7回
2024/12 訪問
完全に予約困難店に。
知人のお祝いに上海蟹を、とコチラに伺いました。
前回も痺れた上海蟹を再び。
【カンパチ】ジャオマー(椒麻)ソース
ネギと油の旨みが凄いソース
【3種盛り】
春巻き(上海蟹、がじゃいも)、ヨダレドリ、干し肉
【上海蟹】紹興酒漬け
やっぱり最高の上海蟹。スッキリコク旨なのに余韻が
【茄子の辛子炒め】(河内ナス、桜エビ)
揚げ物が兎に角旨い。今回は海老香る
【茶碗蒸し】フカヒレと上海蟹の餡掛け
地も凄い旨いが蟹とフカヒレの餡がめちゃくちゃ旨い
【平目煮込み】茶エノキ、春雨
【いわき蓮根と牡蠣の炒め】
ギリの塩味に最低限の甘味のバランスさ
【牛肉麻婆豆腐】
何度食べてもホントに美味しい。辛味が強くないので旨みも風味も広がる。マイベスト。
【ワンタン麺】チンタン(清湯)スープ
ワンタンも旨かった。スッキリ鶏出汁。
【季節のフルーツと杏仁豆腐】
【凍頂烏龍茶】
ホントにあっという間に予約が取れなくなりました。ご本人の熱心さと謙虚さとサービス精神と、一度伺えば納得の結果ですね。あっという間の3時間。
ゲストも大変喜んで頂いた様で、本当にありがとうございました。
是非一度お試しを。
2025/01/09 更新
2024/10 訪問
最高の上海蟹を隠れ家中華屋さんで
もう有名店と云う感じの『極彩 椿』。こじんまりとした佇まいですが、情熱とセンスが溢れています。ひと月は予約で埋まってしまう銘店。
本日は上海蟹のコースを。
【上海蟹 醤油漬け】
140g のメスの醤油漬けから、いきなりスタートしました。丸っと一匹ずつお一人に。余計な事、うるさい香辛料など全くない、真っ直ぐに旨い『上海蟹』が楽しめるように供される、一皿目。既に皆さん唸りながら「旨い旨い旨い」と取り憑かれたように。想像の3倍旨いです。コク、甘味、風味、香りと優勝です。ベスト上海蟹。
【先付け】
ホッキ紫蘇ネギ、よだれどり、春巻き上海ガニ
ネギ塩、ピリ辛、揚げ物と三味三法。じゃがいもと上海蟹の春巻きが、コレまた旨い。蟹の旨味の強さを再確認出来る逸品。勿論、他もメチャクチャ美味しです。
【茄子と桜エビの辛子炒め】
茄子に桜エビが仕込まれてカリッと揚げてある。表面の食感と中の茄子のねっとりに海老が薫る。そこに唐辛子の香味が。どうしても毎回食べちゃう。今回は我慢して1つ。
【太刀魚 平茸 茶えのきの辛子煮】
揚げた太刀魚を軽い醤油できのことあっさり煮。塩味から旨醤油味に強さが一段上がった一皿。具材も勿論美味しいのだけど、地の煮汁が丁度旨い。香菜の香りが油も切ってくれてバランスが良い。
【究極海老チリ】
アメリケーヌの様にカラからも旨味を引っ張ってきた濃厚ソースの海老チリの完成形。〆に向けてギアがもう一段上がった旨味の強い一皿。辛味よりも旨味と甘味が始めに洪水の様に口の中へ、そして軽めのピリ辛が後味にキレを。ベスト海老チリ。もしかすると麻婆豆腐よりコッチにやられてるかも。
【極彩 麻婆豆腐】
まさに 極み の麻婆豆腐です。ステーキで使う様な上質の牛サンカクを贅沢に粗めの手切りで挽肉に。コレを炒めて香りを引き出して麻婆に合わせて。極彩色人生ベスト麻婆豆腐です。旨味、香り、甘味、コクと深みがガツンと広がり、後から麻婆がお出ましに。ガツンと炊き立ての土鍋ご飯が進んでしまいますが、コレはわなです。大分抑えてラスボスに備えましょう。ダブル〆です、【極彩 椿】は。
【担々麺】
濃厚あっさりと云うか、あっさりコク旨と云うか、しっかり旨味はあるし濃いのですが、クドくない。ひつこくない。重くない。ザ・高級中華屋さんの美味しい拉麺。毎回、色んなバリエーションで楽しませて貰えます。〆のラーメンがコースに有る有り難さ。
【至高の杏仁豆腐】
