『読：ビア・ボーイ (吉村 喜彦）』myscrap9691さんの日記

ＮＨＫの朝ドラで、国産ウィスキーに纏わる番組が放送されていて、
それを機会に、ウイスキーにまつわる本を数冊購入して、読んでみることにしました。

そのうちの一冊「ビア・ボーイ (吉村 喜彦）」を読みましたので、記録がてら、食べログ日記帳機能を利用してみます。
まぁ、この次の作の「ウイスキー・ボーイ」が、ウイスキーにまつわる本ではありますが、いきなりそちらを読んでもなぁ、と思い、まずはこちらを読みました。

吉村 喜彦氏は、サントリー宣伝部勤務を経て、作家になられた、とのことで、
この本も、サントリーがモデルなんだろうなあ、と思いつつ、読ませてもらいました。
主人公が所属する会社も、サントリーではなくスターライト。
ライバル会社も、キリンビールを彷彿させるライオンビール。
…と隠す気はあまりないように見受けられますし。

しばらく読んでも、時代背景がわかりませんでしたが、瓶ビールが主流で、缶ビールは新幹線の帰りなど瓶ビールが飲めない環境でしか、受け入れられていないといった時代のようで、
そうした時代もあったのか、と感じ入りながら、読み進めます。
自社の低いビールシェア率を上げるために、卸・酒屋・業務店を巻き込みつつ、会社の経営層を説得しながら、新製品を作り出していく…と流れは、わかりやすく面白く読めました。
売れ残ったビールを飲む、自腹で買って飲む業務店営業など、いくつかの挿話などもリアルに感じました。