13回
2021/10 訪問
バンちゃん、ありがとう
オランダ産の風味強く、香り高き高級カメリアラードがキラキラと煌めいて、最期まで熱々の一杯を愉しめる事を約束してくれるかのやうだ。
実に透明度の高い醤油スープは活字にすると、淡麗のニ文字が脳裏に去来する。
その芳醇たる美しきスープを蓮華に掬う度に幸福度は高めてゆく。
肉厚なものが丼を所狭しと浮かばせたフレッシュなチャーシューは注文の都度切り立てで、噛み締める毎に動物由来の旨味だけが口中を支配。
追加で所望した白葱も勿論切り立て。
辛味少なく、素材の甘味が強くその全てとの相性たるや、絶の妙、誠に爽やかな味わいである。
滑らかで啜り心地の良い平打ちの中細麺は当店の淡麗醤油スープに合わせる為に生まれてきただろう。
名店、凪グループの製麺技術には定評があるが、心からの喝采を贈りたくなる程に旨い。
いつまでも啜っていたくなる、麺を食べ終えるのが切なくなるようだ。
「まあ旨いから喰ってみろ」
そう道ゆく人々に嬉々として語りかけたくなるような。
店主のバンちゃんにはこれからもこの選りすぐりの一杯を丁寧に紡いでもらいたい。
2021/10/27 更新
2021/10 訪問
新しいのに懐かしい
緊急事態宣言が解除された翌日の朝に人目を避けるようにいそいそと往訪。
歌舞伎町は解除前と変わらずにまあまあ閑散としている。
たまにホストやらキャバのお姉ちゃん達と馳せ違うが、その数が本当に少ない。
だから朝だし割と安心してこの界隈は歩けている。
世界最大規模の繁華街、歌舞伎町のど真ん中で奮闘する凪グループなんかじゃ全く無い当店。
今朝も愛すべき店主のバンちゃんは残念ながらいない。
今回は中華そばにメンマを所望した。
途中からメンマラーメンにして楽しむこととする。
出勤日だけども多分今日は個室勤務なので、構わずに刻みニンニクも入れちゃう。
透明度の高い淡麗極まる醤油スープは動物性の旨味が前面に出てくる強い味わい。
それにニンニクとネギが相乗効果を遂げて、旨味からの旨味、からの追い旨味的な赴き。
スープとチャーシューの動物系の旨味が口の中で融合する感覚も誠に素晴らしい。
メンマも太さ、戻し加減共に実に好ましく思う。
このクオリティ、ただならぬ逸品である。
2021/10/11 更新
2021/09 訪問
令和最強の中華そば
また直ぐに食べたくなる。
と前回の投稿に記している。
ガチでまた直ぐの往訪となった。
あいにく店主のバンちゃんはおらず。
いつも朝の往訪、朝ラーというやつだ。
実を言うと今朝は馬場の末廣に行こうと決めて野方からチャリで馬場へ向かった。
しかしながら到着して店頭には本日は定休日との貼り紙。
末廣の店頭で暫し佇んだ。
ここからのリカバリーは難儀だぞと思った。
末廣のクチになったら、日高屋だったりのチェーン店は無いぞとも強く思う。
そもそも朝ラーの選択肢はそう多い訳では無いし、申し訳無いけれども馬場の他のラーメン屋にそそられる店が無い。
そうして必然的に当店へとクロスバイクを進めての往訪である。
前回と同じ注文。
クラシカルなのに新しい。
絶品の中華そばにトッピングのネギ。
更に店員から勧められた出来立てのチャーシュー。
この組み合わせは最強だと思う。
幾らか食べ進めて途中から唐辛子と刻みニンニクを投入。
出勤日だけども、そんなの関係ねえ、とばかりにかなり多めに刻みニンニクを投入し、万遍なく攪拌。
風味豊かな味わいに大きな満足感を得た。
令和最強の中華そば。
それはえっちゃんラーメンなのかも知れない。
2021/09/14 更新
2021/08 訪問
またすぐに食べたくなる
デルタ株に恐れおののく日々。
またどうせ変異するに違いないし、ラムダとか新種のデルタも発現したらしい。
当分こんな感じでなかなか治らないんだと思う。
もはや定期的に容易にワクチンを接種出来うる環境に身をおくしかないと思ってる。
しかしながらリスクをヘッジすべくなるべく公共交通機関は利用したくないので、野方から大久保病院までチャリできた。
新宿駅までの道すがら、というか当店に訪問する為に大久保病院まできた。という方が適切。
なんで歌舞伎町と書かずに大久保病院と書いているのかについては、教えてあげない。
