料理たち!

鹿に合わせて頂いたワインは最新ヴィンテージでも1本だいたい50000円!

他のワインも高級揃い、なんでお得なペアリング!

ミシュラン2つ星さえも余りに過小評価と感じさせてしまう、空前絶後なレストランです。
3月の麗らかな昼下がり。
啓蟄の陽気に誘われて、やって参りましたレフェルヴェソンスさん。

周囲は麻布の閑静な住宅街、長谷寺の裏手あたり。
『はせでら』と呼んで頂いた方はきっと鎌倉通、正しくは『ちょうこくじ』だそうです。

高級感ただようシックなエントランスにて、予約名を告げて、上着を預けて。
中庭の木漏れ日が美しい、窓際のお席へ通されます。

まずは能作さんの日本酒器でウェルカムワイン。
その後の飲み物はグラスシャンパンから始まり、お料理にはおすすめのグラスワインで。

ランチコースは男らしく1種類のみ。
『テロワール〜海と大地が出会う場所で』

深い海〜ぼたんえび、ビーツ、みかん、にごり酒
  ハーブの苦味、ぼたんえびの甘味、ビーツの酸味。
 もちろん美味しいけど、それだけに収まりきらず、これからのお料理に興味を唆るというか。
 『面白い』お料理というか、funではなくてinterestingの方の面白さ、いきなり底が計り知れない。
 お口直しに、お隣に液体窒素で固めたみかん、にごり酒のシャーベット。
 味覚が研ぎ澄まされるというか、ウォーミングアップみたいな一皿。

アップルパイのように #27〜地蛤、新わかめ、金柑、黒トリュフ
 どこぞのファーストフードをイメージさせる箱。
 パイの中身はりんごではなくて金柑、蛤に新わかめ。
 冬の終わり、春の始まりを告げる食材たち。
 その羅列だけで見ると支離滅裂なメンバー、でもそれをパイの中で見事に融和させちゃった。

優しさ〜甘鯛の乳清ポシェ、根セロリ、オリーブオイル
 山口県は萩の甘鯛を、乳清でじっくりと加熱。
 地紙を逆さにしたような、美しく沿った甘鯛のフォルム。
 脂身は口の中で見事に溶け、白身の淡白な旨味、弾力は生き生きと。

定点〜蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ
 3~4時間かけて熱を加えたという蕪、こちらのスペシャリティ。
 時期によってアクセントを変え、同じ味は2度とないという一皿。
 想像以上に歯応えが残り、想像以上の瑞々しさ。
 フレンチらしからぬシンプルな味わい、素材に下手に手を加えない潔さ。
 このブレなさ加減、見事な定点、何度でも戻ってきたくなる完成度。 

熱々の〜毛蟹とさつまいものスープ、鱈の白子と猪のキャラメル、塩漬けレモン
 猪を数時間かけて煮込んだ、その出汁をアクセントに。
 冬の寒さを懐かしむような、優しくほっと心から温まるスープ。
 イメージは暖炉というか、湯たんぽかしら。

囲炉裏の火〜七谷鴨を薪で、ソース・アバ、ホタテと焼き海苔のジュ、椎茸、縮みほうれん草
 手前に胸肉、奥に腿肉。
 驚くほどジューシーで、そしてこの肉の旨みをギュッと濃縮させた、見事な調理。
 霜降りとか、噛まなくても口の中で蕩けるとか、最近はそんな肉ばかり崇拝される気がしますが。
 肉本来の旨さって、やっぱこうゆうのを言うんじゃないかしら。
 噛み砕いて、味わって、飲み干して。

ゆるみ〜とちおとめ、さくらのアフィネのアイスクリーム、小豆、求肥
 ものすごくわかりやすく言えば、ものすごく美味しいいちご大福。
 ものすごく美味しいので、語彙力の乏しい私は、もはや表現する言葉を失いました。

ミニャルディーズ、お薄、World peace
 目の前で点てていただいた抹茶。
 スタッフ全員が茶道を嗜んでいらっしゃるとのこと。
 この最後の小菓子まで、油断できない美味しさ、思いがけない遊び心。


日本の食材にこだわり、日本らしい季節感を感じるお料理。
フレンチだけど、日本に生まれてよかったと、再認識させて頂きました。
ぬかりないサービス、時間を忘れさせてくれる居心地の良さ。
そして高級ワインが驚愕のコスパ。
印象としては、軽井沢のユカワタンさんに似ているかしら。
虹色の変化球を綺麗にコーナーに投げ分け、かといって力勝負でも申し分なし。
味覚以外の感覚も使って、全身で味わい尽くすようなコースでした。

  • ハロー〜毛蟹、ピーマン、茴香/かぼすと日本酒
  • 定点〜蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ
  • 夏〜鮎をうるかの香りで、枝豆、米酢、芋茎

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2位

リストランテ 濱崎 (表参道、外苑前、乃木坂 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.7
    • | 雰囲気 4.7
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2017/04訪問 2017/04/20

素晴らしいイタリアン!

