Whiskey Catさんが投稿したL'ARBRE(東京/品川)の口コミ詳細

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グルメの旅人

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L'ARBRE品川、北品川、高輪台/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.9
      • |酒・ドリンク 4.9
1回目

2025/08 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.9
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

五感で楽しむカウンターフレンチの醍醐味!クラシックと革新が融合する美しいお料理の数々に心満たされるひととき

前からずっとお伺いしたくて、念願叶ってグルメな友人と一緒に友達のお誕生日祝いも兼ねお伺いしました。

こちらのお店はカウンターフレンチで、目の前でシェフによるお料理のプレゼンテーションを見ることが出来るライブキッチンスタイル。ホテルのフレンチとは違い、リラックスしながらしっかりとお料理とワイン(ノンアルコールペアリングも有)を楽しめるところが魅力。

都内のホテルやオザミ系列でシェフを歴任してきた菊地正樹氏はメディアなどでは拝見していましたが、実際にお伺いしてお会いしてみると、一見穏やかそうに見えるその内側に、お料理を追求する果てしない情熱がある、「これぞ料理人」という方でした。

その菊池氏が繰り広げる「ニュークラシックスタイル」のお料理。
シグネチャーメニューの「パテアンクルート」は、これが話題になるのは納得のお料理。ホロホロ鳥、仔牛、鴨を中心に、フォアグラやローストしたヘーゼルナッツやピスタチオ、アプリコットなどをブリゼ生地で包んで家のような形に1週間かけて仕上げたクラシックなパテアンクルート。サクサクの外側の食感の中に、何種類ものお肉の旨みが凝縮されたその味わいは、このメニューだけでも通う価値があると思います。

またこれに合わせてくるソムリエさんのチョイスが30年もののシェリーオロロソという変化球にもまた心を掴まれてしまいました。

全ての食材、調味料の産地にこだわり、その手間や苦労を惜しむことのないお料理の一品一品すべてに感動があり、これがおよそひと月ごとに変わっていくのかと思うと、毎月と言わず、そのシーズンごとに通いたいと思ってしまう、素晴らしいお店でした。
進化しつづけるそのお料理、そしてそれに寄り添うソムリエさんセレクトのワインをいただきに、またお邪魔させていただきたいと思います。

【季節のおまかせコース】 14,900円 + ハーフペアリング 8,800円

◆Amuse Bouches
・大分・佐伯 大入島オイスター × 佐賀・有明 手摘み生海苔
ミネラル感たっぷりの味の濃い牡蠣はほんのり火入れされ、香りが良く少しざらっとした食感の根セロリと生クリームのムースや牡蠣のエキスを使ったジュレでまとめたひと皿。希少な手摘みの生海苔が重なることで、磯の香りとミネラル感が際立つスタートからワクワクさせる一品。

・高知・須崎 石垣鯛 × 北海道・美唄 胡瓜 × 高知沖トンゴロイワシ
神経締めされた石垣鯛を5日間寝かせて旨みを凝縮。サブレの上に重ね、ほんのり甘いマリネされたメロンを合わせた爽やかな前菜。揚げたトンゴロイワシはサクサクカリカリの食感。有明海のワラスボのパウダーをまとわせたユニークな仕立て。

・北海道・函館 鱒之助(天然キングサーモン) × 下川町 平良さんの「濃ゆトマト」
糖度10度を超えるフルーツトマトをドライトマトにし、軽く燻製にしたキングサーモンを包み込んだ一品。甘みが凝縮されたトマトの味わいの後にサーモンの旨みが続く。

・北海道・根室 秋刀魚 × 高知・四万十 桐島さんの青紫蘇
脂の乗った新秋刀魚を軽く昆布締めすることで、しっとり滑らかな食感に。1つは炙りでほんのり香ばしく、スプーンに乗せた方は青紫蘇が香るブランマンジェと合わせて、魚の旨みと爽やかなハーブの香りの対比を楽しむ。

◆Maïs , Coquille Saint-Jacques , Crevettes , Caviar
・北海道産とうもろこし「恵味」と「ピュアホワイト」を使い、とうもろこしに見立てたこの時期のスペシャリテ。芯の部分は帆立のムース、それをとうもろこしの粒で巻いて見た目はまるでとうもろこし!
・カダイフを巻いて揚げたサイズの大きい熊海老。サクサクとした食感の後に、熊海老の濃厚な旨みが続く。カリッと揚げた熊海老の頭は香ばしいスナック菓子のような感覚で。その奥に、キャビアを乗せたブランデーで香りを付けた甘海老のタルタル。
・北海道産の生のとうもろこし「ピュアホワイト」にほんのり塩を加えただけという、深い甘みの中にほんのり香る生野菜の青臭さが心地よいシェフがどうしてもお客さんに飲んでほしいとコースに組み込んだという理由がわかる一品。

◆Pâté en Croûte
どうしても食べてみたかったシグネチャーメニュー!
岩手・花巻のホロホロ鳥、北海道の仔牛、滋賀の近江鴨を中心に、フォアグラやローストしたヘーゼルナッツやピスタチオ、アプリコットなどを詰めたクラシックなパテアンクルート。
ブリゼ生地に包まれ、焼く過程で出来る上部の空間をポルト酒を使ったコンソメジュレで埋める。断面の美しさ(ホールの形で見ると側面にハート柄が!)、そして1週間かけて作られるというシェフの情熱を感じる一皿。