コレも頂の逸品です。ビックリする旨さです。求めていた杏仁豆腐がココで見つかります。今回はマスカットがあしらわれ、目にも記憶にも色を添えてくれます。最上に旨い杏仁豆腐に変化が加わり、更に杏仁豆腐が美味しく楽しめます。四季のある喜び。
完成形が遂に、な、コース立てで、初めから終わりまで展開にワクワクする【極彩 椿】
ホントに良いお店に出会えて、最高のおもてなしに感謝、素晴らしいお料理に感謝。
いつもありがとうございます。
2024/11/03 更新
2024/09 訪問
安定の名店 隠れ家なのに大人気
休日のお昼に5名貸切でお願いしました。普段はランチ営業をされておられるので、来店された方もおられた様で申し訳ない。
少し早めに着いたので、アレコレお話しつつ極彩と云えばコレ、なメニューを揃えて頂いた様で有難い。
いつもの様にビールとドラゴンハイボール(紹興酒)で乾杯。始まります。
○いくら紹興酒漬けと甘エビ
紹興酒の香りと甘味が入ったイクラに、今日は生の甘エビ。定番の旨さ。ワサビや実山椒があっても良いかも。
○北海道 さんまの燻製
軽く燻製され、塩も効いたおつまみ。同席のお料理屋さん曰く、脂が乗ると香りもより入るとの事。流石のガストロノミーなご見識。
○名古屋コーチン よだれどり
最高の火入れでしっとり、特製のタレと辣油でスッキリなキレコク。文句無しの旨さ、圧巻です。
○春巻き じゃがいもと干し肉
まぁ綺麗に千切りされたジャガイモのシャキッとねっとりに豚の旨みがジワっと。揚げ具合もパリサクに油の香りと旨さも最高です。
○桜エビとインゲンの炒め
間もたせにちゃちゃっと。それでも軽く香り良く仕上げて、さりげなく「どうぞ、繋ぎです。」既に貫禄も。
○フカヒレの煮込み 茶碗蒸し
コレも大好きな逸品。ガツンと煮込んだ上湯が旨味のみ凝縮されてエグ味無く、只々旨い。何なら煮込んだスープを食べ易くする為に綺麗なフカヒレのほぐしが入ってる感。勿論、ちゅるんシャキの蒸加減も素晴らしい。そして具なしでも十二分に成立する鶏出汁茶碗蒸し。旨い。
○茄子の帆立挟み揚げ 辛子炒め
崩れない様にしっかりと揚げてあるのに、油の旨さも纏っているのに、軽い。中の具材も丁度良く蒸され旨味がしっかりと引き出され、塩も効いて凄く旨い。そこに唐辛子の香味。ほんのりと感じる辛味。毎回齧りたくなる唐辛子。今回も3、4本。
○ザ・海老のチリソース
エビチリの1つの完成形。殻を煮出して丁寧にミルで滑らかにして、チリソースのベースに。頭もミソも入っている様に感じる濃厚さとコク、なのにくどくない。加減の素晴らしさ。秒で完食。花巻も欲しいところではありますが、確実に終わります。完走して初めて『極彩 椿』です。
○ザ・麻婆豆腐
スペシャリテ、麻婆の頂き。これまた、まぁ旨い旨い。牛の旨味云々もありますが、コレが正解なんではと思ってしまう。他にも牛麻婆豆腐は数多ありますが、コレです。そして、自制心を試される、炊きたての土鍋ご飯。2つ3つとお代わりの囁きがこだましますが、大切に、有り難く、一杯のお代わりで。隠しステージで即死します。何なら次でも登板の可能性も。
○〆(2nd)
今回は干し肉の素ラーメン。ご自身ゆかりの麺で腹パンに誘われます。毎回違う麺をご用意頂き、ありがとうございます。台湾ラーメンの様なアニス感もほんのり香るサッパリ。やっぱりネギのサイズ感が素晴らしい。
○ザ・杏仁豆腐
コレです、コレ。コレが杏仁豆腐。少しだけ、香りと甘味を纏って、鎮座まします、尊い。旬のフルーツが寄り添っても色味が良いかも。今なら、ぶどうひと粒とか。
○凍頂烏龍茶
忘れがち、見落としがちですが、キチンと凍頂です。触れられずに何気なくそっと出されますが、凍頂烏龍茶なんです。さり気なくそつなく。
