4回
2019/10 訪問
[再訪]やっぱりのむらだ、百貫食べても大丈夫!アハハハハッ!
[2019/10]寿司⑤ くるまえびの握り
[2019/10]寿司⑦ あじの握り ここでしか食べられない「のむらのあじ」
[2019/10]寿司⑪ すじこの握り これが「のむらのTKG」
[2019/10]寿司⑮ たちうおの握り これが「のむらのスペシャリテ」
[2019/10]あおりいかの握り
[2019/10]寿司② すじあらの握り 別名・沖縄三大高級魚といわれるアカジンミーバイ
[2019/10]寿司③ まだい 特殊な締め方
[2019/10]寿司⑤ くるまえびの握り ここでは茹でたてをご主人自らが調理してくれる
[2019/10]寿司⑥ さわらの握り 12kgものを2日熟成
[2019/10]寿司⑦ しまあじの握り
[2019/10]寿司⑨ 昆布森産かきの握り 炊いた出汁の旨さが際立つ
[2019/10]寿司⑩ 唐津産黒あわびの握り 柔らかい弾力がたまらない
[2019/10]寿司⑫ はがつお腹の握り ここからのむらならでの脂が乗った3貫が続きます
[2019/10]寿司⑬ ほしがつおの握り 別名やいたがつお
[2019/10]寿司⑭ ばしょうかじきとろの握り 鹿児島のまぐろは漁獲高制限で取れなくなっているそうです
[2019/10]寿司⑯ 対馬産あなごの握り のむらはたれには頼らない
[2019/10]香の物
[2019/10]味噌汁
[2019/10]味噌汁
[2019/10]酒肴① とびうおのちきあげと厚焼き玉子
[2019/10]酒肴① とびうおのちきあげと厚焼き玉子
[2019/10]酒肴② ひらめ 2kgもの 坊津産釜だき天日干しの塩とわさびが合う
[2019/10]酒肴③ 茹でたのまだこ
[2019/10]酒肴③ 茹でたのまだこ
[2019/10]酒肴④ しょっこ 1.5kgもの
[2019/10]酒肴⑤ かいとうげ 言わば、たこの玉子
[2019/10]酒肴⑤ かいとうげ 言わば、たこの玉子
[2019/10]酒肴⑥ たらの白子のリゾット いつの間にかのむ一番人気 シャリと焼くのがのむら流
[2019/10]酒肴⑥ たらの白子のリゾット いつの間にかのむ一番人気 シャリと焼くのがのむら流
[2019/10]酒肴⑦ 対馬産まぐろづけ 95kgもの
[2019/10]酒肴⑧ ばしょうかじきの腹側
[2019/10]酒肴⑧ ばしょうかじきの腹側
[2019/10]酒肴⑨ ばしょうかじきの背鰭 弾力のある上質な鶏皮のよう
[2019/10]酒肴⑩ 天然しまあじ 1.5kgものを2日熟成
[2019/10]酒肴⑪ 茶碗蒸し いくらは腹開け直後、30秒つけ
[2019/10]酒肴⑪ 茶碗蒸し いくらは腹開け直後、30秒つけ
[2019/10]酒肴⑫ はがつおのたたき
[2019/10]酒肴⑫ はがつおのたたき
[2019/10]御酒① 花の露 純米(福岡県久留米市/花の露)
[2019/10]御酒② 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
[2019/10]御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
[2019/10]御酒④ 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
[2019/10]御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
[2019/10]御酒⑥ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
[2019/10]御酒⑦ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
[2019/10]御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
[2019/10]御酒⑨ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
[2019/10]御酒⑩ 春鹿 純米 超辛口(奈良県奈良市/今西清兵衛商店)
[2019/10]御酒⑫ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)
[2019/10]鮨匠 のむら
[2019/10]大閤秀吉が好みそうな茶碗でお茶をいただきます
[2019/10]
[2019/10]鮨匠 のむら
[2019/10]鮨匠 のむら
[2019/10]鹿児島といえば、桜島とのむら!
2019/12/01 更新
2018/11 訪問
[再訪]これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/11/18)★4.20/71口コミ[1位/219軒]
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
□ 1989年創業。
□ 鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋。
□ 最寄駅は鹿児島市電・天文館通停留所。
□ 鹿児島の海の幸を超一流の目利きと技術、そしてトークの力で堪能させてくれる。
□ 私事ながら、2017年度のマイベストレストランNo.1(2016年度は登録期限までにレビュアップできず)であり、2軒しかない★5.0の満点評価の店であり、今回で3回目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合 :★5.0/ これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛!
