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夜の点数：4.8
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￥40,000～￥49,999 / 1人
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料理・味 -
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［ 料理・味-
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華やかで芸術性高いお料理は無形文化遺産
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寄付け
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カウンター席から望める中庭
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カウンター席
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塩鉱泉
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丸山公園内にお店があります
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丸山公園内にお店があります
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2023/06/07 更新
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八坂神社参拝後、円山公園を散策
広々とした公園を散策しながら向かった先は、公園内に佇む懐石「未在」
「吉兆 嵐山本店」で長く料理長を務めた石原さんがオーナーのミシュラン三つ星の名店です。
「いそべ」の石段を上がった先の急な石段がお店へのアプローチ
17:45 集合18:00より一斉スタートにつき、遅れないよう到着しました。
石段を下りていくと、若いお弟子さんたちがお店の前でお出迎えしてくれます。
「おいでやす」と暖かい笑顔に迎えられて「未在」と描かれた提灯で足元を照らしながら寄り付けまで案内されます。
暖かいおしぼりと塩鉱泉をいただき、身支度と心を整え奥のカウンター席へ。
店内は、Ｌ字型のカウンターで14席のみ
席間隔はそれほど広くはありませんが、正面には中庭が望め、竹をつかった天井や茶室のようなカウンターは風流で素敵。
カウンターには適度に間隔を開けて灯りがアレンジされていて、時間の流れがゆっくりに感じられます。
席に着くとすぐにファーストドリンクを尋ねられました。
グラスで用意できるのは、ビールのみとのこと。
ビールはおなかいっぱいになりそうなので、シャンパンにしました。
シャンパンは”クリュッグ”と”ヴーヴ・クリコ”しか置いていなかったので、クリュッグを注文。
お料理は¥35,000のコース１本のみ
はじめに”向付け、汁、飯”のお椀がのせられたお盆がもてなされるので、カウンター越しに受け取ります。
ここで懐石のお店なのだということ、寄り付けから既に始まっていたことを改めて再認識。
茶懐石のお作法は知識があったので、流れに沿って落ち着いて正式な対応ができましたが、
まわりを見渡すと、殆どの方はできていませんでした。
形式上とは思いますが、ご存知ない方は事前に勉強してから行かれると良いかと思います。
●飯椀
島根県産の新米
おかゆのように柔らかな炊きたての一口ご飯
甘みがあってすごく美味しいです
お米がこんなにも美味しいなんて感動レベル
●汁椀
八丁味噌仕立て
蓋をするのが惜しい程、双方素晴らしい
お酒が振る舞われたので、向付けをいただきます
●向付け
細かく砕かれたカヤの実や葉物をゴマで和えたモノ
茶懐石の段階で、お料理のレベルの高さが想像できます。
ここまでが正式な"茶懐石"の流れで、このあと"懐石"の流れで、季節感を織り込んだお料理が次々登場します。
石原さんはどんなショーを魅せてくれるのか
とても楽しみ！
お料理は写真とメモがNGだったので正確にお伝えしきれませんが、言葉では表現しきれないくらいたくさんの種類の素敵な器と美しく盛り付けされたお料理の数々で、一品一品もてなされる度に、私も含めその場に同席したお客さんの感嘆の声が店内にひっそりと響いていました。
写真でお見せできないのは本当に残念。
特に素晴らしかったのは八寸と飯。
八寸は、はじめて出会う華やかな彩り豊かな内容で心奪われます。アートです。