今回は、初めて自制が効いた宴でした。と、思いましたが、やはり帰りがけ腹パンに。最寄り駅までの徒歩が助かります。
皆さんも満喫、大満足のご様子。素晴らしい。
今回も中華エンターテイメントに心酔。更に新しい食材など引き出しが増えると。既に予約困難な感もありますが、是非一度お試しを。お勧めです。
ありがとうございました。
2024/09/13 更新
2024/08 訪問
もはや安定の人気店に 最高をお手軽に。
早くも予約で埋まってしまうお店に。
ご予約はお早めに。
今回は2組で和気藹々と。
先ずは挨拶を済ませて、ビールで乾杯いつもの様に。その後は紹興酒のドラゴンハイボールって云うらしい,で。
○北海道 イクラ紹興酒漬け ホタテ
コチラも定番になってきたのかしら。紹興酒の入り具合が絶妙で、イクラだけでもホタテとも旨い。一皿目に最高です。
○春巻き 北海道じゃがいも 豚肉の干し肉
千切りじゃがいものシャキッとほく、ねっとりの中に干し肉の旨味と香りが。皮のパリが全てを纏めてる感じ。
○ゴールドラッシュの辛子炒め
とうもろこしのかき揚げの辛子炒め。カリッと強く揚がったかき揚げが崩れる事なく、軽く辛みと香りを纏っている。揚げる技術は云うに及ばず、組み合わせと発想が好き。炒める事で油も切れるのか凄く軽く頂ける。やっぱり唐辛子もちょっと食べちゃう。
○フカヒレ茶碗蒸し
そもそもの茶碗蒸しが物凄く旨い。鶏出汁と卵で充分に旨い逸品。そこに煮込んだ皆んな大好きフカヒレ煮込みがトロッとねっとりと。コレもあっという間になくなっちゃう。止まりません。
○ホッキと蓮根の炒め
衣を纏ったホッキと蓮根を塩味のとろみのあるソースで和えてある。衣で貝にも火が入り過ぎずジュワなのにサクサクシコシコの食感としっかり揚げた蓮根のねっとりが絶妙。
○有頭シータイガーの海老チリ
コレも定番、スペシャリテ。完成形の一つの頂きかも。個人的にはベストなエビチリ。外した殻を煮詰めて回してソースのベースに。ミソが入っている様な深みも。揚げたエビがサクシコむにゅっと最高の火入れに玉子で伸ばしたアメリケーヌチリソース。大きなエビで1匹で食べ応えも。頭を外してミソも楽しめる。次回はミソをソースに伸ばして愉しむのも良いかも。
○牛肉麻婆豆腐
コレもコチラのスペシャリテ。勿論、完成形の一つ。個人的にはベストオブベストの麻婆豆腐。牛肉の旨味が麻婆の表と中に。甘い香りと噛んだ時の旨味と甘味ともう一度甘い香り。コレが溶け込む感じじゃなく、一体感はあるけど、しっかり手を繋いでる感じ。かといって別々じゃない。
○土鍋ご飯
〆の頃合いで火にかけられていたのが蒸らし終わって登場します。飯うまの主役、麻婆豆腐が倍美味くなります。でも、食べ過ぎ注意。まだ終わっていません。心を鬼にして少しお腹にスペースを。
○担々麺
本格担々麺。濃過ぎないスッキリなんだけどコクがある。椿全般に広がる旨さのベースがコクがあるのにスッキリ、ベタってならない。麻婆豆腐で我慢したご飯がココで報われる。小ライスにスープと挽肉を乗せて〆の〆、ダブル〆〆で優勝。
○凍頂烏龍茶とザ・杏仁豆腐
もうコレだけで良いかも、な毎回ブレの無いザ・杏仁豆腐。ぷるんもっちりぷつん、本物の杏仁豆腐の極み。さり気なく供される凍頂烏龍茶もスッキリサッパリ。
毎回ワクワクとコレコレと最高のバランスで楽しませて貰えます。素晴らしい隠れ家、一度お試しください。最高です。
ありがとうございました。
イクラ紹興酒とホタテ
北海道のじゃがいもと干し肉の春巻き
雲白肉(ウンパイロー)
ゴールドラッシュ(かき揚げ)の辛子炒め
フカヒレの煮込の茶碗蒸し
究極海老チリ(シータイガー)
牛肉の麻婆豆腐
土鍋ご飯と
担々麺
ザ・杏仁豆腐と凍頂烏龍茶
