レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2014/11訪問 2014/11/29
中華街の真ん中にある老舗中華料理店。昼すぎで1階の丸テーブルはほぼ満席、かろうじて座れた。本場長崎で、ちゃんぽんの味を比べるのは楽しい。
「湯麺(ちゃんぽん)」800円をオーダー。生ビールを飲みながら待つ。周囲はゆったりと中華料理を楽しんでいる地元客が多い。信頼の厚い店なのだろう。
10分ほどで「湯麺」着丼。関東で目にする某チェーン店のちゃんぽんと、見た目はあまり変わらない。しかしスープを一口いただいた瞬間、驚愕!アサリをベースにした風味と旨みが半端ではない。これは、ちょっとその辺では味わえない極上のスープ。感動のあまり、しばし絶句してしまう。
麺は中太でもっちり、スープによくなじみ飽きが来ない。トッピングの魚介や野菜も、ほどよくマッチしている。あろうことか、気がつくとビールを忘れて食べ続けていた。もちろんスープは最後の一滴まで飲み干し、満足感でいっぱいとなった。
ちゃんぽん店は数あれど、ここはトップクラス間違いない!
3位
1回
2014/11訪問 2014/11/01
登戸駅20秒に、素晴らしい居酒屋がある。懐かしい仲間との会で利用した。念のため5日前に予約の電話を入れると、かなり埋まっている様子。人気のほどがうかがえる。
最奥の落ち着いた席に通された。まず最初に、丁寧な日本酒と料理の説明。日本酒は季節に合わせ、最適なものを仕入れている。料理は、メニュー紙に朱墨で即興の絵を描いて説明してくれる。見事である!
とりあえず生ビール、そして「秘伝たれ卵黄つくね」「金剛串」「豚漬け串」「炙りしめさば」をオーダー。まず運ばれてきたお通しに感動。酒粕の汁物で、これが温かくうまい。さあ、飲むぞという気持ちが高揚する。
しめさばは、目の前で炙ってくれる。レモン汁をかけていただくと、絶妙なうまさ。備長炭炭火焼きのつくねは、香ばしくジューシー。豚串は柔らかく、味噌だれとの相性が抜群。金剛串は、せせり・ハツ・皮・レバー・もも・ネギを一度に楽しめる。
日本酒は、まず「加賀鳶 山廃純米ひやおろし」から。すっきりと飲みやすく、すいすい杯を重ねる。「なすグラタン」「鶏もも味噌漬け串」「山盛りねぎの厚揚げ豆腐」「鶏の唐揚げ」を追加。どれもうまかったが、厚揚げの柔らかさと大きな唐揚げが特に逸品。途中からいただいた「蔵太鼓 純米旨口」は、香りよく奥深いうまさ。
うまい料理に、うまい酒。会計を済ませて外に出ると、火打ち石を打って送ってくれる。最後までの心憎いもてなしに、大きな満足で家路についた。
4位
1回
2014/10訪問 2014/11/01
大門の暗い裏道、赤いひさしが目じるし。休日Dinnerで訪れた。予約を入れておいたので、最奥の落ち着いた席に通された。
まずはバスペールエールで乾杯。香り良くコクがあり、クセがない。飲みながら黒板メニューの丁寧な説明を聞く。前菜は「原木生ハム」と珍しい「ミンククジラのタルタル」、肉料理は「いも豚肩ロース」をチョイス。
グラスワインをオーダーし、生ハムをいただく。スライスしたての生ハムは、塩加減よく舌先でとろけるうまさ。ワインもすいすい進む。続いてミンククジラ。こちらは、ミンチにした鯨肉にナッツや刻みピクルスを加え固めた料理。添えられたバケットに載せていただく。ピクルスの酸味がさわやかで、クジラの臭みは全く感じられない。
そして、いも豚の登場である。大きな厚切りのステーキだが、崩れるように柔らかい。口に運べは、脂身の甘みが広がる。それでいて、しつこくなくあっさりしている。素材もさることながら、そのうまみを存分に感じることができる調理と味つけ。さすが、肉料理をうたうビストロである。
洗練された美味に酔い美酒にも酔い、満足満腹である。これで二人で1万円未満、CPめっちゃ高い。最奥で気づかなかったが、帰り際には店内は満席であった。当然であろう!
5位
1回
2014/02訪問 2014/02/08
期待を裏切らない良店である!
