5回
2022/10 訪問
既に完成度の高い新店
金曜日の午後8時半、2回転目に1名で伺った。以前は5時半〜と8時半〜の2回転だったが、オペレーションがスムーズになり、満席であっても2時間ほどで出し切れるようになったとのことで、いまは1回転目は6時からスタートでも大丈夫と。他方、2回転目も8時半にこだわらずに9時スタートとかでも良いらしい。
まずはビールを頂く。マスターズドリームの一択である。
この日の白眉は、お摘みのなかでは鱧のフライに松茸餡掛けを掛けたもの。もうお客さんのほとんどがハモ松茸を食べているであろうということを踏まえて、少し趣向を変えたとのこと。ブリのしゃぶしゃぶも良かった。絶妙な火入れと塩梅の良い大根おろし。
握りのなかでは王道のマグロが良かった。延縄が多い昨今だが、この日のものは大間の一本釣り約120キロとのこと。赤身は香りがとても強く、大トロの脂の量も凄まじかった。
下記が頂いたもの一通り。お酒は国稀を1合だけ頂いた。
お摘み
◯愛知県の銀杏。ちょっと塩強め
◯サンマの肝醤油焼き
◯この日の茶碗蒸しはアオサ
◯アワビ(アワビを炊いたときの出汁を使った餡)
◯ブリしゃぶ
◯いぶりがっこ
◯ハモフライの松茸餡掛け。古伊万里の器で。
握り
◯スミイカ
◯シマアジ
◯マグロ赤身
◯トロ
◯大トロ
◯コハダ
◯ホッキガイの炙り
◯イクラ
◯イシカゲガイ
◯北海道のバフンウニ
◯天草のアカウニ
◯アナゴ
◯巻物(干瓢と鉄火のハーフ&ハーフ)
最後のお椀ものはハモ出汁のスープ。
下記はベース投稿
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いわずもがな、銀座・青空で15年の長きにわたって親方を支えてきた栗田さんが満を辞して独立。もちろんお店のオーナーは親方だろうけど、栗田さんの独自性をそこかしこに感じさせてくれる。
青空の旧店舗がお店の場所である。以前とは随分と変わったような印象があったのでお聞きしてみると、カウンター以外は殆どすべて新装とのこと。8席のカウンター。個室はなくしたとのこと。今は人が足りないために一斉スタートというスタイル。一回転目が5時半、二回転目が8時半。また、現時点ではマンパワーが限られているため、青空のように、お好みでやったり握りだけだったりなど好きなようにできるわけではなく、当面はおまかせコースのみとのこと。
基本は青空のスタイルを外れることはないし、したがってクオリティも青空レベル、それでいて青空とは異なる独自性を出されているので、青空とこちらのお店の双方に通っても大丈夫。とりわけお摘みに関しては同時期に訪問した青空とネタが被ることが少ない。青空では出されたことがない茶碗蒸しやフライもの(カマスとかカキとか)が出されたり、お口直しの漬物が出たりするところも新鮮だ。
握りは、ネタの種類や提供順序はかなり青空と似通っているが、それでも青空とは違う独自性がある。ヒメコダイなような珍しいネタもあるし、鰤については少し湯がいたものを握るという工夫があったり、車海老は青空のものより小振りのものを選ばれて二つに切らずに提供するし、雲丹イクラ丼を出してくれたりもする。鮪も同時期に訪問した青空のものとは(個体だけでなく)水揚げされた場所からして異なるものであった。
最後に赤出汁のお味噌汁や時期によってはハモ出汁スープなどのお椀もの、巻きもの、タマゴ。お味噌汁や巻物は青空では別注しないと出てこないが、こちらではおまかせコースに組み込まれている。
お酒は一部は青空と同じだけど、青空にはないもの(乾坤一とか)もある。
お値段は税込35,000円とのこと。お酒込みで4万円台半ばにはなるが、青空と比べると一人当たり6,000円〜7,000円ほどお安いという感じだろうか。ただし、青空では自分はお摘みも握りももっと数多く頂いているので、一概には比較できないかもしれない。
2022/10/08 更新
2022/04 訪問
既に完成度の高い新店
4月上旬に2名にて訪問。
栗田さんのお摘み、やはり青空さんとは少し異なる趣向を凝らしていらっしゃる。アワビは産地(常磐)も仕立ても青空さんと同じだけど、そのほかは青空さんとはまったく異なる雰囲気。ホタルイカは(青空ではペーストにするけど)こちらは沖漬け(そしてたっぷりの大根おろしを乗せるという変化球)、ハマグリのフライなど。
握りは一転、青空さんらしい安定感。サヨリは握りのフォルムからして青空さんばりの美しさ。肉厚な赤貝、甘味のあるトリガイなどがとても良かった。