さあ、白く爽やかに棚引く暖簾を潜って券売機で中華そばと葱を購入。
お!今日は店長のバンちゃんがいる。
バンちゃんの覇気を感じる接客がいつものように好ましい。
彼の丁度良い感じの、加減の良い客あしらいが好きだ。
提供された中華そばにはトッピングの葱、チャーシューがビッシリである。
そう、当店の淡麗スープには葱が好相性。
蓮華にスープを掬うと必ず葱が入ってくる。
新鮮な葱自体がスープの構成要素かのように。
爽やかな滋味深い味わいとなる。
更にチャーシューを齧ると動物由来の旨味が口中に溢れかえる。
久々の来訪となったが、またすぐに食べたくなるのがえっちゃんラーメンである。
2021/09/12 更新
2021/07 訪問
新宿屈指の一杯
3回目のPCR検査を終えて。
過去に新橋と田町で受けたが住まいから近い新宿にもできたとの報を受けて。
ワクチンは2回目が8月初旬に控えている。
それまで何とか耐え忍ばなくては。
更に日に日に酷暑感が強くなり。
暑いときには熱いもの、辛いもの。
そんな心持ちとなって突撃したのが当店。
残念ながらバンタム級なバンちゃんはおらず。
今回は辛味チャーシューを1辛にて所望。
然程の待ちなく速やかに提供された辛味中華そば。
相変わらず見た目が美しくて食欲を唆るビジュアル。スープはナミナミと。
そして1辛でもしっかりと辛い。
チャーシューも肉肉しくて辛旨い。
少し葱が少なく感じたが許容範囲か。
麺を啜った時の心地良さもピカイチだと感じる。
完全に飲み干してしまいたくなる新宿屈指の一杯。
2021/07/20 更新
2021/06 訪問
勝利の味を体感せよ
フランスが無惨なる醜態を晒した朝。
キリアンは類稀なる傑物に違いないが、まだまだ若い。
尻の青い小僧なのである。
強靭な肉体を担保する為のメンタルが伴っていないと感じた。
反してスイスのゾマーのファインセーブ、ベンゼマの狡猾で円熟な身体捌きには感動を禁じ得なかった。
今回のEUROはレ・ブルーを優勝候補の筆頭に予想したしゅういちろおだが、あにはからんやベスト16でとは大外れだ。
ならばせめて飯くらいは優勝せねばならぬ(笑)と往訪した。
今朝もスタッフは昨日に東中野の丸松で優勝してきたと語る安定のバンちゃんだ。
そのバンちゃんが紡ぐ、中華そばは今回も完全に優勝している。
3-0のクリーンシートでホームで快勝したような感覚である。
声高らかにチャントを奏でたい思いだが、コロナ禍故に控えようか。
胡椒、にんにくを好みの量を合わせ、貴君らにおいても、是非とも歌舞伎町の当店へ往訪し、優勝の感激を体感されて欲しい。
2021/06/29 更新
2021/06 訪問
来店即優勝確定
昨夜は久々にえらい目にあった。
一週間の中で一番の繁忙日である日曜日の夜。
業務終業後に通勤で利用している山手線、西武新宿線共に大きなトラブルがあり、通常時であれば帰宅には一時間ちょっとのところを二時間も掛かってしまった。
その時につくづく思った。
これはもう明日あたりにかなり旨いラーメンでも食って、モチベーションをしっかりとリカバリーせねばと。
そのリカバリーに選択したのは最近かなり気に入っている当店。
そのオキニの一杯を大都会も大都会、世界最大の歓楽街のど真ん中で真摯に紡ぐ店主、バンちゃんから提供される淡麗な醤油ラーメン。
今回はネギ増しを。
切り立ての爽やかなネギと同じく切り立てのチャーシュー。
これらに澄み渡る淡麗醤油のハーモニーは堪えられないものがある。
この淡麗醤油には著しい中毒性がある。
日本人のDNAに刷り込まれた成分にしゅういちろおの五感が呼応する。
食い終わった後すぐにまた食いたくなるような。
新宿には訪問すれば必ずや、優勝できる当店がある。
2021/06/21 更新
2021/06 訪問
えっちゃんでバンちゃんと
明日からの三連休を控え、心はウキウキながらも少し残念なのは薄曇りの空。
月曜日の朝、昼飯は抜こうと8時台に往訪。
忌々しい、新型コロナへの対策が万全で安心。
率直な想いとして、これだけの高いクオリティを誇る清湯系ラーメン店が日本最大の歓楽街たる歌舞伎町のど真ん中に存していながらも先客無しという所に新型コロナの真の恐ろしさをまざまざと感じる。
