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トップフォト 四季のジャム(肉桂入ルバーブ、紅玉、なんこう梅)
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店構え
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みすゞちゃんの看板
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ウェルカムドリンク
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この時期(5月)の一推しジャム
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用意されている季節フルーツジャムは全て味見可能。これは凄い!
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この日はルバーブのジュース
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レトロな空間で
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四季のジャム(肉桂入ルバーブ、紅玉、なんこう梅)
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四季のジャム(肉桂入ルバーブ、紅玉、なんこう梅)
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四季のジャム(紅玉)
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四季のジャム(肉桂入ルバーブ)
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四季のジャム(なんこう梅)
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ジャム小瓶セットの説明
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四季のジャム メニュー
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上田から日本一の兵 真田左衛門佐信繁(幸村)公
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近現代の雄 飯島新三郎
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みすゞ飴本舗の創業者のお話を聞いて当方は限り無く胸が熱くなった事を昨日の様に思い出す。
それは上田城の遺構、南櫓と北櫓が明治7年に遊郭に転売され、更に昭和に入ってからは東京の料亭に売却されてしまった時の事の経緯を聞いたみすゞ飴本舗創業者である飯島新三郎は買い戻して元の位置に戻す運動(上田城址保存会)の中心に立ち、率先して動き、市民から寄付を募って戦後間もなく上田にあるべき地に双方の櫓が帰って来たという話。
もう居ても立っても居られなかったのだ。
上田城というのは上田っ子のかけがえのない存在であり、何を置いても動かなければならないパッションの有る熱い人であったのだ。
そして今回も懐かしい上田の地に足を運んで来た際に刀屋へ向かう途中に10時開店のみすゞ飴本舗にも寄らせてもらった。
まだ5月下旬なのに朝の時点で30度を超える勢いの上田の地。
レトロな外観に涼やかな店内、暑苦しく無いさり気ないサービス、ウェルカムドリンクまで用意してくれている有り難いお迎えお送り。
こんな世知辛い世の中になりつつある中でこちらみすゞ飴は変わらぬ持て成しを感じてこの上なく嬉しくなった。
北で言えば帯広の六花亭、東で言えば当方としては上田のみすゞ飴だろうか。
店の系譜を簡単に説明(HP他より抜粋)しておくと、江戸時代に穀物商を営んでいた「油屋」がはじまり。
四代目の才治の時に東京から鉄道が敷かれた事を機に店舗を目抜き通りに移転。
信越線は長野県と東京を繋ぐ大動脈となる事を見越しての事だ。
父才治の急逝に伴い、すごい男『飯島新三郎』はまだ若干16歳という若さで家業を継ぐ。
彼は自分の店の事業を拡大するという目先の話などを超越し、売り物にならなくなってしまった冠水米を、この先の生活に路頭に迷っていた東京の稲作農家を救ったのだ!
もうこの話を聞いて当方は涙を止める事が出来なかった!
