職人!西島兵庫さんが投稿したすし蓑(宮城/勾当台公園)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

職人!西島兵庫の旅先の選択

メッセージを送る

職人!西島兵庫 (東京都) 認証済

この口コミは、職人!西島兵庫さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

すし蓑勾当台公園、青葉通一番町、広瀬通/寿司

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2017/03 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

仙台の寿司の体現者、すし蓑にあり!アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:宮城県>仙台市
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/04/06)★3.66/62口コミ[3位/317軒]

◼︎ ディテール
宮城県仙台市青葉区にある仙台一、いや東北一の歓楽街と言われる国分町にある寿司屋だよ。
ご主人は仙台の名店「蓑寿司(閉店)」で修行を積まれたのだそう。

カウンター8席、小上がり4席とこじんまりしており、ご主人の目が行き届くのが、何とも嬉しいね。
ご主人がどんなに立派でも、目が行き届かなければ意味がないわけで、徳島にあった青柳の小山裕久氏などはその最たる例だろう。

そして、この日の到着は21時とあって入店できる寿司屋も限られるが、こちらになんとか間に合うとは幸運以外の何者でもない…
そう思い、伺った次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日21時頃
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客2組6名[待ち時間なし]


◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ 摘みと寿司の波の心地よさ
□ サービス:★4.0/ ご主人の会話は金言が多い
□ 雰囲気 :★4.0/ 靴を脱ぎ、別世界へ
□ コスパ :★3.0/ 地方として高めも納得価格
□ 総合  :★4.5/ 鮮度+豪快さ+技術=すし蓑
(4.10)

□ オススメ:(夜はおまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/03]
□ おまかせ
酒肴① あん肝の蒸し寿司 わさび
酒肴② のれそれ わさび
酒肴③ 白魚 たまり醤油 生姜
酒肴④ 青なまこ このわた
酒肴⑤ 千葉産さばのきずし
酒肴⑥ 甘エビ わた ゆず
酒肴⑦ コハダ わさび 千切り生姜
酒肴⑧ えびの殻炒り
酒肴⑨ ほっき貝の吸い物

寿司① あおりいかの握り
酒肴⑩ あおりいかのげそ焼き 甘い醤油タレ

寿司② 真鯛昆布締めの握り しそ

寿司③ 赤貝の握り
酒肴⑪ 赤貝ひもの海苔巻き
酒肴⑫ 赤貝肝 ポン酢

寿司④ あわびの握り 塩 わさび
酒肴⑬ あわびのきも 海苔巻き

寿司⑤ かつおのたたきの握り 自家製藁焼き
寿司⑥ むらさきうにの握り 塩
寿司⑦ 北海道産ばふんうにの軍艦巻き 塩
寿司⑧ 穴子の握り 塩 わさび

酒肴⑭ めひかりの焼き物

寿司⑨ さわらの炙りの握り
寿司⑩ めじまぐろのとろ
寿司⑪ 平貝の握り
寿司⑫ めじまぐろの大とろ

寿司⑬ 平貝のひものたまり醤油つけ 軍艦巻き

寿司⑭ 車海老の握り 半生 塩
寿司⑮ 甘海老の昆布締めの握り

玉子焼き

御酒① 生ビール
御酒②③ 墨廼江(宮城県石巻市/墨廼江酒造)
御酒④ 銘柄失念

すし匠系のように摘みと寿司を織り交ぜて出すスタイルだね。
このスタイル、何品食べたかわからなくなりがちなのだが、食べに食べたり、酒肴14品+寿司15貫+玉子!
JPY20Kを超える価格となったが、そりゃそうだろう。

----------------------
つまみと握りを織り交ぜて提供されるので、いつもとは少し違う書き方になるよ。

【構成】
同じ食材の異なる部位を組み合わせてくるやり方で、手法自体は珍しいものではないが、それが三品も出てくるともなると、なかなか徹底しているね。

⚫︎ なまこ+このわた
⚫︎ 甘えび+わた
⚫︎ あわび+きも

のようにわたを使って、食材のらしさを際立たせる組み合わせてくるよ。
これらは単品でも十分旨いが、このわたや苦味の薄いクリアなきもと組み合わせることで、何倍も美味しくなるね。

一方で、

⚫︎ やりいかの握り → やりいかのげそ焼き
⚫︎ 赤貝の握り → ひも → きも
⚫︎ 平貝の握り → ひもの軍艦巻き

のように異なる部位を続けて出すことで、部位による味や食感の違いを楽しませてくれるよ。
これも三品だね。

さらには、異なる食材でも、ある種の対比が描かれているようで、これまた面白いよ。

⚫︎ のれそれ+山葵 → 白魚+たまり醤油+生姜
⚫︎ むらさきうにの握り → ばふんうに軍艦巻き
⚫︎ 車海老の握り+塩 → 甘えび昆布締めの握り

ちゅるちゅるとした食感ののれそれをポン酢とわさびでいただいたのちに、たまり醤油で漬けたプリプリの白魚の対比などは堪らないね。

もっとも、ご主人にそういう意図はないのかもしれないが、食べる方がそう思えて幸せなのだから、良しとさせていただきたい。アハハハハッ!