その憎き新型コロナの対策として発出され、延長され、再延長までされた忌まわしき緊急事態宣言はあと10日間程で終わる。
再再延長されたら、そこはもう菅や小池などの言うことを聞く必要は無い、戯言だと感じる市井の民草、しゅういちろおだ。
当店に限らずだが、全ての飲食従事者達に
「あともう少しだ、乗り越えよう」
との声援、必死に闘っている従業者への感謝の意を贈ります。
(頑張ってる人達にもはや頑張ろうとはもはやとても言えません)
さてと、5回目の往訪となる今回はチャーシュー増しの中華そばを所望した。
ビッシリと、麺が全く見えない程に乗せられた新鮮極まりなき切り立てのチャーシュー。
透き通る醤油スープがとても美しく。
気さくに話しかけてくれる店長のバンちゃんは元ボクサー。
飲んだくれて調子こいていたら、鮮烈なアッパーカットが貴殿のキドニーやらチンやらに炸裂するやもしれませんので十分にご留意されたい。
バンちゃん、いつも丁寧なご対応をありがとう。
2021/06/09 更新
2021/05 訪問
生田氏の感性に脱帽
4回目となる往訪も朝ラータイムの8時台である。
野方から新宿まで爽やかな陽の光を浴び、クロスバイクでゆるりとやってきた。
出勤前、コロナ禍のささやかな楽しみ。
初の往訪は4月の上旬だから、かなりの頻度、速度で再訪問を重ねている。
前稿にて「毎日でも食べたい」としたためたが、まさに自分の言葉をナチュラルに正当化している。
「喰い終えた直後にまだ喰いたい。」
そんな気持ちにさせてくれるのは京都の第一旭たかばし本店以来だ。
濃厚なラーメンではなかなかこうは行かない。
淡麗系の優位性はそこにあるのだろう。
ミシュランやらビブグルマンを獲得するのが淡麗系醤油ばかりなのもそういうところなんだろう。
本当に毎日食べたらかなり懐事情がかなり深刻化するであろうが。
(いつもいつも前置きが長くて恐れいります)
さて、今回所望したるはデフォルトの中華そば、850円也。
あれ、俺間違えてチャーシュー麺をポチっとしちゃったんだ、やっちまった。的な印象は丼が到着した刹那、訪れる。
切り立てのチャーシュー、切り立ての葱、シャキッとした細めのメンマに佐野辺りのそれを強くを感じさせる淡麗醤油のスープはラードがキチッと効いている。
なみなみと注がれ、溢れそうなスープを最後まで熱々で楽しめるのも素晴らしいことです。
令和になって昭和を感じる。
懐古趣味だけでなく、気を衒うわけでなく。
当たり前だけども難しいことに果敢にチャレンジしている当店グループ代表の生田氏は本当に素敵な感性を持っていると思う。
追伸
コロナ禍が落ち着いたら野方で一献行きますか。
2021/05/24 更新
2021/04 訪問
辛くて旨い、至高の一杯
今朝も新宿駅まで野方からチャリ通勤。
旧ヤマダ電機の前にチャリを停め、人影がまばら過ぎる歌舞伎町一番街を進むこと暫し、清潔感を感じる純白な暖簾を潜った。
先客は無く、後客も無くでなんとなく、時節柄安堵しながらの喫食。
今回は前回の好印象から辛味中華とした。
前回の3辛はかなりの辛味だったことから1辛を所望する。
1辛でもかなり辛味が強いが、当店の爽やかな辛味がとても心地良く、好ましく思う。
無料の刻みニンニクも適量乗せればクオリティの高い当店の一杯はまた更に一段階旨さが際立ってくる。
辛旨日本一などと謳い、驕りを感じる他店のそれとも全く遜色を感じない稀有な辛旨ラーメンである。
2021/05/24 更新
2021/04 訪問
強いものより
緊急事態宣言の3回目の発出が現実味を帯びてきた4/19の朝の記憶。
月曜日、朝の5時前に目覚まし無く速やかに(妻を起こさないようにいそいそと)起床し、自らハンドドリップしたアイスコーヒー(豆はスタバのハウスブレンド ミディアムロースト)を傍らに、靴(スコッチグレイン オデッサ)を磨きつつ、リヴァプールVSリーズ戦をdaznにてLIVE観戦。
妻はもちろんまだ夢の中。
さてと、観戦も終わり7時過ぎに我が町、野方をクロスバイク(GIANT ESCAPE R3)で意気揚々と出立。
ゆっくりと哲学堂公園界隈を眺めつつ、するりするりと漕いで、大凡40分程で西武新宿駅駅頭にたどり着いた。