それは明治33年の東京深川近郊で洪水のため広範囲の水田が水没して売り物にならない大量の冠水米が発生した事で何とか農家を助けて欲しいと相談されたのが家業を継いだ5年後。
そこで彼は冠水米からデンプンを精製したものを原料にして水飴を製造する事を編み出した。
店に導入した当時欧米から入って来たばかりの蒸気釜は先進技術のかたまりで画期的な品質の水飴を量産出来た事も奏功したのだ。
水飴の売り先として創業したばかりの森永製菓に目を付けたのも先見の明があると言える。
しかし当時ミルクキャラメル等の洋菓子に馴染みの無い時代であったが、ここもバイタリティ溢れる新三郎は自ら東京に出向き、森永製菓創業者の森永太一郎とともにリヤカーを押してキャラメルを売り歩いたという。
その甲斐有ってかミルクキャラメルは大ヒットして森永製菓も急成長し、同時に原料水飴下請けの飯島商店も急速に規模を拡大。
米屋から飴屋となった事で、従来の個人商店の油屋から会社組織飯島商店への転換し、飯島商店の初代社長に新三郎が就任。
その後のみすゞ飴は信州上田に根付いた地元ならではの御菓子を作り上げたいという新三郎の強い想いから生まれたオリジナル商品である。
羊羹や味噌等も手掛け、昭和初期からは信州産の果物で作られたジャムが当店双璧の品。
果実原料の品質に徹底的にこだわる開発コンセプトの他に昔ながらの品種の果物に勝るものは無いという考えの元に作られている。
樹成完熟の最高においしい状態で収穫した果実だけを使用し、新鮮な状態で製品に仕上げられているという。
儲けなどよりも、先ずは美味しいものを丁寧に作り上げること、そして何よりも食べてくれる客の笑顔、喜びを大切にされている気風が心を打たれる。
食べてみると、ジャムに対して少なからずあるケミカルな匂いや味がしない、素材本来の風味と旨味がストレートに出ているどれもこれも逸品揃いの品々だというのがよく理解できる。
店内ではジャムは季節に応じて作られて用意されているものは、全て味見、試食出来る様になっているのだ。
自分でもフレッシュな果物からジャムを作った事もある程当方はジャムは大好物であるので日本全国様々な土地々々、色々な店舗でジャムを目にするが、ここまでしてくれる、味見させてくれる店を当方は知らない。
どれもこれも本物の懐かしい味わい。
今回はお土産用に『ジャム小瓶セット(160g瓶詰め合せ)』を購入。
どれもこれも素晴らしい味わいに風味で3種類を選ぶのに大変迷ったが、自分でも作った事のある紅玉、大変珍しい南高梅、ルバーブの肉桂入りをお願いした。
紅玉という種は今流行りの甘さや旨味一辺倒の物では無く、小柄ながらも身は締まって、甘さよりもキリッと引き締まった酸味の利いた風味豊かな昔がらの品種。
ジャムやアップルパイなど加熱処理をする物を作る時に甘い品種でやると寝ぼけた味になり、一口二口ならマシでも食べ続けていくうちに輪郭もボヤけてスッキリとしないテイストになる(美味しんぼでも取り上げられていたのでご存知の人も少なくないだろう)。
当方は大学生の頃に上田の手前の小諸にもよく足を運んでおり、秋口に車で来た時などは1ケース毎買い込んで車に積んで帰ったものだ。
そして小諸ユースホステルではこの紅玉を使った手作りジャムがこの上なく美味しく、今でもその味を超えるジャムは20年以上経つ今でも存在しない。
そこのペアレントからの直伝で当方もジャム作りを教えて貰って家で紅玉を使ったジャムをよく作ったものなのだ。
だからこそわかるのだ、ここの紅玉のジャムがどれほど美味しいのかが。
他のジャムの原材料とは別にクエン酸だけ添加されているが、基本は紅玉と砂糖のみというシンプルな作り方。
ルバーブは関東人にとってはほとんど馴染みのないものだが信州は上田ではそれなりにお馴染みのタデ科の多年草。
ウェルカムドリンクでも戴いたのだが、思ったよりも癖を巧く取り払い、ルバーブ特有の酸や苦味は円やかとなり、肉桂という人によっては癖のある強いスパイスを巧みに使い、癖と癖をぶつけ合うというのか奏功して素材の良さと調和が見事に出逢いのモノとして完成されている。
これがまた途轍も無く美味い!
今回ある意味びっくりしたのが南高梅のジャム。
紀州産の南高梅を素材と砂糖だけでドストレートで大胆な作り込みなのだが、高貴で軽やかな南高梅の香り、ドッシリとした旨味の詰まったボディに的確な甘味の付け方が匠で食べ飽きない逸品で、いの一番にこの品種だけは買おうと即決した一瓶だ。
他にも季節季節で獲れたて樹木で完熟したもぎ立て熟れ熟れの最高に美味い果物をギューっと詰め込んだ、まるで新三郎の心を丸ごと戴いているという想いを感じさせる素晴らしいジャム達が店を訪れる客を出迎えてくれるであろう。
また上田に来た時に再訪しよう。