この口コミは、紅茶に浸したマドレーヌさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.8
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 4.8
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|雰囲気 4.8
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|CP 4.8
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|酒・ドリンク 4.8
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[ 料理・味4.8
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| サービス4.8
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| 雰囲気4.8
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| CP4.8
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| 酒・ドリンク4.8 ]
澄んだキレイなミールス...「砂の岬」、丁寧な手仕事に心震える
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旬の魚や肉・季節野菜を使用した豪華なミールス
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牡蠣のフィッシュ・ピクルス
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鰆のドラムスティック・フィッシュ・コロンブ
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クルフィ
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なんかかわいい
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このグリーンの風合いがよいですね
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雰囲気があって映画っぽいなぁ
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はい、桜新町でございま~す♪
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2021/03/01 更新
『不器用なカレー食堂』という本がある。300ページ足らずのB6判ペーパーバックの小さな本である。ご夫婦で経営されている小さなカレー食堂をめぐる物語なのだけれど、これが何度読み返しても美しい。
6つの章を持つこの本に書き込まれた言葉のひとつひとつが、おふたりのファーストネームである「克明」「有紀」という小見出しが付けられた小さな手記風の文章のまとまりを交互に行き交いながら、全編の文脈を活気づけて回る。まるで、自分の順番を守りながら一反の織物を織り上げていく営みを、書き込まれる言葉の粒々が言祝いでいるみたいだ...
...ただ、断っておかなければならないけれど、この本を通して手記を綴るふたりの視線が交差して、書簡体小説のような双方向の文脈を形作ることは1度としてない。
この本は、6つの章でそれぞれ扱われる同じひとつのテーマを見つめるふたつの視線が、横並びに立って織りあげていく物語なのである。そしてそのふたつの視線は、常に、妥協することなく、それぞれ凛と輝いている。でも、その一方で、ふたつの視線はお互い相手に対する尊重を片時も忘れることはない。
...自分であることと相手を思いやること。
言葉にすると一見、方向を異にするように見えるこのふたつの姿勢が、この本を編み上げる言葉たちの隅々まで、絶妙なバランスを保ちながらひとつの読み物を形作っていく。そして、改めてお互いの内面を確かめ合う必要なんてないよと言わんばかりのふたりの内面の倫理によってそのバランスがごく自然に支えられている奇跡的な美しさに、本当に久々に深く心動かされる。
...この本は、静かだけれど、気品のある気高さに貫かれた美しい本だ。...読みながら、久しぶりに本に終わりがあることに嫉妬しながら、惜しんでページを繰り続け、夜が白むころに最後まで読み切り、涙腺にこみあげる熱いものを感じた。
仮にこの本が映画になったとしたら、誰よりもいち早く劇場に駆け付けるのに!戸外に朝の気配が漂い始めた自宅の書斎で、読み終わった本を掌に収めつつ、そんな子供じみた妄想を無邪気に膨らませてみる。
未読の方に、ぜひともお薦めしたい一冊である。
『不器用なカレー食堂』(晶文社)
今日はそんな素敵なご夫婦が全身全霊をささげて営まれる小さなカレー食堂にやってきている。2021年2月20日(土)11:00。田園都市線 桜新町「砂の岬」。こんな感動があるから、食べ歩きは止められない。
実はここは再訪である。1か月ほど前に訪れて、凄い感動を受けて、これはふたたび確かめなくてはと満を持しての再訪である。その間に『不器用なカレー食堂』との出会いがあり、付箋を貼りながら、何度も読み返し、本日の再訪である。
今日はすでに予約は入れてある。なので1階のカウンター席の余裕のある窓際の席にご案内いただく。よいレストランに特徴的な食欲をそそる良い香りがすでに店内に漂っている。
今日は「旬の魚や肉・季節野菜を使用した豪華なミールス」に「牡蠣のフィッシュ・ピクルス」、食後にビスタチオとカルダモンのアイスクリーム「クルフィ」を注文する。
ミールス。日本でいうところのいわゆる定食である。ご飯があり、おみおつけがあり、漬物があり、主菜がある。主菜は、魚と肉のカレーである。本日は、お肉の方は、「チキン・コラップリー」という唐辛子の効いたピリ辛のカレーである。お魚の方は、「ドラムスティック・フィッシュ・コロンブ」で、本日は魚に鰆(さわら)を使ったカレーとなっている。
そこに、ベジタブル・サンバルのカトリが付く。日本の野菜たっぷりお味噌汁のようなスープでスパイシーだ。本日は、南瓜、茄子、それに珍しいドラムスティックという野菜を煮込んだサンバルだ。
そして、ダルラッサムのカトリと続く。これもスープであるが、サラッとしていて、香草の香りが強くブラックペッパーでキリっと仕上げられている。
そして、「クートゥー」「ヴァンギ・バジ」「ボリヤル」「ウールガイ」と複数の副菜が続く。豆やジャガイモやナスなど季節野菜を使った小さな煮物のお皿である。カレーやスープと比べるとスパイス抑えめの箸休め的な小皿たちである。
ライスは、炊き上げたポンニライスとソナマスリライスをブレンドしたものだ。バスマティライスやジャスミンライスのように香りが立ったライスを使っていないのが素晴らしい。カレーやスープのスパイスを純粋に愉しむことができるからだ。
さて、まずは「チキン・コラップリー」。じっくり煮込まれて味が出たチキンの旨みと、香辛料のパンチを効かせたカレーである。香りと旨みと辛味で充分にその存在感を主張している。これは、副菜を少しづつ合わせつつ、サンバルの酸味で口を落ち着かせながら、ライスと食べたい。魚のカレーや「フィッシュ・ピクルス」とごちゃまぜにして、なんだかわからないものにはしたくない。それが、わたしの(超)個人的な好みだ(笑)。
ライス大盛りで半分くらいを「チキン・コラップリー」と副菜で愉しみ、残り半分を「フィッシュ・ピクルス」で愉しむ。「フィッシュ・ピクルス」はパンチがあって、ご飯のお供的なめっちゃ旨いヤツである!
さて、少し遅れて「ドラムスティック・フィッシュ・コロンブ」が饗される。ここで、ご飯を追加で注文する。魚のカレーは魚のカレーで、新しいご飯で愉しみたいからだ。今回大盛りライスを追加したけれど、(わたしは普段量を結構いただく方だけれど)これは、ボリューム的に半ライスくらいでよかったかな。次回の参考にしよう。
この魚のカレー、鰆の滑らかで柔らかな香りが素晴らしかった。チキンのカレーが「剛」だとすると、「柔」を感じさせるカレー。ドラムスティックは、この日、はじめていただいたけれど、(なんといったらよいのかな...)インゲンとかフキみたいなほんのり青さを感じる野菜であった。
最後に「クルフィ」をいただいて一通りとなる。やはり、「砂の岬」は、先月の第一印象を裏切らない素晴らしいレストランであった。ここのミールスは、小さいながら、ひとつひとつのカトリに手間の足し算を感じる澄んだミールスである。ここはわたしの好みにばっちりあっている!お食事を終えた刹那に定期的に訪れることがわたしの中で確定する。
...今は、こんなコロナの状況で出されていないけれど、状況が落ち着いたら、ホームページのメニューに記載されている夜のコースも是非ともゆっくりと味わいたいものだ♪