sillybublyさんが投稿したエンメエッセ(大阪/大江橋)の口コミ詳細

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エンメエッセ大江橋、北新地、西梅田/イタリアン、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2024/04 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

肩肘張らない居心地の良さと旬を感じるコースで乾杯!


【大阪・北新地】Emme Esse(エンメエッセ)

千里中央にあるお店「ロベルトカレラ」のオーナーシェフが北新地に新たにオープンされた「エンメエッセ」。

近畿とその周辺の旬の素材を中心に、日本の文化や万葉の言葉からモチーフを得て、割烹のように繊細に仕上げるイノベイティブイタリアン。
オススメのワインや日本酒とのカップリングも楽しめる大人のコースです。


お皿の上には今月のコース内容が書かれた紙が。そこにはこのコースのテーマとなる素材の説明や、それにまつわる歳時記などが書かれていています。頂く側もこういう逸話を知ると記憶に残るし、何より愉しいですね。

⚫︎おまかせコース4月「にじはじめてあらわる」¥11,000(税別)
+飲み放題4,000円(税別)

まず食前酒代わりに…
まぜこぜワイン
デラウェアなど色々な品種をまぜこぜにした高品質の白ワイン。

⚫︎厚切りトラフグのカルパッチョと白子
あえて厚切りにして、軽く火を入れたトラフグの身と白子。お釈迦様の花祭りからインスピレーションを得て、お花もあしらわれて。秀吉が大阪に河豚食禁止令を出しても大阪人は隠れて河豚を食べていたという。それ程恍惚の味ということ…!食べて納得です。


⚫︎ベルケル社のスライサーの超薄切り生ハム
世界で一番薄く削れるというスライサーで削られた生ハムは超絶の口溶け!旬の筍、イタリア産マスカルポーネと合わせて頂くと、生ハムの脂、甘み、とろみが同時に口の中で溶け出します。ずっと食べていたい〜!

トスカーナビアンコ
赤ワインで使われてるぶどうの白ぶどうに変異した実で仕込んだワイン。

⚫︎近海のイカとカリフラワーのペースト 雲丹添え
まず驚くのはお料理を飾る黒いレース。なんとイカスミとチーズで作った自家製です。紙のように繊細なそれを崩し…合わせるのは、ねっとりとした青森県アオリイカのカルパッチョ。
敷かれた徳島県産カリフラワーのペーストが香り高くクリーミーな舌触り。北海道産の雲丹が全体をさらに濃厚に。ハナホジソが花を添えます。

山眠る 
まさかここで合わせてくるのが日本酒です。鳥取布勢の湧き水で作ったお酒。ぴりっ!とくる程の透明感。先ほどまでのクリーミーな舌がリセットされます。

⚫︎(サービス)淡路島カワハギをレアにローストし、カワハギの肝、旬の柔らかいアスパラと和えて。基本のソースがアンチョビ、にんにく、エクストラバージンオリーブオイル…と、あぁイタリアンのお店だったんだ!と思い出されます。アーモンドスライスがアクセント。

⚫︎山田錦とミル貝のリゾット
愛知県産ミル貝から出た旨味をたっぷり含んだ柔らかめのリゾットです。酒米である兵庫県産山田錦使用。パッとイタリアンパセリが効いてます。人間国宝井上萬二氏作のお皿は蓮の葉の様で、とても上品。

Quadrigoglio
福岡県の蔵元「みいの寿」のお酒。漫画『スラムダンク』の三井寿の由来になっているらしいです。お味はというと、とっても優しい…♡

⚫︎本日の鮮魚しっとりロースト
春の代表・鰆です。さらに小松菜の菜の花で春が凝縮。桜の季節、春雷と共に一年で初めて虹が出るという。そんな季節に合わせて、鰆の表面に虹が出る様に仕上げました、とシェフのご説明を聞いて「???」と思いましたが、見ると本当にキラキラしてるのです!!驚き!
白湯ソースに1ヶ月寝かしたレモンと合わせたという、柔らかな中に爽やかさのある斬新なソースにとても合います。

GEWÜRZTRMINER
スパイスという意味を持つドイツの品種を使ったフランスのワイン(ややこし)。その名の通り独特の香りでクセになる感じ!

⚫︎お口直し 
マンゴーとオレンジを使った自家製のシャーベットでサッパリと。

SALICE SALENTINO
お店御用達のイタリア赤ワイン。4年間樽熟成。香りがブワッと広がり、かつスッキリした飲み口です。

yoshino
今月のレコメンドは、カリフォルニア産なのに「吉野」の名を持つロゼワイン。奈良県吉野と言えば日本を代表する桜の景勝地ですが、明治時代に伐採の危機があったそう。しかし私財を投じて千本桜を山ごと買い上げ今に残したという、日本林業の父と謳われる土倉庄三郎氏。(吉野に大きな銅像が建ってるのを思い出しました!)そのご子孫が、なんとこのワインを作っているのです。作るのに5年費やしたという苦心の桜色は、毎年観に行く吉野の桜そのままの美しさ。

⚫︎仔羊のアッロースト
アイルランドの仔羊背肉のロースト。脂と身の間に蕗のとうと原木しいたけを挟み込んで。
グリーンブラックオリーブ、エシャロットなどで作ったオリジナルのタプナードと、シチリア・トラパニの塩&桜パウダーで作った桜塩で頂きます。ラムの良い臭みが鼻までブワッと回ってきて、これが美味しい…!!

⚫︎自家製のフェットチーネ
大中小とボリュームが選べるのが嬉しい。絹さや青豆と千葉県の蛤のソースに兵庫県家島産カラスミを掛けて。こんなぷりっぷり肉厚の蛤、久しぶりで嬉しい…!もっちりとした自家製麺に絡むソースのほんの少しの苦味が春を感じさせます。

PITIRI
トロピカルな風情の甘めワイン。正直べろべろでした…(お酒は無理なくほどほどに楽しみましょう!)

⚫︎デザート 自家製プリン
ラストは直球のプリン!かと思えば舌触りは濃厚で、やはりイタリアンドルチェをしっかり踏襲されています。

お料理の内容もさる事ながら、シェフから伺う食材のエピソード…更にはお店全体を包む、アットホームと言いますか、肩肘張らない感じがとてもリラックス出来て、思わずワインがすすんでしまいました。
忙しい日本人が忘れてしまいがちな、旬や季節の移ろいを感じさせてもらえる素晴らしい時間とお料理でした。

ご馳走様でした!


2024/04/15 更新

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