最寄り駅の表参道か外苑前から、道に迷わなければ徒歩10分足らず。港区南青山の高級住宅地の奥に隠れ家っぽく佇むお店。

卓上にはリチャードジノリの手書きのお皿、ロブマイヤーのワイングラス。高級感を漂わせつつ、雰囲気はアットホームで陽気、ネクタイがむしろ場違いなぐらい。

メニューはメインの品数と、スペシャリティの冷製パスタを追加するか、で4種類。
お料理はもちろんフルスロットルで、飲み物はお任せでグラスワインを。
スタッフは付かず離れずの心地よい気配り。
忙しくても急かすような所は微塵もなく、お酒を飲む量とか、お料理との相性とか、時間を使って相談できるのはいいところ。
もちろんこの後出てくるお料理やワインたちの説明も抜かりなし。

フランチャコルタで乾杯、お料理はグリエールチーズの薄焼きから。
生食用ホワイトアスパラ、税関を抜けたばかりという水牛のモッツァレラ。初体験の生アスパラは新鮮な歯応えや瑞々しさが加熱したものとはまるで違う。ほんのりビネガーが引き立て、うまいのなんの。
冷製パスタの上にはたっぷりキャビア。高いだけで味はイクラが上と思っていたけど、こちらのキャビアはなんともフレッシュというか。塩気が強くないからそれだけで食べてもワインが止まらないし、パスタに絡めるとまた極上。
見た目も鮮やかな前菜盛り合わせ、こんなに小さな料理の1つ1つまで、素晴らしい完成度。
フルーツトマトのニョッキは、鮮烈な甘みの中にも存在感のある酸味。
白えびのパスタ、漁期が始まったばかりの白えびがたっぷり。それだけで食べても、パスタに合わせても間違いなし。
メインの魚料理は真鯛、お口直しを経て肉料理、和牛グリルへ。
もちろん和牛も美味しいんだけど、連れの鶉がなんとも深くて、なんともまろやかで。鶉だなんて俄かには信じがたい、空前絶後の美味しさ。
デザートはイチゴのタルトに、コーヒーと小菓子。

とりあえず、どれもこれも感動レベルの美味しさ。ワインもぐいぐい進み、気がつけば4時間余りのディナー。でもまだまだ食べ続けられそうなぐらい。
素晴らしい食材を惜しみなく使い、素材を活かした控えめで繊細な味付け、そして特筆すべきホスピタリティの高さ。とりあえず再訪間違いなし。

グラスワインはイタリアに拘らず柔軟なラインナップ、調べてみると高級どころが目白押し。
お値段は諸々合わせてお一人ちょうど30000円ぐらい。
この手のレストランにしては、ワインは破格と言ってもいいのでは。

Weingut Niklas
Sudtiroler Sauvignon 2015

Rudi Pichler
Wosendorfer Kollmutz
Weissburgunder 2015

Domaine Sylvain Pataille
Fleur de Pinot
Marsannay rose 2014

Jermann
Where dreams have no end 2014
Chardonnay

La Castellada
Rosso della Castellada 2003
Merlot、Cabernet Sauvignon

  • (説明なし)
  • 前菜盛り合わせ
  • (説明なし)

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3位

アッシュ (三宮(神戸市営)、神戸三宮(阪急)、県庁前 / フレンチ、イタリアン、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/04訪問 2017/04/08

名門ホテルのメインダイニングが紡ぎ出す、最高の空間、至福のディナー

言わずと知れた神戸の名門、北野ホテル。
そのメインダイニングはホテルの1階、ロビーからパティオを抜けた最奥部に鎮座しております。
室内はミラーが多用され、モノトーンで控えめの照明、落ち着いたクラシックな雰囲気。
キラキラさせるだけじゃない空間創りの妙というか、品のいい重厚感が滲み出ています。

こちらの料理長の山口浩シェフはフレンチの巨星ベルナール・ロワゾーに師事された方。
ロワゾーはかのポール・ボキューズやジョエル・ロブションとも並び称されるほど、フレンチの偉大な料理人なのだそうです。
レストランガイドの評価、特にミシュランの星にこだわったことから、別名は『星に憑かれた男』。
オーナーシェフを任されたラ・コート・ドール(現ル・レ・ベルナール・ロワゾー)を3つ星に再昇格させるという偉業を成し遂げましたが。
その栄誉と引き換えに猟銃で自らの頭を撃ち抜くという余りにも悲劇的な最期。
52歳の若さで夭逝されたという伝説的なシェフなのです。