そして飯は焦がし湯も併せると3回登場しますが、お米の生命が感じられるような絶品です。
それ以外のお料理も、生産者や作り手の思いが伝わるお品の数々。
味は濃いなぁと感じる部分もありましたが、きっとお酒をいただきながら愉しむことを念頭においてのお料理なのでしょう。
石原さんは物腰柔らかな方で丁寧にお料理の説明をしてくれます。
お弟子さんたちも皆さん明るい印象で腰も低く、高級店ですが居心地の良さが随所に感じられ、はじめから緊張することなくリラックスして時間を過ごせました。
この日同席した他のお席の方とも色々とお話させていただき、和気あいあいと場が和みました。
緊張すると楽しめなそうなので、なごめる雰囲気で良かったです。
●お造り
食器マットが様々な折り方・大きさでカウンターにそれぞれ置かれていったので、何かな？と思っていたら、1組づつ様々なスタイルの美しい大鉢で登場
この大鉢、ガラスや陶器など形と大きさが様々で、宴会で6-7名でいただくような直径40cm程ありそうな大きさで一皿でドーンと盛られているモノもあれば、二皿で大小アレンジされた器もあります。
ものすごいボリューム！
多いので「ムリしないで残してくださいね」と石原さんから一言あります。
見ているだけで、お腹いっぱいなりそうです。
・鮪２種
北海道戸井産の本マグロの赤身
カナダ産トロ
トロは、220kgのモノが空輸できたそう
上に辛味大根がのっています
・愛媛県産鯛
・九州対馬産のイカ
甘みが強いイカで切れ味抜群。
・イカの縁側
・九州産の関サバ
軽くしめてあり、上九条ネギと生姜と併せていただきます
・はす芋
鮪と烏賊は最高に質が良く、別のモノを味わっているかのようです。
液体のお醤油はなく、お醤油代わりに□い形の昆布とお醤油の煮こごりや、透明の器に入った塩酢、鯛の肝、またはポン酢でお好みでいただきます。
鯛の肝は、なじませて鯛にはさんでみましたがなかなか美味。
他にもたくさん種類があったように思いますが、失念したのでほんの一部のご紹介になります。
●椀物
松茸のお吸い物
こちらは歯ごたえが感じられず質の良さが感じられません
味もまったく染みていなかったので唯一残念な一品でした
●焼き物
奥出雲の黒毛和牛 日本蜜蜂とすり潰した実山椒のソースで
蜜蜂のハチミツと、擂り潰した実山椒のソースで
あしらひは８種類の丹波の葉野菜（香草）
●箸休め
鱧のテリーヌ、松茸
●八寸
本日最も感動したお料理
団扇の形をした器に美しい酒肴の数々
鴨川の鮎のフライからいただくよう、石原さんからお声がけがありました。
すっぽんのテリーヌや蛸など美味しくいただきました。
●炊き合わせ
にしんと里芋
●強肴
静岡県産ドウマンガニ、あわび、アワビの肝
少々生臭く、肝も濃かったのが残念
●湯と香のモノ
鯛と大根の炊き込みご飯
焦がし湯
お漬物
●フルーツ１
いちじくなど十一類のフルーツを、ロゼスパークリングとグレープフループのソースで
●抹茶
●水菓子
栗の庵でくるんだ栗
表面が焼いてあり、松の枝に小さく丸めた栗の庵も2つのっています
●フルーツ２
三十数種類の華やかなフルーツカクテルとジュレ
色鮮やかでとても爽やか
たしか幻のフルーツ コポーなども入っていたと思います（どちらのフルーツか忘れました）
●お酒
シャンパン クリュッグ
日本酒 白扇
正直こんなに食べられるのかと途中不安になる程
史上最強のボリュームです！
調整のつもりでお昼は抜きましたが、その代わり甘味処3軒まわったので結果ランチ1回分と変わらない感じになってしまったことを後悔☆
もうムリかも・・・と挫けそうになっても最後まで完食できたのは、一皿一皿が魂を感じるお料理だったから。
自然とお箸が進むのです。これぞ未在が魅せるイリュージョンでしょう。
お食事もお酒もよく召し上がりましたね～と、石原さんにも感心されました。
帰りは、提灯で足元を照らしながら、石段の上まで誘導していただき、見えなくなるまでお見送りしてくださいました。
帰りの石段はヒールはキツかったですが、がんばって登りきったら、タクシーが待っていてホッとしました。
以前、別の場所にあったときには、\15,000のコース設定だったと聞いたことがあります。
その後、現在の場所に移ってから料金設定も序々に上がり、今現在は\35,000
決して安くはありませんが、料金に相応しいお料理であり、行く価値のある素晴らしいお店。
予約のとりづらい理由も納得です。
この日は母のバースデーディナーで利用。
日頃の感謝の気持ちを込めたお祝いの席で、記憶に残る楽しい時間が過ごせて、喜ばれました。
次回の予約も入れていただいので、来年ですがまた伺う予定です。
1年に1度、成長していく自分を見つめ直す良い機会でもあります。
レビュー時総合点数☆4.64