40歳代後半くらいから老化現象で5時くらいに目が覚めるようになったが、朝の時間はゆっくりと過ごせて、少しばかり人生が豊かに感じる。
老いるということは悪いことばかりじゃないなと感じる瞬間。
個々人がしうる最良の新型コロナウイルス感染症対策は公共交通機関をなるべくしないことだと思い、雨天時以外は自転車通勤を適宜実施している。
更に対策をとなると自己免疫を上げること。
カプサイシンには腸内環境を整える働きがあることは良く知られている。
そこではたと思い立ったのが当店の辛味中華だ。
朝から五十路のオッさんが歌舞伎町で辛いラーメンを啜る。
コロナ禍で規則正しい生活を余儀なく(笑)されているので朝ラーくらいは許してよ。
くらいの心持ちから訪問。
店内は入店時にはノーゲス、完食し退店するまでゲストは皆無だった。
朝の歌舞伎町は往時を知る身として信じられない位に閑散としている。
少し誇張すればカラスと俺しかいないような感じ。
蔓延防止措置では防げずに第4波が到来しているこの時期ならではの寂しき風景。
おっとっと、辛味中華の感想を。(運営にまた叱られちゃうからね)
唐辛子の辛味とキレのある醤油ラーメン、豚肉の旨味が詰まったてんこ盛りなチャーシューの味わいが三位一体となり奥行きの深い味わいとなっている。
有料トッピングとして所望した葱は新鮮で丼の奥底にしばし沈めておいても、なおシャキッとしていて実に好ましい。
この巷で注目されている、「ちゃん系ラーメン」はもしかすると一大潮流として更に注目度を高めるかもとの印象を持つに至った。
凪グループの創作意欲、自己研鑽能力の高さは異業種なれど、大変思うところが多くある。
かつてダーウィンはこう言ったとされる。
「強いものより変わるものが生き残る」
2021/04/21 更新
2021/04 訪問
毎日でも食べたい
※久々に本気度の高い渾身のレポートをお届けしよう。以下、諸君らに於いては心して読み進めてもらいたい。
数年ぶりにどストライクな一杯に出逢えた。
永らく続き、暗澹たる思いが拭えない昨今、流行りの朝ラーを決め込んでみた。
因みに、本日は出勤日。
朝の4時に起床し、バルサVSバジャドリーを観戦し、自宅を7時に出立しての往訪になる。
向かうのは日本一の歓楽街、歌舞伎町のど真ん中に存する「えっちゃんラーメン」
新型コロナウイルス感染症対策を万全に施した清潔感に包まれた店内。
初訪問の今回はチャーシュー麺(1,100円)を所望。
丼から受け皿に零れ落ちる程になみなみと注がれた清湯系の醤油に最上級のオランダ産のカメリアラードを纏った、豊かなそして何処か郷愁を誘うスープ。
細めながら平打ちのモチモチ感が強めな多加水麺。
色々な部位がてんこ盛りとなった柔らかなチャーシューはかの北大塚ラーメンのそれを想起させる。
新鮮で口中にあれば爽やかな風味広がる白葱。
細切りにされた硬めの食感が愉しめる戻しメンマ。
店員も快活で気の回る、NPS(ネットプロモータースコア、顧客ロイヤルティを計測する指標)の高い応対でとても高感度が高い。
毎日でも食べたくなるベリーベストオブ醤油ラーメンである。
#えっちゃんラーメン
#凪
2021/04/06 更新
煌めく淡麗醤油。
ミシュランに選ばれるラーメンは醤油系が殆どだ。
ビジュアル面での美しさの貢献もそこにはあろう。
当店の醤油も実に見目麗しい。
ずーっと見ていられる。
そこに昭和やノスタルジーってのが追加で付与されるのだから堪らないものがある。
更に実食されれば解るが、全ての具材が実にフレッシュなのだ。
醤油ラーメンでは余りしないであろう食しかた、卓上に用意されている刻みニンニクであったり、唐辛子を其々のタイミングで投入されたい。
そこに広がるのは醤油ラーメンの新解釈。
辛味中華そばだと辛すぎてしまうと感じる御仁に是非推奨したい。
しゅういちろおは今回は中華そばにネギを増した。
白ネギの輪切りがかなり多めでスープの旨味が増すので推奨する。
醤油にネギ、ニンニク、唐辛子。
オランダ産の高級ラード、カメリアラードがその全てを融合する。
幾つもの旨味成分が丼の中にマリアージュしている。
シンプルにみえて実に高度に計算され尽くした稀有なる逸杯だ。