(4.60+0.05/ 訪問3〜4回))
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/11]
□ おまかせ
酒肴① たこの玉子
酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴③ もみじ鯛(背・腹身)
酒肴④ のむらのたこ
酒肴⑤ ひらめのえんがわ 腹側
酒肴⑥ 真鱈の白子 シャリ和え
酒肴⑦ しょっこの刺身
酒肴⑧ 芭蕉かじきの炙り
酒肴⑨ 茶碗蒸し いくら30秒漬け さつまいも 菜の花
酒肴⑩ はがつおのたたき
寿司① あおりいかの握り
寿司② 目一鯛の握り
寿司③ ひらめのえんがわの握り
寿司④ なみくだひげえびの握り
寿司⑤ のどぐろの握り
寿司⑥ こはだの握り
寿司⑦ 茹でたてくるまえびの握り
寿司⑧ さよりの握り
寿司⑨ あじの握り
寿司⑩ 天然しまあじの握り
寿司⑪ のむらのTKG いくらの握り
寿司⑫ あわびの握り
寿司⑬ 昆布森産かきの握り
寿司⑭ 芭蕉かじきの握り
寿司⑮ ほしがつおの握り
寿司⑯ まぐろづけの握り
寿司⑰ たちうおの握り
寿司⑱ あなごの握り
味噌汁
御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
御酒④ 南部美人 特別純米酒(岩手県二戸市/南部美人)
御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
御酒⑥ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)
⚫︎ 酒肴10品+寿司18貫という最早追加しようと思わせない圧巻のコース。
⚫︎ 日本酒はまたもや10種類も飲んでしまった…
⚫︎ 結論から言ってしまえば、日本に数多くの寿司屋はあれど、ここに代われる寿司屋はないということだろう。
⚫︎ 食材は鹿児島の西南に広がる東シナ海のもの、それも多く市場に出回らないものを多く使われている。
⚫︎ それだけであれば探せば他にもあるのだろうが、東シナ海を知り尽くした野村さんならではの目利きと購買ネットワーク、技術、そして客を乗せるあのトーク(ここ重要!)で昇華されるわけだから、ここはオンリーワンなのだ。
⚫︎ この日はたこの玉子でスタート。
⚫︎ たこの玉子と言えば、パサッとしてモサっとしたイメージであったが、仄かなコクとともに解ける感じが良い。
⚫︎ もみじ鯛は背と腹の部位が供される。
⚫︎ 背はわさび+塩・ポン酢・梅わさび、腹身はわさび+醤油で味わう。
⚫︎ 適度な脂乗りと仄かな甘さのもみじ鯛もさすがだが、この調味料群も相変わらず良い仕事をしている。
⚫︎ お客さんにお仕着せにならぬよう、多彩な選択肢を提供したいという自由な雰囲気がここの良さの一つだろう。
⚫︎ 定番メニューのたこを酢味噌でいただいた後に出てきたひらめのえんがわと白子のシャリ和え、これは危険だった。
⚫︎ 経験上、酒肴は中盤だろうが、この二品、酒が進んで困る…アハハハハッ!
⚫︎ 芭蕉かじきの炙りは、言わばスーパーレアステーキ。
⚫︎ 東シナ海の魚は肉をも超えるのかと驚かされる。
⚫︎ 芭蕉かじきのこってりの後は茶碗蒸しでさっぱりさせ、はがつおのたたきをいただく。
⚫︎ はがつおのたたきは兵庫の好物の一つであるため、それだけでも嬉しいが、ここのは格別で、もちろん出汁まで飲み干しましたよ。アハハハハッ!
⚫︎ ここの握りはシャリや握り加減は外連味のないものだが、それは正解で、その外連味のなさが共に握られるネタの素晴らしさをしっかりと際立たせている。
⚫︎ 兵庫的にはやはり”なみくだひげえび”は外せない。
⚫︎ これぞ 'King of shrimp' 、これにはあま木のこしおりえびも鮨おおねたのぼたんえびも敵わない。
⚫︎ ここではのどぐろも変わっている。
⚫︎ のどぐろと言えば、濃厚な脂のりが特徴であるが、ここのものは脂は必要以上に感じず、昆布で締めたかのような旨味が先に立つ(昆布締めにしているのかもしれないが)。
⚫︎ 目立たないが、忘れてはならないのが、”のむらの理想サイズのあじ”と”天然しまあじ”のコンビ。
⚫︎ 「鹿児島の魚は…」と言っていた寿司屋がいたが、ここの寿司をいただいて、もう少し知見を養ったほうが良いだろう。
⚫︎ 北海道釧路町の昆布森のかきはトロッとした濃厚なペーストで、あまりに濃厚で次の一貫を楽しむには日本酒で洗い流さないと…というわけでさらに酒が進みます。アハハハハッ!
⚫︎ またもや登場の芭蕉かじきは写真を見ての通り、たまらん!