【酒肴】
組合せの妙味もすごいが、もちろん単品でも実に美味しいよ。
前述の内容と被っても何なので、ほっき貝の吸い物とめひかりの焼き物について触れたい。

宮城県の海岸は北は岩場、南は砂浜と大別できるが、そのため、北にはあわびやうに、南には閖上に代表される赤貝やほっきが採れるそう。
そんな話を聞きながらいただくほっき貝の吸い物は優しい旨甘さが全身をいやしてくれるかのような逸品だね。

めひかりはご存知、身のほぐれが柔らかい白身の深海魚だが、かつて食べたものとはものの違いが明らかに感じられるよ。
めひかりを食べつつ聞く、

「その辺りのものと同じものを出していたのでは商売にならないんで。」

というご主人の言葉は、今、この口の中ではっきりした形で証明されているのだから、何とも頼もしい言葉だね。

適量二合を超え、三合の日本酒を飲み干したのもまた、こちらの酒肴の素晴らしさ故だろう。

【握り】
しゃりはネタ毎に白酢と赤酢を使い分けるタイプで、固さ・温度共に申し分なく、握り加減も適度だね。

これも前述の内容と被らぬように書くと、かつおたたきの握りとめじまぐろ(とろ・大とろ)について触れたい。

こちらで藁で燻したというかつおは鼻から口から旨いだろうと主張してくるよ。
この燻し方に限らず、ご主人の料理は其処彼処で巧みさを感じさせるね。

そして、めじまぐろ。
ご存知、よこわと言ったり、しびと言ったりする、出世魚・本まぐろの一名だよ。
トロッとしていながら、幾分のフレッシュさを感じさせるのは魚体の若さゆえなのだろうか。
兵庫的には好きな味だね。

ご主人のお話では、こちらがめじを使うのは、こちら(宮城)で手に入るまぐろのうち、最もお眼鏡にかなっているからだと言うよ。
推察するに、本当に良いまぐろというのはやはり築地へ行ってしまい、それを法外な値段で引き戻すことになるのだろう。
この辺り、首都圏以外の寿司屋はご苦労されていて、海外から直接持ってきたり、まぐろ自体を出さない寿司屋もあるのは過去のレビューの通りだね。

であるならば、こちらで手の入る最高のまぐろであり、築地へ行ってしまうまぐろに匹敵するめじを出そうということなのだろう。

おそらくは、こちらなら首都圏の名店並みのまぐろをひくことは可能だろう。
だが、敢えてそうしないのは、ご主人の次の一言に集約されているのではなかろうか。

「仙台の寿司(の良さ)は石巻で揚がる魚介の鮮度と豪快さだからね」

築地のまぐろを引いてしまえば、今回の品々のような豪快な出し方はできないし、何よりそのまぐろから仙台ならではの鮮度は感じ取れないだろう…

正に彼を知り己を知れば百戦して危うからず。
仙台へ来て、ここで食べない手はないんじゃないかな。アハハハハッ!

◼︎ 総合
ご主人の考える仙台の寿司のあり方には大いに喝采を送りたいね。
何故なら、兵庫は東京の寿司を再現したものが食べたくて、仙台で寿司を食うのではなく、仙台ならではの寿司を食べたいから、ここへ来ているのだから。

さらに、ご主人の数々の金言はこちらの寿司並みに必聴ものでしたよ。

「こんな金額払って寿司を食べにくるというのは、ある意味、趣味の世界だよ。
食べなくても生きていけるんだから。
でも、そういう人に食べてもらえるのは嬉しいね。」

こんなこと言われると、また行ってしまうじゃないですか。アハハハハッ!

* 文中のご主人の発言は一言一句、正確ではなく、当方の理解・解釈による部分がある点、ご留意ください。

  • [2017/03]寿司③ 赤貝の握り

  • [2017/03]寿司② 真鯛昆布締めの握り しそ

  • [2017/03]寿司⑨ さわらの炙りの握り

  • [2017/03]寿司⑩ めじまぐろのとろ

  • [2017/03]酒肴① あん肝の蒸し寿司 わさび

  • [2017/03]酒肴② のれそれ わさび

  • [2017/03]酒肴③ 白魚 たまり醤油 生姜

  • [2017/03]酒肴④ 青なまこ このわた

  • [2017/03]酒肴⑤ 千葉産さばのきずし

  • [2017/03]酒肴⑥ 甘エビ わた ゆず

  • [2017/03]酒肴⑥ 甘エビ わた ゆず

  • [2017/03]酒肴⑥ 甘エビ わた ゆず

  • [2017/03]酒肴⑦ コハダ わさび 千切り生姜

  • [2017/03]酒肴⑧ えびの殻炒り

  • [2017/03]酒肴⑨ ほっき貝の吸い物

  • [2017/03]酒肴⑨ ほっき貝の吸い物

  • [2017/03]寿司① あおりいかの握り

  • [2017/03]酒肴⑨ あおりいかのげそ焼き 甘い醤油タレ

  • [2017/03]酒肴⑪ 赤貝ひもの海苔巻き

  • [2017/03]酒肴⑫ 赤貝肝 ポン酢

  • [2017/03]酒肴⑫ 赤貝肝 ポン酢

  • [2017/03]寿司④ あわびの握り 塩 わさび

  • [2017/03]酒肴⑬ あわびのきも 海苔巻き

  • [2017/03]寿司⑤ かつおのたたきの握り 自家製藁焼き

  • [2017/03]寿司⑥ むらさきうにの握り 塩

  • [2017/03]寿司⑦ 北海道産ばふんうにの軍艦巻き 塩

  • [2017/03]寿司⑧ 穴子の握り 塩 わさび

  • [2017/03]酒肴⑭ めひかりの焼き物

  • [2017/03]寿司⑪ 平貝の握り

  • [2017/03]寿司⑫ めじまぐろの大とろ

  • [2017/03]寿司⑬ 平貝のひものたまり醤油つけ 軍艦巻き

  • [2017/03]寿司⑭ 車海老の握り 半生 塩

  • [2017/03]寿司⑮ 甘海老の昆布締めの握り

  • [2017/03]玉子焼き

  • [2017/03]御酒① 生ビール

  • [2017/03]御酒②③ 墨廼江(宮城県石巻市/墨廼江酒造)

  • [2017/03]すし蓑

  • [2017/03]すし蓑

2017/04/08 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