この日のディナー『ムニュ・クラシック』は、そんな師のエスプリを強く継承したお料理、あるいはオマージュなのでしょうか。
いわゆるヌーベルキュイジーヌの影響から、バターや生クリームを極力控え、素材のまま自然のままに。
濃厚なソースに頼らないから、『水のフレンチ』とも呼称されるお料理。
海にも山にも近くて上質な食材が手に入る神戸、その素材の持ち味をしっかりと引き出すから、濃厚だけど重くないし食べ疲れない。
ただ純粋に、旨い!と唸ってしまうようなお料理なのです。

たとえば冷前菜、21種類の野菜のコンポジション。
お隣のスライスたちも含めると、この一皿で36種類の野菜とフルーツ。
ゼラチンは使わず、お野菜を物理的に押し固めて美味しさをぎゅっと圧縮、そこから出た水分をソースに。

温前菜と魚料理は、ロワゾー氏のスペシャリテを独自のアレンジで。
ブルゴーニュ地方特産グルヌイユのパン粉付け焼き、オリジナルはガーリックだけど、香りを控えた根セロリに。
甘鯛のグリルの下には、なんと酸味のある赤ワインソース。
皮面だけを焼いてじっくりと火を通した甘鯛、パリッ、フワッ、の食感の妙はいわずもがな。
その儚い甘さとか旨さに、赤ワインソースが見た目ほど出しゃばらず。

食べ進める程に、旨さや満足感をますます蓄積していくような構成、お腹も心も幸せで満ち溢れるディナーでした。
あとは部屋に帰って寝るだけ、時間も気にせず、パティオを眺めるバーで一休み。
オーベルジュならではの贅沢な楽しみ方、満喫いたしました。


メニューはありませんが、うろ覚えで下記のような内容でした。

アミューズブーシュ
シフォンケーキ、コロッケ、鶉卵黄、鰤、金冠、エリンギ、ケシの実

冷前菜
野菜のコンポジション、テリーヌ仕立て

温前菜
グルヌイユもも肉のパン粉付け焼き、根セロリのピュレと香草のジュ

魚料理
アマダイのグリル赤ワインソース

肉料理
和牛のグリル

アヴァンデセール
イチゴとピスタチオアイスクリーム

グランデセール
チョコレートのグラスとオレンジのコンフィ


ワインはシャンパンも含めたペアリング、60ml×7杯で7000円。
たくさん飲みたい方には90ml×7杯で10000円もあります。

  • イチゴとピスタチオ
  • シフォンケーキ、コロッケ、鶉卵黄、鰤、金柑
  • 野菜のコンポジション、テリーヌ仕立て

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4位

エニェ (堺筋本町、北浜、谷町四丁目 / スペイン料理)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.9
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/03訪問 2017/03/25

ワインが止まりません!

なんばと梅田のちょうど真ん中らへん、堺筋本町駅から徒歩数分のお店。
近辺はオフィスやマンションの高層建築、飲食店は少なめ、割と落ち着いた街並みです。

結構早めから予約を狙ってたのに、皆様お勧めのカウンター席はまさかの売り切れ。
泣く泣くテーブル個室へ、でもこちらも気を遣わなくって、いい雰囲気でしたよ。
入り口は開店時間ギリギリまで施錠されてますので、早く着きすぎないようご注意を。

ディナーは10000円のコース1本だけ。
なんとお料理15種類!という圧倒的な内容なのです。


スナック
①彩誉人参のリボン
②稚アユの生ハム風味

カクテル
③苺のサングリアまたはマンゴーと木苺のエスプーマ

ピンチョス
④真鯛のセビーチェ キャビア添え
⑤水ダコのブラサ アリウムのソース
⑥蛍烏賊のコカ

タパス
⑦マルティーニのジュレとペドロヒメネス風味
⑧アワビとクレソン アワビの出汁の泡

主菜
⑨ホワイトアスパラガスのアルデンテとトシノ 柑橘ソース
⑩松葉ガニと黒豚トントロ それに白インゲンのグラティネ
⑪ハリイカとグリーンアスパラガス イカ墨のソースとアリオリのアイス添え
⑫甘鯛と姫カブのスープ仕立て
⑬仔羊のパン粉焼きと葉玉ねぎのプランチャ 苺風味の赤ワインソース

米料理
⑭アサリとそら豆のアロスクレモソ

デザート
⑮白トリュフ風味のマシュマロ、ブラッドオレンジのジュレ ヨーグルトのエスプーマ

コーヒーまたは紅茶


15種類もあると、一つぐらい好みじゃなかったり微妙だったり、が常ですが。
残念ながら全部どストライク、全部大好きです。
それぞれに味わいや印象が違うし、スパニッシュらしくバターや油は少なめ、素材を生かしたお料理。
これだけのボリュームでも綺麗にお腹に収まってしまうのでした。

