2回
2025/02 訪問
自由が丘の隠れ家イタリアンが再始動!地産地消の食材を使ったシェフの技が織りなす絶品料理の数々に感動!
自由が丘の名店イタリアン「mondo」が「Siamo noi」に進化してオープンしたと聞いて早速お伺いしてきました。
本当に隠れ家といった感じで、自由が丘の住宅街の中にある看板も分からないくらいの感じの素敵なお店だった「mondo」さん。誕生日などの記念日というと、「mondo」さんにお伺いしていたので、閉店すると聞いた時はとてもショックでしたが、約半年の時間を経て、同じ場所ではあるものの、カウンター8席のみ、目の前で料理する様子を見られるライブ感あふれる「Siamo noi(私たちの意味)」となって帰ってきてくれたことがとにかく嬉しい。
その半年の期間に、すでに東京を代表するイタリアンの名シェフの一人である宮木康彦氏やスタッフの方々は、お料理をさらに深化(進化)させるためミシュランを獲得しているフレンチや、鮨店、ブーランジェリーなどで修行されていたそう。
「Siamo noi」はイタリアンの真髄である地産地消を追及していて、「自由が丘でできる最高をつくる」というコンセプトで、相模湾の魚や秦野の小麦、自由が丘の野菜、丹沢の水などを使っているそうです。
今回いただいたコースは、「mondo」を彷彿とさせつつも、「これは凄い!」と思わずシェフに色々聞きたくなってしまうようなお料理の連続。カウンター8席のみで一斉にお料理が始まるというスタイルは、そこに居合わせた他のお客さんと一体感を覚えられるような一期一会の時間で、それもまたとても素敵だなと思いました。
特に印象に残ったお料理は、その場でパスタ打った作りたての麺で作る「芽キャベツのタリアテッレ」、自由が丘で作られた(自由が丘に畑があったことに驚き!)野菜を添えた「猪のグリル」、あしかがの完全放牧牛のミルクを使って作られた「ブッラータチーズ」、サクサクの衣の中に肉と魚介の旨みが凝縮された「滋黒シャモと伊勢海エビのカツレツ」、肝で炊き、ソテーしたあんこうが乗ったこれぞ宮木シェフの料理と感じさせてくれる「あんこうのリゾット」、完全に本物の苺かとだまされた最後のデザート「苺」。いや、もう全てのお料理が印象に残っています。
ペアリングのドリンクは、アルコールとノンアルコールと選べるのですが、私はもちろんアルコール。イタリアワインだけでなく、日本酒やビールなどもお料理に合わせて登場してきたことに驚きとともに、進化を感じました。
「まだまだこれから進化していきます」と語る宮木シェフ。
本当にどんどん進化していくんだろうなと予感させてくれるこれからも通い続けたいお店です。
【オススメシーン】
記念日ディナー、特別なデート、接待
【Today’s Course】おまかせコース(ペアリング込み)ー28,000円
席に着くとすぐに温かな黒文字茶が出て来ました!
♦アペリティーボ
→自家製のグリッシーニに生ハム、スミイカのすみ煮の上にトマトのソース、それを薄いタルト生地に乗せて、ライム麦の生地の中にリコッタチーズを入れて揚げたテルテマランの三種。スイーツのような可愛らしい見た目が印象的で、軽いスナックのような感覚でどれも食感を楽しみながらいただけるシャルドネのスプマンテと非常に相性が良いアペリティーボでした。
♦相模湾の朝〆の魚
→アジ、メジナ、ヒラスズキの三種に花だいこんの葉とニュージーランドスピナッチを添えて。塩はお店で相模湾の海水から作った塩というからこれまたビックリ。
♦ 完全放牧牛のミルク
→あしかがの完全放牧牛のミルクを使って作られたブッラータっぽいモッツァレラ。シンプルにバジルソースでいただく形で、ミルクのリッチな美味しさをしっかり味わえました。