⚫︎ そして、野村さんの強い押しと共に登場したのが ”ほしがつおの握り”。
⚫︎ 今までの経験で三本の指に入るというが、見た目に騙されるなかれ、ものすごい旨味でかつおとつけるのは失礼だと思ってしまう。
⚫︎ のむらのスペシャリテ "たちうおの握り” はもう過去のレビューで述べたが、これを食べるとコースも終わりに近づき、旨さと寂しさが加わりなんとも不思議な味になるねえ。アハハハハッ!
⚫︎ 今回も満足を超える満足のコースだった。
⚫︎ 今、終盤を迎えている大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛は負けると分かっていた戦いに身を投じ、桜島を望める城山で別所晋助に「晋どん、もうここらでよか」と言い、自刃したという。享年49歳。
⚫︎ おそらく、西郷はことに臨む前にこうなることは分かっていただろうし、死に場所は桜島が見える場所でと決めていたのだろう。
⚫︎ 兵庫が事を終える場所は是非、ここでありたい…そう思える寿司屋だね。アハハハハッ!
[2018/11]寿司④ なみくだひげえびの握り
[2018/11]寿司⑪ のむらのTKG いくらの握り
[2018/11]寿司⑭ 芭蕉かじきの握り
[2018/11]寿司⑰ たちうおの握り
[2018/11]寿司① あおりいかの握り
[2018/11]寿司② 目一鯛の握り
[2018/11]寿司③ ひらめのえんがわの握り
[2018/11]寿司⑤ のどぐろの握り
[2018/11]寿司⑥ こはだの握り
[2018/11]寿司⑦ 茹でたて車海老の握り
[2018/11]寿司⑧ さよりの握り
[2018/11]寿司⑨ あじの握り 90g 理想サイズとのこと
[2018/11]寿司⑩ 天然しまあじの握り
[2018/11]寿司⑫ あわびの握り
[2018/11]寿司⑬ 昆布森産かきの握り
[2018/11]寿司⑮ ほしがつおの握り
[2018/11]寿司⑯ まぐろづけの握り
[2018/11]寿司⑱ あなごの握り
[2018/11]味噌汁
[2018/11]酒肴を彩る調味料たち
[2018/11]酒肴① たこの玉子
[2018/11]酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
[2018/11]酒肴③ もみじ鯛
[2018/11]もみじ鯛背は、わさび+塩・ポン酢・梅わさびで。
[2018/11]もみじ鯛腹身は、わさび+醤油で。
[2018/11]酒肴④ のむらのたこ
[2018/11]酒肴⑤ ひらめのえんがわ
[2018/11]酒肴⑥ 真鱈の白子 シャリ和え
[2018/11]酒肴⑦ しょっこの刺身
[2018/11]酒肴⑧ 芭蕉かじきの炙り
[2018/11]酒肴⑧ 芭蕉かじきの炙り
[2018/11]酒肴⑨ 茶碗蒸し いくら30秒漬け さつまいも 菜の花
[2018/11]酒肴⑩ はがつおのたたき
[2018/11]酒肴⑩ はがつおのたたき
[2018/11]御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
[2018/11]御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
[2018/11]御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
[2018/11]御酒④ 南部美人 特別純米酒(岩手県二戸市/南部美人)
[2018/11]御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
[2018/11]御酒⑥ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
[2018/11]御酒⑦ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
[2018/11]御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
[2018/11]御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
[2018/11]御酒⑩ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)
[2018/11]鮨匠 のむら
[2018/11]鮨匠 のむら
[2018/11]おはら祭の踊りの列は延々と続いていきます。
[2018/11]道路を渡れません…
2018/11/19 更新
2017/06 訪問
[再訪]ご主人の東シナ海に対する愛こそがここの魅力の源だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
1989年創業。
鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋だよ。
魚の美味しさでは日本屈指の鹿児島ながら、実のところ、美味しい寿司屋というのはあまり多くないね。
いや、より正確な表現をすれば、仕事の成された寿司は多くない、なぜなら、そんなことはせずとも美味しく食べられるバナナリパブリック的な土地柄によるものだろう。
そんな中で鹿児島の上質な寿司といえば、やはり最右翼はこちら「鮨匠のむら」であろう。
私事であるが、当方のNo.1レストランだね。
前回は冬でしたので、今回は初夏の魚を楽しみにやってきた次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:電話予約済み
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合 :★5.0/ これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛!
