あさぴー1さんが投稿したラトリエ・ドゥ・ノト(石川/輪島市その他)の口コミ詳細

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掲載保留ラトリエ・ドゥ・ノト輪島市その他/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

ミシュランガイド北陸2021特別版で星獲得の輪島フレンチ

オープンした時から知ってはいたのですが、小松から輪島は遠く、なかなか行くことが出来ませんでした。

オーナーシェフの池端さんは、大阪本町のフレンチの名店「カランドリエ」出身。「カランドリエ」は、私が大阪で3年間住んでいたマンションから歩いて1~2分ほどのところにありました。

「カランドリエ」のあと、単身フランスブルゴーニュに渡り、4年半フランス星付きレストランでも修業され、当初は大阪でお店を出す予定が、その時期帰省したときに輪島の良さに気づいて、急遽輪島にお店を出すようにしたとのこと。能登の食材を活かした「輪島フレンチ」と呼んで差し支えない名店です。

輪島の朝市通りからほど近い街中にある、前は輪島塗の塗師屋の工房だった古民家を改装しています。蔵の扉などもそのまま残された店内ですが、我々は大きなスペースの部屋に案内されました。

ライティング含めて落ち着いた空間。壁には輪島出身の漫画家、永井豪氏のサインがありました。

今回、我々がお願いしたのはディナーで真ん中の価格、税抜きで12,600円のコースです。

メニューには使われている主な食材名しか書かれていません。

出てきた料理の特徴を簡単に説明すると、「和」のテイストを相当大胆に取り入れていて、いわゆるフレンチのイメージで考えると少し驚きを覚えるような料理の数々でした。

特に、単一の食材をソースで美味しく食べさせてくれるのではなく、地元の食材のトレーサビリティを隅々まで把握して、どのように組み合わせたり味付けをした方がいいのかまで追求していて、そのためメニューには料理名が書かれているのではなく、食材が書かれているだけなのです。出される料理を見て味わって、「へぇ~!」の連続でした。

では出されたものを紹介しますが、説明された内容を全部覚えきれなかったので、食材含めて間違っているところもあるかもしれません。そのときはご容赦を。

まずはシャンパンで乾杯。

メニューには「とうもろこし 甘エビ バイ貝」と書かれていましたが、バター系のソースと和風のジュレのソースを組み合わせた、濃厚な味わいの中に絶妙の和のテイストでした。

なお、お店では上田農園の野菜が数多く使われていました。

パンは輪島のベーカリー「ラポール デュ パン」の特製のバゲット。細長い形状です。パンはお代わりもok!違う種類のを出してくれます。

バターは無塩ですが、脇には舳倉島のあら塩が添えられていました。

お次は「トマト サバ パプリカ」と書かれた一品で、「しめ鯖のガスパチョ」です。

ガスパチョなので冷製で、しめ鯖のほのかな燻製香にトマトの酸味が活きたスープでした。器の淵にはトマトの残りを乾燥させたものをちりばめてあります。これは食べません。

「サザエ ナス 春菊」と書かれた一品は、なんだったか忘れましたが大きなナスを使用した料理。バジルソースです。サザエの肝かな?あと春菊のほろ苦さが加わり、美味しくいただくことが出来ました。他にはコリっとした食感の赤西貝も入っていました。

「アワビ 豆」は、枝豆とアワビの肝のダブルソース。

「岩牡蠣」は大きな粒で濃厚。カットしてみました。ジュレソースが岩牡蠣を包み込むような感じでした。

そしてメインの魚は「スズキ 金蔵米」と名付けられていたもので、小さめにカットされたスズキにアラのブイヤベースソースがかけられています。淡白な身のスズキに深い味わいを与えていました。

右上には、輪島の金蔵米蔵金「能登ひかり」と、ほうれん草と岩もずくと赤いか、そしてころ柿で有名な志賀町の柿を使ったリゾットが添えられていました。意外な食材の組み合わせで驚かされます。

そして口直しの「青紫蘇 柚子」のシャーベット。

メインの肉は、お店で飼育している能登のジャジー牛の雄の「のと玄牛」を使っています。マッシュポテトの下にはすき焼き風の肉が隠れていました。

雄のジャージー牛は牛乳を生み出さないため通常は殺処分されることが多いようですが、こちらのお店では引き取って飼育、このようにおいしく調理されて出されるわけです。

「デザート(デセール)」は、メロンスープの上にヨーグルトアイス。こちらも凝っていました。

「プティフール」としてショコラとフィナンシェが出されます。

ドリンクは私はルイボスティー。妻はコーヒーです。

最後にシャンパンのあとのワインについて。白はロワールと、牡蠣が出されたのでシャブリなどを頼んでいます。

赤は、シェフがブルゴーニュで働いておられたので、ブルゴーニュ他。

すべて食べ終えての感想ですが、地元の素晴らしい素材を使っていますが、単に素材の旨さを出すだけではなく、食材としての組み合わせの妙を楽しませてくれる素敵な料理ばかりでした。

またガスパチョやバシルソースなど、フレンチにとどまらない味を楽しめたこともよかったと思います。

2人でワインを7杯飲んで税込み42,000円少し。納得のディナー。

能登の魅力を最大限に出す工夫と、池端シェフの感性溢れるアイデアが器の中に凝縮されていました。さすがです。また伺いたくなる一軒になりました。ご馳走様でした。

ブログ記事はこちらです。
http://asap.blog.jp/archives/47018354.html

2022/08/21 更新

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