酒極さんが投稿した鮨 にし岡(東京/泉岳寺)の口コミ詳細

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酒極の気ままな食ライフ

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鮨 にし岡高輪ゲートウェイ、泉岳寺、品川/寿司

6

  • 夜の点数:4.5

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
6回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

未だ見ぬ理想を求めて、鮨の可能性!

休日の夜に訪問。
もう何度来ただろうか、今回は遠方から来た連れも含めて3名で訪問。
私は握りが目の前で見える特等席。
いつもの通り、あったかいおしぼりで手を温め、箸を選ぶ。
乾杯はいつものCoedoの瑠璃。

九十九里 豆蛤出汁
前回も思ったがこの豆蛤の出汁旨すぎ、滋味深く心から温まるような優しい味わい。
段々と寒くなってきたので、一品目にこれが出てくるだけでうれしくなる。

明石 真鯛、長井 アオリイカ
JALと提携して空輸が出来るようになったので、明石からも朝締めで仕入れることが出来るようになったとのこと。
都内でこんな仕入れをしているのは数店舗だけのようで相変わらずの拘りが強い。
ブリブリの食感の真鯛は鮮度がピカイチでその辺で食べるものとはレベルが違う。
アオリイカはねっとりとした食感で甘みが心地よい。

壱岐 スマガツオ
初めて食べたスマガツオは一般的なカツオと一線を画す旨さ。
鮪のような脂を感じつつも甘みが強い。カツオのような血の感じはなくピュアな味わい。
握りも食べてないのに本日のハイライトはこれだなと心に秘めてガッツポーズをした。

明石 キジハタ
表面だけさっと海水で湯通しした身は、ぷりぷりで噛んでも跳ね返してくるような食感。
ちり酢のジュレでさっぱりといただける。

子安 カマス 蓮根と白味噌のソース
皮目は香ばしく、身はふっくらとしていて美味しい。
蓮根と白味噌のソースは京料理に近い味わいでカマスともよく合う。

愛南 阿古屋貝と舞茸の茶碗蒸し
この店で初めて食べたんじゃないかと思う卵を使った料理。
茶碗蒸し自体がそもそも旨いが、舞茸が香りを後押ししてくれ阿古屋貝のシャキシャキした食感でアクセントもある。
こんなに旨い茶碗蒸し食べたことないなと陳腐なコメントが出てしまう。

ここから握り
サワラ
お腹と背の身を二枚重ねで。
脂ののったサワラは甘みと旨味が強く、とろけるような味わい。

スミイカ
パキっとした食感で、甘みが広がる。

シマアジ
香りが良く、思わず笑みがこぼれる美味しさ。
この日は鬼アジは無いとのことだが、この店は如何せんアジがめちゃくちゃ旨い。

赤身
今日は珍しく大間のマグロ。
天身の部分で、鉄分が強く感じられ赤身ってやっぱり美味しいなと感じさせられる。

背トロ
程よい脂で赤身も残っているのでくどさがなく美味しい。
マグロは天身と背トロをさくでわざわざ買っているので値段は張るらしいが納得のいくものが仕入れられるとのこと。

小肌
酢がしっかりとしまっており食べ応えのある味わい。

クロムツ
炙った皮目の香ばしさにとろけるような脂の甘み、旨味。いつも美味しい。

ウスバハギ
握りのハイライトはこれじゃないかなと思う一品。
おそらく初めて食べたウスバハギは淡白でクセがなく、食べやすい。
それだけだと普遍的に感じてしまうが、シャリとの間に挟まっている肝がめちゃんこ旨い。
濃厚でクリーミーであり、淡白な身に旨味とコクをプラスしてくれる。感動した。

タチウオ
今回も分厚くのったタチウオはそれだけで十分主役をはれるほどインパクトがある。
握りで食べるのもいいが、次は一品料理で出してほしいな。

バフンウニ
口に入れた時の爆発力がすごい、磯の香り、濃厚な甘みに旨味。
味が濃いなーと改めて感じる。

穴子
何度も来ているが食べれるのは2回目。
ここの穴子はこれまで食べた中でも一番旨いんじゃないかと思うほど。
タレはしっかりしており、何より穴子がとんでもなく柔らかくて旨い。
口の中で原型をとどめることが出来ないほど、ふわっと柔らかくそして感動を残す。

