1回
2014/06 訪問
エミリア・ロマーニャ州郷土料理が楽しめるリストランテ
スプマンテ
・グリーンオリーブ ・生ハムやベーコンを練り込んだ自家製パン
軍鶏のスープ パッサテッリ
軍鶏のスープ アップ
ブリッコロスキス2008 カヴァロット
自家製パン
フランス産鴨フォアグラのテリーヌ
フランス産鴨フォアグラのテリーヌ
"バルサミコ トラディッショナーレ ディ モデナ" モデナ特産品の最高級品
エミリアビアンコ ソラータ カルディナーリ
生ハムスライサーでハムとカット中
生ハムの盛り合わせ
最高峰の希少なクラテッロ・ジベッロ
カンティーナ・デッラ・ヴォルタ
ほうれん草のラビオリ
ほうれん草のラビオリ パルミジャーノレッジャーノチーズ
ほうれん草のラビオリ パルミジャーノレッジャーノチーズ アップ
ローズマリー風味のフォカッチャ
ロッソ ディ トスカーナ
手打ちパスタ
サルデーニャ産のボラのからすみのタリオリーニ
サルデーニャ産のボラのからすみのタリオリーニ アップ
イタリアのオーガニック小麦を使ったパン
カタヴェラ 2011 デナーヴォロ
キントア豚
フランスバスク産のキントア豚カタローズの信州炭火焼
フランスバスク産のキントア豚カタローズの信州炭火焼 アップ
バローロ パイアガッロ 2008
パンナコッタ カカオ豆のロースト
パンナコッタ アップ
紅茶
2023/06/09 更新
北イタリアのエミリア・ロマーニャ州の郷土料理店
100件目のレビューは、最近行った中で最も印象に残っている「ペレグリーノ」さんにしました。
休日のランチで利用。
予定より20分くらい遅れそうだったので、念の為にと何度かお電話を入れましたが繋がらず。
遅ればせながら到着すると、営業中は電話対応はしていないとのこと。
12席のみのアットホームな店内は、真っ白な壁とウッド調の腰壁があり、間接照明のみで暖かみのある雰囲気です。
オーナーシェフの高橋隼人シェフは、Ristrante HiRoCENTROと名古屋での就業経験がある方。
エミリア・ロマーニャ州でも1年ほど修業をされています。
アミューズからコーヒーに至るまで、シェフがお一人で対応。
お食事中、シェフのこだわりが随所に感じられました。
ホールには他に男性スタッフがお二人います。
スプマンテで乾杯
ランチは¥7,000(税込サ別)のコースのみ
プリフィクスではありませんが、事前に苦手な食材を伝えればアレンジも可能です。
お料理に合わせグラスワインペアリングコース 6杯 ¥4,000(税込サ別)もいただきます。
Menu Pranzo(土日限定ランチコース) ¥7,000
●Amuse
グリーンオリーブ
生ハムやベーコンを練り込んだ自家製パン
●Zuppa
軍鶏のスープ
見た目はとても澄んでいて、味わいのあるスープ
長野県産の旨みの強いきたろう軍鶏を、身ごと丸ごと1枚煮出してつくっています
シャモ・お水・お塩のみで、延べ10時間以上火を入れて旨みだけを抽出しているそうです
中に入っているのは、エミリア・ロマーニャの郷土パスタ"パッサテッリ"
パルミジャーノ・レッジャーノチーズとパン粉と卵をねりあわせた麺で風味豊か
こちらのお料理に合わせた1杯目のワインは、ブリッコロスキス2008カヴァロット
ピエモンテの赤ワインでスープにも合います
・自家製パン
●Antipasto
フランス産鴨フォアグラのテリーヌ
大好きなフォラグラのテリーヌの表面には、ナッツがちりばめられていてサクサクします
左手にある小さな実はねずのみ
ジュニパー・ベリー
こちらはシェフが5月にイタリアに行かれた際に、パルマの山で獲れたものをもって帰ってきたものだそうです
フォアグラのアクセントに
スプーンにのっているのはバルサミコ
シェフこだわりのモデナ特産品の最高級品"バルサミコ トラディッショナーレ ディ モデナ"
25年以上の熟成を経たとても豊潤でコクのあるバルサミコで、フォアグラにも負けない味わいがありました。
2杯目のワインは、エミリアビアンコ ソラータ カルディナーリ
地品種を柱とし、葡萄の木1本1本が溶け合った味わいのあるワインで、果実味あってふくよか
ここで店内の真ん中に置いてある手動のハムスライサーの実演が始まります。
シェフが生ハムをカットする姿を、皆興味深く眺めています。
●Antipasto
生ハムの盛り合わせ
生ハムは全部で5種類
右下から順番に、時計回りに食べていくようシェフから説明がありました
一番右下から
・ペルシュー
パルマスタイルのプロシュート
岐阜県で日本の豚を加工してプロシュートに仕上げているそうで、塩加減は少なめな滑らかなプロシュート
・リカルナ
本家パルマのプロシュート
同じ24ヵ月熟成だけど、ペルシューとまた少し違った味わい
・豚バラ肉の塩漬けのパンチェッタ
化学調味料不使用の塩と少しのハーブのみで熟成しているそうで、ナチュラルな味わい
色素も薄く白いです
・サラミ
中部イタリアトスカーナのまぼろしの豚のサラミ
ういきょうの種をまぜてつくったもの
順番通りに食べていくと、味の淡いモノから濃いモノに向かっていくのが分かり、最後に超豊潤な味わいに辿りつきます
・クラテッロ・ジベッロ
最高峰の希少なクラテッロ
プロシュートの上にバターがのっているので、チャバタと一緒に
美味しくて感激レベルです!