(4.50)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2017/06]
□ おまかせ
酒肴① 西伊豆産テングサを使用したところてん
酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴③ いさきの刺身(背+塩・腹+醤油) 1kgものの朝じめ
酒肴④ 茹でたてのたこ 梅わさび合う
酒肴⑤ しょっこの腹身 1.5kgものの朝じめ
酒肴⑥ いさきの白子
酒肴⑦ 天然しまあじ(背)
酒肴⑧ きびなご 焼き
酒肴⑨ さわらのたたき 7kgもの
酒肴⑩ 茶碗蒸し 唐津のばふんうに乗せ
寿司① あおりいかの握り 塩 柑橘
寿司② 目一鯛の握り 柑橘
寿司③ あかやがらの握り 3kgもの
寿司④ のどぐろ(赤むつ)の握り
寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
寿司⑥ 本くるまえびの握り
寿司⑦ 真あじの握り 60gもの
寿司⑧ かますの握り
寿司⑨ 天然しまあじ腹の握り
寿司⑩ わらさの握り
寿司⑪ 唐津産あわびの握り
寿司⑫ しゃこの握り
しゃこの爪 クリアな甘み
寿司⑬ 唐津産赤うにの握り
寿司⑭ まぐろづけの握り
寿司⑮ めじの握り
寿司⑯ たちうおの握り
寿司⑰ あなごの握り
にゅうめん
御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 寶劔 純米酒 超辛口(広島県呉市/宝剣酒造)
* 特に産地指定のないものは開聞町川尻漁港等で揚がった地物。
今回は酒肴10品+寿司17貫のコース。
前回より寿司が1貫少ないが、しゃこの爪が出たりしたので、ほぼ同じ分量だろう。
日本酒は人それぞれだが、今回も良く飲みましたなあ。アハハハハッ!
----------------------
⚫︎ つまみ全般
今回は初夏ということもあり、西伊豆のテングサで作ったというところてんでスタートだよ。
お馴染みのだし巻きとちき揚げ、ご主人が日本一と豪語するたこと前回と同じメニューもあるが、10品中8品が変わっているね。
その中でも「これは」というものは、
⑴ いさきの白子
⑵ きびなご焼き
⑶ 唐津産ばふんうにを使った茶碗蒸し
だろう。
⑴ いさきの白子
1kgものの白子で、5〜6月だけの季節ものだそう。
ご主人曰く「川の香り」がするとのことだが、確かに臭みという臭みはなく、クリアかつ濃厚な味わいを残して、スッと溶けるようになくなるよ。
⑵ きびなごの焼き物
これまたご主人曰く「刺身にするのは勿体無い」という…
食べてみれば全く同感で、噛めば、焼いたきびなごの中からこれまた白子が溢れてくるね。
刺身であれば捨ててしまう部分なのだろうが、確かにそれは勿体無い話だよ。
⑶ 唐津産ばふんうにを使った茶碗蒸し
茶碗蒸しそのものより、そこに乗せられている唐津産ばふんうにが素晴らしいね。
「唐津産ばふん?赤うにの間違えじゃね?」
と思われるのも無理からぬ話だが、間違えではなく、ばふんうにだよ。
赤うにを取る際に一緒に取れるもので、北海道産とは異なり、小さいので、処理に手がかかるため、あまり出回らないそう。
だが、美味しさというのは手間暇に比例するのであろう。
恐るべき濃厚さに驚き、その後5分はうにの風味が口の中を支配するよ。
いさき・しょっこ・天然しまあじ・さわらのたたきも他なればご紹介の対象となる逸品だが、それをさせないさらなるすごさ。
これが鮨匠のむらだね。
⚫︎ 握り全般
シャリに関しては、外連味のないものだが、そのに乗っているものがどれも只者ではないよ。
その中でも白眉だったのは次のものだね。
⑴ あかやがらの握り
⑵ のどぐろの握り
⑶ なみくだひげえびの握り
⑷ 唐津産あわびの握り
⑸ しゃこの握り
⑹ 唐津産赤うにの握り
⑺ たちうおの握り
⑴ あかやがらの握り
3kgものというあかやがらは、繊細ながら旨味の強い白身だね。
実のところ、あかやがらは鹿児島ではたまに見かけるが、3kgというのは見たことがないよ。
何でも、こちらには5kgもののあかやがらも入荷したことがあるそうだが、何とも鹿児島らしい魚だったね。
⑵ のどぐろの握り
鹿児島沖で上がったというのどぐろ(赤むつ)。のどかまろというとそのとろける脂乗りが人気の魚種だが、こちらのは乗り過ぎていない脂乗りだよ。
旨過ぎる以外は過ぎない鮨匠のむららしいのどぐろだったね。
⑶ なみくだひげえびの握り
錦江湾垂水沖でのみ獲れるという幻のえびは前回に引き続き、印象的だったよ。
他のえびが可哀想になるくらいのえび風味にまたしても脱帽だね。
⑷ 唐津産あわびの握り
江戸前よろしく煮あわびだが、特筆すべきはその柔らかさ。
こんな柔らかく煮られたあわびは食べたことがないよ。
⑸ しゃこの握り
砂地のものではなく、泳いでいたものだそう。
これを茹でたてでいただくのだが、その味は甲殻類の王様の名が相応しいね。
爪の中の身はさらに甘いよ。
⑹ 唐津産赤うにの握り
先ほどいただいた唐津産ばふんうにはガツンと風味の後に、それが持続する感じだったが、赤うには威力は落ちるが、うにの余韻がより長く楽しめるね。
⑺ たちうおの握り
当店のスペシャリテ。
このフカフカはここでしか味わえないが、コースの終わりの近づきを感じ、少しさみしい気分になるのが難点かな。
この他、
⚪︎ 漁場の近さならではのあじ
⚪︎ 軽く昆布締めした爽やかなかます
⚪︎ 歯応えと旨味に富む天然しまあじ
⚪︎ フレッシュな脂乗りのめじ
等など、書きたいことはいくらでもあるが、結局書きたいことは、兵庫にとって、こちらが最高の寿司屋であるということだね。アハハハハッ!
