紅茶に浸したマドレーヌさんが投稿した小松 弥助(石川/金沢)の口コミ詳細

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紅茶に浸したマドレーヌのレストランガイド

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この口コミは、紅茶に浸したマドレーヌさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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小松 弥助北鉄金沢、金沢、七ツ屋/寿司

1

  • 昼の点数:4.9

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.9
      • |酒・ドリンク 4.9
1回目

2019/04 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.9
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

北陸の地の利を生かした完璧な鮨スタイル...「小松 弥助」、ここが存在していること自体を、僥倖として受け入れよう!

金沢「小松 弥助」は、過度の誇張や大言壮語の限りを尽くしてでも称賛せずにはいられない稀少な鮨店である。良いか悪いか問う以前に、それが存在していること自体を思いがけない幸いとして受け入れるほかない貴重なお店である。

「小松 弥助」では、基本的にネタは寝かさない。最高鮮度のネタを、その旨みを存分に堪能してもらうために、白酢のみであっさりシャリ切りした酢飯を使ってやや大ぶりの俵型に仕立て上げる。これは江戸前鮨とはまた異なる鮨のスタイルである。魚を寝かせたり、仕事を施すことによって握りに旨みを凝結させる江戸前の鮨とはまた違った、地の利を最大限に生かした完璧な鮨のスタイルだ。


2019年4月15日、13:00。素晴らしすぎた「小松 弥助」のお食事会について以下詳細に書き綴っていきたい。

「小松 弥助」の昼の営業は、11:30~/13:00~/14:00~の3部制となっている。本日は友人のお取り計らいで、13:00~のお席へのご案内である。お店は、金沢駅前の、加賀屋グループが経営する料理旅館「金沢茶屋」の別館にある。「金沢茶屋」の暖簾をくぐって奥まったところにあるため、少しわかりにくい。

店前の待合で少し待った後、店内に入店する。大きな美しいL字型のカウンターと、テーブル席が何席かの店内である。付場には、御年米寿。88歳の森田一夫氏が2回転目の準備に余念がない。

1.煮鮑の摘まみ
磯の香りが濃縮された悩ましき一品。反り返るような弾力ある食感の向こうから、鮑の奥深い味わいの陰影が顔をのぞかせる...

2.赤身の漬けの握り
海鼠腸を塗布してある。シャリは米酢のみ、赤酢は使わない。このシャリとネタの相性が素晴らしかった。このネタに強い赤酢のシャリをあわせたら台無しである。お米は岐阜県郡上産のもの使っている。

これが傑作というのが惜しいくらいに素晴らしかった!宝石のような獲れたての海の恵みを、つるりと丸のみする幸福感!のっけからいきなり、心の中でお代わりを決定する。


3.こはだ、甘えび、まぐろ、ヒラメ、赤身の漬けの摘まみ
この摘まみもいずれも実に新鮮である。ネタに対する仕事は旨みを足すのではなく、あくまで魚本来の旨みを引き出すことを念頭において施されている。

4.赤いか(剣先イカ)の握り
これも素晴らしかった。有名な繊細な包丁仕事で仕立てられた一貫である。細かく包丁を入れることによってイカの甘みが引き立ち、そこに優しいシャリがほろほろと纏わりつく。これはこちらのスペシャリテといってもよい一貫ではなかろうか。

5.中トロの握り
中トロは、シンプルにシャリとのみ合わせて饗される。赤身と比較して、ぐっと脂のりが増す。咀嚼した途端、赤身と脂が旨みの塊となって、鼻腔をメランコリックに抜けていく。

6.水ナス
手でいただく。驚くほど水分がたわわである。

7.甘えびの握り
その肉厚さ、海がこぼした涙のような豊かなテクスチャ..."自然の恵み"という言葉はこの逸品のために存在しているとしか表現しようのない。

8.ヒラメのエンガワと梅肉の握り
このヒラメの握りの透明感のある美しいフォルムはどうだろう。一口口に含むと、微かな塩の甘みと、脂の品のよい甘味を感じることができる。まさに春を感じることができる逸品である。そして、これに梅肉を合わせるのが何とも面白い。

9.煮蛤の握り
濃密な煮蛤。圧倒される。食べ終わって、しばらくオレに話しかけないでくれと言いたくらいに余韻を愉しみたい逸品だ。...この穴子の煮汁で作ったツメの濃厚さが凄い。これも心の中でお代わりを決定する。

10.赤身漬けと山芋と雲丹の一品
実にキレイな味わいである。握りの合間にこうした一品を挟んでいただくとホッとする。

11.鰻きゅうの巻物
これも「小松 弥助」の定番である。鰻は焔立つように熱々である。鰻の旨みの凝縮感が凄い。心の中でお代わり決定。

12.筍と木の芽の吸い物
春の香りに幸福感を感じる。

13.コハダの握り
ここでコハダである。しょっぱくなく、キリっと恬淡なコハダである。ただ身は肉厚で、しっかりした旨みの存在感を持っている。

14.穴子の握り
塩でいただく。ふっくらと炊き上げた穴子の甘みにうっとりする。

15.煮蛤の握り
ここでお代わり。

16.とろネギの巻物
ここは巻物が旨い。

17.鰻きゅうの巻物
ここでお代わり。

18.赤身の漬けの握り
ここでお代わり。

これで一通りとなる。最後に森田一夫さんと少し会話する。人当たりが優しく落ち着いた雰囲気に癒される。...「職人は謙虚で感謝の気持ちをわすれてはいけません」と静かに仰るのを聞くにいたっては、どっと涙があふれ、森田さんのお姿が霞んだことを素直に告白しておきたい。

お土産に"弥次喜多"を受け取る。バクダンおにぎりである。おにぎりの中に梅干し代わりにしょうゆ漬けの贅沢な魚介類を一度海苔にくるみ、さらに、優しくおにぎりに包んである。東京帰京後、いただくが、お昼の素晴らしかった酢飯の旨みが反芻され、2度美味しかった。訪問された際には注文されることをお薦めしたい!

  • 赤身の漬けの握り

  • 穴子の握り

  • 中トロの握り

  • コハダの握り

  • 煮蛤の握り

  • 赤いか(剣先イカ)の握り

  • 甘えびの握り

  • 鰻きゅうの巻物

  • 料理旅館「金沢茶屋」

  • 「小松 弥助」

  • 「小松 弥助」

  • 森田一夫氏

  • 煮鮑の摘まみ

  • 赤身の漬けの握り

  • こはだ、甘えび、まぐろ、ヒラメ、赤身の漬けの摘まみ

  • 赤いか(剣先イカ)の握り

  • 中トロの握り

  • 水ナス

  • 甘えびの握り

  • ヒラメのエンガワと梅肉の握り

  • 煮蛤の握り

  • 赤身漬けと山芋と雲丹の一品

  • 鰻きゅうの巻物

  • 筍と木の芽の吸い物

  • コハダの握り

  • 穴子の握り

  • 煮蛤の握り

  • とろネギ

  • とろネギの巻物

  • 鰻きゅうの巻物

  • 赤身の漬けの握り

  • 御年米寿、88歳の森田一夫氏

  • 桜散る金沢城

  • 金沢城

  • 金沢城二ノ丸北面石垣

  • 弥次喜多

2019/05/02 更新

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