酒極さんが投稿したアコルドゥ(奈良/近鉄奈良)の口コミ詳細

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酒極の気ままな食ライフ

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アコルドゥ近鉄奈良/イノベーティブ、スペイン料理

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/08 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

夢の扉、記憶と記録を紡いでいく!

休日のランチに訪問。
ずっと行く機会を窺っていただけにこの日は朝から万全の調子を整えていた。
予約時間より早めに来てしまったが、夢にまで見た青い扉が目の前に。
これまでは、扉に手をかけることも出来なかったが、ついにその瞬間、夢の扉が開かれる。
ウェイティングスペースで柿の葉のお茶で乾いた喉を潤し、テーブルに案内される。
庭に面したテーブル席は来た人たちの心を洗い、これから向かう食事に精神を整えてくれる。
メニューは、テーブル中央に置かれており、カードに記載されている。
スタッフの方が、料理ごとにカードをめくり説明をしてくれるスタイル。
私はランチのフルパワーを体験したかったのでワインペアリングを注文、これが功を奏した。
各ワインはどの料理とも相性が良く、マッチング制度が成立していた。

大鉄砲のアホブランコ 半生の帆立とメロン
ニンニクを使った冷製スープであるアホブランコは、奈良の大豆である大鉄砲を使ったことでマイルドに。
ニンニクの風味は感じられるが、大豆の旨味がしっかり感じられる。
帆立、メロン、ジュレはそれぞれの個性を出しつつもすべてはアホブランコが包んでくれて一体感がある。

全粒粉のパン
荒めの全粒粉のパンは香り、食感、味わいどれも一級品。
何よりオリーブオイルがバチバチに旨くて、最高級エクストラバージンの実力を堪能できる。

マルタミコ フレスコ
分解と再構築。
マルタミコを分解と再構築した一品。
こちらをフレスコ、冷製仕立てで仕上げた極上の一品。
メインは鰹で下にはじゃがいも、トマトのソルベ、ソースと色々つけながら味の複雑さを感じながら食べられる。
計算しつくされた一品だけに、普段こういった料理を食べない人には難しい味わい。

倭鴨のテリーヌ 夏の果実とナスタチウム
鴨のテリーヌは色々な部位を一皿で味わえる。
濃厚な味わいで脂の旨味も感じられるが、ナスタチウムの辛味が良いアクセントになっている。
マスタードと説明があったが、個人的には和からしをイメージする味わい。
さらに周囲にあるソースは青臭さを残していることで、鴨のテリーヌの重い感じを払拭させてくれる。
前の料理もそうだったが、食材の組み合わせ、特に一般的に苦手な青臭さが逆に料理を一段階引き上げている。

三輪山本の手延べパスタ麺 海老のセビーチェと季節のマリアージュ
本日のハイライト。
レヴォでもそうだったが、こういった家庭で出てくる料理を昇華させるととてつもなく旨い。
知っている味だからこそ想像を超えてきたときに感動に変わる、
ペルー料理のセビーチェは酸味をはっきりさせ、さっぱりした味わいに。
素麺はトゥルントゥルンで二口ぐらいでなくなってしまう刹那とも呼べる時間。
レシピを教えてください、夏は毎日食べたいと感じた最高の一品。

鱧のベニエ 奈良の柑橘とトマトのイエローガスパチョ
鱧のフリット、あまり火は通し過ぎずにふっくらと仕上げてある。
淡白な鱧を揚げて油を纏わせたまでは普通だが、ガスパチョの酸味を加えたことでさっぱりした味わいに。
玉葱の辛味でもう一アクセントを追加。

ミルクパン
上品な甘さ、ずっと食べたい。
ガスパチョのソースをスカルペッタして、最後の一滴までこのパンといただく。

燻した香りの大和ポークと初夏 イディアサバルのアロス・クレモッソ
大和ポークは低温で調理したためか、脂の旨味は勿論、しっとりとした食感で完璧な火入れ。
羊のチーズで濃厚ながらフレッシュなソースとなっており、豚肉との相性も良い。
アロス・クレモッソの炊き具合は個人的に好きな硬さでこれがコースの一皿でなければスプーンで掻き込んでいた。
これで終わりではなく、添えられているミントのソースで後味を爽やかに。

甲州葡萄のジュレとハスの元に願う人
奈良時代に葡萄の栽培をした僧侶の願いを体現した一皿。
時代は違えど、歴史を刻み、現代へと繋がれる食材の数々。
何気なく食べているものにも古からの歴史が存在することを感じる。
葡萄、ジュレともに濃厚で旨いのだが、バラの風味のアイスクリームが相性抜群。

最後にデザートと和紅茶を。
ビターなチョコレートのマカロンは食後に良い。

最初から最後まで美味しかった、これに尽きる。
スペイン料理はこれまで何度か食べてきたが、このレベルの料理は初めてで純粋に感動した。
予約を取りやすいスペイン料理ではこの店が最上位であることは間違いない。

奈良の歴史に敬意を払い、奈良の食材をふんだんに生かしたガストロノミー。
東京にいたら体験できない、ここでしか食べることの出来ない唯一無二の存在感。
一度来たら忘れることのできない、記憶と記憶に刻まれる料理の数々、それらを一つ一つ紡いでいく。
今回はランチで訪問したが、今度は奈良で宿泊も計画してディナーを思う存分楽しみたい。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。

2025/08/17 更新

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