干ぴょう巻き
無漂泊のあったかいかんぴょうで締め。

今日は追加ネタは食べなかった。

いつも通り美味しかったと普遍的な感想で終わってしまうのが儚いほど、素晴らしかった。それに尽きる。
一品料理も来るたびに変化が加えられており、今日はどんな一品料理が食べられるかと楽しみでもある。
来るたびに進化が止まらない、食べるたびに感動する。
和食は引き算の美学、となると鮨はさらに純粋で繊細な料理。
ごまかしはきかないし、食べれば旨いかどうかが一瞬で分かる。
初めて来たときから変わらない旨いを連発してくれるこの店はすごい。
一体どこまで旨くなるのだろうかと未だ見ぬ理想を求めてしまう、そんな鮨の可能性を秘めている。
ごちそうさまでした。

2025/11/16 更新

5回目

2025/09 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

魚そして鮨の本質を味わう!

休日の夜に訪問。
新しくソムリエさんが働かれていて先に案内される。
今回も握りが目の前で見える特等席。
コエドビールで喉を潤しつつ桃の木の箸を選ぶことに。
今までになかった本日の献立が記載されたメニューが置いてある。
いつもマニアックな魚で記憶するのが大変だったので、これは非常にありがたい。

スズキとカマス
ムチっとした食感のスズキは弾力がすごく一発目から先制パンチを喰らわせてくる。
カマスは皮目を焼き霜造りに。
皮目の香ばしい感じに中から溢れる脂の旨み、知ってるカマスの数倍は旨い。

メカジキに青のり
メカジキはトロッとした舌触りに青のりの風味が奥行きを与えてくれる。
白身が連続で続くがそれぞれ個性が強く飽きさせない。

蒸し泡
500gはあろうかという特大サイズ。
それを数分だけ蒸して柔らかくなるタイミングで仕上げたもの。
むちっとした食感がありながらも確かに柔らかい。なにより風味が素晴らしい。
鮑は時間をかけたほうが良いと思っていたが、香りを楽しむにはこちらの方が旨い。

サワラ
皮目を焼いて中はレアな状態で、ちり酢で。
シンプルな調理だが、魚本来の味がダイレクトに伝わってくる。
サワラって普段塩焼きでしか食べないけど、生は段違い。上品な甘みに滑らかな舌触り。

新いくらご飯
醤油を使わずにつくった新いくら。
いくらは小粒だが、一粒ずつの味わいが強く美味しい。
以前は調理温度が少し高く、いくらの色味も少し白っぽかったが今回はきれいに仕上がっている。
前回も美味しかったが、個人的にはいくらは色味も混みで食べたいので今回は完璧だった。

スジアラに豆ハマグリ出汁をかけて
初めて聞いた魚、沖縄ではアカジンミーバイと言われる高級魚だそう。
脂がのっていて、しっかりした食感だが、旨味が強い。
それを滋味深いハマグリの出汁が包み、心地よい余韻を感じさせてくれる。この出汁旨すぎ。

ここから握り。
メイチダイ
いつもの二枚重ねで。
脂がしっかりあり、甘みと旨味が濃い。
そして驚いたのが、シャリが以前よりふっくらとしていて柔らかい。
口に入れてからシャリがほどけるのが早くなった。
食べた後に炊き方を変えたことを説明され、間違いなんかじゃなかったと確信した。

新イカ
げそは炙って酒のつまみにちょうどいい。
パキっとした食感ながらも甘みが強く。
大人になったスミイカの方が食感が好きだがこの時期しか食べれない新イカも捨てがたく感慨深い。