◼︎ 総合
「好きこそ物の上手なれ」というが、まさしくその通りで、それはこの店を支えるものから見ても明らかだろう。
この店を支えるものとは、おそらく、ご主人の東シナ海とそこに棲む魚たちに対する愛だよ。
だからこそ、鮨匠のむらの真似は誰にもできないのだろう。
これこそがここに魅了された人たちのオンリーワンであり続ける理由なのだろうね。アハハハハッ!
[2017/06]寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
[2017/06]寿司④ のどぐろ(赤むつ)の握り
[2017/06]寿司⑫ しゃこの握り
[2017/06]寿司⑯ たちうおの握り
[2017/06]寿司① あおりいかの握り 塩 柑橘
[2017/06]寿司② 目一鯛の握り 柑橘
[2017/06]寿司③ あかやがらの握り
[2017/06]寿司⑥ 本くるまえびの握り
[2017/06]寿司⑦ 真あじの握り
[2017/06]寿司⑧ かますの握り
[2017/06]寿司⑨ 天然しまあじ腹の握り
[2017/06]寿司⑩ わらさの握り
[2017/06]寿司⑪ 唐津産あわびの握り
[2017/06]しゃこの爪
[2017/06]寿司⑬ 唐津産赤うにの握り
[2017/06]寿司⑭ まぐろづけの握り
[2017/06]寿司⑮ めじの握り
[2017/06]寿司⑰ あなごの握り
[2017/06]酒肴① 西伊豆産テングサを使用したところてん
[2017/06]酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
[2017/06]酒肴③ いさきの刺身(背と腹)
[2017/06]酒肴④ たこ
[2017/06]酒肴⑤ しょっこの腹身
[2017/06]酒肴⑥ いさきの白子
[2017/06]酒肴⑦ 天然しまあじ(背)
[2017/06]酒肴⑧ きびなご 焼き
[2017/06]酒肴⑨ さわらのたたき
[2017/06]酒肴⑩ 茶碗蒸し 唐津のばふんうに乗せ
[2017/06]酢味噌 三種をブレンドした梅 店特製の醤油 坊津産天日干しの塩
[2017/06]にゅうめん
[2017/06]御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
[2017/06]御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
[2017/06]御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
[2017/06]御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
[2017/06]御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
[2017/06]御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
[2017/06]御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
[2017/06]御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
[2017/06]御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
[2017/06]御酒⑩ 寶劔 純米酒 超辛口(広島県呉市/宝剣酒造)
[2017/06]鮨匠 のむら
[2017/06]鮨匠 のむら
2017/07/06 更新
2016/12 訪問
兵庫の知る寿司屋の中、最高の寿司屋だろうね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
1989年創業。
鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋だよ。
魚の美味しさでは日本屈指の鹿児島ながら、実のところ、美味しい寿司屋というのはあまり多くないね。
いや、より正確な表現をすれば、仕事の成された寿司は多くない、なぜなら、そんなことはせずとも美味しく食べられるバナナリパブリック的な土地柄によるものだろう。
鹿児島の上質な寿司といえば桐野を薦められることもあるが、やはり最右翼はこちら「鮨匠のむら」であろう。
私事であるが、今回1000レビューを迎えるにあたり、こちらへ訪問した次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:電話予約済み
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合 :★5.0/ これが鹿児島の底力、流石
(4.50)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2016/12]
□ おまかせ
酒肴① 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴② 鹿児島県産ひらめの昆布締め 1.2kgもの ほんのり昆布締め
酒肴③ わさび菜
酒肴④ 岩手県産若布
酒肴⑤ しょっこ(かんぱちの稚魚)の刺身
酒肴⑥ まぐろづけ 6日熟成 89kgもの
酒肴⑦ 鹿児島県産たこ
酒肴⑧ はがつおの刺身 3kgもの
酒肴⑨ 白子のリゾット
酒肴⑩ お雑煮 焼きエビと椎茸の出汁 椎茸 もやし 蒲鉾 白菜
寿司① あおりいかの握り 塩 ごま
寿司② 真鯛の握り もみじ わけぎ
寿司③ 目一鯛の握り
寿司④ 本かわはぎの握り 肝のせ もみじ わけぎ
寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
寿司⑥ 車海老の握り 茹でてあるもの
寿司⑦ さよりの握り
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ まあじの握り
寿司⑩ こはだの握り
寿司⑪ はがつおとろの握り
寿司⑫ 芭蕉かじきの握り
寿司⑬ まぐろとろの握り
寿司⑭ いくらの握り
寿司⑮ まぐろづけの握り
寿司⑯ 厚岸産かきの握り
寿司⑰ たちうおの握り この店の看板
寿司⑱ 穴子の握り 塩 珍しい
自家製十割蕎麦
二十日大根
御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 日高見 超辛口 純米(宮城県石巻市/平孝酒造)
な、なんと、酒肴10品+寿司18貫+年越しそばの怒涛のコースに、日本酒はおまかせで飲みも飲んだり、約10種類!
