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この口コミは、106panda(オス)さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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2回
昼の点数:4.4
2020/06 訪問
昼の点数:4.4
2020/06/07 更新
2020/02 訪問
昼の点数:4.4
滋味と華やかさが同居する名人芸。
2020/03/01 更新
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世界中から観光客が押し寄せている結果、味と値段のバランスを考えると、以前よりも全体的に割高感が感じられる京都の飲食店。有名料亭のこちらの場合、味とネームバリューを考えれば、もっともっと高い値段設定でも客は変わらず入るはずである。なのに、この値段でやっているという事実に、まず敬意を表したい。
今回は2月にお邪魔したのだが、最初に出てきた茶托のデザインや床の間の生け花、料理の方で牡丹の花をビジュアル的にさりげなく共通させる心憎さに感じ入った。
こちらの食事は里山料理というネーミングだが、ビジュアルにも味付けの点でも凝りに凝った京料理を出してくれるお店である。例えば、里山に積もった雪から野草が生えているような景色を皿と料理で演出しつつ、中はしっかりと旨い食材が隠れている、というような工夫と手間が凝縮されていて、一品一品に唸るしかなかった。味の方はどれも滋味と華やかな旨さの組み合わせが絶妙な名人芸である。(なお、地下の生け簀で飼っているという鯉の料理も素晴らしい。)
基本、こういう美味しいお店では、お酒のセレクトは料理に合わせてお店にお任せすることにしているのだが、今回、「お米に合う」と紹介された松井酒造(出町柳なのでご近所ですね)のお酒は確かにマリアージュが楽しめました。
ダジャレが有名な(?)ご亭主だけでなく、スタッフの皆さん全員が気さくで腰が低く接客も素晴らしい。少し間は空いてしまいますが、次の予約を入れてからお店を出ました。