キス
皮目を湯引きして、べっ甲漬けに。
厚みがあって香りがすごくいい。キスは天ぷらという定番を覆してくれる。

赤身
天身の部分。
やっと鮪の美味しい時期になってきたなと感じる。
特にこの日の天身は味わいが濃く、鉄分も強い。

背トロ
見た目は赤身とそこまで大差ないが脂が程よく乗っている。
このくらいの脂の方が後味もよく、後続の魚の邪魔もしないので個人的には好き。

小肌
厚めの小肌なのでしっかりと締めたとのこと。
なるほど、確かにペラペラの小肌と違って、肉厚で食べ応えあり、
それに負けないよにしっかりと酢でしまっている。

サゴシ
これは旨いですね。
柔らかい触感に上品な甘さ、どこをとっても旨いしか出てこない。

ホッキガイ
特大サイズのホッキガイはシャリを覆って表面からは見えなくなっている。
口の中で貝の旨味が溢れ、シャキシャキした食感を楽しみながら噛むほどに、
ジューシーな脂と甘みがほとばしる。

クロムツ
皮目を炙ったクロムツは安定の美味しさ。

タチウオ
めちゃめちゃ肉厚で、もうシャリの存在感を消してしまう迫力。
わざわざ鮨にしなくても、前半の一品料理で出してほしいレベル。
皮目近くが特に香ばしさとコラーゲン質が相まって旨い。

赤ウニ
半分期待はしながらこの時期に予約を取ったが、運よくマッチング制度が成立した赤ウニとの再会。
これを食べるために来たと言っても過言ではないほどここの由良の赤ウニは旨い。
今まで食べてきたウニとは次元が違う味わいで、上品でミルキーな味わい。
食べた人を虜にするそんなウニ。毎年値段も上がり、取れる時期も少ないようで近々食べられなくなる可能性があるという。
本日の一品料理、握りどれもとても美味しかったが、全ての感動をこの赤ウニが持って行ってしまった。本日のハイライト。

かんぴょう
無漂泊のかんぴょうを巻物で。
中国茶とのペアリングで。

追加で鉄火巻き。
今日のマグロは特別美味しかったので、最後に鉄火巻きでおかわり。

今日もいつも通り美味しかったが、特段ネタが豪華だった。
メニューに由良の赤ウニがあったときは歓喜したが、それ以外のネタも一級品が勢ぞろいで、
今日だけコース値段高くなってないよねと疑うほどだった。
ここの魚って〆るところから送ってもらうまでの管理まで徹底していて拘りと気合がすごい。
なんとも昔は熟成鮨をやっていたが、今は新鮮な魚をフレッシュな状態でたべてもらう方向に変えたとか。
旨味は強くなる一方香りは失われてしまい、味も似たようなものになってしまうからと。
ここの魚は産地から直接送ってもらうのが多いだけにフレッシュな方が、よりピュアな魚の味を楽しめる。
魚そして鮨の本質ってやっぱり鮮度と素材の知恵だよなと感じた。
ごちそうさまでした。

2025/09/20 更新

4回目

2025/06 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

食べた人みんなを笑顔にする!

休日の夜に訪問。
今回一緒に行く連れは初めてなのでテンションが上がっていた。
カウンターの真ん中に案内され今回も特等席。
先ずはビールで喉を潤し準備を整える。

岩もずく
岩もずくに自家製の三杯酢をかけて。
箸で持ち上げると塊で持ち上がってくるほどしっかりとしたもずく。
シャキシャキとした食感で私の知っているもずくとは全く別物。
清涼感が溢れて初手としては良い感じにさっぱりさせてくれる。

トリガイ
今年最後くらいのトリガイ。
少しばかり小ぶりとなってしまっているが味はしっかりしている。
砂を1日かけて抜いており肝部分も楽しめる。
あと2回くらい食べたかったと思うほどトリガイは美味しかった。

ミンククジラ
本日のハイライト。
鮪と牛肉の良いところを取ったような旨味と脂のバランスが完璧。
口の中で噛みしめるほどに笑みがこぼれるような味わい。臭みはもちろんない。
ブラインドで食べたらクジラと判別できる人はほとんどいないだろう。
たった二切れが悔やまれるほど、圧倒的な旨さに刹那ともいえる時間を楽しむことができた。

ハマグリとアスパラ
シャリの上にハマグリとアスパラを乗せて、ゆでた時の汁を餡にした一品。
味付けは薄めであるが、これぞ日本料理という引き算の極致。
若干の物足りなさがスプーンの動きを止めてはくれず、一気に食す。