今回ほど、会計が怖かったことはなかったね。
逆に会計を聞いた時の安堵感もハンパないけれど…アハハハハッ!
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⚫︎ つまみ全般
まず、料理の友となる調味料が凄いね。
自家製の醤油、坊津産の東シナ海の海水を天日干しした塩、三種類の梅をブレンドしたペースト、ポン酢、山葵、酢味噌…
この凝った調味料群が料理の味を引き立たせるわけだが、その引き立たせられる側の鹿児島産を中心とした食材の料理もまた凄いよ。
1.2kgもののひらめはほんのり昆布締めで、どの味も立ち過ぎないね。
何かの味を突出させずに、その食材ならではのうまさを主体にバランスを取られている点は、鮨匠のむらの料理に一貫して感じられたポイントだよ。
1kgもののしょっこ(かんぱちの稚魚)も脂が乗り過ぎず、フレッシュな脂の甘みが味わえるが、これもまたそうしたスタンスによるものなのだろうかね。
89kgもののまぐろを使ったづけもまた、サッとその場でつけただけで味はあまりつけない。
それは見て、食べれば納得で、キメの細かい身から出てくるバランスの良い旨味があくまで主役だからなんだろう。
ご主人が「日本一」というたこも同様で、ちょいちょいと調味料で塩気さえつければ、あとは余計なことをせず、たこの旨味に任せておけば極上だね。
客を乗せるのが上手いご主人だが、この「日本一」という言葉には偽りなしだよ。
好物のはがつおは3kgもので軽めにたたいたもの。
まさに旬であり、たたき具合がよろしいのか、はがつおならではの脂の乗った旨味とトロッとした食感がこれまた特上だね。
そして、富士山を逆さにした形のお椀の底にご飯を入れ、その上から軽く火入れした白子を乗せた料理が登場。
白子をあてに日本酒をやり、半分程度食べたところで、混ぜていただくと、食べたことのない海の香りに彩られた濃厚なリゾットとなったよ。
酒肴の最後は、鹿児島ではオーソドックスという焼き海老と椎茸の出汁を使ったお雑煮だそう。
大隅地方は鶏で出汁をとるが、薩摩地方では焼き海老を使うようだね。
なるほど、上品な出汁のお雑煮で、正月らしい心憎い構成だよ。
もうこれで満足して、寿司を食べに来たことを忘れそうになったね。アハハハハッ!
⚫︎ 握り全般
さて、握りの方だが、シャリは酢が強めな部類で、握り具合は適度に思えるよ。
シャリがそこまでクローズアップされないのは、そのネタの素晴らしさの陰に隠れてしまう所以だろうか。
とろけるようなあおりいかに、身のしまった真鯛とこれはこれで美味だね。
だが、美味しいと言われる他の寿司屋でもいただけようし、これをして他のネタに隠れてしまうのが鮨匠のむらの凄いところなのだろう。
なお、目一鯛等知名度の低い魚について、ご主人がiPad(だったか?)で魚種を説明してくれるのは嬉しいところだね。
全部について書くと長くなりすぎるので、特筆すべき一貫についてご紹介したい。
一貫目は本かわはぎの握り。
雑味のないクリアな肝が溶けるように馴染んでくる様は今までなかった体験となったよ。
二貫目はなみくだひげえびの握り。
錦江湾内の垂水沖、水深200m位のところにいるえびだそうで、他の海老が羨むような濃い風味を持つね。
イグアスの滝を訪れたエレノア・ルーズベルト大統領夫人が、その雄大さに驚き、「ナイアガラがかわいそう」と呟いたそうだが、兵庫もまた「他の海老がかわいそう」という感慨にとらわれたよ。
三貫目はしまあじの握り。
しまあじはもとより美味しい魚だが、ここのしまあじは味もさることながら、他でいただくようなネトっとした食感ではなく、スッと歯が入る歯切れの良さがあるね。
聞けば、このしまあじは1kgもので、熟成すると脂が強くなりすぎるので、揚がったその日に出してくれたそう。
四貫目はまあじの握り。
ご主人曰く「理想のサイズ」だそう。
客を乗せることの上手いご主人だが、食べてみて、その言葉に偽りなしのまあじだったよ。
五貫目はこはだの握り。
ほんと軽くにしか締めない締め具合で、こはだらしさが爆発しているという表現がふさわしいね。
この旨味の引き出しひとつ取っても、当店の素晴らしさが感じ取れるよ。
溶けてなくなるはがつお、どんなトロよりもトロらしい芭蕉かじき、絶妙にちょうど良い脂のりのまぐろとろと、これまた鮨匠のむらならではの握りが続くが、最後にご紹介するのは、当店のスペシャリテ、たちうおの握り。
ふわふわふかふかのたちうおが口の中で解けていく様は、まさに筆舌に尽くし難いという言葉を使わざるを得ないね。
とは言え、素晴らしい握りであるが弱点がないわけでもない…
それは…白めの色の魚が多いのに、皿も白いので、写真が映えない点だよ。
それをカバーできる腕もないので、何とかして欲しい、そんなことくらいかな。アハハハハッ!