2024/08/07 更新
2024/07 訪問
お早めのご予約を 最高のおもてなし
前回はすっかりお料理に痺れて帰りがけに予約のお願いをして。今回は特別メニューで更に痺れます。
本日もビールで乾杯から色んなお話をしつつ、本日の大枠をご説明頂き、特に暑かったので、一品めから涼やかに。始まります。
今回はボトルで紹興酒をお願い。余りにも暑かったので、最初の一杯は、紹興酒ハイボールにして貰い、コレまたスッキリ。残りはロックで。
○ホタテとイクラの紹興酒漬け
夏らしい一皿。大ぶりで肉厚のホタテにイクラ。ほんのりと紹興酒が薫る粋な味付け。イクラが久しぶりなのもあったが、ホタテに負けない、勝る旨さ。汁まで頂きました。
○ウンパイロー
豚肉のスライスの旨さと、1枚1枚手仕事の胡瓜の薄切りのおもてなし全開な一皿。やはり味を入れ過ぎないサッパリだけど旨みのある辣油とタレ。胡瓜2枚にお肉とバランスを考えて、何て暇もあえなく我慢出来ずに完食。
○よだれ鶏と浅漬け(一口)
前回は一皿お出し頂き大好きだったのと、ウンパイローを即完食して間保たせに。胡瓜が軽く浸かっていて、軽い酸が前回と表情が違う逸品に。コレも旨い。
○ホワイトコーンのスープ
生で食べられるコーンをしっかり蒸してガラスープで炊いて葱油で仕上げたそうです。コーンのシャキシャキが中華コーンスープらしく食感も良い。優しいギリの塩味と葱油が甘さを底上げ。スイカに塩な感じかしら。コレも旨過ぎて即完食。
○豚肉と芹の酔っぱらい鍋
簡単に酒などで炊いた鍋をこう呼ぶんだそうです。簡単なあっさり鍋との事でしたが、シッカリ捏ねて旨みの強い肉団子がガツンと。そこに芹。キチンと味の乗った美味しい鍋でした。
○ 空芯菜と腊肉(ラーロウ燻製干し肉)の炒め
コチラも簡単に、と仰るが、塩肉の旨味と香りがスープに入って青菜に乗ってる。思う倍美味しいです。
○ 鮮魚一本蒸し 香味油・醤油がけ
ハタかな、失念しました。まさか、こんなおもてなしを想像しておらず小躍りで興奮して記憶が。丸のまま蒸し器で酒蒸し。お皿に盛って醤油と熱々油がジュッとのやつです。シッカリあっさり身に味が入って香味ソースが更に。タレに浸してバウンドて飯うまです。
○土鍋ご飯
コレまた写真を失念、鮮魚蒸しに興奮し過ぎて。麻婆豆腐などのお食事に合わせて炊いてくれるご飯。コレがご飯だけでも美味しい。辣白菜(ラーパーサイ)なんかあると、飯だけでいってしまいます。ご飯の量は要注意です。
○豚肉と春雨のピリ辛麻婆
今回は麻婆豆腐ではなく、コチラも定番の一品だそうです。あっさりピリ辛の豚肉のしゃぶしゃぶで麻辣がストレートに、後から豚肉の旨味を春雨が連れて来ます。兎に角スッキリ旨い、強い旨味、しつこさがないので箸が進む。麻が来て辣。米が進む。やっぱりココでもご飯お代わり。
○〆麺(麻辣麺)
コレまたスッキリ旨いスープ。中華スープのあの美味しいスープ。そこに麻辣。麻婆ではなく麻辣なのでスッキリ。麺とネギのみじん切り。酸味や具材が入ると酸辣湯麺に。今回はガッツリご飯を食べてしまったので、小丼で。
○ザ・純正杏仁豆腐
ホントに旨い。雑味もエグ味も薬品も感じない。多分完成系の一つ。コレだけでも、きっとお店が。軽くかかる蜜も丁度良い。お茶と一息。
麻婆豆腐でなかった分、後半にピリ辛を寄せてスッキリ優しいスタートからのガツンと上がる構成でした。
ご想像の通り、シッカリ食べ過ぎました。
前回とコースの構成まで変えて飽きさせない工夫とおもてなしに感銘。また、次回の予約をお願いして。
今回もありがとうございました。
お早めのご予約を、是非一度。
お勧めです。
一回転五名までの幸せ。
ホタテとイクラの紹興酒漬け
ウンパイロー
一口よだれ鶏と浅漬け和え