マナガツオ
皮目を軽く火入れしたマナガツオは、しっとりと肉厚ながら柔らかい。
この白味噌餡前も食べたけど旨い。

玉ねぎとジュンサイ
淡路島の玉ネギにハマグリの出汁、ジュンサイを乗せた一品。
ジュンサイは若い芽を摘んだもので膜が分厚くしっかりとした食感。
ハマグリの出汁は優しい味わいで玉葱の甘みを楽しむ瞬間を邪魔しない。

ここから握り
シマアジ
脂の乗ったシマアジは2枚重ねて食感と脂の旨味を楽しむ。

新イカ
表面に包丁を入れているので食感は柔らかいが、ねっとりとした甘みが感じられる。

キス
握りで普段は食べることのないキスだが、さっぱりしていて旨い。
かなりの肉厚だったが、硬さは感じられず美味しかった。

メジマグロ
赤身を食べるなら本マグロよりメジマグロの方がさっぱりしていて個人的には好き。

背トロ
脂身が少な目でマグロの旨味の方をしっかりと感じられる。

小肌
しっかりめに酢で〆られている。

シラス
ここでシラスで人休憩。
今まで食べてきたシラスとは一線を画すようなふっくらと大粒のシラス。
海苔の風味も良く、小鉢でちょこっと食べるより、どんぶりでがっつきたくなる。

ムツ
皮目を軽く炙ったムツは、香ばしさとそれを包み込む脂の旨味がたまらない。
結局ムツはいつ食べても旨い。

ミル貝
珍しくミル貝、ポキポキした食感と上品な甘みがある。

時知らず
もうそろそろ時期も終わりの時知らず、いつ食べても旨い。
北海道でも何度か食べたことがあるが、ここのが一番旨いと思う。

赤ウニ
クリーミーで後味がずーと残る上品な味わい。
ケチケチせず、たっぷり乗せてくれるところがありがたい。

赤だし、かんぴょう
無漂泊のあったかいかんぴょうで締め。

追加ネタ
金目鯛
むっちりした食感で脂の甘みが良い。

鬼アジ
シマアジとうってかわってこちらはムキムキタイプ。
歯ごたえよく、脂の旨味が素晴らしい。やはりシマアジより個人的には好み。

鉄火巻き
意外とこの店で初めて食べたであろう鉄火巻き。
紛れのない味で、最後の巻物としては良い締めとなった。

今日も最初から最後までずーーっと美味しくてニヤニヤしてしまった。
初めて来た連れも終始テンションが上がっており、連れてきて良かったと思った。
江戸前鮨や最近の流行りの鮨はあれど、この店ほど拘って一品料理や握りを出しているところはほとんどない。
さらには、市場に頼らず、生産者から直接仕入れしていることもあり、天候や環境に左右されないのも強みである。
何よりどれも一級の素材ばかりで文句の付けようもないほど素晴らしい。
素材の知恵を活かしながら出される数々の料理や握りは食べた人みんなを笑顔にしてくれる。
ごちそうさまでした。

2025/07/04 更新

3回目

2025/05 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

素材の知恵を活かす!

休日の夜に訪問。
半年ぶりの再訪、思ったより前回より間隔が空いてしまった。
店に着くと今日は一番乗り、握りの見える一番良い席に案内される。

ビールで喉を潤し準備は万端。
じゅんさい とこぶし
若菜のみを摘んだじゅんさいは、ムチンの部分がしっかりしている。
三杯酢でさっぱりとさらには長谷川さんのとこぶしが旨味を加える。
今年はまだじゅんさいを食べていなかったので良いタイミングで来れた。

愛媛のイサキに白子
イサキの刺身に白子、正直イサキの白子は初めてだったがこれが旨い。
一般的な白子に比べてあっさりしていながらもしっかりと味を感じられる。
刺身としっかりあえて食べると幸せになれます。