◼︎ 総合
兵庫の知る、数少ない寿司屋の中、最高の寿司屋と思うよ。
個人的な話で恐縮だが、1,000軒目という節目のレビューで「鮨匠のむら」を紹介できたことは嬉しい限りだね。
この店にはご主人と若い店員さんがおられるが、ご主人は弟子を取らない主義だそうで、この店員さんはバイトの学生さんなんだそう。
この味が遠い将来に途絶えてしまうことは残念だが、唯我独尊、オンリーワンを貫き通すというのは、詳しくはよくは知らないが、ここのご主人のイメージに合っているように思えたよ。
これだけの飲み食いをしたので、翌日が心配であったが、しっかりと午前3時半に起きて、鹿児島市内に出たが、ある銅像の前で足が止まったね。
大久保利通、鹿児島出身者で最も「唯我独尊」の言葉が似合う男だろう。
だが、彼の鹿児島における評価は著しく低い…
征韓論で西郷を政府から締め出したのに、自身の率いる新政府は江華島事件で武力を以って朝鮮政府を開国させ、最後は西郷を死に追いやってしまったわけだから、西郷びいきの鹿児島の人から見れば「西郷先生を政府から追い出し、功績を横取りした挙句、殺した男」と取られるのも無理からぬ話ではある。
ゆえに彼自身は同郷の過激派から命を狙われることもあったし、自分のやっていることが鹿児島の人たちの神経を逆なですることも知っていたはずだが、彼は己の信念を貫き通した、まさに唯我独尊の男だったね。
彼はその後、志半ばで凶弾に倒れるが、彼の作り上げた中央集権体制は、日本に半世紀の平和をもたらす。
彼の思惑を外れ、民間産業は興らず、軍部と政商が結びついて、日本を破滅への道に導いてしまうのは、また別の話だろう。
兵庫も唯我独尊、嫌われても、このスタイルを貫いていきましょうかね。アハハハハッ!
[2016/12]寿司① あおりいかの握り 塩 ごま
[2016/12]寿司② 真鯛の握り もみじおろし わけぎ
[2016/12]寿司③ 目一鯛の握り
[2016/12]寿司④ 本かわはぎの握り 肝のせ もみじおろし わけぎ
[2016/12]寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
[2016/12]寿司⑥ 車海老の握り
[2016/12]寿司⑦ さよりの握り
[2016/12]寿司⑧ しまあじの握り
[2016/12]寿司⑨ まあじの握り かぼす
[2016/12]寿司⑩ こはだの握り
[2016/12]寿司⑪ はがつおとろの握り
[2016/12]寿司⑫ 芭蕉かじきの握り
[2016/12]寿司⑬ まぐろの握り
[2016/12]寿司⑭ いくらの握り
[2016/12]寿司⑮ まぐろづけの握り
[2016/12]寿司⑯ 厚岸産かきの握り
[2016/12]寿司⑰ たちうおの握り
[2016/12]寿司⑱ 穴子の握り 塩
[2016/12]年越しそば
[2016/12]二十日大根
[2016/12]酒肴① 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
[2016/12]酒肴② 鹿児島県産ひらめの昆布締め
[2016/12]酒肴③ わさび菜
[2016/12]酢味噌 三種をブレンドした梅 店特製の醤油 坊津産天日干しの塩 ポン酢
[2016/12]酒肴④ 岩手県産若布
[2016/12]酒肴⑤ しょっこ(カンパチの稚魚)の刺身
[2016/12]酒肴⑥ まぐろづけ
[2016/12]酒肴⑦ 鹿児島県産たこ
[2016/12]酒肴⑧ はがつおの刺身
[2016/12]酒肴⑨ 白子のリゾット
[2016/12]酒肴⑩ お雑煮
[2016/12]黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
[2016/12]黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
[2016/12]清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
[2016/12]清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
[2016/12]麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
[2016/12]真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
[2016/12]寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
[2016/12]酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
[2016/12]船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
[2016/12]一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
[2016/12]大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
[2016/12]日高見 超辛口 純米(宮城県石巻市/平孝酒造)
[2016/12]お土産にお店特製の醤油をいただきました。
[2016/12]鮨匠 のむら
