2回
2016/05 訪問
老舗としての心意気が伝わる料理です(リピ)
「日帰り鰹」
四国一のかつお水揚基地、愛南深浦漁港。漁場となる浮き漁礁までの距離が片道3時間の近さ。
その中でも一際鮮度の高いものだけが日帰り鰹(びやびや鰹)とよび他港で揚がる鰹とは比べものになりません。
南予地方独特の甘い刺身醤油に薬味の山葵、ニンニクを添えてパックンチョと頂きます。
「車海老天麩羅定食」
プリップリッの食感に程良い甘味。姿の伊勢海老、味の車海老と称される所以でしょう。
天つゆも申し分ないですね。
愛媛県最南端の道の駅 「御荘MIC」のすぐ向かいの、老舗お食事何処「なにわ」さん。
ずっと以前は城辺町にあったのですが、こちらに移転されて29年経つそうで
「びやびや鰹」の取り扱い店である。
<黒潮定食>
ホゴ(カサゴ)の煮付け
刺身・・・アジ、土佐清水サバ、カツオ
ブリカマ塩焼き
茶碗蒸し、漬物、味噌汁といったラインナップ。
刺身のカツオは、びやびや鰹ではなく冷凍だと思われるのですが
口に入れた瞬間、身のモチモチッとした弾力に舌への絡み具合が最高。
しかし、ここ近年、東南アジア諸国等の乱獲により日本の漁獲高は2~30年前の10分の1にまで
激減してるそうです 私達もこのような現状を真摯に受け止めなければなりません!
<御荘カキフライ定食>
こちらの店ではタルタルソースではなくポン酢だけで頂くのですが
これが以外にあっさりしてて美味しく少なめのご飯は女性への配慮なのかな(笑)
その他にも一品料理から地産地消の食材を使った多彩なメニューを誇るお店で
これからも末永く頑張って欲しいですね。 ご馳走様でした
2016/05/12 更新
カツオは全世界の温帯~熱帯の海に生息してます。
多くの大型魚は熱帯水域に滞留し若齢魚は南北方向に
移動分布する傾向があり日本近海に来遊するカツオは
体長40~60cmの若齢群が多く1~3才と考えられてます。
日本列島に来る主力軍は東シナ海・黒潮ルートでやってきます。
フィリピン諸島の東海域から黒潮に乗って回遊し春先には
沖縄周辺に現れ4~5月にかけて薩南海域、四国、東海、房総沖
を通過し夏には黒潮と親潮がぶつかる東北沖に達します。
この黒潮に乗ったカツオの旅は片道4000kmにも及び夏の間
東北沖で豊富な餌を食べて脂が乗ったカツオは10月になると
同じルートを南下し始め晩秋には日本近海からいなくなります。
初夏に日本近海で獲れるものを初ガツオと言い身に脂が少なく
サッパリとした味わいなのが特徴だが傷みやすく時間と共に劣化
してしまうデリケート魚です。
東日本に多い引き網漁法で獲るカツオに対し一本釣りで獲る
四国のカツオは鮮度が命。釣り上げたカツオは直ぐに血抜き作業を
施しスラリーアイスという氷の微粒子で魚全体を包み込んだまま
出荷されるので傷みも臭みもなく新鮮そのもの。
カツオは、たたき、刺身、焼き物などにも調理されますが新鮮なカツオは
やはり刺身で頂くのが一番のお薦めで歯に纏わりつくようなネットリとした
食感が堪らないのであった。