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東武浅草駅から日光までスペーシア(けごん21号)の個室を借り切って乱痴気騒ぎ(爆)
その日光のB級グルメとカフェを堪能した後に15:50間藤行きのバスに乗車。
そのままギリギリで16:31間藤駅からわたらせ渓谷鐵道へ飛び乗り、16:36通洞で下車。
通洞と言えば、かつては足尾銅山の玄関口であり、廃坑を利用した洞内観光で有名だ。
ほとんどは観光バスでの利用が多いが、渋いローカル線のこの沿線でホルモンが美味いことと、90歳を超えたおばあちゃんがお一人で取り仕切るお店が有ると言うことでもちっとは知られている。
ここを知ったきっかけは吉田類の酒場放浪記。
初回放映時は2014年3月時点で90歳という事なので、現在なら少なくとも93歳となろう。
(今年で御歳94歳)
都心であれば考えられない事である。
大体16:30頃には店は開店しているようだが、件の理由で開店時間がずれ込むことも念頭に置いておこう。
当方等は17時前に到着し、見事赤提灯と暖簾が掲げられていたことに感謝して入店。
それは後程おばあちゃんから今年に入って体調を崩して40日間店を閉めていた事もあったということをお聴きしてからも、お年から体調次第では店が開けられないことも有ると言う事(5月に再開)。
事前にお店には電話をして行く日を伝えて開店することを聞いてはいたが、開店していたことは幸運であると心得る。
店内は適度に整理されて掃除も行き届いており、ホルモン屋でよく遭遇する脂でベトベトしている感じは無かった。
ノスタルジックな雰囲気で創業当時そのままという。
創業してから59年目だそうだ。凄い!
という訳で、体調を崩してから餃子の仕込みは辛くて出来なくなってしまったとおばあちゃん。
然るに現在の食べ物メニューは『ホルモン』と『とんそく』、『つけもの』の3点のみ。
ホルモンは豚のミックスホルモンでおばあちゃんチョイスで色んな部位の美味しいところを入れてくれる。
基本部位単品のメニューは無い。
以前は可能であった様だが今は不明。
先ずはビールの大瓶(キリンラガービール)で乾杯。
程なくしてホルモンが登場。
お手伝いさんは居らず、本当に配膳も料理の用意も会計も全ておばあちゃんお一人で取り仕切っている。
足取りもお年とは思えない丈夫で、受け答えは耳は遠いが問題無いしこちらの質問にも大体の事は応えられていた。
矍鑠というよりはおっとりと優しい雰囲気で、田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った感じと言おうか。
ホルモンは豚で、カシラ、シロ、ハツ、タン、レバ-、コブクロ、ガツ、頬肉etcと盛りだくさん。
先ずタレに絡まったホルモンの焼ける匂いからして良いね~♪
この時点でこちらのホルモンが間違い無く美味いことを教えてくれる。
昔ながらのガス台で焼くのだが、両端しか火が出ないので、焼くのは両端で焼けたら中心部に寄せてねとおばあちゃんから教えてもらった。
タレは末広特製の味噌ダレで甘辛さが絶妙である。
このタレにホルモン達を付けて食べると非常に美味で箸が止まらなくなるとても相性が良いのだ。
思わずうめーー!!と声が出てしまう程。
良いホルモンは臭味は皆無で、程良い歯応えと歯切れが良い。
何よりもホルモンに対する処置が見事で、口に当たる物、障る物が全く無い完璧な施し。
流石に創業60年近くもホルモン一筋でやってこられただけの手練れであり、年齢など全く関係無いね。
箸が止まらずすぐにホルモン達が無くなってしまう。
特にカシラと頬肉が超白眉で、円やかで脂っこく無いのにコク深く旨味のあるホルモンだ。
おばあちゃんが大好物だというコブクロも、他所では癖のある部位であったりするのだが、こちらのコブクロは程良い脂の旨味と歯応えが堪えられない。