グラスワインは赤白3種類ずつを、全階級制覇。
刺激的なお料理たちに誘われるように、ワインが進むのなんのって。
お料理に合わせたペアリングの提案なんかがあれば尚いいのでしょうが。
メニューにないロゼのグラスワインをお願いしたところ、Cuneを持ってきて下さいました。
恐らく急遽開けてくれたのでしょうが、この辺りの柔軟さ、融通の利くところは素敵です。

女性スタッフが給仕に来て下さり、まだ食事中なので引き返すことが何度か。
大阪の方は食べるのが早いのかしら?
でも急いで食べるのはもったいないし、急かすような雰囲気も全くなく。
至福の空間で、極上のモダンスパニッシュとワイン、堪能した夜でした。

  • 仔羊のパン粉焼きと葉玉ねぎのプランチャ 苺風味の赤ワインソース
  • terraesteban crianza 2011
  • 彩誉人参のリボン

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5位

オステリア・オリエーラ (新宿三丁目、新宿御苑前、新宿 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/03訪問 2017/03/08

思い出し笑いが止まりません

新宿三丁目駅、地上は学生時代の飲屋街を彷彿とさせるような繁華街。
C3出口から徒歩1分ぐらい。
目の前にはホルモン横丁、その雑居ビル2階。
この雑踏にこんな秀逸なお店が、まさかお隠れになられていようとは。


最近は新宿まで足を延ばすことはほとんどなく。
たまーに来たからには美味しいご飯が食べたい。
というわけで探し当て、予約しておいたこちら。


店内はオステリアという名の通り、カジュアルで賑やかな雰囲気。
どちらかというと外の喧騒の延長線上というか、違和感なく溶け込めます。
でもキラキラと素敵な内装、たくさん並んだグラスやボトル、棚の向こうは鏡張り。
カウンター席の目の前ではスタッフが心地よい動き、お料理たちをおいしく仕上げていきます。
満席だけど、お料理もワインも丁度いいタイミングで。
忙しさを感じさせず、こちらも気を遣うことなく、素晴らしいサービスです。


さてお料理、肉と魚のメインが楽しめるコースを。
その前に予約しておいたタコパン登場。
一口で食べちゃいましたが、赤ウインナーの懐かしい味わい。
とりあえず嫁は隣で歓喜しまくってるので、女性ウケを狙うならこの上ない演出でしょうか。

小さな前菜盛り合わせ
炙り鰹、鰆、さめのフレーク、平目カルパッチョ、鯖。
いきなりボリューム満点の一皿。
味も満点。

冷前菜
アオリイカと香菜のタルタル。
アオリイカを刻むと、ねっとり感と旨みがレベルアップ。
オクラとミョウガ、一見ミスマッチかと思いきや、いやいやこれを考えたシェフ天才かも。
ちょっと物足りないぐらいの塩加減というか、控えめの味だけど。
それがまた次への渇望を掻き立てます。

温前菜
白子の揚げ焼き、とでもお呼びすればいいのでしょうか。
寿司屋のつまみに出てくる白子、香ばしい焼き加減を足したならどうなるか。
この発想は今までなかったかも。
とりあえず美味しくないはずがない。
想像以上にワインが止まりません。

鹿肉のパスタ
ちょっと鹿肉の癖があるよ、でも嫌な癖ではない。
細いけど、歯ごたえと存在感がグンバツな麺。
この麺はちょっと持って帰りたいぐらい。

真鯛のロースト
下には筍と出汁で煮たライス
白ワインと、合う合う~♪

宮﨑牛のロースト
赤ワインと、合う合う~♪

デザート
パンナコッタ、チョコケーキ、フランボワーズ

エスプレッソ


お料理の感想、とにかく魚介系が素晴らしい!!
ワインがこんなにも止まらない魚介は初めてかも!
惜むらくはメインの2品、どちらも塩任せの味になりがちというか。
飲みすぎて味の記憶が不鮮明な所もあり、荒い評価ですが。
肉ならイタリアンらしいソースを足すとかで、勝負してもいいのかな。
真鯛なんて出汁だけでも、充分な感じだったけど。
ワインに合わせるにはちょっと弱かったんでしょうか。

そしてワインとお料理のアッヴィナメント、どれもこれも畏怖を感じるほどの素晴らしさ。
特に白子にロゼ、これは新境地でした。

写真を見返すだけでも、思い出し笑いが止まらなくなっちゃいそう。
コスパがよくって、たまらなく美味しくって、雰囲気サービスも申し分なくって。
ただワインの飲みすぎには要注意ですね。

  • タコパン
  • (説明なし)
  • アオリイカのタルタル

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6位

松江の味 郷土料理 出雲 川京 (松江しんじ湖温泉、松江 / 郷土料理、創作料理、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2017/11訪問 2017/12/15

松江で出会った最強居酒屋!

