ふたえアゴさんが投稿した日本料理 e.(宮城/広瀬通)の口コミ詳細

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ふたえアゴ (40代後半・男性・埼玉県) 認証済

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日本料理 e.大町西公園、青葉通一番町、広瀬通/日本料理

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2025/01 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

ド派手食材に頼らずとも美味しく満足度が高い食事はできる!

仙台旅行二日目。
今日は妻さんと二人で和食に。仙台駅からのーーんびり歩いて訪問。

大通りから細い路地に入ると真っ白な建屋が登場。
フレンチのお店のような設えの扉の横に、確かに日本料理の文字が。

店主さんは元々和食の料理人修行をしている時に、遊び心を加えた日本料理を創りたいとフレンチも学んだそう。
フレンチの技法を取り入れるなどされているようだが、外観も同様か。

13:00に予約しており、5分前に到着。カウンター席に通してもらえます。他にテーブル席や2階には個室もある様子。

本日は6,050円コース。和食のコースでこのお値段だとどんな感じの仕上がりなんでっしゃろか。

サービスの若者達はまだどこかぎこちなく、自信なさげ。
でも、このお値段であればそこに目くじら立てません。何より飲食という大変な世界に飛び込んだ中で、大成されるよう頑張って欲しいものです。

一方でカウンターの向こう側には女性の板さんが。この世界では珍しいですが、この女性、とても気が利くし、常に柔らかい笑顔で目尻が下がっていて、とても安心感を感じる接客で好感が持てます。

さて、コースの開始です。

北寄貝・カブ・小松菜のお浸し 黄身酢
松ぼっくりの器で登場。こういった凝った器も視覚的に楽しくなる。全体的に器もキュート。

◯里芋の唐揚げ
里芋を出汁で炊いてから唐揚げにした模様。
じんわり出汁が染み込んだ里芋をアツアツで頬張る。出汁は里芋に染み染み感を加えて里芋を一歩都会の子に育てている。
熱い料理は熱いうちに食べるべきだし、この小料理はビール泥棒である。

◎金目鯛の真薯のお吸い物
真薯はふわふわ。その中に金目鯛のほぐし身が。
滋味深い素材の味わいをダイレクトに感じる。
他に椎茸も入っていて、素材達からの出汁が優しく効いた、これこそ和食という規範的な味わいでホッとする。
最後にお吸い物を飲み干す時は、かぼすの柑橘の酸味が口内を爽やかに。綺麗な味覚。

お造り 平目・鰤
ウチの妻さんは生魚苦手なので、別メニューが届く。実はそれが良かった…
それが、◎あん肝・芹・大根の炊きもの!
あん肝だけもらいましたが、優しく甘辛く炊いたあん肝は繊細なクリームのように舌に広がる。控えめに言って官能的。

◯牡蠣の卵とじ
牡蠣は切られているので、旨みが出やすい。他に白菜や牛蒡をにているので、素材それぞれから旨みがこれでもかと溢れる。
香り高い山椒が添えられており、ともするとのっぺりした味わいになりそうな卵とじが、生活指導の先生が見回りに来た修学旅行の夜のように引き締まる。

◯酔っ払い豚の角煮
中華の角煮とは違い、極めて優しい味わいの角煮。醤油感は控えめで甘味と旨味を先行させているタイプ。バラ肉なのでジューシーではあるものの、トマトの酸味でサッパリ。このサッパリ感は体感としては二郎の脂のカロリーの半分以下でしょう。

◎帆立・菜花の炊き込みご飯
見た目も帆立の白、菜花の緑、三色の錦ゴマで美しい。柚子の香り、ゴマとお焦げの香ばしさ、米と帆立の甘味。いや、もうコレはミラクルな調和。細胞が踊り出す様な多彩な味覚の彩り。
妻さんと自分で二杯いただいたものの、それでも余った分はおにぎりにしてお土産にしてくれます。
家帰ってから子供達にあげたら一瞬で消え去りました…

◎水菓子
作っているのを眼前で眺めていました。手間暇かかっていますよ、このスイーツも。
下からイチゴのゼリー、オレオを砕いたクッキー層、クリームチーズのムーズ、その上にヨーグルトアイス。トッピングでとちあいか、白玉、リコッタチーズ。
甘さは控えめで様々な層が視覚も味覚も楽しませてくれる。

出てきた食材を見ても分かってもらえる通り、キャビアやウニ、トリュフといったド派手食材に頼ってお茶を濁さなくて良いのです。
素朴な素材であっても、手を加えて丁寧な仕事をすれば素晴らしい料理になるのだから。
徹頭徹尾、和食を体現した素晴らしいコースでした。
そう言えば、フレンチも素材を活かした料理ですし、泥臭く地道な作業に向き合う事が本質的な仕事であると聞いたことがあります。そういう意味でも店主さんの考えが如実に現れているという事でしょう。

さて、ここで妻さんにゴチになります風の問題。
この素晴らしいコース、おいくらでしょう?と問うたところ、一人10,000と。
ぶっぶー。何と、6,050円です!ここにサービス料10%付きますが、軽くお酒飲んでも9,000円以内。
何というアンビリーバボーな費用対効果。和食を知るゲートとしてもとても最適だと思います。実際、和食店としては若いゲストが多い気がします。
末長く頑張って欲しい名店ですね。

  • 外観

  • 松ぼっくりの器

  • 北寄貝・カブ・小松菜のお浸し 黄身酢

  • 里芋の唐揚げ

  • 金目鯛の真薯のお吸い物

  • ZAO 日本酒

  • お造り 平目・鰤

  • 妻さんのお造りの代わり あん肝・芹・大根の炊き物

  • 牡蠣の卵とじ

  • 酔っ払い豚の角煮

  • 帆立・菜花の炊き込みご飯

  • 赤だしと香の物

  • 残った炊き込みご飯はお土産に

  • 水菓子

2025/01/26 更新

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