レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2016/12訪問 2016/12/17
中京出張の夜、“ラシック”7階の親子丼店を二次会で訪れた。実は天丼やかつ丼と比べ、もともと親子丼はあまり好みではない。鶏肉と卵という素材からして、味に大きな期待が持てないからである。しかし名古屋の友人の強い推しで、試してみることにした。
まずは「生ビール」590円で乾杯し、肉も卵も“名古屋コーチン”という豪華「特選 名古屋コーチン親子丼」1,860円をオーダーする。10分ほど待つと、なんと桶に入ってやってきた!美しい濃黄色のトッピングは半生で、さらに中央で黄金の黄身が輝いている。早速スプーンでいただくと、ふわとろの食感に言葉を失う。そして上質な鶏肉と濃厚な卵の味わいは、まさに筆舌に尽くせぬ美味さ。これほど美味い“親子丼”があろうとは、思ってもみなかった。
この絶品親子丼には、名古屋コーチンの使用以外にもこの店ならではのこだわりがあるのだという。出汁には九州産の厳選鰹節を使い、米は山形県産“はえぬき”と国産玄米をブレンドするなど、最上の親子丼に仕立てるための追究がある。そして職人技とも言える絶妙な卵のとじ加減も、この一品を珠玉の一杯に仕上げている。セットで添えられた小鉢や、とろとろのコラーゲンスープも美味であった。
親子丼の概念を見事に覆す極上の味わいに、ただただ脱帽である。
3位
2回
2020/11訪問 2020/11/12
休日の夜、町田の“桜肉専門店”を訪れた。比較的遅い時間だったが、店内は老若男女で賑わっている。連れと一緒にテーブル席に対面で座り、「生ビール」600円で乾杯する。
美しい赤身の「馬刺し 並」920円と、「肉皿」550円はすぐに着皿した。どちらも変わらない安心の美味さで、ビールもぐいぐい進む。2杯目に突入し、やわらかい“桜肉”を堪能する。
続いて「メンチ 2コ」640円をオーダー、「どくだみ焼酎W」720円にスイッチする。揚げたての「メンチ」はほっこり美味で、自家製の「どくだみ焼酎」は五臓六腑にしみわたる。
今日も“桜肉”にスタミナをたっぷりもらい、元気いっぱいで店を後にした。
貴重な老舗“桜肉専門店”、年に数回は利用している。いつも席はほとんど埋まっており、人気のほどがうかがえる。客も店員も比較的年齢が高いが、店内は活気に溢れている。大型TVではたいていスポーツ中継が放映されており、賑やかさに拍車がかかる。大人数でないかぎり、基本的に相席となる。また座敷席では、料理の値段が割増となる。
さて、ここでは何と言っても「馬刺」800円である。店でさばく新鮮さ、一人前にしては多い量、CP高すぎである。美しい桜肉は柔らかくジューシーで、臭みもない。薬味はおろしニンニク、おろしショウガ、ワサビの3種だが、どれも楽しめる。
酒も少し変わっている。普通のアルコール類に加え、オリジナルの「ドクダミ焼酎」や「コーヒー焼酎」などもメニューに並ぶ。こちらも楽しみである。
難を言えば、閉店時刻の早さか…10時にはラストオーダーになってしまう。
いつまでも地元に愛される店であってほしい。
2016.10再訪
休日の夕刻に訪店、今日も店内は賑わっている。まずは「生ビール」560円で乾杯、今日は「馬刺し 上」1,300円と「馬刺し 並」900円の食べ比べを敢行することにした。定番の「肉皿」500円と「ハム」450円もオーダー、5分もかからず次々と着皿する。
「馬刺し 上」はやわらく、わさびでいただくとマグロのように上品な味わい。一方の「並」は脂身が入り、まろやかな食感。庶民にとっては「並」の方が、馬刺しの味として馴染んでいる感じだ。
生ビールの後はいつものように自家製の「コーヒー焼酎」340円、そして「どくだみ焼酎」330円をショットで楽しんだ。
変わらぬ味に今日も満足して、店を後にした。
4位
1回
2016/11訪問 2016/11/07
週末の夜、世田谷通り沿いのイタリアンを訪れた。カウンター6席とテーブル席4卓は8割がた埋まっており、ベランダ席にも客がある。空席も予約が入っているとのこと、かろうじてカウンターに座ることができた。
スマートなグラスで供される「スパークリングワイン」594円で乾杯、「鴨のリエット」734円をオーダーする。5分ほどで着皿、バゲットに載せていただく。数種類の野菜が練り込まれたリエットは、臭みがなく上品な味わいである。