この日は松江市街のビジネスホテルに宿泊。
シックな温泉街を漫ろ歩き、夕食はこちら『川京』さんへ。
予約は2ヶ月前の同日から可能、電話を切るときの女将さんの『だんだん~』(島根弁で『ありがとう』)が素敵です。

さて、島根でお食事といえば。
11月に解禁されたばかりの松葉ガニ!
錦織選手も大好きなノドグロ!
肉なら隠岐牛、石見和牛、しまね和牛など高級ブランド目白押し!
もちろんそんな海山の幸もいいけど、忘れるなかれ島根といえば宍道湖!
サロマ湖、中海に次ぐ日本3位の汽水湖で揚がる珠玉の食材、人呼んで宍道湖七珍!シンジコレンジャーみたいな感じでしょうか!
メンバーはスズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シラウオ、コイ、シジミ、頭文字をとってスモウアシコシ!
しかしながらメンバーは気まぐれさんが多くて、季節とか漁獲によって全員揃うことはなかなかありません。
この日のメンバーはスズキ、ウナギ、シラウオ、シジミの4人だけ、ちょっと寂しい。
でも代理メンバーで無理矢理7人揃えてないところが、品質や地場産にこだわってる感じがして逆に好感です!

店内はいかにも昔ながらの居酒屋、手書きのメニューとか手作り感が至る所に溢れ、作り手の愛情がビンビン伝わってきます。禁煙なのも嬉しいところ!
日本酒片手にガヤガヤ楽しくやりながら、お隣さんともいつの間にか仲良くなってしまう雰囲気。


お料理はお任せコース3980円を頂きます。

炙りワカメと変わり枝豆
おたすけしじみ
解禁されたばかりの松葉ガニ
うなぎのたたき
おさしみ
赤てん
スズキの奉書焼き
シラウオの天ぷら
しじみの雑炊
フルーツ


シジミといえば味噌汁!ウナギといえば蒲焼!そんな固定概念にとらわれない独創的なお料理の数々、しかもお味は間違いなし!
松葉ガニとかスズキの奉書焼きとか、キモなお料理は奇を衒わず本格派。特に松葉ガニは美味しくって目眩がしそう、他のお店で頂いたカニとは質の違いが一目ならぬ一口瞭然!
日本酒がいちいちキレイな飾りで出てくるしお料理も美味しいし、お酒がどんどん進んで久しぶりに前後不覚、途中から味の記憶も不鮮明で写真もボケボケですが、とりあえず美味しかった!
拡声器でお料理の解説をするという名物ご主人は不在でしたが、お楽しみ?はまた次回にお預けということで。
シンジコレンジャーのコンプを目指して、予約のお電話の『だんだん〜』を今から心待ちにしております!


2017年12月15日 食べログ評価 3.68

  • パリパリワカメと変わり枝豆
  • おたすけしじみ
  • 日本酒

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7位

美食同源 銀座小はれ日より (銀座一丁目、宝町、京橋 / 中華料理、担々麺、薬膳)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2017/10訪問 2017/11/25

医食同源って素晴らしいんじゃない?!

こちら銀座を店名に冠した中華レストラン。
けれど敷居は高くないし、親近感溢れる接客でコスパも抜群。
そして肝心のお味はスーパーグレート!
難しいウンチクとか抜きにして、気のおけない雰囲気で、美味しい中華をお腹いっぱい楽しむ!
この元気、勢い、エネルギー、そして健康!
これぞ中華!って感じのレストランです。


さてお料理、この日頂いたのはお任せ5000円コース、ネットでは以下の記載です。

秘伝のやくぜんスープ
心づくしの前菜多彩
本日のお楽しみ料理3品
真心デザート

まずはやくぜんスープ、これが臭いやクセを微塵も感じさせず、いきなり絶品!
ほっこりと胃袋を温め、食欲が掻き立てられます。

続いては前菜、ピータンを刻んで練りこんだ卵焼き、海老の素揚げ山椒塩、豚しゃぶ、などなど手の込んだお料理が7種類!

さらに、本日のお楽しみ料理3品
と言いつつ、なんと5品も登場。
伊勢海老の蒸し物!
秋刀魚の山椒煮!
和牛の炒め!
海鮮はホタテと金針草!
麻婆豆腐!

このお値段で高級食材をふんだんに使い、ボリューム満点お味も満点!
麻婆豆腐をオンザライスで頂いたお米は群馬県の小松姫!これだけでもお代りしてしまう美味しさなんです!

さらに炭水化物連投で坦々麺!
胃袋のわずかな隙間が、コシのある細麺で満たされていきます。

最後にデザート2品、杏仁豆腐と煮栗!
うまいんだけどお腹がはちきれそう、コース料理で完食できなかったのは久しぶりでした。

これだけ食べてお酒もたくさん頂いて、帰りの電車がしんどかったのは言わずもがなですが。
次の日には胃もたれゼロ、むしろ朝から気分爽快!なんだかお肌もツヤツヤな気がする!
医食同源という言葉の通り、おいしくって健康!
これなら毎日でも頂きたい、色々な意味で極上のレストランでした!