初めての訪店。開店15分前に着いてしまったが、外は寒い。ちょっと覗くと、どうぞ中でお待ちくださいとのこと。ありがたい!店内を見わたすと、レトロで楽しい装飾が施され、心が和む。なおかつ清潔感が感じられる。
5分前には準備が調い、席に案内される。迷わず、味玉中華そば800円をオーダー。5分少々で着丼。美しい!こんなに美しい盛りつけは見たことがない。
スープをいただく。熱すぎずぬるすぎず、澄んだスープは魚介の風味がかおる。うまい!
麺をいただく。スープがなじむ、やや細麺。茹で具合もちょうどよく、うまい!
チャーシューは2種類、どちらも味が良い。メンマは3本、太く歯ごたえが良い。
そして味玉。これまた味が十分にしみていて、黄身はトロトロ。うまい!
もちろんスープの一滴も残さず、完食である。…と、すかさず口直しにと烏龍茶が運ばれる。素晴らしいタイミングである。
満足感に包まれたまま会計を済ませ、出口へと向かう。すると店主はドアを開けて頭を下げ、私の後ろ姿を見送ってくれた。
ラーメン屋は数あれど、味で真っ向勝負、そのうえ最高の接客!こんな店はそうそうない。毎日通いたくなる良店である。
6位
1回
2015/10訪問 2015/11/08
2012.10
ここ数年、とみに洒落た飲食店が増殖中のシンユリ。中でもここ「アジアンビストロダイ」は、ナンバーワンの呼び声が高い。駅すぐではないが、苦にならない距離である。人気店ゆえ曜日や時間によっては、予約がないとまず席はない。
今回も予約のうえ、仲間のBirthdayPartyで利用した。案の定、この日も満席。賑やかではあるが、客層が上品なせいか居酒屋のようなうるささはない。スタッフも明るい笑顔で、よく気が利く。
始めはビールで乾杯。私はベルギービールをいただいたが、香りがよくうまかった。ワインの種類も豊富で、ボトルで白・赤を空けた。カクテルメニューも充実しているが、メニューにない物まで作ってくれた。
料理はいろいろオーダーしたが、私のベスト5は①生ハム②生牡蠣③生春巻④ムール貝⑤バクテーと、TOP3に生が並んだ。生ハムは原木スライスで塩分控えめ、そして口溶けするうまさ。何度もおかわりした。牡蠣は身が大きく、果てしなくクリーミー。春巻は具だくさんで、エスニック気分を満喫できる。
うまい料理で、楽しく飲める。頻繁に訪れたい店である。
2015.10再訪
久しぶりの訪店、週末でほぼ満席である。見渡すと、以前より年輩客の利用が増えたような気がする。
まずは「こぼれスパークリング」540円で乾杯、辛口でうまい。「フォアグラと鶏レバーのパテ」626円・「季節のフレッシュオイスター」300円・「海老とアボカドのセビーチェ」626円・「ヤムウンセン タイ風春雨サラダ」842円・「牛スジのチリココナッツ」626円・「イベリコベジョータの原木生ハム」1,296円をオーダー。
「パテ」がすぐに着皿、バゲットにつけていただく。ほんのり甘く、コクがある。ここで突然ホールスタッフがやってきて、あいにく「原木生ハム」を切らしているという。これを楽しみにしていたのに、たいへん残念である。代わりに「イベリコベジョータのグリル」1,706円をオーダー。
2杯目「キリンハートランド」540円をいただいていると、「オイスター」の登場。岩手県産の大ぶりの真牡蠣で、食べ応えがある。「セビーチェ」は爽やか「ヤムウンセン」はピリ辛で、ともに新鮮なパクチーが心地よい。
赤ワインは、「ティエラ セレナ」3,024円をチョイス。芳醇な味わいで、香りも良い。「牛スジ」はやわらかくハーブが香り、「ベジョータ」は味わい深かった。
最後に珍しい「パクチーレモンサワー」518円を飲み干し、気分爽快に「中締め」。返す返すも「生ハム」が残念だったが、今日も総じてデリ~シャス。帰りがけに、ハロウィーンの菓子までいただいた。
7位
2回
2019/08訪問 2019/08/27