赤ワインはオーストラリア「シラーズ」デキャンタ1,782円をセレクト、香りが良く軽い飲み口である。「豚バラ肉と冬野菜のポトフ」1,814円は、“洋風角煮”の様相。コトコトじっくり煮込まれたバラ肉は、ほろほろと崩れるよう。大切りの牛蒡・大根・人参・青梗菜も、味がよく浸みて歯応えもよい。
「ゴルゴンゾーラビカンテペンネ」1,156円は、風味が抜群で味も奥深い。最後に600円均一のカクテルメニューから「ジントニック」をチョイス、洗練されたグラスで美食の余韻をゆったりと楽しんだ。
気の利いた店が少ない新百合で、なかなかの良店を見つけてしまった。欲を言えばワインの種類の充実だが、“小粋なバル”への再訪は間違いない。
5位
1回
2016/12訪問 2016/12/19
中京出張の夜、仲間と“名古屋めし”で一杯やることにした。師走に入り、夜の“栄”は美しいイルミネーションに包まれている。地下鉄栄駅から2分ほどの老舗居酒屋は、週末とあって1階から3階まで満席とのこと。記名して待つと、15分弱でテーブルの広い2階奥の席に案内された。
「生ビール」572円で乾杯、まずは「味噌串かつ」1本194円をいただく。太い串かつは揚げたて熱々でやわらかく、甘い味噌だれが病みつきになりそうである。続く「手羽先の唐揚げ(純系名古屋コーチン3本)」810円も揚げたて熱々、他店の手羽先と比べると二回り以上も大きい。味わいは、“さすが名古屋コーチン!”と唸ってしまうほど美味い。
「純系名古屋コーチン 串焼き盛り合わせ」1,490円は、もも・むね・つくね・砂肝・鶏肝(レバー)の5種。焼き加減がちょうど良く、どれもやわらかく極上の味である。名古屋コーチンの上質な美味さに、再度脱帽してしまう。3種のタレが選べる「尾張名古屋の武将唐揚げ」626円は、“秀吉 白しょうゆダレ”をチョイス。カラッと揚がり、タレもさっぱりしている。「あん肝」や「炙り〆鯖」といった“名古屋めし”以外の肴も、納得の味であった。
美味い“名古屋めし”の数々を心ゆくまで堪能し、大満足で店を後にした。
6位
1回
2016/02訪問 2016/03/09
宮島観光の折、Lunchで訪れた。この日はあいにくの天気だったが、さすがに休日の昼過ぎは混雑のピーク。「30分以上待ち」とのことだったが、ここは絶対に外せない店!隣の待合室で待つことにした。
雨で濡れたコートが乾くころ、いよいよ店内に案内される。通された席は、ラッキーなことに入口横の半個室。入口横のテイクアウトコーナーを見ていると、「あなご弁当」や「白焼き」が飛ぶように売れていく。
「あなごめし(味噌汁・香の物つき)」1,728円と「冷酒ぐいのみ」100円をオーダーする。冷酒はすっきり辛口、間もなく丼も到着。待ちに待ったあなごめしとの対面である。美しく盛りつけられた蒲焼に、まず感動。
脂ののった切身をいただくと、皮がカリカリと香ばしい。鰻と同様、関東の蒸した蒲焼より断然うまい。もちろん身もふっくらとして、上品な味わい。あなごの生態まで知り尽くし、うまさを100%引き出す伝統の技にまたまた感動である。ご飯は少なめだが、あなごのアラで炊きあげた風味が絶妙。
創業明治34年という老舗の味に、ただただ脱帽である。
7位
1回
2016/03訪問 2016/04/01
町田街道沿いのパチンコ「玉屋光助」の敷地内にあるラーメン店を、平日のLunchで訪れた。現在「光助」は改装中で閉店しているが、立体駐車場をparkingとして利用できる。
開店前から既に6人の待ち客、人気のほどがうかがえる。店内はL字形のカウンターのみ16席とコンパクトである。「鶏塩採麺」700円の食券を求め着席する。薬味はみつばをチョイス、さらに大盛りとライスのサービスでオーダー。待っている間に、すぐに満席となった。
10分少々で着丼、まず盛りつけの美しさに惚れ惚れとしてしまう。トッピングは、みつば・メンマ・蒸し鶏・チャーシュー。澄んだ美しいスープは、コクがあり絶妙。みつばがほのかに香り、上品な味わいである。中細麺は滑らかな口あたりで、スープによくなじむ。メンマはひょろりと長く、歯応えが良い。チャーシューも柔らかく味わい深いが、やはり蒸し鶏はこのスープとの相性が抜群である。