♦土窯焼き
→相模湾の長井漁港で獲れたヒラスズキを神経締めしたものをからし菜で包んでその周りに秦野の土を使って土窯焼きに。蒸し上がったヒラスズキは、ビネガーで味付けされたからし菜の茎の上に乗せられ、その上に幅海苔や明日葉を素揚げしたものが乗っていました。からし菜の爽やかな香りをまとったヒラスズキはとてもフワフワ。上に乗った素揚げしたサクサクの幅海苔や明日葉の香りや味わいで旨みがさらに増して、下のビネガーで味付けされたからし菜がさっぱりとさせる。すべての食材のマリアージュが素晴らしい一品でした。
♦滋黒シャモと伊勢エビ
→あしかがのミルクのホエイで乳酸発酵させたキャベツを千切りにしてクミンを加えたものの上に、日本酒でマリネ―ぜされた滋黒シャモの上に長井漁港で獲れた伊勢海老のミンチに鮎のなれ鮓やふきのとうを混ぜ合わせたものを乗せ、厚めの衣を纏わせて揚げたカツレツ。伊勢海老とトマトのスープを乾燥させてパウダー状にしたものが赤い色合いと味のアクセントになっています。
とにかく衣のサクサクの食感が良く、伊勢海老の旨みとジューシーな滋黒シャモのお肉が口の中でマリアージュしていく感じが素晴らしく、乳酸発酵させたキャベツと交互に食べたり、一緒に食べたりするのがまたカツレツとすごく合っていて美味しかったです。
♦あんこう
→数多くのシェフがリゾットを作っていますが、私は宮木シェフの作り出すリゾットが一番美味しいと思っています。日本人の口に合うようにと日本米を使っていて、柔らかめ。今回のあんこうのリゾットは、あんこうの肝も使って炊いたというだけあって、米にあんこうの旨みが浸み込んでいて、さらに上に乗せたあん肝のソテーのペーストが旨みを増させます。さらに上に乗ったはっさくと揚げたネギが絶妙なアクセントになっていて、最高に美味しい一品でした。
♦秦野産小麦のタリアテッレ
→ボローニャでパスタ作りを教えていた「Base」の河村耕作氏の元で修行した吉井陸人氏がコースのスタートからその場で生地を伸ばして作り上げた出来立てのタリアテッレ。他では食べたことがない滑らかさと薄さで、このパスタは本当に素晴らしい。そのパスタを炒めた芽キャベツの上に乗せパルメジャーノチーズと半熟卵を乗せた形で出来上がり。卵にナイフを入れると濃厚な黄身がとろーりと出て来て、パスタや芽キャベツなどすべての具材を混ぜ合わせていただくと旨みが倍増。
♦お口直し
→甘夏のグラニテにホエイのエスプーマを乗せて。甘夏の丁度良い酸味が口直しにピッタリ。
♦猪と自由が丘の野菜
→猪ってこんなに美味しいのかと驚かされたお料理。火入れ加減が絶妙で、表面のカリカリとした食感のあと、ジュワっと口の中で猪の脂の旨みが広がる至福。ソースは、今日のお料理で使った野菜や魚介、お肉などの使わなかった部分をブロードにしたものを使っているそうで、とてもやさしい味わいが猪肉と良く合う!また添えられたカブ、ブロッコリー、ケールといった野菜の味がとても濃厚。ワイルドでありながらもとても繊細なお料理で素晴らしかったです。
♦苺
→完全に騙されました。目の前に来ても本物の苺だよなと思って、ナイフを入れてビックリ。チョコレートで作られた苺で、その中にはピスタチオのアイスなどが入っていました!本物の苺は細かく角切りにされているという素晴らしいプレゼンテーション。石井夢麻氏による芸術作品と言っても良いデザートでした。
♦ハーブティー
→ミント、ローリエ、レモングラスなどをブレンドしたハーブティー。食後の香り豊かで優しい味わいのハーブティーというのがまた嬉しい。
最高のリストランテです!
