ふたえアゴさんが投稿した割烹 渡辺(新潟/巻)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

アゴログ

メッセージを送る

ふたえアゴ (40代後半・男性・埼玉県) 認証済

この口コミは、ふたえアゴさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

割烹 渡辺/日本料理

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/03 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

笑顔は美味さにつながる調味料なり

新潟ツアーの主目的イベントである割烹渡辺さん。
カーブドッチの方とお話していた際に新潟最高峰の和食屋さんだとご紹介をいただき、以前から興味が湧いていたお店。

新潟駅から電車で50分弱。アクセスが良いとは決して言えない場所。
ですが、周りは畑や住宅街、車の範囲にはなるものの弥彦神社や温泉なども楽しめる、のんびりしたロケーション。
この日も電車では中途半端に時間が空く事から、じょんのび(ボンジョビじゃないよ)館という温泉施設で身体を温め、サウナで整ってから訪問。

住宅街にポッと現れる黒壁の和風の建屋。店内へのアプローチには獅子をモチーフにしたアート。かっちょ良いですな。

入店すると元気な大将が元気に笑顔でご挨拶。
挨拶がしっかりしているお店は大外れ無しという勝手理論的に安心する。

席はカウンターとテーブル。手の届く範囲でという事で、昼夜10名程度までにしているそう。
この日もご家族連れはお一人様がゲスト。1人でも予約取れるのは嬉しい。
我々は3名なのでカウンターでお料理見学。

本日は16,500円のコースに日本酒ペアリング。
他に11,000円のコースもあります。
コースは新潟の食材にこだわっているとの事。

てか、コースが始まる前から大将のノリツッコミが炸裂して場が温まりまくり。

◯佐渡産アオリイカの醤油漬け
ネットリとした甘みは勿論、サクサクとしたテクスチャ、胡麻の香気など抜群の構成。
最初からスターターとして気持ちが速る。

◎よもぎ饅頭 桜鱒と出汁
モチモチとしたよもぎ饅頭の中には桜鱒が。
ホロホロとしたサクラマスからは上品な旨み、サラッとした綺麗で仄かな脂。
鮪ぶしと昆布の出汁は鰹のような酸味を抑える趣旨で鮪ぶしとのこと。
味わいも上品で芸術的。世界の平穏の中に細波を立てるが如く。

◯蕪の揚げ出し 蕪菜の餡掛け
一番原価が安いとか言わなきゃ良いのに笑
そんな前評判とは裏腹に、柔らかくトロトロの蕪はジワジワと口内を滋味深さと幸福で満たす。

◯佐渡産本鮪 海苔醤油
本鮪は脂ノリが良すぎてただの醤油では弾かれてしまうのいう事で海苔醤油。
鉄分と脂の甘みだけでもメラミ位の強度があるのに、海苔醤油の海苔の海藻由来のコクによって、メラゾーマクラスの強度に。いや、派手に言いましたが単純に旨い。

◎佐渡産水蛸のしゃぶしゃぶ セロリソース ※撮影漏れ
まず、水蛸への火の通し方が異次元。
火からの距離で言うと、火星位の距離感でしゃぶしゃぶしている。良くわからん表現ですが、食感はサクサクでいて、水蛸の淡白な旨みを感じられる仕上がりに。
そしてセロリソースの青臭さは秀逸。
十日町産の一味は辛味だけでなく旨みも演出。
静かではあるものの、腰を抜かすほど旨い。

珍味盛り
せんまいかぶ、味噌漬けくじら、◎味噌漬けフォアグラ、◯自家製カラスミ
フォアグラは味噌とフォアグラの旨みが味噌の旨みと共に消化していく。旨味爆弾。
これらの珍味は傍に置いてひたすらに酒と交互にちびる。

もうこの辺りで笑いの絶えない店内ではお酒がススムくん。笑顔は酒のアテとして最上の要素である。

寺泊産鯵の酢締めとケール

◎佐渡産桜鱒 プチヴェール 自家製梅干し
桜鱒をレアに火入れして、自家製の漉した梅干しと共に。桜鱒の豊潤な脂と火入れした皮の香ばしさ。
これに梅の塩味が加われば、ストレートで実直な味わいが美蕾を制圧する。

◎鮑の4時間酒蒸し 鮑醤油
人生で最高の柔らかさを誇る鮑。
これは美食博物館に展示したいレベル。
噛み締めるたびに甘さとコク、海のエネルギーと煮含めた味わいが体内に染み渡る。
鮑醤油は仄かで特有な苦味が味蕾を刺激する。

◯新潟牛炭火焼き 蕗のとうのソース 天然セリ
赤身にじっくりじっくり火を通しており、素材の旨みがまったく逃げていない。そこに炭焼きの香ばしい匂い。
これで美味くないわけないが、蕗のとうのソースが苦味や春の香りを寄り添わせる。大地や素材のパワーを感じる。

以下、ご飯セット
自家製漬物
佐渡産マグロのたたき
◎じゃまみ豚角煮かんずりソース
この豚角煮があれば無限ご飯いける。
かんずりは唐辛子に麹、塩、柚子と混ぜて何年も発酵させるそう。雪に唐辛子をさらす、「雪さらし」といった工程もあり、そのおかげで丸みのある辛さ、それどころか甘み、爽やかな香りを感じる。
柔らかくてホロホロの豚角煮に合わないわけが無い。悶絶モノの旨さである。

こやもり農園コシヒカリの土鍋ご飯
米どころ新潟。土鍋で炊いたコシヒカリはお供と共に、瞬時に蒸発していました…

新発田の里芋の味噌汁 ※撮影漏れ
里芋はネットリ甘く、味噌汁は塩気強めで里芋の甘みを引き立てる。あぁ、もういちいち旨い…

味噌麹のアイス、抹茶テリーヌ、自家製柿、苺のソース

ペアリングも全て新潟のお酒。撮り忘れ有り。
解説してたら長編小説になってしまうので割愛。

新潟食材で彩られたお料理はこの地方の豊かさを感じられる。そこに確かな技術で正統的な和食の味わいが加わると、和食が素材を活かす最高の料理だと再確認。

大将は徹頭徹尾エンターテイナーで、他のお客さんも一緒に良く笑いました。和食屋でこんなに笑う?

と言ってもベタベタした粘着的な接客ではなく、適切な距離感でお客さんに楽しんで帰ってもらうという想いが感じられる。

素晴らしいホスピタリティに溢れるお店。
より新潟にハマりそう。
宿泊もできるようですから、次は泊まりに来たいですね。

  • 佐渡産アオリイカの醤油漬け 地元の蓮根の酢炊き

  • よもぎ饅頭とお出汁

  • 蕪の揚げ出し 蕪菜の餡掛け

  • 佐渡産本鮪 海苔醤油

  • 珍味盛(千枚蕪、鯨醤油漬け、味噌漬けフォアグラ、自家製カラスミ)

  • 佐渡産桜鱒 自家製梅干し

  • 鮑の4時間酒蒸し アワビ醤油

  • 新潟牛炭火焼き 蕗のとうのソース 天然セリ

  • 自家製漬物

  • 佐渡産鮪のたたき、じゃばみ豚角煮かんずりソース

  • かやもり農園コシヒカリの土鍋ご飯

  • 味噌麹のアイス、抹茶、自家製柿、苺のソース

  • 八海山 ベルジャンホワイト

  • 外観

  • 表札

  • アプローチ

2025/03/13 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