和食が2013年に無形文化遺産に登録されましたが、
そもそも和食とは?ということを考える上で、いくつか本を購入してみました。
その内の一冊『和食の知られざる世界(辻 芳樹)』を読み終わったので、食べログの日記機能を利用して、記録してみます。
数十年前、世界的には全く受け入れられなかった和食
…たとえば、生の魚はもちろん焼魚もNGであり、ワサビをそのまま食べてしまうような時代が、
世界的な食のライト化…という追い風もありつつ、
料理人の挑戦により、各国に受け入れられつつある…ということが、体験談・実例と共に、非常にわかりやすく記載されており、感じ入りました。
海外へ進出する日本食(寿司・ラーメン他)は、現地の文化に受け入れられるように「変換」を行う必要があるとあり、
その一例として、
ニューヨークの一風堂では、お客さんが食前酒や前菜を注文後に、メインディッシュであるラーメンを食べ、店内で2時間ほど過ごし、一人あたり5000円を支払う…という、
日本では考えられないようなラーメン屋の形態であり、強く印象に残ります。
日本人以外の経営者による和食レストランが世界に広まり、柔道のように、日本由来の和食の中心地が、日本以外となるかもしれない…という危機感にも共感を覚えます。
「考えながら食べる」ことが大切。高級店に行った場合、考えるテーマは無限だ。
…とも説かれており、私自身は高級店に行く機会はあまりありませんが、努力していく必要があると感じます。
辻芳樹氏は辻調理専門学校校長・辻調グループ代表の方で、
他の著作にも触れてみたい、と感じ、いくつかの本を追加購入してみましたので、後日、読んでみることにします。