進化がまだあると信じて、5.0をつけたかったけれど、あえて4.9点にさせてただきました。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
⭐️グルメの旅人⭐️
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東横線沿線をメインに都内近郊や海外などの旅先の美味しいお店を紹介しています。
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
2025/03/07 更新
2度目の訪問となる自由が丘の隠れ家イタリアン「Siamo Noi」さん。
今回は、こちらで私のお誕生日祝いをしていただきました。
自由が丘を代表する名イタリアン「mondo」が進化を遂げ、「Siamo Noi」として生まれ変わったこちら。
宮木康彦シェフによる、地産地消の食材を最大限に生かしたイノベーティブなイタリア料理を堪能できる、特別な場所です。
宮木シェフをはじめ、スタッフのみなさんは、お店のお休みの日には生産者の元を訪れ、その苦労を肌で感じながら、さらに食材への理解を深めているのだそう。
相模湾の魚、あしかがのミルク、丹沢の水、世田谷の野菜──地元の恵みへのリスペクトが、皿の上に確かに表れています。
オープン当初に伺った際、宮木シェフが「お料理はどんどん進化させていくので、次回も楽しみにしていてください」と語ってくださったのですが、今回、たった数か月とは思えないほどの進化を遂げていて、心から感動しました。
「毎日お料理が美味しくなっていっているんです」と、嬉しそうに話すシェフの姿に、料理への愛情と誇りを強く感じます。
カウンター8席のみ。全員一斉スタートというスタイルも特別感があって、料理人とお客さんが一体となって紡ぐ時間。
「Siamo Noi(わたしたち)」には、お店の人だけでなく、ゲストも含まれている──そんな風に思わせてくれる、温かい空間です。
【Toray’s Course)おまかせ料理と厳選ペアリングコース 28,000円
♦アペリティーボ
コリアンダーが練り込まれた香り高いグリッシーニに生ハム、しめ鯖カルピオーネのタルト、リコッタチーズとホウレン草を包んだテルテマラン。食感と香り、旨みのバランスが一皿ごとに異なり、スタートから心を掴まれる構成。
♦今朝〆のアジと糠漬け
茹でた明日葉の上に、相模湾で釣れた朝〆のアジ。しなやかな弾力のある身に、糠漬けのほのかな酸味と発酵の香りが重なり、驚くほど深い味わいに。上に乗せられたマイクロベジタブルの清涼感がアクセントになり、完成度の高い前菜。
♦完全放牧牛のミルク
あしがらのジャージー牛乳を使った自家製ブッラータ。ジュースのように瑞々しい北海道産トマトソースとバジルソースが見事に調和し、まるでカプレーゼを再構築したかのような一皿。前回よりも格段に滑らかさを増したブッラータが、その進化を確かに物語っていた。
♦蚕豆(そらまめ)と真蛸のピアディーナ
乾燥蚕豆とトウモロコシ粉で焼いたピアディーナの上に、蚕豆と佐島産の真蛸。ホエイのクリーム、蚕豆味噌とワインビネガーのソースが全体をしっとりとつなぎ、香ばしさとねっとりとした旨みのバランスが絶妙。地味に見えて実に奥深い一品。
♦滋黒軍鶏の土釜焼き
土窯の中で焼かれたというより、蒸し焼きにされた滋黒軍鶏のモモ肉は、その軍鶏から取った旨みたっぷりのスープに浮かべられて。椎茸やきくらげ、卵の刻み、からし菜やパンのペースト──ひとつひとつが計算された香りと食感を生み出し、重層的な味わいの奥行きに圧倒される。まさに“完成された”一皿。
♦タリアテッレ 金目鯛と山菜
打ちたてのタリアテッレに、めかぶや明日葉などの春の山菜。藁の上で蒸された金目鯛がふわりと香りをまとい、麺と山菜のねばりが絶妙なハーモニーを生む。香り、食感、ビジュアル、すべてが美しく重なり合い、記憶に残るパスタ体験に。
♦リゾット イカ墨とビーツ
宮木シェフの代名詞とも言えるリゾット。この日はイカ墨がベース。上にのったビーツと赤ワインビネガーのエスプーマが華やかさを添え、イカの肝が生み出す深いコクとの対比が面白い。口の中で広がる旨みと酸味のコントラストが印象的。
♦お口直し
フェンネルのソルベに、レモンを加えたホエイのエスプーマを重ねて。フェンネル特有の爽やかさとほのかな苦味が、次の皿への期待を心地よく引き上げる。
♦月の輪熊と猪のサルシッチャ
秋田の月の輪熊と足柄の猪を使った自家製サルシッチャ。炭火でじっくりと焼き上げられたソーセージはナイフを入れた瞬間に肉汁が溢れ、旨みの濃さに驚く。当日のお料理で使った端材から取ったブロードのソースともしっかり溶け合い、余すところなく食材の魅力が引き出されていた。
♦甘夏みかん
見た目は柑橘そのもののようなスイーツ。中にはサフラン香るババロア、リコッタチーズ、チョコレートクランブルが詰まり、滑らかな口溶けとスパイシーな後味が絶妙なバランスに。右に添えられた甘夏のソルベと、上に乗ったはちみつゼリーが酸味と甘みの余韻を演出。
♦ハーブティー&バナナのカンノーリ
色の濃いシガールのような見た目のカンノーリ。中にはプリンとチョコが詰まっており、バナナのやさしい甘さと香ばしさが印象的。ハーブティーとの相性も抜群で、食後の時間を穏やかに締めくくる一皿。
ペアリングドリンクは、ワインにとどまらず日本酒やハードリカーまで幅広く。
一皿ごとに違った世界が広がる、贅沢な体験でした。
今でも「最高」だと思えるのに、
次に訪れる時には、さらに進化しているのだと思うと、またすぐにでも足を運びたくなります。
【オススメシーン】
記念日ディナー、特別なデート