当方は正直ホルモンは得意では無く苦手な分野である。
何故か?それは臭いのとゴムみたいに歯切れが悪いホルモンが跋扈しているからだ。
確かに名店と言われるホルモン屋に行けば牛豚鳥を問わず鮮度抜群の美味しいホルモンもあることを知った。
然程ホルモン店を巡っている訳では無いのだが、そんな店って意外に値段が高かったりする店も多い。
ある程度ホルモン耐性を上げてきた状態であったのだが、こちらではそんな考えは無用であった。
ホルモンの質の高さに驚き、おばあちゃんにお話を伺ってみた。
桐生は養豚場も多く屠場が有り、そちらに落したての物を週2回送ってもらっているとのこと。
注文した翌日に届くので、処置を施し瞬間冷凍されているそうだ。
お年からしてここまでの流れるような説明で皆驚かされる。
結局5人前を食べて〆。
途中から「軟骨は好きですか?」と聞いてくれたので大丈夫であることを伝えてお願いした。
この軟骨も絶品で、肉付のやつなんか堪らない美味さだ。
お酒も末広という日本酒があったので飲んでみたのだが、程良い甘味と辛味のある良き酒だった。
これだけ飲み食いして1人3,000円以下だ。
ちなみにご飯はメニューに無い為、唯一持ち込みが可能ですとの事。
ご飯だけはお客さんが何人来られるのかわからないので、そうそう炊けないのよと。
酒は売る程有るのでもって来ちゃ駄目よ♪
こちらのホルモンは何を食べても美味いし違和感を感じる物など1つも無いという当方にとって稀少な店。
何よりも店主戸川ヨシイばあちゃんの温かい話っぷり。
どちらから来られたのということで横浜からと伝えると、何と以前おばあちゃんは横浜は六角橋で御菓子屋を営んでいたとのこと。
六角橋に路面電車が走っていた頃で、再開発により店を閉めて足尾は通洞に移ってこの末広を開業したのだという。
色んな意味でおばあちゃんとはちょっとした縁で繋がっていた事もあって驚き、お互いに喜んだ。
おばあちゃんに喜んで頂けたことが何か何よりも嬉しかったなぁ。
お会計をお願いした後に、「今日はこちらでお泊まり?」と聞いてこられたので、某宿に宿泊するために通洞駅に指定の時間に来てもらうように連絡していることを伝えると、「駅は寒いから、ここで温まっていなさい。宿に電話してここに来てもらうから」とわざわざ宿に電話してくれてこちらに来てもらおうと仰る。
流石に悪いので遠慮していたのだが、チャっと携帯を取り出し、ピッポッパッと電話していた。
恐縮しながらも有り難いおばあちゃんの対応に感謝しつつ、店内で待たせてもらう事にした。
程無くしてお宿のご主人がみえられた。
おばあちゃんに再度御礼とお別れを伝えると、「うちも(宿の主人に)ホルモンを買って貰えて商売になったので何でもないよ。」と。
何とも最後まで微笑ましい。
色々なホルモン屋が日本には数多有るが、ここより美味い店はまず無いであろうな。
当方の美味いというのは、ホルモンの質や処置、タレの味だけでは無く、提供者の温かさ(人柄)が大事である。
人の心も味あわせて戴くのである。
いくらピンの素材で調理技術が抜群の天才が調理した料理でも、人格が最悪では舌だけはそれなりに美味いと感じるかもしれぬが、心が満足しない。
酷い時には心が舌を鈍くする事だってあろう。
例えば嫌いな人や上司といくら美味い酒や飯を食べても心から愉しめず、本当に美味いと感じるだろうか?
どうだ!美味いだろう!とグイグイ押してくる店主や料理人がいたらそれだけで味が不味くなる。
時に自尊心に凝り固まって天狗になっている勘違い料理人も世の中に少なくなかろう。
そんな人物の料理を食ったとしても当方はちっとも美味いと感じない。
逆に不味く感じてしまうのだ。
そんな意味も込めて当方としてホルモン店では比類無き店として5.0を授けたい。
何よりまた必ず来たい店である。
それまでお身体を御自愛頂き、いつまでもお元気で!