  • 坦々麺
  • 海鮮炒め
  • 和牛の炒め物

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8位

京松蘭はなれ (京橋、大阪ビジネスパーク、大阪城北詰 / 日本料理、焼肉、創作料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/03訪問 2017/03/23

わたしのハートに、ジャストミートなお肉たち!

京橋と聞くと、銀座近辺のオサレな地域をイメージされる方も多いでしょうが。
同じ京橋でも、こちらはこってりと大阪情緒溢れる街。
駅近辺はビジネス街ながら、少し離れると下町然とした飲屋街や喧騒、大阪らしい雰囲気です。

『京松蘭』さんといえば、この辺りでも行列のできる有名焼肉店。
その『はなれ』、さらにレベルアップしたお肉を頂けるに違いない。
数日前にダメモトで電話したら、奇跡的にOK。
運命に感謝しつつ行って参りました。

駅からほど近い三角形の細長い雑居ビルの5階。
店内はカウンター10席のみ、どの席からも調理場がよく見えます。
華麗な包丁さばき、赤々としたバーナーの炎、静かに燃え滾る炭火。
生肉たちが目の前で、華麗に仕上げられていきます。

こちらのお料理は、『肉割烹』あるいは『肉会席』とでも表現すべきでしょうか。
兎にも角にも肉、肉、肉の、肉尽くし。
先付、お椀、焼物、炊き合わせなど、その全てをお肉で表現した豪華なコース。
色んな産地の色んな希少部位のお肉を、色んな調理法で。
あるものは軽く焼いて塩をふっただけ、肉らしい食べ方だったり。
またあるものはお吸い物風に仕立て、肉の脂を温かい旨味に変えてみたり。
同じ牛肉だけど同じ味は二度となく、立体的なコース構成が素晴らしい。
希小部位とはいえ、牛肉を立て続けに300グラム以上。
それを最初から最後まで、飽きることなく、益々おいしく食べさせてしまう。
その合間にちょくちょく登場するのが、大将の出身地五島列島や女将の出身地山口の食材だったり、季節のお野菜だったり。
オールスターの超重量打線の中で、キラリと輝くいぶし銀のように。
お料理の構成にさらなる深み、微睡むような甘美さを与えてくれます。

食い倒れの街大阪で、ほんまに食い倒れしそうなボリュームと、最高に美味しいお肉を堪能。
最後は美男美女ご夫婦が、エレベーター前までお見送り。
ちょうど気を遣わない距離間、なんとも居心地のいい空間。
関西遠征の度に、お邪魔したくなるお店でした。


肝心のお料理はお任せコース12000円のみ、以下の内容でした。

コブの炙り、ハラミの刺身
 わさびと、甘味のある醤油、いきなり最高。
 ショウガなんかも脂のさっぱりを加速させる感じ、好きな組み合わせ。

ラムシンの藁焼き
 山口産の柑橘『じゃばら』をしぼって、頂きます。
 藁の香り、鰹だけじゃなく、お肉にもベストマッチ。

北海道サーロインの海苔巻き
 牛肉で唯一『サー』の称号を与えられた部位を、まさか海苔巻きに。
 炙って叩いて粘りを出して、真ん中は山芋。
 海苔の香りとお肉と、合うのなんのって、初体験のおいしさ。

広島リブロースのマキ
 聖護院大根、長野産のなめこと、お吸い物のような一皿。
 見た目は脂が浮いてギラギラだけど、しつこさとかは微塵も感じません。
 またお腹が空いてきて、またお肉が食べたくなるお味。

鹿児島ヘレカツ
 はなびらたけのクリームソース、トリュフと共に。
 トマト、クリームチーズと共にパンにはさむと、宇宙一のカツサンド完成っす。

北海道ハネシタ
 お野菜はそら豆のピュレ、佐賀のホワイトアスパラなど。
 フレンチだとメインで出てくるヤツです。
 味わいはラスボス級、でもこのコースでは中ボス扱い、恐るべし。

佐賀イチボすき焼き
 ちょっと厚めのお肉、烏骨鶏の卵黄と共に。
 すき焼きの世界が、変わりました。

北海道ロース
 あご出汁で、しゃぶしゃぶ感覚で。
 さっぱりとした脂身、出汁に溶けると更にすっきりさっぱり。
 こんな濃厚でうまい肉、満腹に近いはずの胃袋に、お吸い物感覚でするりと収まってしまいます。