夏休みに柏崎市を訪れた。この町で食べたいグルメナンバーワンは、なんといっても「ジャンボえびフライ」であろう。休日のLunchは混雑が予想されたため、開店時間前から並ぶことにした。案の定、店前の駐車場はみるみる埋まっていった。見れば県外ナンバーの車が圧倒的に多い。
久しぶりの訪店だったが、メニューも価格も変わっていない。今日は単品で「ジャンボえびフライ」1,300円をオーダーした。さていつものように、ここからの時間が果てしなく長い。20分…30分…しかし客は誰もが心得ていて、催促する輩は一人もいない。
まもなく40分が経とうとする頃、いよいよ「えびフライ」が着皿した。でかい、そして太い。こんなに大きなえびはどこで獲れるのか?どのように仕入れているのか?次々と疑問が浮かんでくるが、そんなことを考えている暇はない。
卓上に用意された“タルタルソース”をつけて、熱々にかぶりつく。口をめいっぱい開けて、ようやく噛める太さ。揚げたての衣はサクサクで、丸々と太った身は歯ごたえが抜群である。極上の味わいは、えび好きにはたまらない天にも昇る旨さ。「えびフライ」の醍醐味を楽しめる、究極の一皿と言えよう。
大満足で席を立つと、店内外には待ち客があふれていた。
R352沿いのこの店は、いつも賑わっている。順番待ちの客が、昼も夜も店外まであふれている。今回は久しぶりの訪店。混雑を避けて開店直後に訪れたが、すでに空席はわずか。かろうじて席に通された。
人気の理由は、20cmはあろうかという超特大のえびフライである。迷わず「ジャンボえびフライ定食」1,600円をオーダー。しかし、これからが辛抱の時間。たいてい30分近く待つことになる。周りを見回すと、食事中の客はごくわずか。皆それは承知の上なので、怒り出す客は見たことがない。
今日は25分で着皿。うわっ、でかい!皿からはみ出たえびが二尾。食べる前から幸せな気分に浸れる。テーブルに用意されたタルタルソースをかけて、いざ実食。といきたいところだが、まず箸で上手く掴めない。重いのである。ようやく口まで運ぶが、今度は口に入らない。太いのである。頭を落としてこのサイズ、どれだけ巨大なえびなのだろうか。
大きな口でガブリ!揚げたての衣はサクサクで、心地よい食感。前歯で噛み切ると、身の緻密さが伝わってくる。うまい!えびの上品なうまみが口いっぱいに広がり、天にも昇る気分。改めて断面を見ると、衣は薄く身が太い。これだけ太いと、本当に食べ応えがある。一尾目はガツガツ、二尾目は惜しみながらいただく。
いや〜満足満足。首都圏からはちょっと遠いが、このえびフライのためだけに出かけるのも悪くない。
8位
1回
2014/06訪問 2014/06/23
久しぶりの訪店。近くに圏央道のインターチェンジができたので雰囲気が変わっていまいかと心配したが、のどかな田園風景はそのままで安心した。
今回は無性にこいのあらいが食べたくなり、昼すぎに立ち寄った。田んぼが見渡せる座敷はほぼ満席で、手前右の広間席に案内される。いつも思うが、ここの厨房は広くて清潔。スタッフがきびきびと働いているのがよく見える。こいのあらい777円・ますのからあげ572円・むぎとろめし561円をオーダー。すぐさまからあげ用に大根おろしが運ばれてくる。
待つこと5分で、早くもあらい着皿。美しい切り身にほれぼれ。まず一切れいただく。うまい!臭みがなく、引き締まった身は歯ごたえ抜群。続いて早くもからあげ登場。からあげの良い香りが漂って来る。早速かぶりつく。いや〜、うまい!うまい!揚げたて熱々で軽く、身も骨も柔らか。あっという間に、頭までキレイにたいらげてしまった。むぎとろめしも素朴でうまかった。
こんなにもおいしくリーズナブルに川魚をいただける店は、なかなかないだろう。今回も満足感いっぱいで、店をあとにした。
9位
1回
2014/03訪問 2014/10/21
言わずと知れたうかい亭の豆腐料理専門店。全くジャンルは異なるものの、うかい亭と比べるとかなりカジュアルに使える。同種のチェーン店「梅の花」も人気だが、料理の質やサービスという点で明らかにうかいが勝る。
