しみる田課長さんが投稿した亜紗 本店(長崎/桜町)の口コミ詳細

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しみる田捜査日記

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亜紗 本店桜町、五島町、市役所/居酒屋、創作料理、海鮮

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

しみぺディア 長崎

――出張の夜、亜紗本店の暖簾をくぐると海の匂いと焼酎の香りが迎えてくれた。

刺身は海の底をそのまますくい上げたような鮮度。
ヒラマサは、刃の入れ方ひとつで生まれる芸術。身が透けるほど艶やかで、舌に触れるたび潮の記憶が蘇る。
うちわえびの甘みは濃く、まるで海の底の静寂をすくい上げたよう。

焼酎のグラスが進むにつれ、店のざわめきが心地よく波打つ。

続くハトシは、海老の香りが衣の奥でふくらみ、
噛むたびに港町の記憶が立ち上がる。

そして、アジフライ。開きではない、堂々とした一尾揚げ。衣はざくりと響き、中から湯気と脂が立ちのぼる。
皿の上に、魚の顔がこちらを見つめていた。命をいただくということを思い出させるように。

値段を見れば、思わず笑みがこぼれる。
この味、この量、この空気で、この価格。
長崎の夜の誠実さが、そのまま皿の上にあるようだ。

焼酎を傾けながら、誰かが「長崎は食の都だ」と呟いた。
まさにその通り、ここには港町の誇りが生きている。

――旅の胃袋を満たすのは、名物よりも人の心意気。
ハイコスパという言葉では追いつかぬ滋味があった。
しみる田。

2025/11/08 更新

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