ホワイトコーンのスープ
豚肉団子と芹の酔っぱらい鍋
空芯菜と腊肉(燻製干し肉)の炒め
鮮魚一本蒸し 香味油・醤油がけ
一皿ずつほぐして
豚肉と春雨のピリ辛麻婆
麻辣麺
ザ・純正杏仁豆腐
2024/07/07 更新
予約困難の予感 ひっそり佇む高級中華
高円寺駅北口を出て左手に、純情商店街の先にある庚申商店街を右手に。早稲田通りを渡って右手直ぐ。高円寺通りバス停の先の沿い路面。徒歩7分くらいでしょうか。
白い壁に小さめの暖簾と引き戸を開けて、趣のある店内へ。カウンター5席のお店。朗らかな臼井さんに誘われて奥のカウンターに。お席はゆったり座れます。
お店を知った経緯など話しながら黒ラベルを。ビールは瓶です。元々が地元に愛されるお蕎麦屋さんのコチラ、ご店主が体調を崩されて、その間駅前から移られたとのこと。
さて、始まります。
○よだれ鶏
旨味がシッカリ出ている親鶏の蒸し鶏に、ピリ辛ダレ。濃厚な良くあるタレをイメージしていたらアッサリ。しかし、旨味もコクも物凄い。一皿目から唸らされる。色々と伺っていると、普通の濃厚ダレと悩み、コレに決めたと。お試しで濃厚ダレも出して頂き。そうそうコレコレと、よくあるよだれ鶏の味。英断。複雑なタレで食べさせるのではなく、鶏の旨味を邪魔しない削ぎ落とした引き算に感服。なのに味わい深い。素晴らしい一皿目。
○水餃子
コチラも雑味無くシッカリ練られた肉餡とトゥルントゥルンの皮。柔らかいけど、ふわふわまでいかない食感が残る感じが好き。旨味が強いのでそのままで美味しい。しかし、先ほどのよだれ鶏のタレを残しておいて貰って、そこにたっぷり付けてコレまた旨い。
○春巻き
中のとうもろこしは焼いてほぐしてあり揚げた皮の香ばしさと焼きとうもろこしの香ばしさ。計算されています。コレも唸る。
○揚げなす
丁寧に細かく皮目に隠し包丁を入れて、シッカリサックリ揚がったナスにネギの香味ダレ。細かく刻んであるタレは噛むうちに、紫蘇や生姜、茗荷が顔を出します。強い味からの流れも舌を休ませてくれます。サッパリ旨い。
○ 辣子鶏(ラーズージー)
骨を抜いた手羽先に仕込みが。唐辛子の香りとパリっと塩胡椒で挙がった皮の旨さ。最高です。中華の塩胡椒で揚げた揚げ物、胡椒の香りと旨味は他じゃ味わえませんね。中からフォアグラが溶けずにシッカリ食感も残って登場。臭みもエグ味も全くない。素晴らしい火入れ。そして、辛いの分かっているのにどうしても食べたくなる唐辛子。四つ五つで口が大火事に。でも旨い。
○茶碗蒸し 鶏出汁、フカヒレ餡
先ず茶碗蒸しの地が鶏出汁の旨さで素晴らしい。中華でも茶碗蒸しがあるとの事。フカヒレも鶏出汁の香りと旨さに感動。豚骨で底上げしてるらしい。匂いも感じない配分。コレも旨味爆弾です。ギリギリまで強く茶碗蒸しの優しさで。
○ 岩手の蒸し牡蠣 ピーナッツ油かけ
シンプルに真っ直ぐ蒸した牡蠣に熱々ピーナッツ油がジュッと。牡蠣が先ず美味しい。油と香りと、そして下に春雨がスープを吸って。最後の春雨に黒酢をポトリと。色んな旨味が口の中で。
○シータイガーの濃厚海老チリ
ビスクの様に殻でガッツリとスープを詰めてエビポタでチリソースを。有頭海老がサックリと揚がった衣の香ばしさとソースを吸った濃厚さと。口の中が海老の大洪水。『タレで喰わす』の意味が大分違う。和食の様に出汁や旨味がガツンと効いた『タレ』が一つの完成形に。シャープでスッキリサッパリの対極。後を引く旨味と、タレと具材の一体感。凄い。花巻が有ると更に、なんて話していると、土鍋炊きのご飯が登場。海老の頭を外して、ミソとタレと炊きたて白米と。先ずお米が旨すぎる。粒だったお米に悪魔のエビチリソース、今日の優勝。イケナイ旨さです。
○牛肉の麻婆豆腐