和牛と五島うどんのボロネーゼ
 包丁で切るのではなく、手延べのうどん。
 印象としてはひやむぎに近いかな。
 これまたするっと、胃袋に入っちゃいます。

カイノミ、ハラミの炙り焼き
 ここまできたらもう言葉はありません。
 嫁が食べきれなかった分まで頂きます。
 最後で原点回帰というか、いちばん肉らしい食べ方。

ご飯、赤出汁
 五島列島産のつやひめ。
 ワイン飲みすぎで味まで覚えてないのが正直なところ。
 これだけ満腹でもお腹に入っちゃうお米、美味しかったに違いない。

ほうじ茶のアイスクリームと鬼灯
 ほうじ茶も五島列島産。
 最後にほっと一息、ごちそうさまでした。

  • 北海道ハネシタ
  • お野菜
  • (説明なし)

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9位

Arashida (和田塚、由比ケ浜、鎌倉 / スペイン料理)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥6,000~¥7,999

2017/04訪問 2017/04/08

カウンター席がオススメ☆

春のディナーにて再訪問です。

アミューズ
蕪と牡蠣

冷前菜①
ホタルイカと春キャベツのモホソース和え

温前菜①
甘鯛のウロコ焼き
海のソース

温前菜①
ずわい蟹の入ったオマールコンソメのゼリー
トマトクリームのソース

冷前菜②
春の山菜とタラのブランダード

米料理
イカのアロスメロッソ バスク風

魚料理
タラのピルピル
(バスク地方の伝統料理、タラのゼラチンとオリーブオイルを乳化させたソース)

肉料理
イベリコ豚頬肉の赤ワイン煮込み
トリュフ入りジャガイモのピュレ

デザート
アロスコンレーチェ

グラスワインは赤白4種類ずつで概ね前回と同じラインナップ、白は新メンバーにシャルドネが登場。
これがまた魚介系とのマリアージュ抜群なのでした。
カウンター席なので、シェフにおすすめのワインなどを聞きながら。

お料理はタラのピルピルが妙に塩辛い他は、どれもワインが止まらない美味しさ。
ホタルイカとか山菜とか、旬の食材をうまく引き立ててるのもまた素晴らしいところ。
シェフの腕前が遺憾なく発揮されたお料理、このクオリティでこのお値段、かつ予約が取りやすくてカジュアルに使いやすい、とっても貴重なお店です。
鎌倉のレストランの中でも、トップクラスの食べログ高評価のArashidaさん。
立地は鎌倉から江ノ電で一駅、和田塚駅のほど近く。でも鎌倉駅からも充分に徒歩圏内。江ノ電一駅は短いですからね~。
周辺はおしゃれなイタリアンやらフレンチ、伝統的な和食甘味が林立する、まさに外食激戦区。

こちらが掲げるのは、シェフが修行されたスペイン北部バスク地方のクラシックなスペイン料理とのこと。
バスク地方といえば世界一の美食の街ともよばれるところ。
フランスとも隣接し、お料理にもフレンチの要素が。
北部とはいえ北大西洋海流のおかげで温暖な気候、バターやクリームはあまり使わないスッキリ料理、トウガラシなんかもよく使われるそうで。

木造の古びた店内はちょっと古民家風というか、いかにも一軒家レストランというか、そんな雰囲気。
2人掛けテーブル6卓ぐらいと、キッチンが見渡せるカウンター席が数席。
大きな窓からは県道311号、通称由比ヶ浜通り。
週末はいつも渋滞ですが、そんな喧騒はよそに落ち着いた店内です。
テーブルにはランチョンマット、おしぼりとカトラリーレスト。ナプキンはありません。
余計なものは取っ払って、シンプルなテーブルセッティングという感じでしょうか。

ランチは3500円のコース1本。

食前のおつまみ
イベリコ豚の生ハム
スペインから直輸入との生ハム、脂が甘くて旨くて、肉の旨みもぎゅっと濃縮、塩加減がまたちょうどいい具合。
スパークリングワインもビールもグイグイいけちゃう、これだけでもとりあえずArashidaファンになっちゃいそうな。

冷前菜
いきなりメニューと全然違うものが来たのでよく覚えてないんですが。
鶏とナス、野菜など、をビネガーとトリュフのソースであえたものかしら。
情熱的な生ハムから、急に冷静なお料理に。

鶏内蔵の包み焼き トリュフ香るマッシュルームのカプチーノソース
鶏レバー特有の癖とか匂いはあるけど、滑らかで軽いソースがいい感じで和らげて、包み込んで。
でもレバーらしい存在感はしっかり感じつつ。
レバー苦手な人でも、これならすっきりおいしく頂けるんじゃないかと。

茸とエビのアロスメロッソ
スペインのお米料理といえばパエリアですが、こちらはちょっと雰囲気が違う。
食感はパエリアとリゾットの中間か、ちょっとリゾット寄り、ぐらいでしょうか。
具材ごとに煮込み時間を変えているのか、エビはレアってほどではないけど、ふっくらと柔らかく、甘み旨みが濃厚。
ガーリックマヨネーズをちょっと漬けるとまた雰囲気ががらりと変わる、2度おいしい一皿。