サービスのライスは炊きたてでうまかったが、下品を承知で少し残ったスープをかけていただいた。すると立派な「鶏塩リゾット」のできあがり。絶品スープの余韻を、余すことなく楽しめた。
極めて完成度の高いラーメン店である。
8位
1回
2016/02訪問 2016/04/07
週末の金沢観光で、近江町市場を訪れた。午前11時すぎだったが、早くも人気店には行列ができている。ここ「市場寿し」は20人ほど、仲間と並ぶことにした。
待つこと30分、いよいよ店内に案内される。いわゆる回転寿司のシステムではあるが、カウンターの内側で握ってくれるので親近感がある。まず、のど黒・ぼたん海老・白海老の「豪華三点盛」1,080円をオーダー。黒麹純米完熟辛口「福正宗」530円で乾杯。
目にも美しい「のど黒」は、脂がのり至福の味わい。大ぶりの「ぼたん海老」は、ぷりぷりとした食感が最高。そして北陸名物の「白海老」は、ほんのりとした甘みが絶妙である。
続いて「炙りのど黒」550円と、この時期ならではの「ガス海老」630円をオーダー。のど黒は生にも感動したが、炙りはさらに旨味が増し言葉を失うほどのうまさ。ガス海老も新鮮で、上品な味わいである。
変わり種「能登牛炙り」550円は、ジューシーで深みのある味。締めは地物「あじ」270円、脂がのっているがさっぱりといただけた。
新鮮な北陸の海の幸を手軽にいただける。長時間並んでも、必訪の良店である。
9位
1回
2016/06訪問 2016/07/31
列車旅の醍醐味の一つは、“名物駅弁を肴にビール”である。大沼散策に向かう特急の中での“お楽しみ”に、函館駅で「鰊みがき弁当」880円を購入した。北海道の日本海側はかつて鰊の好漁場、それを生かした弁当に期待が膨らむ。
出発進行とともに、“鰊”と描かれた包みを開ける。開けてびっくり!大きな身欠き鰊と美しい数の子が盛り盛りなのである。鰊は甘露煮で、しっかりとした味つけ。噛むたびに、鰊の旨味がじわじわと浸み出す感じ。一方の数の子は、本来の味を損なわない薄味。コリコリとした食感と、つぶつぶの歯応えがたまらない。
北海道ならではの贅沢な“親子丼”に舌鼓を打ちながら、サッポロクラシックを飲み干した。間もなく“大沼公園駅”に到着である…
10位
1回
2016/11訪問 2016/11/15
R411号沿い中央道勝沼ICの手前に、“馬さし”と書かれた幟がはためいている。休日の甲州ドライブの帰路、土産を求めに立ち寄った。桜肉のほか、鹿肉や猪肉まで扱っているようだ。
桜肉は長崎県産とカナダ産の2種類、長崎県産は冷凍のみとのことで「カナダ産」648円/100gを自家用に180g購入した。手際よくスライスしてくれ、冷蔵用にと凍らせたペットボトルを付けてくれた。
帰宅後、にんにくを下ろし生姜を刻んで早速いただく。霜降りの切り身は美しく、みずみずしい。口に運べば、やわらかくとろけるような味わいである。桜肉独特の旨みが口いっぱいに広がり、しばし幸せな時間に酔いしれた。
やはり美味い“馬さし”は、甲州で手に入れるに限る!
知人に誘われて、平日Lunchで訪れた。ちょうど昼時で、店外に待客がある。5分ほど待って案内された。こぢんまりとした店内はカウンター3席とテーブル3卓で、様々なスパイスの香りが漂っている。見渡すと、骨董品的なものがいろいろと“展示”されている。
“本日のカレー”は、チキン・ポーク・サバ。辛さは、普通・辛口・大辛。迷った挙句、基本の「ポークカレー」900円を辛口でチョイス。10分弱で着皿である。黄色のターメリックライスとブラウンのルーが、美しく盛りつけられている。中央に載せられた辛味調整用の青唐辛子は、緑鮮やかである。
かわいいスプーンカバーを外し、早速いただく。ごろごろと入っているポークは、柔らかく旨みがある。ルーによくなじんでおり、脂身も適度である。そのルーは、さらっとしていて果てしなくスパイシー。スパイスには詳しくないが、何種類も配合されている感じ。これほどまでにスパイスを効かせた本格カレーには、これまでお目にかかったことはなかった。さらに青唐辛子をちょっとつついてみると、ヒリヒリとした刺激を楽しむこともできた。
“福神漬けの代わり”というミニサラダも、また絶妙なタイミングで運ばれてくる“口直し”のチャイも気が利いている。
これを機に、奥深いカレーの世界を探求してみたくなった。