本日の看板、麻婆豆腐。細切りの牛肉が旨味と香りを纏って強烈な旨味の麻婆豆腐に。先ず牛肉の香り甘味や旨味が、そして噛むうちに豚肉の旨さも。兎に角味わい深い麻婆豆腐。コレ一本で駅前ランチでやられていたらしい。お店のオーナーが常連さんに。その縁での一本釣りらしい。流石の一皿。初見ではマストです。そりゃ麻婆豆腐の会も開かれますね。凄い。先程のお米も進み、麻婆豆腐もご飯もお代わり。
○〆の汁麺
今日はネギと鶏油の醤油素ラーメン。シッカリとってあるスープの旨味に醤油ダレ、鶏油の甘味と香り。ホントに丁度良いサイズのたっぷり白ネギのみじん切りが、ちゃんと噛めるので食感と香りと旨さがキチンと感じられる。きっと意図してなくとも自然と、このサイズで、この量なのでしょう。どうしても酒の〆は温かい汁麺!が拘りと仰っており、他のパターンも期待して次回へ。
○純正杏仁豆腐
コレですコレ。私が長い事探していた『奇跡の杏仁豆腐』。昔地元で通っていたお店で、一度だけ味わった杏仁豆腐。絶賛、最大の賛辞で今後もこの杏仁豆腐を!と懇願したが、どうやら奇跡の一皿だった様です、まさに一期一会。完全に一致ではないが、寒天とプリンの間、もっちりねっとりしてるがキレもある。自然な香りと甘味。本物の杏仁を使った最高の杏仁豆腐。普段より相当な量を食べましたが、最後のデザートまで感動しました。
ご主人のお人柄も素晴らしい、銘店です。直ぐに予約が取れなくなるでしょう。お酒の値付けもかなり抑えてらっしゃる。次回の予約をお願いして。ヘビロテ確定になりそうです。旨味の洪水、出汁好きに激推しの 極彩 椿 最高です。
最高の時間をありがとうございました。
純正杏仁豆腐
〆の汁麺(醤油)
牛肉の麻婆豆腐
シータイガーの濃厚海老チリ
岩手の蒸し牡蠣 ピーナッツ油かけ
鶏出汁の茶碗蒸し フカヒレあん
辣子鶏(ラーズージー)フォアグラ
揚げなす
焼きとうもろこしの春巻き
水餃子
よだれ鶏濃厚バージョン
よだれ鶏
2024/06/28 更新
知り合いのお店の方々とワインを持ち込みで。
泡、白、赤と。何回かワインに中華を試してみましたが、なかなか難しい。さて、今回は。
お正月明けに貸切でお願いしました。
先ずは、ビールで始めたいとのリクエスで。
泡2本
【イサキのジャオマー(椒麻)ソース】愛知
ネギが香る塩味の油が旨い。
【ヨダレ鶏】博多地鶏
極彩定番の逸品。ホントに旨い。
【上海蟹】
仕込みが納得いかず、漬け直したとの事。過去最高の出来。紹興酒と醤油が香る旨味爆弾。シンプルなのに余韻が長く素晴らしい。タレもスプーンで。ワインに合うのがホントに不思議。
白2本
【ホッキ トーチー炒め】
豆豉が香るソースがホッキを支える味付け
【茄子とホタテの辛子炒め】
ホントに極彩の揚げ物が大好き。塩胡椒も感じつつ。
赤1本
【ヨシキリフカヒレ姿煮】
お正月のスペシャル。想像の倍旨いです。ゼラチンにスープとオイスターソースが入って、もう旨い。
【牛肉麻婆豆腐】
何度でも全く飽きないこの旨さ。最高です。
【豚骨鶏ガララーメン】
ダブルスープのシンプルだけどコク深い。
【季節のフルーツと杏仁豆腐】ココナッツミルク
やはり、極彩は凄い。初めてヌーベルシノワで成功。基本の味付けが素材を活かす調理で香辛料がうるさくないし、余計な甘味や過剰な調味料もないので、ワインを殺さない。ご本人がワイン好きと仰るのも、初めて合わせてみて納得。コレまでは、ビールと紹興酒のみで合わせていましたが、ワインを試しても良いと思います。
特別メニューで最高の年始が楽しめました。皆さん大変喜んで頂いて、ホントに良かった。
丁寧な下ごしらえに繊細な味付け、シンプルな調理と素晴らしいお店です。2ヶ月満席も頷けます。予約再開を待ちつつ。
本当にありがとうございました。