ふたえアゴさんが投稿したaffetto akita(秋田/羽後本荘)の口コミ詳細

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ふたえアゴ (40代後半・男性・埼玉県) 認証済

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affetto akita羽後本荘/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/10 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

旬の庄内地方食材を盛り込んだ圧巻のコース

庄内グルメツアー2日目のランチ。
駅前にタクシーが無かったため、羽後本荘駅から徒歩15分強で到着。
後でシェフに聞いた所、普段は1,2台は停まっているそう。
※羽後本荘駅は周辺も綺麗に整備されて、歩道も幅広に確保されている。とても歩き易い。小腹を空かせたい方で季節さえ良ければ徒歩でも。

村上茂シェフは地元出身。東京の麻布台affettoで研鑽した後、由利本荘でしかできないイタリアンを、という想いで2017年にaffetto akitaをオープン。
因みに店の入り口に書いてある「continuo di affetto」は「絶え間無い愛情」という直訳になるそうだが、「affettoの続き」という意味にもなる。
修行したお店へのリスペクトと愛情、シェフの人柄が垣間見えるWミーニングだ。
洒落ているし、こういう想いを持つ人の料理は大概美味い。

店内は広く、採光性も高いため明るく開放感がある。本日はシェフワンオペなので四人組の我々だけの予約だそう。ゆっくりゆったりしながらシェフとの会話も有り、贅沢な時間を過ごせた。

本日はランチではあるものの、ディナーコース(11,000円)にペアリングを付けて。

アンティパスト
◎蕪のムース パセリオイル ガサ海老ブランデー漬け
仄かに香る蕪の青い香りとブランデーの高貴な香り、パセリの香りと、嗅覚でも楽しめる逸品。
ガサ海老の濃密な甘味と豊潤な旨みはこの料理を一気にアダルトに仕上げる。

◎ロースハム しょっつるサブレ リコッタチーズ
生ハムでは無くロースハムというところがニクイ。派手さは無いかも知れないが、咀嚼の都度塩味が滲み出て来てしみじみ旨い。懐の深い味わいだ。

アンティパストが最初からブースト全開で美味い。

◎ブロッコリーのスフォルマート
ブロッコリーの茶碗蒸しに、蟹の身&卵、チーズの泡を合わせて。それぞれの素材の旨味が重なり合う多重奏。ブロッコリーの青い香りや味わいをベースに多彩に変化しつつもミラクルに調和。ブロッコリー料理の傑作と言っても過言では無いでしょう。

鱧、サルサヴェルデ
軽く湯引きと炙りを入れた鱧に、醗酵トマト・北限の無花果 ケイパーパウダーとこちらも味覚が多彩。

◯甘鯛鱗焼き 甘鯛の出汁
和を感じるお料理。露地栽培の舞茸の出汁、甘鯛の出汁がしみじみ旨い。甘鯛は身の雲のように柔らかなテクスチャと鱗のパリパリした食感の鮮やかな対比。

◯フォカッチャ
ローズマリーと岩塩でバッチリメリハリが効いている。大ぶりな二切れが難なく胃に落ちていく。

◯鱸のカツレツ 甘海老のビスクソース
カリッと揚げた衣は香ばしく、鱸の魚体はレアで秀逸な火入れ。焼き茄子はジューシー。カラスミのアクセントも良いが、甘海老のビスクソースが白眉。軽めの粘土と風味で海老疲れせずに香りとコクを抽出したイメージ。

◎枝豆のトルネッリ 比内地鶏とバターのソース
本日の傑作。豆の濃い味わい、比内地鶏とバターソースのふくよかな味わい。ペコリーノロマーノの独特な乳感や塩味が混ざり合って口内で景気の良いお祭りが始まったのように踊りまくる。正気を失うほどに旨い。

◎秋刀魚のリゾット ヘーゼルナッツと肝のソース
キモペーストを塗った焼き秋刀魚のリゾット。
秋刀魚の香ばしくも甘い脂とヘーゼルナッツと肝のソースの相性に度肝も抜かれる。大人の料理だ。今までで一番旨い秋刀魚料理だっかもしれない。

◯タリアテッレ かづの短角牛赤ワイン煮込み
あぁ、もう旨いよそりゃ。どんどん味わいがクレッシェンドしていく。
しっかり煮込んで旨味が抽出されたソースがしみじみ旨い。

◯かづの短角牛のビステッカ
友三角とサーロインの食べ比べ。根セロリや巨峰のソースと共に。
友三角はもも肉だけあって緻密な繊維と赤身の支配的な旨みを主張する。一方でサーロインには少し脂が入る。柔らかく、赤身と脂のバランスが問答無用で旨い。キチンと脂身もあえて残していてくれるのがアブラニストとしてはマンモスウレピー。

梨 ペンタス ジンのジュレ アニス
お口サッパリと。

◯パンナコッタ ミルクのジェラート
トラディショナルなプリンのようなパンナコッタ。ミルクジェラートも爽やかでいてミルクの香りがgood。

ワインはペアリングで。デザートワインまで確りと付けてくれて10杯。イタリアワインで意外性のある組み合わせもあり、ハマる。

この日はシェフワンオペで料理、ワインサーブ、お喋りと全てをこなしており、3時間コース。これを間延びと捉えるか、贅沢な時間と捉えるかはその人次第。
ゆったりとした貸切空間で仲間と目を丸くながら食べる食事、間に挟むシェフとの少しの会話、個人的には贅沢以外の何者でも無い。

コース11,000円にペアリング10杯、サービスなどなどコミコミ一人26,000円ほど。
これだけの料理を贅沢空間でいただければ適切か。東京なら最低でも+10,000円はするし、そもそもこんな贅沢な時間、スペースの取り方はできない。
プライスレス。この土地に人を呼べる素晴らしいイタリアン。

  • アンティパスト

  • ブロッコリーのスフォルマート

  • 鱧 サルサヴェルデ

  • 甘鯛鱗焼き 甘鯛出汁

  • フォカッチャ

  • 鱸のカツレツ 甘海老のビスクソース

  • 秋刀魚のリゾット 肝ソース

  • 枝豆のトルネッリ 比内地鶏とバターのソース

  • タリアテッレ かづの短角牛赤ワイン煮込み

  • かづの短角牛 友三角、サーロイン

  • 梨 ジンのジュレ

  • パンナコッタ ミルクのジェラート

  • 今日のワイン達

2025/10/11 更新

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