[2016/12]鮨匠 のむら
[2016/12]大久保利通像
[2016/12]「政治をするには、清くかつ明瞭でなければならない」が大久保利通の座右の銘でした。
2017/02/01 更新
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/12/01)★4.30/89口コミ[1位/224軒]
(2018/11/18)★4.20/71口コミ[1位/219軒]
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
□ 1989年創業。
□ 鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋。
□ 最寄駅は鹿児島市電・天文館通停留所。
□ 鹿児島の海の幸を超一流の目利きと技術、そしてトークの力で堪能させてくれる。
□ 私事ながら、3軒しかない★5.0の満点評価の店の一つであり、2017、2018年度のマイベストレストラン第一位とさせてもらった店。(2016年度は登録期限までにレビュアップできず)
□ 今回で4回目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日19時
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 東シナ海が育むネタの饗宴
□ サービス:★4.5/ のむらトークが寿司を更に美味しく
□ 雰囲気 :★3.5/ 重厚感のある雰囲気
□ コスパ :★4.0/ この量で大台に乗らないCP
□ 総合 :★5.0/ 食べることがこれだけ楽しい寿司屋は稀
(4.60+0.05/再訪3~4回)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2019/10]
□ おまかせ
酒肴① とびうおのちきあげと厚焼き玉子
酒肴② ひらめ
酒肴③ 茹でたのまだこ
酒肴④ しょっこ
酒肴⑤ かいとうげ(たこの玉子)
酒肴⑥ たらの白子のリゾット
酒肴⑦ 対馬産まぐろづけ
酒肴⑧ ばしょうかじきの腹側
酒肴⑨ ばしょうかじきの背鰭
酒肴⑩ 天然しまあじ
酒肴⑪ 茶碗蒸し いくら いも 椎茸
酒肴⑫ はがつおのたたき
寿司① あおりいかの握り
寿司② すじあらの握り
寿司③ まだいの握り
寿司④ なみくだひげえびの握り
寿司⑤ くるまえびの握り
寿司⑥ さわらの握り
寿司⑦ あじの握り
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ 昆布森産かきの握り
寿司⑩ 唐津産黒あわびの握り
寿司⑪ すじこの握り
寿司⑫ はがつお腹の握り
寿司⑬ ほしがつおの握り
寿司⑭ ばしょうかじきとろの握り
寿司⑮ たちうおの握り
寿司⑯ 対馬産あなごの握り
御酒① 花の露 純米(福岡県久留米市/花の露)
御酒② 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
御酒④ 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
御酒⑥ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑦ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
御酒⑨ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑩ 春鹿 純米 超辛口(奈良県奈良市/今西清兵衛商店)
御酒⑪ 30 VISION 壽限無 超辛口(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑫ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)
⚫︎ 酒肴12品+寿司16貫+味噌汁の堂々たるコース。
⚫︎ 野村さんおすすめの日本酒は今回、12種類もいただいてしまいました、過去最高。アハハハハッ!
⚫︎ のむらの醤油、坊津産釜炊き天日干しの塩、数種類の梅をブレンドした梅ペースト、酢味噌と料理を支える調味料たちも相変わらず、万全である。
⚫︎ ここの魅力の一つは出てくる魚種が他の寿司屋とは大きく異なることだろう。
⚫︎ はがつお、ほしがつお、たちうお、かいとうげ…どれも他の寿司屋でも見るものだが、このうち一つでも出てくれば「珍しいね」と思うもの。
⚫︎ それがこちらでは、何品も出てくる。
⚫︎ それに加えて、なみくだひげえびとか、ばしょうかじきとかが出てくるものだから、とにかく、驚きの連続である。
⚫︎ その珍しい食材に拍車をかけるのが、野村さんご自身の調理とトーク。
⚫︎ 調理については、素人が語れる領域ではないが、トークに関して、少し語ると、お客さんを乗せるのが実に上手い。
⚫︎ さらには惜しげもなく知識を披露してくれるので、一貫の握りから感じ取れる情報量とそこから生まれる想像が半端ない。
⚫︎ 握りの後ろに東シナ海が見える…と言ったら、ややオーバーかもしれないが、ただ、旨いものを食べているのとは違う、プラスαがここにはある。
⚫︎ 食べることがこんな楽しくなる寿司屋は日本でも稀であろう。
⚫︎ やっぱり「のむら」だ、百貫食べても大丈夫!アハハハハッ!