下記はベース投稿
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いわずもがな、銀座・青空で15年の長きにわたって親方を支えてきた栗田さんが満を辞して独立。もちろんお店のオーナーは親方だろうけど、栗田さんの独自性をそこかしこに感じさせてくれる。
青空の旧店舗のあるビルに到着すると案内板に「こはる」の文字がない。ビルの3階であることは確かなはずなのだが、その3階には別のお寿司屋さんの案内が出ている。ともあれエレベーターで3階に上がる。
久々に拝見する店内、随分と変わったような印象があったのでお聞きしてみると、カウンター以外は殆どすべて新装とのこと。8席のカウンター。個室はなくしたとのこと。今は人が足りないために一斉スタートというスタイル。一回転目が5時半、二回転目が8時半。また、現時点ではマンパワーが限られているため、青空のように、お好みでやったり握りだけだったりなど好きなようにできるわけではなく、当面はおまかせコースのみとのこと。
基本は青空のスタイルを外れることはないし、したがってクオリティも青空レベル、それでいて青空とは異なる独自性を出されているので、青空とこちらのお店の双方に通っても大丈夫。とりわけお摘みに関しては同時期に訪問した青空とネタが被ることが少ない。青空では出されたことがない茶碗蒸しやフライもの(今までに出てきたものはカマスとカキ)が出されたり、お口直しの漬物が出たりするところも新鮮だ。
握りは、ネタの種類や提供順序はかなり青空と似通っているが、それでも青空とは違う独自性がある。ヒメコダイなような珍しいネタもあるし、鰤については少し湯がいたものを握るという工夫があったり、車海老は青空のものより小振りのものを選ばれて二つに切らずに提供するし、雲丹イクラ丼を出してくれたりもする。鮪も同時期に訪問した青空のものとは(個体だけでなく)水揚げされた場所からして異なるものであった。
最後に赤出汁のお味噌汁、巻きもの、タマゴ。お味噌汁や巻物は青空では別注しないと出てこないが、こちらではおまかせコースに組み込まれている。
お酒は一部は青空と同じだけど、青空にはないもの(乾坤一とか)もある。
お値段は税込35,000円とのこと。お酒込みで4万円台半ばにはなるが、青空と比べると一人当たり6,000円〜7,000円ほどお安いという感じだろうか。ただし、青空では自分はお摘みも握りももっと数多く頂いているので、一概には比較できないかもしれない。
2022/05/22 更新
2021/12 訪問
既に完成度の高い新店
12月下旬、数日前に電話すると空いているというので1回転目の席に滑り込み。カウンター8席のお店だがこの日は(自分が一人で来てしまったので)7席。
鱈の白子の炙りからスタート。上に聖護院蕪の摺流しを掛けたもの。
その後、佐島のタコ、雲丹の茶碗蒸し、マハタのしゃぶしゃぶ、黒鮑。
茄子とべったら漬けのお新香が口直しに出て来ると、青空さんにはないフライの登場、なんとカキフライ。衣薄めの上品な揚げ具合だけど牡蠣の香りは濃厚。寿司屋さんでカキフライなんて食べたことがなかったけど、一流のお寿司屋さんがやるとこんなに美味しくなるんだとちょっと感動。
そしてここから握りに。マツカワガレイからスタート、スミイカ、サヨリ、鮪(赤身は舞鶴、中トロと大トロは大間)、サバ、赤貝、ブリ(少し湯がいたもの)、ウニいくら丼 (北海道バフン)、シマアジ、アナゴ。青空さん仕込みのキリッと尖ったシャリは健在。
赤出汁のお味噌汁を挟んで、最後にネギトロの巻物を頂いて一通り。
お腹もいい感じでいっぱいになって大満足。
下記はベース投稿
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いわずもがな、銀座・青空で15年の長きにわたって親方を支えてきた栗田さんが満を辞して独立。もちろんお店のオーナーは親方だろうけど、栗田さんの独自性をそこかしこに感じさせてくれる。
青空の旧店舗のあるビルに到着すると案内板に「こはる」の文字。ビルの3階に上がると二店舗、お隣もお寿司屋さんだ。
久々に拝見する店内、随分と変わったような印象があったのでお聞きしてみると、カウンター以外は殆どすべて新装とのこと。8席のカウンター。個室はなくしたとのこと。今は人が足りないために一斉スタートというスタイル。一回転目が5時半、二回転目が8時半。また、現時点ではマンパワーが限られているため、青空のように、お好みでやったり握りだけだったりなど好きなようにできるわけではなく、当面はおまかせコースのみとのこと。