・パルマ風の揚げパイ トルタリッタ
揚げたてで暖かい
プロシュートと併せていただきます
後でスタッフさんに聞いたら、生ハムはお店の看板メニューとのこと。
3杯目のワインはカンティーナ・デッラ・ヴォルタ
ランブルスコ 微発泡の赤ワイン
●Primopiatto1
ほうれん草のラビオリ
ほうれん草の豊かな風味がラビオリにぎゅっと包まれています
パルミジャーノレッジャーノチーズがふんだんにかかっているので良い香りがします
季節によってはチーズではなく黒トリュフのようです。
トリュフバージョンもいいですね。
・ローズマリー風味のフォカッチャ
ふわふわで柔らかいパン
4杯目のワインは、ロッソ ディ トスカーナ
さて、ここでシェフの手打ちパスタの実演です。
こういったパフォーマンスは楽しいです。
●Primopiatto2
サルデーニャ産のボラのからすみのタリオリーニ
先ほどの打ち立てのパスタ 細麺のタリオリーニに香り高いからすみがたっぷり絡まっています
・イタリアのオーガニック小麦を使ったパン
5杯目のワインはカタヴェラ 2011デナーヴォロ
やや濁りのある濃いめの麦わら色
中程度の酸とほんのり果実の甘みが感じられます
●Secondepiatto
フランスバスク産のキントア豚カタロースの信州炭火焼
お肉はお塩のみで調理されています
一瞬、豚肉なのに赤い…って思いましたが、牛肉以上に赤身の強い豚肉で、ミディアム以上にしっかりと火入れをしているから大丈夫とのこと。
食べてみると火入れは問題ないし、柔らかくて、お肉の本来の旨みもしっかり感じられます。
黒こしょうといただきました。
付け合わせ
・北海道産の無農薬のお野菜のサラダ仕立て
・イタリアのりんごのマスタードシロップ漬けモッツァレラ
6杯目のワインは、バローロ パイアガッロ
澄んだガーネット色でメルローっぽい感じ
●Dolce
パンナコッタ
ゼラチンを極限まで減らしていてやっと形が保たれているくらいの繊細なパンナコッタ
上にかかっているのは、カカオ豆をローストして粗くくだいたもの
溶ける前にいただきます。
ふわっふわです(^^)
このフワフワなパンナコッタに、カカオ豆の苦みがマッチします。
食感も素晴らしく、おかわりしたくなりました。
軽めなので、別腹でいただけます。
●Caffe
紅茶
紅茶もシェフが入れてくれました
ソムリエはいらっしゃらなくてシェフが選んでくれたのですが、ワインもエミリアロマーニャのものが多いです。
そういえばメニューには"小菓子"ってかいてあったけど、こちらはいただけませんでした。
一皿目からドルチェに至るまで、徹底的なこだわりが感じられて、隼人シェフの素晴らしいストーリーを体感できました。
ただランチの提供時間は、約2時間半。
シェフがお一人で仕込みからお料理の提供まで行っているので、一皿一皿の提供に時間がかかります。
今は休業中の広尾のアッカは4時間かかったことあり、そこまでではないですが時間に限りがある時だと難しいと思います。