今回は身内の会食で利用した。昼どきは満席とのことで中途半端な時間になったが、そのぶんベストな個室が取れた。桜の木を真正面に眺められる二階の部屋である。室内は広く、デザインがシックで落ち着いた雰囲気。
コースはウニ載せ豆腐に始まり、籠に入った鮎塩焼きなどの4品、田楽とあげ、寄せ豆腐、いくらサーモンと続き、桜海老ごはん、シャーベットで締め。どれも美しく、上品で美味。殊に豆腐は木目が細かくまろやかで、絶品である。アルコールは、生ビールから竹筒入りの冷酒へと杯を重ねた。
庭を眺めながら過ごす、ゆったりとした時間。このうえない寛ぎのLunchとなった。
10位
1回
2014/10訪問 2014/11/05
海の幸をふんだんにいただける温泉民宿。子どもが小さい頃、海水浴で泊まったことがある。今回は、1室しかない洋室泊「伊勢エビパック」11,100円で利用した。ここの食事は部屋出しで、ゆったりといただける。
おかず全12品、食べきれないほどの量は昔と変わらない。まずは伊勢エビ、ラッキーなことに今日のサイズは特にでかい!ぷりぷりとした身は、ほんのり甘く至極のうまさ。他の刺身もどれもうまい。イカ・ホタテは肉厚で、とろけるような甘さ。アジは脂がのっており、マグロも中トロ。
大きなキンメは美しく煮付けられ、ほどよい味つけ。身はふわっとやわらかで、飽きがこない。大きな目玉までいただいた。
てんぷら・茶碗蒸し・鍋物・煮物・和え物も、どれも家庭的でほっこりとした味わい。さらにこれに、洋食の伊勢海老テルミドールとミニハンバーグまで付く。満腹のうえに持ち込み可のアルコールもたっぷり入り、胃袋はギブアップ状態。
翌朝は、伊勢エビが味噌汁になって再登場。食べきれないほどの美味と天然温泉風呂、そのうえリーズナブル、オススメの宿である。
(2018.2)
2月の週末に“東名”を飛ばして2時間余、大好きな鰻屋を3年半ぶりに訪れた。この日は比較的空いていて、入口右のテーブル席にすぐ座れた。席に着いてびっくり、来月から値上げとの“お知らせ”が貼られている。ここはCPの高さも人気の一つだっただけに、ちょっと痛い。「鰻重 中」2,500円をオーダー。今日は店主の息子が包丁を握っている。
店内は次第に香ばしい匂いに包まれていき、15分ほどで着盆した。蓋を取ると、大きく分厚い蒲焼が堂々と身を横たえている。いつもながら、やはりここの鰻はとびきり上等である。早速いただくとカリカリとした“直焼き”の風味が抜群で、身は弾力がある。それでいてふっくらやわらかく、旨味が口溶けしていくような感じ。この幸せな一時に、どっぷり浸る。“肝吸い”も上品で、最高に美味い。
満ち足りた“Lunch time”を過ごし、自家用おやつに「鰻ボーン」200円を購入して店を後にした。
(2014.7)
30年来のリピーターである。今回は久しぶりの訪店。東名三ケ日インターから5分ほど。うらぶれたローカル線の駅前にある。店の脇を流れる用水路では、小さな蟹が遊んでいる。のどかな浜名湖北岸の雰囲気。
昼どきを過ぎていたが、週末とあって行列のできる大人気。県外の車が目立ち、以前より若いカップルが多い。話題になり、客層が変化したようだ。鰻ボーンをかじりながら30分以上待って、ようやく店内へ。
店内は以前と変わらずカウンターと小上がり、中央に水槽がある。鰻を焼く香ばしい香りが、店内に充満している。鰻重(中)をオーダー。大将は歳をとられたが、包丁さばきは以前と変わらず。惚れ惚れするほど巧みにさばき、串を通していく。
待つこと10分ほどで着重。蓋を取ると、美しく焼きあがった蒲焼が現れた。肝吸いを一口いただき、鰻を口に運ぶ。うまい!さばいてすぐ焼くので、カリカリと香ばしい。それでいて身は柔らかで、口いっぱいにうまみが広がる。天にも昇るうまさに、しばし絶句である。
ここの人気は、信じられないほどのCPの高さにもある。さばきたて焼きたての大きな鰻が載って、2,500円。商売っ気のなさが、また憎い。帰りにまた“鰻ボーン”を土産に買って、店を後にした。