基本は青空のスタイルを外れることはないし、したがってクオリティも青空レベル。個人的に日本一と思ってる青空のサバ、こちらのサバも同じ仕上がりで遜色ない。サヨリや小肌もしかりだ。が、それでいて青空とは異なる独自性を出されているので、青空とこちらのお店の双方に通っても大丈夫。とりわけお摘みに関しては同時期に訪問した青空とネタが被ることが少ない。青空では出されたことがない茶碗蒸しやフライもの(今までに出てきたものはカマスとカキ)が出されたり、お口直しの漬物が出たりするところも新鮮だ。
握りは、ネタの種類や提供順序はかなり青空と似通っているが、それでも青空とは違う独自性がある。ヒメコダイなような珍しいネタもあるし、鰤については少し湯がいたものを握るという工夫があったり、車海老は青空のものより小振りのものを選ばれて二つに切らずに提供するし、雲丹イクラ丼を出してくれたりもする。鮪も同時期に訪問した青空のものとは(個体だけでなく)水揚げされた場所からして異なるものであった。
最後に赤出汁のお味噌汁、巻きもの、タマゴ。お味噌汁や巻物は青空では別注しないと出てこないが、こちらではおまかせコースに組み込まれている。
お酒は一部は青空と同じだけど、青空にはないもの(乾坤一とか)もある。
お値段は税込35,000円とのこと。お酒込みで4万円台半ばにはなるが、青空と比べると一人当たり6,000円〜7,000円ほどお安いという感じだろうか。ただし、青空では自分はお摘みも握りももっと数多く頂いているので、一概には比較できないかもしれない。
どうしても青空と比較してのレビューとなってしまうが、栗田さんらしい独自性を徐々に打ち出していかれることが期待できて楽しみ、そんなお店である。
2022/02/11 更新
2021/11 訪問
既に完成度の高い新店
いわずもがな、銀座・青空で18年の長きにわたって親方を支えてきた栗田さんが満を辞して独立。もちろんお店のオーナーは親方だろうけど、栗田さんの独自性をそこかしこに感じさせてくれた。
青空の旧店舗のあるビルに到着すると案内板に「こはる」の文字がない。ビルの3階であることは確かなはずなのだが、その3階には別のお寿司屋さんの案内が出ている。ともあれエレベーターで3階に上がる。
訪問したのは土曜日、到着したのは5時半きっかり。久々に拝見する店内、随分と変わったような印象があったのでお聞きしてみると、カウンター以外は殆どすべて新装とのこと。8席のカウンター。個室はなくしたとのこと。今は人が足りないために一斉スタートというスタイル。一回転目が5時半、二回転目が8時半。
青空のように、お好みでやったり握りだけだったりなど好きなようにできるのかはお聞きし損ねたが、この日は全員がお摘みと握りのおまかせコース。当面は一斉スタートということなので、少なくとも当面はおまかせコースのみと想像する。
ちょうど1週間前に青空を訪問していたので、ネタが被りまくるのかなぁなどと想像していたら、かなり違った。お摘みで被っていたのは常磐の蒸し鮑だけ(その蒸し鮑は一緒に供された餡と共に青空とほぼ同じ仕上がり)。お摘みとして頂いたのは、菜の花のお浸し、佐島のタコ、鱈の白子の茶碗蒸し(ポン酢ベースの餡が濃厚でお酒がススム)、とても大きいクエの炙り、お口直しの漬物(ナスとべったら漬け)、そしてカマスのフライ。フライものは青空ではお目にかかった記憶がないので新鮮な驚き。色の透明な醤油に山葵をたっぷりと溶いて頂いた。
握りはスミイカから。シャリはいつもの青空さんそのもの。二つめに出てきたのがヒメコダイの昆布締め。初めて食べるネタであった。昆布締めされていたのでネットリした食感はあるもののサッパリとした味わいで、カスゴダイとは異なる。続いて鮪三兄弟は三厩。こちらも1週間前の青空とは異なっていた。とても脂がのっていて濃厚な味わい。そしてコハダ、閖上のアカガイ(ちょっと小振りな印象だけど香りが良かった)、イクラ、車海老(青空さんとは異なり少し小振りなものを選ばれていて、握った後で二つに切らずに提供)、小柱、カツオ(カツオは青空ではお摘みで出されることが多いネタ)、ウニ、アナゴ。最後に赤出汁のお味噌汁、鉄火巻き、タマゴ。お味噌汁や巻物は青空では別注しないと出てこないが、こちらではおまかせコースに組み込まれている模様。