長谷川さんのカツオ
こちらはさっぱりと。長谷川さんの魚はいつも旨いですね。
口の中に残っていた白子の感じを切ってくれる。

愛知の三河 トリ貝
今日来たらトリ貝が食べれるんじゃないかと思っていたが当たり。
肝付きのまま海水で火入れしたもの。
ぶりぶりの身に濃厚な肝の味わいが相まって旨い。贅沢に2つあるのもありがたい。
1つ目はしっかりと味を楽しみながら、2つ目は豪快に口に放り込んで口の中で幸せを感じる。
名残惜しく食べ終わったと思っていたが、今日は生の握りも出るとのこと。
この日に予約した自分に拍手を送りたい。

蛍烏賊 山菜
ボイルした蛍烏賊は刻んだものをシャリに乗せてそこに行者ニンニクをはじめ、
山菜の乗せて、湯がいた時のとろみを加えて。
一口食べた瞬間に私の味蕾が喜ぶ、これこそ旨みの暴力だと。
特別な何かがあるわけではなく、食材そのものの味の重なりで塩味、苦み、甘み、酸味がバランスよく感じられる。
前半のつまみのため少量しかないが、これがどんぶりでメインで出てくる店があったら足しげく通ってしまう。

愛媛のマナガツオ 白味噌ソース
身はふっくらとしつつ脂もしっかりとある、それを白味噌のソースで奥行きを与えてくれる。
鮨屋で出てくる料理というかこれは日本料理のコース料理の一品に近い。

長谷川さんのミンククジラ
淡路島の生ネギの上にミンククジラの赤身と皮を乗せて出汁をかけたもの。
赤身はもう肉でしょと言わんばかりのしっかりとした食感に旨味が強い。
皮目はしっかりとした食感ながら噛みしめることにエキスが出てくる。木の芽のアクセントも良い。
黙っていたら牛肉と間違える人がいると思う。
更に玉葱の優しい甘みに、極上の出汁がこの一皿を至高の一品に昇華させる。

ここから握り
藤本さんの白甘鯛
甘みとねっとりとした旨味、最初の握りから今日の勝利を確信させてくれる。

淡路島 すみイカ
パキっとした食感と噛みしめることに味わえる甘み。
海水と酢橘でさっぱりとイカの味を楽しめる。

長谷川さん サゴシ
腹の身と背の身を重ねて握ったもの。
食感や味の違いが楽しめる、サゴシ旨いですね。

伊豆マグロ 120kg 赤身
てっきり熟成させたと思っていたら熟成していないとのこと。
熟成と間違えるほど、ねっとりしながら旨味が強い。

同じ個体の血合いぎしのトロ
個人的にはこのくらいのトロが好き。
赤身とトロの半々くらいなのでこってりしておらず、マグロの味を味わえる。

小肌
締め方が軽めで酸が程よいので、小肌本来の味を楽しめる。
しっかりと締めるところが多いので、個人的にはこのくらいが好み。

藤本さんのシマアジ
こちらも2枚重ねで。
香りがいいですね、さらに身は柔らかく思わず笑みがこぼれる。
ここでは、来るタイミングで色んなアジが出てくるがいつも期待を超えている旨さ。

室津のトリ貝
待っていました、トリ貝の握り。
湯通ししていない分、ピュアなトリ貝を味わえる。
上品な甘みにシコシコした食感、どこをとっても旨い要素しかない。

ホッキ貝
ねっとりとまとわりつきながら、噛むほどにあふれてくるエキス。
何度かたべているがいつも旨い。

北海道 時知らず
こちらも2枚重ねで。
脂のノリが良く、身が柔らかい。
今日は最初からずっと食材のレベルが高いなと感じる。

淡路島の由良のムラサキウニ
時知らずの時点で悦に浸っていたが、またもや真打登場。
専属の漁師に潜ってもらっている由良のムラサキウニ。
赤ウニはもう少し先だが、由良のムラサキウニの時点でレべチである。
それを惜しげもなく軍艦にして食べる。
言語化不要の旨さである、気になる人は実際に食べに行って感じてください。

干しエイと天然のミツバの赤だし
鮨屋で出てくるシンプルな赤だしとは異なる、食べる赤だし。
干しエイが美味しく、赤だしに使われるにはもったいないほど。
これだけで一品料理を作っても十分美味しいだろう。

