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閉店グランシェフ大通、さっぽろ(札幌市営)、西4丁目/フレンチ
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夜の点数:5.0
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 5.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク 3.5
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[ 料理・味5.0
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| サービス5.0
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| 雰囲気5.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク3.5 ]
最高の北海道産サフォークを戴けた名店
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2018/10/22 更新
【超力招来のあの名店・迷店(10)】
今回のレビューで800レビューに到達した。
どうにかこうにか辿り着いた様な気もしないでもない。
毎回次の100回までレビュー出来るのかなと思いながらの到達。
あとどれ位続いていくのかわからぬが、日記みたいな感じで記録に残していこうと思うとあまり苦にせず継続出来そうな気もしている。
自然体が一番さ。
今までの経緯を改めて示す。
【超力招来のあの名店・迷店】
【現在までの軌跡】
[100]次郎よこほま店 (関内 のち水谷 (東京 銀座))
[200]大市(京都 千本出水)
[300]佐藤売店(礼文島 元地)
[400]タージマハール 蒲田店(東京 蒲田)
[500]との様飯店(横浜 新羽)
[600]インド風カリーライス(日本橋 室町)
[700]喜与し(東京 桜新町)
[777]楽亭(東京 赤坂)
other
アンセルモ(七里ヶ浜) ※第1回目
ネタも尽きて来ているのだが今回は、札幌に訪れたときは時間が許す限り寄っていた札幌グランドホテルのメインダイニングを紹介したい。
グランシェフ。
こちらはかの有名な三國清三シェフ出身の店。
札幌グランドホテルに宿泊して外に出ずとも最高の北海道内の素材をメインに据えた最高に美味いフランス料理を戴けた。
また同ホテルを利用しない時でもわざわざこちらに足を運んで戴くだけの価値のある料理であった。
現在は最高級フレンチを提供する業態は廃止され、もっともカジュアル路線に流れてしまって残念至極である。
昭和天皇皇后、今上天皇皇后が皇太子時代にも当ホテルに御宿泊あそばされ、最高のお料理をこちらのホテル内でも御召し上がりになられているはずだ。
グランシェフは2006年11月30日に閉店され、悲しいかな、そういった伝統の系譜が途切れてしまっているのだ。
日本のホテル業界の歴史からしてみても大変格式と伝統のある最上質なホテルであるのだが、こういった面から観てみても安値競争に巻き込まれてしまっている一面を垣間見れる。
道産フレンチと銘打っていただけあって、ほとんどの食材は北海道産で魚介類はもとより野菜がとても美味しかった。
料理長が小泉さんの時には焼尻産仔羊(サフォーク)のローストがスペシャリテとして用意され、今まで当方が食べてきた羊としての素材の力、羊料理としては別格物であった。
焼尻島産サフォークは風味が群を抜いて別格であり、本当に癖がなく旨みたっぷりで品が良かったことは今でも記憶に新しく、羊とのある意味衝撃的な出会いであった。
しかし、現在はもとより2000年初頭ですら焼尻産は人気が上がって価格が高騰したこともあって扱う数が希少で卸から手に入らないといわれていた。
最後の料理長の時にはこの日本のプレサレに負けないような素材を探すという難しい課題を克服しなければならない時期となり、アイスランド等の輸入物も検討されていた。
しかし、北海道産のもので勝負したいということで様々な地域を探索した結果、北檜山のサフォークと出会ったとのこと。
そう。
最後のグランシェフでのメインは北檜山産仔羊のローストをチョイスしたっけ。
確かにあの衝撃的な出会いだった焼尻産と比べるのは酷ではあったが、北檜山産も非常に質の良い羊であった事は確かだった。
羊肉の甘み、旨味、食感(舌触り・弾力・歯応え等)香りを自分の持てる五感を尽くして味わった。
昔の林間学校やキャンプで冷凍の屑肉を巻いたロール羊肉で羊は不味いというイメージが強く印象付けられてしまっていたのであるが、その悪い悪夢の様な印象を、このグランシェフの2人のシェフによって良いイメージに転換してくださった。
それは焼尻島産のサフォークと、努力の末にたどり着いた北檜山産サフォークだ。
この羊たちを味わえたことは当方にとって喜び以外の何物でも無い。
この羊達に出逢っていなければ、今普通に一人でジンギスカン屋で鍋を前にして焼き焼きなどしていないであろう。
いまさらだけど、本物の素材に料理を教えてくれてありがとう、グランシェフ!
〆にこちらで最後に戴いたメニューを記載しておきたい。
(超力メモより(写真無し))
【2003年9月の北海道の大地と海のフルコース】
◉アミューズ(鯛のエスカディッシュ(マリネ))
◉積丹沖から牡丹海老・生雲丹の海老風味ジュレ キャビア添え
◉福島町から蝦夷蚫のポアレ(肝付) 大根のコンフィ添え
◉喜茂別町からトウモロコシの冷製クリームスープ
◉魚料理=メヌケのポアレ 北海道産夏野菜添え(人参・隠元・チンゲン菜・ミニ大根他)
◉江別太の清水農園からハーブのソルベ
◉肉料理=北檜山産子羊(サフォーク種)のロースト 北海道産夏野菜添え(トウモロコシのムース、茄子、韮、ジャガ芋、大根他)
◉6種のチーズ(2道内産他フランス産)
◉グランデセール(ガトーショコラ・苺のムース・林檎のタルト・木苺のミントゼリー・トウモロコシアイス・牛乳アイス・バニラアイス・メロン・苺)
◉プティフール
◉コーヒー
これで税サ抜15,000円程だったと記憶する。
赤白ワインを一杯づつ戴いても2万円支払ってお釣りが来たことも覚えている。
北海道産では最高品質の食材で北海道一と謳われたホテルで最高の技量をもって臨まれた料理をこの価格で戴けたとは幸甚の至り。
いくら原材料費が高騰していると言っても2万3万超えは当たり前という風潮には疑問を呈す。