お酒は一部は青空と同じだけど、青空にはないもの(乾坤一とか)もあった。自分たちが頂いたのはビール、国稀、満寿泉、綿屋(青空にあるものとは違う種類らしい)。
お値段は税込35,000円らしい。青空と比べると一人当たり6,000円〜7,000円ほどお安いという感じだったろうか。ただし、青空では自分はお摘みも握りももっと数多く頂いているので、一概には比較できないかもしれない。
食べ終わった時には8時15分。実に2時間45分掛かったことになる。今後オペレーションがどのように進化していくのか、定点観測していきたいお店。
2021/11/09 更新
火曜日の午後5時半に伺った。当日の午後3時頃にふと思い立って電話してみたら席が空いているとのこと。この日のお客さんは4名、外国から食べに来られた女性1名、男女カップル1組、そして一人客の自分である。
まずはいつも通りマスターズドリームで喉を潤す。グラスビールは中サイズと小サイズの二つ。中サイズを頂いた。
この日にいただいたものは下記の通り。
お摘み
◯京菊菜のお浸し
◯鱈の白子の焼いたもの、聖護院蕪の摺流しが掛けられた温かいお料理
◯佐島のタコを煮たもの。湯気が出ていて温かい。
◯茶碗蒸し。本当であれば蟹のはずなのだが、代わりにバフンウニでお出しくださった
◯御前崎のクエ、チリ酢で
◯常磐のアワビを煮たもの、鮑出汁の餡で
◯三陸のカキのフライ、タルタルソースで
◯バチコ
握り
◯北海道のマツカワガレイ
◯上記カレイのエンガワ
◯スミイカ
◯シマアジ
◯赤身
◯中トロ
◯大トロ
◯コハダ
◯ホッキ貝炙り
◯サバ
◯コバシラ
◯ブリ炙り
◯雲丹イクラ丼
◯アナゴ
最後に赤だしと巻物(ネギトロ)。
カキフライ、ホッキ貝、ブリ炙りなど、青空とは異なる趣向を楽しませてくれる良店である。
下記はベース投稿
+++
いわずもがな、銀座・青空で15年の長きにわたって親方を支えてきた栗田さんが満を辞して独立。もちろんお店のオーナーは親方だろうけど、栗田さんの独自性をそこかしこに感じさせてくれる。
青空の旧店舗がお店の場所である。以前とは随分と変わったような印象があったのでお聞きしてみると、カウンター以外は殆どすべて新装とのこと。8席のカウンター。個室はなくしたとのこと。開店当時は人が足りないために一斉スタート、一回転目が5時半、二回転目が8時半だったが、開店から1年を経てオペレーションがスムーズになり、満席であっても2時間ほどで出し切れるようになったとのことで、いまは1回転目は6時からスタートでも大丈夫になったとのこと。他方、2回転目も8時半にこだわらずに9時スタートとかでも良いらしい。また、いままではお摘みと握りがセットになったおまかせコースだけだったが、握りだけという対応もされるようになったとのこと。
基本は青空のスタイルを外れることはないし、したがってクオリティも青空レベル、それでいて青空とは異なる独自性を出されているので、青空とこちらのお店の双方に通っても大丈夫。とりわけお摘みに関しては同時期に訪問した青空とネタが被ることが少ない。青空では出されたことがない茶碗蒸しやフライもの(カマスとかカキとか)が出されたり、お口直しの漬物が出たりするところも新鮮だ。
握りは、ネタの種類や提供順序はかなり青空と似通っているが、それでも青空とは違う独自性がある。ヒメコダイなような珍しいネタがでたこともあるし、鰤については少し湯がいたものや炙ったものを握るという工夫があったり、車海老は青空のものより小振りのものを選ばれて二つに切らずに提供するし、雲丹イクラ丼を出してくれたりもする。鮪も同時期に訪問した青空のものとは(個体だけでなく)水揚げされた場所からして異なるものであった。
最後に赤出汁のお味噌汁や時期によってはハモ出汁スープなどのお椀もの、巻きもの、タマゴ。お味噌汁や巻物は青空では別注しないと出てこないが、こちらではおまかせコースに組み込まれている。
お酒は一部は青空と同じだけど、青空にはないもの(乾坤一とか)もあるし、また同じ酒蔵のものでも異なる銘柄のものを出したりもしている。
お値段は税込35,000円とのこと。お酒込みで4万円台半ばにはなるが、青空と比べると一人当たり6,000円〜7,000円ほどお安いという感じだろうか。ただし、青空では自分はお摘みも握りももっと数多く頂いているので、一概には比較できないかもしれない。