かんぴょう
無漂白のかんぴょうをあったかいまま巻物で。

ここから追加。
長谷川さんのかみなりイカ
スミイカと食感は似ていながらこちらの方がねっとり感が強い。
イカならこちらの方が旨い。

村さんのスズキ
さっぱりと最後はスズキでしめることに。

徹頭徹尾、今日は食材がすごかった。個人的にも食べたかった食材が多くずっと笑みがこぼれていた。
どの食材も余計な加工はせず、食材本来の味をシンプルに伝えるための調理のみで無駄がない。
これこそ素材の知恵が活かされていると。
そして毎回のことながら各産地から直接買い付けている信頼関係に脱帽。
食べに来るたびに驚くことが多く、どこまで進化していくのかと期待せずにはいられない。
ごちそうさまでした。

2025/05/24 更新

2回目

2024/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

真価と進化が止まらない、鮨のあるべき姿はありたい姿へ昇華している!

休日の夜に訪問。
前回の訪問から2ヶ月で再訪は個人的にかなり短いスパンである。

うしお汁
魚のアラを海水で炊いたもの。
一口飲むと口の中に魚の旨味が広がる。
海水で炊くというシンプルな調理だが食材の味が
極限まで引き出されている。

縞鯵
背中と腹身をそれぞれ、脂の甘みもそうだが、
部位ごとで味のまとい方が全く異なる。

あこう
キジハタは海水でサッと火入れしていただく。
身のプリッとした食感ジュレのさっぱりした感じのバランスがよい。
皮も食感よく美味しい。

赤座海老
前回も運良く食べれたがやはり旨い。
海老単体ならこれより旨い海老はなかなか出会えない。

キハダマグロと自然薯
ここはシンプルな味わいの一品。
もう少しひとくせ欲しいが少し物足りない感じが食欲を湧き立たせてくれる。

クエと天然のきのこ
キノコの旨味がとにかくすごい。
普段食べているものと香りや食感が全く異なる。
クエも十分旨いのだがキノコが主役と言わざるを得ない。

墨烏賊
パキッとした食感と程よい甘み。安定のあじ。

カンパチ
脂がのった味わい抜群でアクセントのネギが良い。

赤身
トロ
ここのマグロはいつも外れない、紛れがないとはこのことか。

小肌
仕込みに拘りがあり興味深い一品、小肌本来の味が感じられた。

アマダイ
上品な甘みと旨味があり、旨い。

ホッキ貝
1秒だけ火入れして表面の膜を剥がしたそうで、えぐみが取れるとのこと。
ホッキ貝の食感と口に広がる旨味がたまらなく美味しい。今年食べた中で一番美味しいホッキ貝だった。

クロムツ
東京湾で獲れたクロムツとのこと。皮目を軽く火入れしており、クロムツ独特の脂の旨みが口に広がる。

いくら
プッチっとした食感がしっかり残るように仕込みいくら本来の味を楽しめるように味付けも軽めになっている。

エゾバフンウニ
ガツンと来る甘みと旨味が特徴だが、前回の赤ウニが衝撃的過ぎて感動はなかった。

かんぴょう
かんぴょう本来の味が楽しめる巻物、安心と信頼の味わい。

ここから追加ネタ。
真鯛
ブリ
ブリが美味しいのは当たり前なので、あえてコースには入れていないとのこと。

2か月前から仕込み方法が更に洗礼されており、この短期間での変化を感じられた。
調理は海水を中心としたものに、魚はやはり直接生産者から仕入れる、徹底した仕事に真価と進化が止まらない。
鮨のあるべき姿はありたい姿へと昇華しており、再度鮨と向き合うことが出来た。
定期的に通いたいと思います。
ごちそうさまでした。

2024/12/21 更新

1回目

2024/09 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

食材と、そして鮨と向き合える!これこそあるべき姿!