◆Consommé Tripler(トリプルコンソメ)
もうひとつのシグネチャーメニュー。
高知のはちきん地鶏、青森の津軽鴨、山形牛。総量35kgの素材から、5日間かけて12Lしか取れない上澄みだけをいただく贅沢なコンソメ。
蓋を開けた瞬間に香りがふわっと広がる!
台湾茶の聞香の要領で、蓋の香りを嗅ぐとはっきりとわかるその芳醇な香りに幸せな気持ちに包まれる。香りを楽しんだ後に味わう、奥深い旨み。最後にわずかに野菜の酸味を感じるのがまた何とも言えない。

◆Poisson Amadai de Hagi
甲殻類の旨味を凝縮したソースの香りが部屋中に広がり、これまた食欲をそそる。
萩産の甘鯛をうろこ焼きのようにして、鱗はカリッと香ばしく、身は半生のような柔らかな食感。
合わせるのは炭でローストした青森・野辺地の小蕪。あまりに蕪が瑞々しくてその水分におぼれそうになるほど。
先ほどの甲殻類のソースと酸味とコクの魚出汁を使ったノイリーソース、フェンネルクリームの三重奏。

◆Rumsteck de Boeuf de Race Shorthorn de Kazuno
秋田・鹿角の短角牛(かづの牛)を、赤身の旨さが際立つ「芯玉」部位で。
放牧によって育まれた滋味深さが特徴的。火入れが素晴らしく、柔らかな食感ながらも、赤身ならではの香りと旨味が広がる。
ソースは酸味と深みのあるマデラ酒のソース。これがお肉の旨みをさらに引き立てている。
付け合わせはローストかぼちゃ、美唄の玉ねぎ、岩手産の丸なす「フィレンツェの貴婦人」。

◆Joue de boeuf de Matsusaka
松阪牛の頬肉を赤ポルト酒で煮込み、ナイフいらずのとろけるほど柔らかく仕上げられた一皿。
添えられたのは十勝産「インカのめざめ」を1年熟成させたもの。栗のような甘さにこれがじゃがいもか?という驚き。添えられた高知の田野屋銀象ソルトがさらにその甘さを上昇させる。

◆Kaki séché glacé de Noto
能登のひんやりころ柿。通常のあんぽ柿の3倍の時間をかけて乾燥させ、旨味と糖度を凝縮させているそう。凍らせることで甘みと香りが一層引き立ち、その半解凍くらいの状態でシャリシャリとした食感を楽しみながらいただきました。一緒に出てきたのは濃厚でトロピカルな香り豊かなマンゴープリン。

◆Mousse au vin Niagara
小樽のナイアガラワインを使ったフルーティーなムース。
まるでワインを飲んでいるような錯覚に陥るようなペアリングのワインからの流れを汲んだデザート。
白桃のコンポートやシャインマスカット、イチゴのソースとともに、軽やかにコースの最後を締めくくる。

この日は一緒に行った友人の一人のお誕生日祝いを兼ねていたので、バースデープレートを用意していただきました。
目の前でシェフが、チョコペンシルを使って、書き上げる芸術的なプレート。
今までバースデープレートは数多く見てきましたが、目の前でシェフ自らが書いてくれたのは初めて。オレンジや苺が彩りを添え、

お土産に小さなカヌレとフィナンシェという嬉しいサプライズ。

【オススメシーン】
・記念日や大切な人とのディナー
・ワイン好きな友人との会食

お店からの返信

L'ARBRE

2026/02/05

このたびは、大切なお誕生日という特別な機会にL’ARBREへお越しいただき、
またこれほどまでに丁寧で温かい口コミをお寄せくださり、誠にありがとうございます。
スタッフ一同、時間をかけて拝読し、胸が熱くなる思いでいっぱいです。

以前からご関心をお寄せいただき、念願叶ってのご来店、
そしてグルメなご友人様とのご会食に当店をお選びいただけたこと、心より光栄に存じます。
カウンターフレンチならではのライブキッチンの臨場感や、
肩肘張らずに料理とペアリングを楽しめる点を魅力として感じていただけたことは、
私たちが目指している姿そのものです。

菊池へのお言葉も、料理人としてこれ以上ない励みになります。
穏やかな中にある料理への情熱、その姿勢や想いを
感じ取っていただけたことを大変嬉しく思います。
「ニュークラシック」というスタイルの中で、古典を大切にしながらも、
今の感性で表現する――その真髄をお料理から受け取っていただけたのであれば、
これ以上の喜びはありません。

シグネチャーメニューであるパテ・アンクルートやトリプルコンソメ、
そしてそれぞれの料理に寄り添うソムリエのペアリングまで、
細部にわたりご堪能いただき、
また30年熟成のシェリーという選択にも心を掴まれたとのこと、
ソムリエも大変喜ぶことと思います。

一皿一皿に込めた産地への敬意、手間を惜しまない仕込み、
その積み重ねを「感動」として受け取っていただけたことは、何よりのご褒美です。
月ごと、季節ごとに変化していくコースを、またぜひ体験しにいらしてください。

バースデープレートや焼き菓子のお土産も含め、
大切な一日が思い出深いものとなっていましたら幸いです。
また皆さまにお会いできる日を、心より楽しみにお待ちしております。
このたびは誠にありがとうございました。

2025/09/01 更新

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