豚頬肉のワイン煮込み
明朗快活とでも言うか、いかにもワイン煮込みって感じの直球料理。
でもって、トリュフとかジャガイモのニュアンスのソース、うまく角が取れてまろやかな味わい。
赤ワインがエンドレスで行けちゃいそう。

アロスコンレチェ
牛乳でお米をトロトロに煮込んだスイーツ、シナモンをかけて。
お米の微妙な食感が残ってるけど、でもお粥とも違う不思議な感じ。
米特有の重さというか、満腹感を誘う感じがなくて、なんかお替わりしたくなる、すっきり爽やかデザート。

ワイン
グラスワインは赤白4種類ずつ。
スパークリングのほかは、シェフのおすすめで白、赤を1杯ずつ。
赤白ともしっかりとしたボディで余韻が長く、濃密なお料理とガチンコで、でも見事に調和しちゃいます。


スペイン料理というジャンルは日頃口にする機会に疎いのですが。
どのお料理も手が込んでいるのだろうけど、まさに家庭料理っぽい暖かい雰囲気。
金髪シェフの派手な見た目によらず、クラシックという言葉通りのお料理。
でも味付けは繊細というか、初めての料理でも口に馴染むし、違和感なく日本人にも合うと思います。
スペイン料理が日本人に合う、というよりも、シェフの工夫の賜物なのかもしれませんが。
ものすごく美味しくって感激! なにこれ新しいっ!! っていう驚きはないかもですが、癖になるというか、また次の一口が食べたくなるような、お料理でした。

金髪シェフの他は店員さん1人だけの店内、込んでくるとサービス面は大変そうかな。
なんとなくちょっと痒いところに手が届かない感じも、クラシックな雰囲気、料理にマッチするのかもしれませんが。
カジュアルに使えるのもいいけども、今後いい意味での本格化にも期待大。
サービス面とか、雰囲気づくりにしても、ブラッシュアップの余地は色々とありそうな印象。
とりあえず次回は、季節が変わるころにディナーで再訪です。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

ザ・フジヤ (宮ノ下、小涌谷、彫刻の森 / レストラン、フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.1
    • | 酒・ドリンク 4.1 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/12訪問 2017/12/30

圧巻のクラシカルフレンチ!

富士屋ホテルといえば1878年創業の日本を代表するクラシックホテル。
1891年には日光の宮大工の手により現在の本館が完成、関東大震災でもビクともしなかった建物ですが寄る年波には勝てず。
2018年春から耐震化工事などで約2年の休館に入るので、その前に一度泊まっておきたい!念願叶っての初宿泊です。

ホテルは遠目からでもひときわ目を引く鮮やかな外観。瓦屋根に唐破風の玄関を持つ木造洋風建築、内部は数多の調度品が彩ります。
和洋折衷といえば簡単ですが、一言では表せない、他ではお目にかかれないユニークな作り。
クリスマスシーズンを控えたデコレーションも加わって、落ち着いた中にもお祭り的な、見てるだけで楽しくなる雰囲気です。

富士屋ホテル内の観光を堪能したら、夕食はメインダイニング『ザ・フジヤ』へ。
メニューはシェフスペシャルディナー17150円(税別、サ込)、ワインセット4860円(食前酒、白、赤)(税別、サ込)。

カリフラワーのムースリーヌ キャビア添え
金目鯛のマリネ 柚子風味のヴィネグレット
コンソメ
オマール海老のポワレ ソースアメリケーヌ
お口直しのグラニテ
牛フィレ肉のステーキにフォアグラ添え トリュフソース
暖かいフォンダンショコラにバニラアイス添え
コーヒー

Taittinger Brut Reserve
Pouilly Fume Vieilles Vignes Regis Minet 2015
Les Amourier Vacqueyras Les Genestes 2012

先代から引き継がれたレシピをもとにしたというメニューは、コンソメ、オマール海老、ロッシーニなど。
ホテルの装い、世界観に相応しく、お料理もしっとり王道的なクラシカルフレンチ。
何処かで見たことあるお料理たちばかりでレトロなビジュアル、だけどもお味は極上で鮮烈、食べたことない美味しさ。
スマートなサービスも申し分なく、富士屋ホテルならではの上質な空間で、一足早いクリスマスディナーを堪能。
2020年ののリニューアルオープン後はどんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。
ごちそうさまでした!


2017年12月30日 食べログ評価 3.59

  • 牛フィレ肉のステーキにフォアグラ添え トリュフソース
  • オマール海老のポワレ ソースアメリケーヌ
  • 金目鯛のマリネ 柚子風味のヴィネグレット

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