休日の夜に訪問。

前から来てみたかっただけに念願の訪問。
10分前に到着し開店を待つ。
店内はカウンター6席のみの落ち着いた雰囲気。
最初に箸を3種類から選べて、食後に持ち帰ることが出来る。
栗の木の箸を選ぶことにした。

COEDOビールから、ピルスナーでバランスの取れた味わい。
鮨を食べるならこれくらいの王道の味わいが良い。

茶豆とトマトの出汁
茶豆の濃くて味のしっかりした感じと歯ごたえが良い。
トマトのさっぱり出汁が前菜として最高の出だしを切ってくれる。

イサキの炙り
イサキってこんなに脂を感じて食べ応えあったっけと思うほどしっかりした味わい。

アカザエビの姿焼き
身が分厚くそのまま焼いただけだが素材本来の美味しさが際立つ。
酒のつまみとして相性抜群のためもう一匹食べたくなる。

ハタと自家製ジュレ
ふぐのようなもちもちとした食感で脂も強い。ジュレでさっぱりといただける。

カマスの一夜干し
骨切りされたカマスは旨味と脂が強く、身も柔らかい。
確かにのどぐろよりこっちと言われる理由がわかる。

ポルチーニの茶碗蒸し
香りは少な目であるが、食感が良く、イタリアで食べていたポルチーニに負けない味わい。
茶碗蒸しとして食べることで日本食に変身。

つまみを食べ終えたところで日本酒を注文。
荷札酒の純米大吟醸
純米大吟醸のわりに辛さがしっかりありスッキリとした飲みやすい一杯。
これは握りとよくあう。

ここから握り。
ガリはごろっとしたタイプでこれだけでも酒のつまみになる。

石垣鯛
しっかりとした身質で、ぶりぶりした歯ごたえで旨味が強い。

新イカ
パキっとした食感と噛みしめるごとに甘みを感じられる。

マグロは大間から
赤身
天身のため、身がきめ細かく嫌な感じが一切ない。
赤身を食べて久しぶりに笑みがこぼれる旨さだ。

トロ
口の中でとろけるほど良い脂の乗り。

新イカのゲソとホッキ貝のヒモ
箸休めにちょうどよく日本酒によく合う。

小肌
皮の食感と酢の締め具合が良くすだちの酸味も程よい。旨味がゆっくりと押し寄せてくる。

さわら
脂の乗りがよく10分酢締めしたことで良い感じに身が締まっている。

琵琶マス
今年何度か食べたがマスの中でも琵琶マスが特に旨い。
サーモン好きの人にはぜひ食べてもらいたい、臭みの無さとしつこさのない脂はマスだからこそ成せる味わい。

ここで2杯目
紗利という、シャリに合う日本酒とのこと。
確かに辛口ながらしっかりとした味で個人的に好みの味。

ホッキ貝
肉厚のホッキ貝は食べ応え抜群、口いっぱいに貝の旨みを楽しめて幸せ。

フエダイ
脂の甘みがすごいよ、白身魚でこんなに旨いとは。

赤ウニの食べ比べ丼ぶり
食材の暴力とはこのことだと感じさせられるが、赤ウニは抜群の旨さ。
食べ比べをさせてもらったが、どちらも食べた瞬間口の中に一気に広がる甘みと旨味。
特に由良の赤ウニは今年食べてきた様々なウニの中でもトップクラスである。

穴子
濃いめのタレとあまりにも柔らかくて手でも持ち上げるのが難しい穴子は口の中で原型をとどめるのは困難。

にゅうめん
しっかり目のコシのきいたにゅうめんと出汁の相性が抜群。

干瓢巻き
余分な味付けはせず純粋に干瓢だけの味に全振りした巻き物。

追加ネタ
アジ
切り身を豪快にトリミングして中心の部分だけを握ってくれる。
口に入れた途端に脂の甘みと柔らかい肉質が口に広がって儚く消える。
一瞬にして消えてなくなるが旨みの余韻が良い。

終始拘りが強く、生産者の話を交えながら客を飽きさせないつまみとネタで心を鷲掴みにしてくる。
今まで食べてきた鮨屋とは一線を画すような圧倒的な個性を見せつけられたような気分だ。
何気なく食べる鮨もここまで拘って提供させられると改めて食べてながら真摯に鮨と向き合えることが出来る。
自分の中で一つの答えが出た気がした。
ごちそうさまでした。

2024/09/22 更新

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